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第69期名人戦第7局1日目

いよいよ最終局を迎えた羽生善治vs森内俊之の永世名人対決。

振り駒の結果、森内俊之九段の先手番となった。後手の羽生善治名人の作戦が注目されたが、第1局、第5局に続いて横歩取りを採用した。最近は△5二玉型の中座飛車が流行っているが、本局はオーソドックスな△4一玉型。対して先手の森内九段は中座飛車対策のエース戦法である「新山崎流」で対抗。この「新山崎流」の勝率が高いため、最近は△4一玉型を避け、△5二玉型を採用するプロが多い。

途中までは昨年の王将リーグ▲羽生△深浦戦(棋譜はこちら)と同じ進行を辿ったが、48手目に後手の羽生名人が「新手」を出し未知の局面に突入。もっとも水面下ではかなり研究が進んでいるのだろう。

50手目△6四歩に対して森内九段が2時間近くの大長考。そのまま指さずに次の一手を封じた。局面は難解でまだ何とも言えないが、プロの先生方は「先手持ち」の人が多いのかな?

2日目はかなり早い進行になると思われる。最後まで熱戦になることを期待するが、一気に差が広がりやすい将棋なので、あっけなく終わりそうな気もする。


大盤解説会情報はこちら(連盟のHPに飛びます)



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[ 2011/06/22 06:08 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第61回NHK杯 北島忠雄六段vs屋敷伸之九段

日曜日のNHK杯を一日遅れで鑑賞。

先手の北島忠雄六段は時折振り飛車を採用することもあるが基本は居飛車党。テレビ将棋では2年前の銀河戦で羽生善治名人を破ったのが印象に残っている。また2006年には同じく銀河戦で森内名人(当時)を破って8人抜きを達成している、早指しを得意としている棋士だ。
対するは、最年少タイトルホルダー、今年悲願のA級昇級を達成した屋敷伸之九段。

戦型は後手の屋敷九段が2手目△3四歩から横歩取りに誘導、今流行の△5二玉型の中座飛車となった。38手目△2四歩と控えて打てば今期名人戦第1局と同進行だったが、本譜は△2五歩。どちらが得かは難しいところ。

kitajima_yasiki001.jpg

第1図、後手は先手の飛車のコビンが開いた瞬間を狙って、△7五歩(42手目)と仕掛ける。これを取るのは後手の攻めに調子がつくので先手は▲3七桂。その後の数手の応酬は先手が後手の攻めをうまくおさめた感じ。

第2弾として△9六歩(54手目)から端を絡めて攻めていったが、▲4六歩(61手目)とじっと自玉の懐を広げてから▲7五歩(63手目)以下ごちゃごちゃして先手が優勢になった。端攻めの善悪は分からないがこの▲4六歩が入って先手が良くなったような気がする。後手は9筋を破ったが先手の攻めのほうが速く、間に合わなかった。

81手目の▲2五桂が好手。ついつい▲3三馬と桂馬を取ってしまいがちだが、このほうが玉の懐が広がり飛車先も通る。この手で先手がリードを広げた。

最後は長手数の詰みだったが、北島六段がしっかりと詰ましてみせた。
kitajima_yashiki002.jpg

投了図うっかり▲3七銀と上がるのは△3五玉で打ち歩詰めだが、さすがにプロはそんなミスはしない。投了図以下△2六玉▲4四角成に桂香合いは▲2七歩~▲3四角成、飛車合いが長いが▲3五同馬 △同玉 ▲3六飛 △4四玉 ▲3四飛 △5五玉 ▲5六歩までの詰みとなる。

結果的には4六の歩が4七ならばこの即詰みはなかったわけで、中盤の▲4六歩が懐を広げるだけでなく、詰みにも働く、大きな一手となった。これは北島六段の快勝と言っていいだろう。

勝った北島六段は二回戦で怪物・糸谷哲郎五段と対戦する。


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[ 2011/05/31 06:30 ] NHK杯 | TB(1) | CM(0)