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第39期棋王戦第3局 渡辺棋王防衛

最近多忙で将棋の感想をちゃんと書けていません。土曜日は電王戦第1局でしたが、リアルタイムでは観戦できずモバイルでさらっと並べただけ。第2局のレギュレーションをめぐってゴタゴタが起きているようですが、それも詳しく把握していない状況です。
今日はとりあえず、昨日決着した棋王戦のことを書こうと思います。

棋譜→第39期棋王戦五番勝負 第3局 渡辺明棋王 対 三浦弘行九段
渡辺棋王の2連勝で迎えた第3局、戦型は渡辺先手で横歩取りになりました。後手の△5二玉・8四飛に先手は▲6八玉型を選択しました。▲3五歩突いて△8五飛と引くところまでは定跡。そこで▲3七銀が渡辺棋王の用意してきた新手でした。▲5八玉型なら前例がある形ですが、▲6八玉型ならどうかという将棋。
20140316渡辺三浦1

中盤は後手が攻め続ける展開になりましたが、先手に余されてしまいました。急所の▲1六角(61手目)~▲4四桂が突き刺さって先手が優勢になりました。ただ、感想コメントによると△5一銀(68手目)で△5一飛と受けていれば難しかったようです。
20140316渡辺三浦2
本譜は5七の馬の利きをずらす▲7九金(73手目)が決め手で、△同馬に▲8三歩以下後手玉は即詰み。
85手で渡辺棋王の勝ちとなりました。

これで渡辺棋王は3連勝で棋王初防衛を果たしました。昨年、自身初の三冠を達成した渡辺棋王でしたが、今年度(2013年度)は棋聖挑戦失敗、竜王失冠、勝率は5割そこそこと不本意な一年でした。まだ王将戦は残っていますが、とりあえず1つ防衛して最低限のノルマは達成したという感じでしょうか。残り1つ王将も防衛して来期につなげたいところです。
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[ 2014/03/17 07:30 ] 棋王戦 | TB(0) | CM(0)

第72期A級順位戦最終局

8回戦までに羽生三冠の挑戦と谷川九段の降級が決まったA級。この日の注目は残り1人の降級者が誰になるかだった。

対局前の時点で降級の可能性を残していたのは4勝4敗の久保九段と3勝5敗の三浦九段、郷田九段、屋敷九段の4人だった。

▲三浦九段-△久保九段戦は残留争いの直接対決。屋敷、郷田が共に勝った場合、この対局の敗者は降級となる。
戦型は久保九段のゴキゲン中飛車対先手の「超速」となった。42手目までは前例のある形。そこで三浦九段が▲5五銀と新手を出した。

郷田九段は既に挑戦を決めている羽生三冠(7勝1敗)との対戦。自身が敗れ、屋敷九段が勝つと降級となる。郷田九段が先手で角換わりになった。後手の専守防衛型に先手が▲6七金右(41手目)と上がる形に進んだ。

屋敷九段は5勝3敗の行方八段との対戦だった。戦型は屋敷九段が後手で横歩取り△5二玉・8四飛型。△2四飛のぶつけに前例では▲2五歩と飛車交換を拒否していたが、行方八段は▲3三角成△同銀▲2四飛と応じて飛角総交換の激しい順に進んだ。
20140307行方屋敷
互いに敵陣に飛車を打ち込んで竜を作ったが、▲3九金~▲2九金打とガッチリ受けて先手が優勢になった。73手で行方八段の快勝。敗れた屋敷九段は3勝6敗で降級となった。この将棋が5局の中で一番早い終局で降級争いは呆気なく決まってしまった。

▲郷田△羽生戦はねじり合いが続いたが先手が攻めあぐねて、形勢は徐々に後手に傾いた。△8六桂の反撃が厳しく羽生三冠が勝勢に。118手で羽生三冠の勝ちとなった。敗れた郷田九段は3勝6敗となったが、屋敷九段も敗れたため辛くも残留。

