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B級2組4回戦 中田八段4連勝

昨日はB級1組とB級2組の順位戦がありました。対局数が多くて観る方からすると大変でした。できればB1とB2で日程を分けてほしかったですね。まぁ対局数自体はC2よりも少ないんですけど、じっくりと楽しみたいので。

結果は以下のようになりました。
<B1>
山崎 隆之八段(1勝5敗)●-○丸山 忠久九段(4勝1敗)
飯塚 祐紀七段(3勝3敗)○-●高橋 道雄九段(0勝6敗)
豊島 将之七段(4勝2敗)●-○松尾 歩七段(5勝1敗)
鈴木 大介八段(0勝5敗)●-○広瀬 章人七段(5勝1敗)
橋本 崇載八段(4勝2敗)●-○畠山 鎮七段(4勝1敗)
阿久津 主税七段(3勝2敗)○-●木村 一基八段(1勝4敗)

B1は相変わらず混戦です。1敗が計4人。5勝1敗で松尾、広瀬、4勝1敗で丸山、畠山。昇級候補の豊島七段は松尾七段に敗れ2敗に後退しました。ここからが正念場ですね。順位が良くないので残り全勝もしくは1敗でないと上がるのは難しいでしょう。

心配なのは山崎八段。丸山九段に完敗で5連敗です。山崎さんが降級争いするとは思いませんでした。ここから立て直してほしいですね。

<B2>

田村 康介七段(1勝3敗)●-○先崎 学八段(3勝0敗)
井上 慶太九段(2勝2敗)○-●島 朗九段(0勝4敗)
戸辺 誠六段(2勝2敗)○-●野月 浩貴七段(2勝2敗)
畠山 成幸七段(1勝3敗)●-○泉 正樹八段(3勝0敗)
安用寺 孝功六段(1勝2敗)○-●中川 大輔八段(1勝3敗)
窪田 義行六段(1勝3敗)●-○稲葉 陽七段(2勝2敗)
南 芳一九段(2勝2敗)○-●阿部 隆八段(2勝2敗)
飯島 栄治七段(2勝2敗)●-○中田 宏樹八段(4勝0敗)
豊川 孝弘七段(3勝1敗)○-●中村 修九段(0勝4敗)
青野 照市九段(3勝1敗)●-○佐藤 天彦七段(4勝0敗)
北浜 健介八段(2勝2敗)●-○森下 卓九段(2勝2敗)

B2は全勝が4人。中田宏樹八段、佐藤天彦が4連勝。続いて先崎八段、泉八段が3連勝で追います。特に中田八段の頑張りは素晴らしい。昇級候補の若手(稲葉、村山、飯島)を次々と破っての4連勝ですからね。中田先生は前期までB1にいた実力者ですが、今期は当たりがきついので昇級は難しいかなと思っていました。次回(6回戦)、佐藤天彦七段との全勝対決に勝てば1期でのB1返り咲きもみえてきます。中田先生の将棋は好きなのでこのまま最後まで頑張ってほしい。

その他では先崎、泉、青野、豊川とベテラン勢の活躍が目立ちます。青野先生は天彦七段との全勝対決で途中良さそうな局面もあったのですが終盤の競り合いで惜しくも敗れてしまいました。B2以上では唯一の60代ですから一期でも長く頑張ってほしいです。

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[ 2013/09/20 21:58 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第63回NHK杯 中田宏樹vs佐々木勇気

昨日はコンピュータ将棋選手権を見に行ったので一日遅れの感想。

棋譜→2013年05月05日第63回NHK杯1回戦第5局
佐々木勇気四段は16歳で四段昇段した天才棋士。16歳1ヵ月でのプロ入りは加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明に次ぐ史上5番目の年少記録だ。NHK杯本戦は今回が初出場。予選では朝日杯準優勝の菅井竜也五段を破っている。(菅井君に勝った棋譜はどこか専門誌で紹介してほしいな)

対するは前期までB級1組に在籍していた実力者の中田宏樹八段。居飛車党の本格派で人真似を嫌うタイプ。序盤の新手メーカーとしても知られている。

解説は佐々木勇気プロの師匠でもある石田和雄先生だった。

将棋は中田先手で相矢倉。最近は▲3七銀戦法が流行っているが中田は23手目▲1六歩からクラシカルな雀刺しを目指す。対して後手は玉の入城が早いような。普通は△2二玉よりも△7四歩を先にすることが多いと思う。

中田宏佐々木勇001
中田は▲6九玉型で▲6五歩と仕掛けた。△7三角と引かせてから▲7五歩△同歩▲1四歩と攻める。▲6五歩と突いた局面は何局か前例が見つかったがいずれも20世紀の将棋。中田さんが若い頃の将棋だが、勇気くんは経験がなかったようだ。

先手陣は▲5八金型なので飛車を渡しやすい。(▲5九香と受けることができる)▲1四同飛(43手目)に△1一香と打てば飛車は詰んでいるが▲2四飛△同歩▲7四歩で先手も指せると思う。本譜、佐々木は△1三歩と打って飛車を引かせたが、これは先手不満なし。

