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第24期竜王戦第1局 おやつ前投了

竜王戦開幕局は、2日目のおやつタイム前(午後2時14分)に丸山九段が投了、異例の早さで終局となった。

既に1日目終了時点で差がついていると言われていたので、夕休前に終わってもおかしくないとは思っていた。しかしその予想をも上回る早さでの終局。夕方4時頃携帯中継で確認しようとしたら既に終わっていたので驚いた。
投了図、▲8六桂が飛車の利きを止めつつ▲7四桂も狙う一石二鳥の手で、これは確かに「まいったぴ」。アマチュアならもうちょっと粘るところだが、丸山九段は潔く投了した。

どうしてこんなにも差がついてしまったのだろうか?

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棋譜:渡辺明竜王 対 丸山忠久九段

振り駒の結果渡辺明竜王が先手となった。
前回の記事で「丸山後手のときの作戦選択に注目」と書いたが、丸山九段の用意してきた作戦は一手損角換わりだった。

対して先手は棒銀。一時期は▲3七銀~▲4六銀の早繰り銀が多かったが、最近はこの棒銀が多い。詳しいことは良く分からないが、先手早繰り銀vs後手腰掛け銀は現状後手のほうが分が良いようだ。本譜のように端攻めすると見せかけて△1四歩を突かせて3筋から仕掛けるのがプロの実戦例では多い。

28手目の△3三桂が新手。さらに△4五銀右(32手目)と出る積極策で揺さぶりをかける。

対して▲5五歩を入れてから▲8八玉と入城した手が渡辺竜王らしい堂々とした一手だった。△3九角から馬を作られても大丈夫という手だ。

この▲8八玉に圧倒されたか、後手は馬を作らず△6五歩と突いて△6四角を見せたが、▲4六歩△同銀▲6四角が巧い切り返し。▲4六歩で早くも後手は困ってしまった。感想コメントによれば△6五歩ではなく素直に馬を作るべきだったようだが、馬を作られても玉形が違うので先手が十分な気がする。


(局面図はクラウド将棋局面図ジェネレータで作成)
そして封じ手の局面。二枚換えで先手が駒得、玉の堅さも違う。後手は歩切れなのも痛い。早指しのNHK杯なら玉頭からごちゃごちゃして逆転というのもあるかもしれないが、この持ち時間で先手が渡辺明竜王ということを考えると後手が勝つのは厳しそうだ。

封じ手は▲8五同歩。これも序盤の▲8八玉同様竜王らしい落ち着いた一着だと思った。先手優勢とはいえ玉頭に傷を抱えるのは不安だ。控室で予想された▲5三歩成は△同玉から△4三玉が嫌だったようだ。

以下後手も駒損の猛攻で迫るが、如何せん戦力不足。△6九角(68手目)と詰めろ金取りがかかったが、3手後の▲8六桂が攻防の好手で攻めが完全に切れてしまった。

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春の名人戦もそうだったが、このシリーズもどちらが後手番でブレイクするかが鍵となりそうだ。次局は丸山先手で得意の角換わり腰掛け銀となるだろう。丸山九段としては先手番を確実にキープして、その次の後手番で流れを変えたい。逆に第2局渡辺勝ちとなるとそのまま4タテもありそうだ。



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[ 2011/10/15 22:04 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

7月27日 第52期王位戦第2局 王座戦挑決

王位戦中継サイト

王位戦第2局は後手羽生善治二冠の一手損角換わり一手損角換わりは最近減っていたので意外に思ったが、最近の羽生二冠は色々な戦型にチャレンジしようとしているのかもしれない。

相早繰り銀の将棋で、途中までは前期NHK杯決勝▲羽生善治対△糸谷哲郎戦と同一進行。今度は羽生さんが逆を持つことになった。
封じ手の局面は先手の模様が良く、後手は陣形的にまとめにくい。後手を持ちたいという人はあまりいないような気がする。

やはり後手は居玉が祟ったようで、先手からの鋭い攻めが決まり一気に先手優勢になった。▲3五歩(79手目)で「勝負あり」と思ったが、そこから羽生二冠が猛烈な追い上げをみせ、混戦に。

しかし、ギリギリのところで先手が凌いでいたようで広瀬王位が逃げ切り勝ち。最後は▲6六桂の中合いが決め手となった。羽生世代のライバル、例えばS九段やF九段ならあそこから逆転負けを食らったかもしれない。広瀬王位も何度か明快な勝ち筋を逃していたようだが、簡単に崩れないのは流石だ。

これで広瀬王位は2連勝。広瀬さんをはじめとして終盤の強い若手が増え、羽生さんも彼らに負けることが多くなってきた。世代交代なんでしょうかね。

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王座戦中継サイト

王座戦の挑戦者決定戦は渡辺明竜王が久保利明二冠を倒し、8年ぶりの羽生渡辺の五番勝負となった。

戦型はゴキゲン中飛車対超速3七銀の対抗型。後手が△4四銀型に構えたので相穴熊となった。
49手目の▲2二銀が重いように見えて成立していたようだ。久保二冠はこの手を軽視していたようで、以下は竜王ペース。最後まで危なげなく指し手を進めた渡辺竜王の完勝。

久保二冠にとっては残念な結果となったが、竜王戦で勝ち残っているので、ぜひそちらでリベンジを果たしてほしい。

王座戦は、羽生善治王座が6年連続ストレート防衛で現在19連勝中と圧倒的な強さを誇っているが、今年は苦しい戦いになるかもしれない。渡辺竜王相手にストレートというのは難しいだろう。どちらが勝っても最終局までもつれる展開を期待したい。


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[ 2011/07/29 23:52 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)