最後まで残ったのが▲三浦△久保戦だった。屋敷九段が敗れた時点でこの2人は残留が決まったわけだが、対局者はそれを知る由もない。中盤の長いねじり合いを経て三浦九段のほうが優勢になったが、久保九段もしぶとく粘って盛り返す。一時は後手に勝ちがありそうな局面もあった。しかし後手にもミスが出て200手超えの大熱戦になった。
20140307三浦久保1
最後は相入玉含みの展開に。まず後手が上部脱出を図ったが、先手に押し戻されて入玉を阻まれてしまう。一方、先手玉は上部に逃げ切って三浦九段がはっきり勝ちになった。久保九段は最後まで執念の粘りを見せたが271手▲1八歩を見てついに投了。終局は午前2時!本当に長い一日でした。
20140307三浦久保2

それにしても凄い将棋、これぞ人間同士の将棋という戦いでした。順位戦の重みをひしひしと感じた一局でした。対局者のお2人、関係者の皆さんお疲れ様でした。

最後に対局結果をまとめておきます。
行方 尚史八段(6勝3敗)○-●屋敷 伸之九段(3勝6敗=降級)
郷田 真隆九段(3勝6敗)●-○羽生 善治三冠(8勝1敗)
深浦 康市九段(5勝4敗)●-○谷川 浩司九段(2勝7敗=降級)
佐藤 康光九段(5勝4敗)○-●渡辺 明二冠(5勝4敗)
三浦 弘行九段(4勝5敗)○-●久保 利明九段(4勝5敗)
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[ 2014/03/08 19:20 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第39期棋王戦第2局 ゴキ中超急戦

棋王戦中継plus: *第39期棋王戦五番勝負第2局
棋譜→2014年2月22日 第39期棋王戦五番勝負 第2局 渡辺明棋王 対 三浦弘行九段

渡辺明棋王の先勝で迎えた第2局。戦型はまたしても渡辺棋王のゴキゲン中飛車でした!
直近2局、ゴキ中で佐藤、羽生に連敗しているにもかかわらず再度チャレンジする。渡辺さんの本気を感じますね。

対して居飛車の作戦は▲5八金右超急戦でした。これも三浦九段らしい選択だなと思います。かつて行方八段が三浦九段を「狭い局面、局地戦で異常に力を発揮する」と評していましたが、この超急戦は狭い局面になりやすく三浦さんの得意とするところでしょう。

20140222渡辺三浦1
▲1一龍(21手目)までは定跡手順。そこで△7二玉が少し珍しい手のようです。三浦九段は▲6三桂成と飛び込んで以下△同玉▲1八角△5四歩▲6六香△7二玉▲2二歩・・・と進みました。先手は2枚のと金で攻める方針ですが、このと金が間に合うのかどうか。

20140222渡辺三浦2
△8二玉(38手目)が価値の大きい一手でした。6三に香車は成れますが、そこで△6一香が幸便。▲5二成香と金は取れますが香車が先手陣の6七の地点に直射してきます。形勢は後手が優勢になりました

そこで三浦九段は▲4九玉と早逃げして粘りますが、△2八歩~△3五桂で逃げ道を封鎖。
さらに△2七歩で1八の角と2九の龍を抑え込まれて辛い格好になりました。

78手で渡辺棋王の勝ち。終わってみれば圧勝でした。三浦九段としてはと金攻めが上手くいかなかったのが誤算だったかもしれません。

これで渡辺棋王が2連勝。防衛に大きく近づきました。第3局は3月16日に行われます。

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[ 2014/02/23 00:12 ] 棋王戦 | TB(0) | CM(0)

第72期A級順位戦8回戦 羽生三冠敗れるも挑戦決定

昨日はA級順位戦「ラス前」8回戦一斉対局がありました。
7戦全勝の羽生善治三冠は深浦康市九段に敗れ連勝ストップ。しかし、2敗の渡辺明二冠が三浦弘行九段に敗れたため羽生三冠の挑戦が決まりました。

羽生善治三冠(7勝1敗)●-○深浦康市九段(5勝3敗)
羽生深浦戦は羽生三冠が先手で矢倉。▲4六銀・3七桂の後手8五歩型に先手が▲9六歩受ける形に進みました。
20140205羽生深浦1
桂香交換になった後、先手は▲2六桂~▲1七香打と端に勢力を集中させましたが、△3一玉とかわされて攻めが続かず。逆に後手の8筋、9筋からの攻めが厳しく深浦九段が優勢になりました。116手で深浦九段の快勝。深浦九段はA級5期目にして初めての勝ち越しです。おめでとうございます!
羽生深浦戦の終局は22時32分。5局の中で最も早い終局でした。