△5三銀と角の退路を作ったが、やはり▲7四歩から▲4六角と出る手があって先手ペース。
▲1二歩の垂らしに佐々木は△1四香と打って徹底抗戦するが、これではちょっと辛いと思う。

中田の攻めが急所に突き刺さり、石田師匠の解説も次第に辛口になってきた。

▲9五銀(73手目)から▲7四金と強引に飛車を取りにいって先手が勝勢になった。佐々木もなんとか勝負形に持ち込むが中田に上手くかわされてゲームセット。最後▲3二飛成(105手目)に持駒に金があれば△2二金と粘ることができるが、銀しかない。「銀が金に変わらんかねぇ」とぼやく石田先生に矢内さん「みんなが一斉に瞬きすれば・・・」これは絶妙な切り返しだった(笑)

一局を振り返ると、雀刺しの経験値の差が出た将棋で、勇気くんは本来の力を出すことができなかった。
この経験をバネにまた次回頑張ってほしい。
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[ 2013/05/06 22:27 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

NHK杯1回戦 中田宏樹vs瀬川晶司

棋譜→2012年05月27日第62回NHK杯1回戦第8局

今期のNHK杯予選は糸谷、村山、戸辺ら若手強豪が次々と敗れる波乱の展開となった。中でも一番驚いたのは前王位の広瀬章人七段が初戦で姿を消したこと。そもそもなんで予選にいるの?という感じなのだが。広瀬さんは昨年度B2だったので基本的には予選スタートだが、各棋戦で活躍しているので「成績優秀者」に入るのかなと思っていた。順当に本戦に出ていたら優勝候補に挙げられていただろう。その広瀬さんを破ったのが今日登場の瀬川晶司四段。本戦出場は3回目となる。過去2回はいずれも1回戦負けなので、今回は3度目の正直といきたいところだ。

将棋は中田宏樹八段が先手で横歩取りになった。後手は8四飛+5二玉型の「今最もナウい」(by豊川)指し方。▲2四歩(33手目)から▲3六飛が中田の構想。3四の銀取りを△3五歩で受けるのではつまらない。そこで瀬川は△7五歩から△6五桂と跳ねて銀取りを受ける。この6五の桂馬は歩のえじきになりそうだが簡単には取れない。

後手は金銀を盛り上げて先手の飛車を押さえ込む。▲1七桂には△1四歩と端から逆襲。後手の駒が躍動する展開で先手が苦しい。解説の豊川七段は「プロ棋士100人に聞いてみたで100人とも後手を持ちたい」とまで言っていた。


苦しい中田は▲6四歩(61手目)と一本嫌味をつける。△同歩は玉のコビンが空いてしまうし、△同飛には▲7六桂がある。
「かと言って放っておくのも、ホットケーキも味が悪い」(豊川)
ここで瀬川四段が指した手は△1六角。以下▲3九金に△3八歩▲4九金△2七桂と進んだが後手の駒が重い。対して先手からは▲5五桂が厳しく形勢が逆転してしまった。

最後は▲2二銀(101手目)という鮮やかな決め手があって中田八段の勝ち。途中までは瀬川さんが優位に進めていたが△3八歩~△2七桂がどうだったか。

今回も初戦突破はならなかった瀬川さんだが、またNHK杯に出られるように頑張ってほしい。応援してます!

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[ 2012/05/28 07:15 ] NHK杯 | TB(1) | CM(0)

中田宏樹八段の新刊『対矢倉 左美濃作戦』


マイナビ将棋BOOKS 対矢倉 左美濃作戦マイナビ将棋BOOKS 対矢倉 左美濃作戦
(2012/01/25)
中田 宏樹

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中田宏樹八段の処女作『対矢倉 左美濃作戦』が発売されました。

中田八段は居飛車党の本格派で、タイトル・A級経験はないので地味だが、通算勝率6割を超える実力者。また新手も数多く生み出している。島朗九段曰く「地味な新手メーカー」(NHK杯中田村中戦の解説より)。人真似を嫌い、自らの読みを信じて独自の構想を創り出す棋士だ。

「対矢倉 左美濃」は中田先生が最近よく採用している作戦。
最近のプロの相矢倉戦は先手が主導権を握り、後手は専守防衛からカウンター狙いという将棋が多い。▲4六銀・3七桂の後手番はまさにそうだろう。それで後手も戦えるとなっているが、受け一方になりがち。
「左美濃作戦」は後手番ながら積極的に攻勢を取る。左美濃は矢倉よりも囲いにかける手数が2手少なくて済むので、その2手を攻撃に使い堅陣を生かして攻めまくるという思想だ。

第1章は「左美濃の概要」。左美濃のメリット・デメリットを矢倉と比較しながら解説している。矢倉よりも早く囲えて堅いので、速攻を仕掛けることができる。また対矢倉戦の場合、▲4六銀・3七桂に対して受けやすいというメリットもある。
その反面、コビン攻めや端攻めに弱い点には注意が必要となる。

