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第63回NHK杯 中田功vs阿久津主税

中田功七段(コーヤン)は三間飛車のスペシャリスト。私もノーマル三間を指すので、コーヤンの華麗な捌きには憧れます。最近ニコ生で電王戦を見て将棋を始めたという人には「人狼」のイメージがあるのかな?人狼番組でも良い味を出してましたね。

対局前のインタビューでコーヤンは先後どちらでも三間飛車でいくと宣言。一方、阿久津さんは居飛車か相振りか迷ってる様子でした。

戦型は予想に反して後手阿久津の三間飛車に先手中田の居飛車左美濃。途中から見始めた人は後手がコーヤンと勘違いした人も多かったのではないでしょうか。序盤に駆け引きがあって、▲7六歩△3四歩▲6六歩に阿久津七段が△1四歩▲1六歩△3二飛と相振りを志向したんですね。それを見て中田さんは端の交換が損とみたのか▲4八銀と居飛車を選択。▲4八銀と上がる時中田先生の表情が映ったのですが、ちょっと不満そうな表情をしてました(笑)

後手は穴熊に囲って石田流。対して先手は▲6六角~▲7七桂から端を狙う構想をみせる。
▲6七金(41手目)に後手は狙い筋の△3六歩を決行。先手は▲3六同飛と応じて飛車交換になった。

飛車交換は穴熊のほうが得かと思ったがそうでもなく、端攻めで先手が優勢になった。後手が歩切れなので▲9九香が厳しい。阿久津は9まで秒を読まれて△9二香と受けたが、▲9四歩があって部分的には受からない。
20130616中田阿久津1

しかし、ここで後手が鋭い勝負手を繰り出す。
図から△8六香▲8七歩△9八歩▲同香△9六桂▲同香△9九角▲同玉△8七香成

端に桂馬と角を立て続けに捨てることで美濃囲いがあっという間に崩れた。
△8七香成に中田は▲同銀と取ったが、▲5九桂と受けておけば先手が残していたようだ。本譜は直後の△9七桂が痛打。中田さんは△9七桂を見落としていたのかもしれない。

20130616中田阿久津2
これで形勢が入れ替わったと思ったが、先手からも▲9三角成が返し技。この手が「詰めろ逃れの詰めろ」になっていて△6一桂と受けても▲8五桂(この手も一応詰めろ)の足し算がある。しかし、ここで△6四歩(90手目)が6三に逃げ道を作って「詰めろ逃れの詰めろ」。これで後手玉が広くなって寄せにくくなったようだ。
20130616中田阿久津3

この後も詰むや詰まざるやの終盤戦が30手近く続いたが阿久津が制した。

局後の感想戦(5分しかなかった)によると、▲8七同銀では▲5九桂のほうが良かったようだ。最後まで難解な終盤戦だったのでもうちょっと感想戦が見たかった。

序盤の駆け引きから始まって終盤の詰むや詰まざるやまで面白い将棋だった。矢内さんが言ってたように「日曜日のひととき」という感じではなかったが、両者の気迫が画面を通して伝わってくる大熱戦だった。
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[ 2013/06/16 22:52 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)