渡辺明 二冠(5勝3敗)●-○三浦弘行九段(3勝5敗)
羽生さんが敗れたことで2敗の渡辺二冠にもチャンスが巡ってきたのですが・・・、結果は三浦九段の勝ち。
戦型は渡辺二冠が先手で横歩取り。先日の棋王戦第1局も横歩取りの名局でしたが、この将棋も大熱戦となりました。最後まで難解な終盤戦でしたが、三浦九段が逃げ切って勝ち。三浦さんの終盤の強さ、底力を感じた将棋でした。
渡辺さんは今年も挑戦ならず。三浦九段は残留へ向けて大きな1勝を挙げました。

その他の結果は以下の通りです。
久保利明九段(4勝4敗)○-●郷田真隆九段(3勝5敗)
谷川浩司九段(1勝7敗)●-○行方尚史八段(5勝3敗)
屋敷伸之九段(3勝5敗)●-○佐藤康光九段(4勝4敗)


谷川九段は既に降級が決定。久保、三浦、郷田、屋敷の4人に降級の可能性が残っています。
最終局久保vs三浦の直接対決が組まれていて、勝者は残留。敗者は屋敷、郷田が共に勝った場合に降級となります。
郷田九段は最終局羽生三冠戦で勝てば残留。敗れて屋敷九段勝ちの場合降級となります(屋敷負けなら残留)。
屋敷九段は最終局勝てば残留。敗れると降級です。
ちょっとややこしいですが、4人とも「勝てば残留」なのである意味わかりやすいのかな。

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[ 2014/02/06 07:30 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(1)

第39期棋王戦五番勝負第1局 

棋王戦中継plus: *第39期棋王戦五番勝負第1局

渡辺明棋王に三浦弘行九段が挑戦する棋王戦五番勝負が昨日から開幕。第1局は期待通りの大熱戦となりました。
棋譜→2014年2月2日 第39期棋王戦五番勝負 第1局 渡辺明棋王 対 三浦弘行九段

戦型は渡辺棋王が先手で横歩取り。後手の△5二玉+△8四飛型に対し、先手は中住まいで▲3七銀~▲4六銀と右銀を繰り出す作戦に出た。対して後手はじっと両方の端を伸ばして待機する。

角を交換してから▲6六角(43手目)~▲2二歩で先手が主導権を握った。以下先手が好調に進めたが、△5四桂に対して▲2四歩が疑問だったか。
20140202渡辺三浦1
ここは単に▲5六桂と打って▲2四歩は後から入れるほうが良かったようだ。本譜の進行は取られるはずの6四角が馬になり、1四の飛車も2筋に転換させて後手が得をしたと思う。

20140202渡辺三浦3
▲6六銀~▲5五桂(79手目)のあたりは再び先手が良くなったように見えたが、△3三金と受けられてみると後手玉へのすぐの寄せがない(なので先に▲4三銀を決めたほうが良かった?)
そこで渡辺棋王は▲9三龍(85手目)~▲8四桂!(91手目)
20140202渡辺三浦2
この桂打ちもすごい手ですね。しかし△5五香~△5七香成~△6九馬で先手玉も危ない形に。この辺は後手に勝ちがありそうにも見えたが・・・

非常に危なく見えた渡辺玉だったが、ギリギリの所で凌ぎ切って先手が勝ちになった。最後は5五の玉が詰みにも働くすごい将棋だった。

最後はどちらが勝ってるか分からない難解な終盤戦でしたが、1つだけ言えるのは渡辺さんの終盤力が強すぎるということですね。他の棋士だったら三浦さんに押し切られていたかもしれない。あそこで踏ん張れるのが渡辺二冠の強さだと感じました。

第2局以降も熱戦を期待したいですね。

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[ 2014/02/03 07:00 ] 棋王戦 | TB(0) | CM(0)