第2章「左美濃編」では先手矢倉と後手左美濃の戦いを解説。
対矢倉左美濃000
「対矢倉左美濃作戦」は銀を7三から8四に持ってきて攻め合いを目指す。
「途中図」から先手が▲3七銀戦法(→▲4六銀・3七桂、雀刺しetc.)で来たときと▲3七桂で来たときに分けて後手の攻め筋を解説している。
対矢倉左美濃001

第3章「▲2五歩早突き~矢倉編」は、先手が▲3七銀型のまま▲2五歩を急いだとき。
対矢倉左美濃002

2筋を受けない指し方もあるが解説にもあるように先手が優勢となる。本章の大部分は▲2五歩に△3三銀と受けてからの相矢倉戦の将棋。

▲2五歩を早めに決めると▲2五桂はなくなるが、後手に離れ駒が出来るのでその瞬間に仕掛けられる。後手は第2章と同じく△7三銀からの攻め合いもあるが、囲いに手数をかけるぶん一手遅れているので先手が指しやすい。よって7三には角を持ってきて先手の攻めをけん制しながら戦うこととなる。

第4章は実戦編。
森下システム、▲2五歩早突き型(第3章)、藤井流早囲いとの戦いを3局紹介。巻末の参考棋譜2つも含めると計5局収録されている。先手が藤井流早囲いを目指してきたときの解説は講座編にないので、実戦編を参考に研究が必要になるだろう。

激しい斬り合いを好むのが中田将棋の特徴だと思うが、この本でも早いタイミングで△8六歩の突き捨てを入れて攻めまくっている。大駒をバッサリ切って小駒で食らいつくという場面が何度も出てくるので面白い。

全体的に丁寧な解説でよくまとまっている。ただし、内容は難しいので上級者向きだと思う。

後手番でも積極的に攻めたいという人、定跡形に飽きたという人は読んでみると良いかもしれない。

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[ 2012/02/05 21:38 ] 書籍レビュー | TB(0) | CM(0)

B級1組8回戦 藤井システムで連敗脱出

4日(金)の順位戦B級1組。
実力者揃いのB1なので今期も混戦は予想されたが、藤井猛九段の6連敗は誰が想像しただろうか。

その藤井九段が中田宏樹八段戦、千日手指し直し局で藤井システムを採用した。

19手目、藤井九段がこの局面を指すのは2005年以来、なんと6年ぶりとのこと。

藤井システムの登場にTwitterでは将棋クラスタが大騒ぎ(笑)藤井システムのハッシュタグまで出来ていた。私は確認していないけど、TwitterのHOTワードで「藤井システム」が上位に来たらしい。藤井先生の人気の凄さを改めて実感させられました。

先手の藤井システムに対して中田八段は△7四歩~△6四銀から急戦。「準急戦」と呼ばれる形だが、最近では珍しいかもしれない。システム対策の急戦では、銀を6四に出る前に7筋を突き捨てて速攻で潰すというのが多い。本譜の準急戦も有力だが、緩やかな流れになるので先手の端の位が生きると思う。2八まで玉を囲えるのも大きい。

先手の捌きvs後手の抑え込みという戦いとなったが、振り飛車が上手く捌き、居飛車は6五に跳ねた桂馬をタダで取られてしまい先手優勢となった。玉形の差もありこうなっては居飛車が苦しい。

一番印象に残ったのが89手目の▲5九金打。控室は▲6三歩成で勝ちとみていたが、こちらのほうが手堅い。このあたりは最短の勝ち筋を探す控室と対局者の違いかもしれない。この手を見て「激辛三兄弟」という言葉を思い出した。藤井先生の絶対に負けないという気持ちが伝わってくる一手だった。

投了図、先手の2枚並んだ金が堅く後手から迫る手がないので投了もやむなし。
藤井九段がエース戦法で今期順位戦の初白星を挙げた。

一ファンとしてはほっとしたけれども、依然として厳しい状況なのでなんとか踏ん張ってほしいですね。

====================

その他の結果は以下の通り
畠山 鎮七段(4勝4敗)●-○行方尚史八段(6勝2敗)
鈴木大介八段(4勝3敗)○-●中村 修九段(1勝6敗)
深浦康市九段(4勝3敗)○-●阿久津主税七段(3勝4敗)
井上慶太九段(5勝3敗)○-●木村一基八段(4勝4敗)
山崎隆之七段(5勝3敗)●-○橋本崇載七段(5勝2敗)
(松尾歩七段は抜け番)

山崎橋本戦が好局だった。角換わりの熱戦となったが、最後はハッシーが山崎玉を37手詰みに討ち取った。

昇級争いは6勝2敗の行方八段が単独トップ。次いで橋本七段が5勝2敗で追う。
木村一基八段が4敗というのも信じられないが、まだ可能性は残っているので巻き返しに期待したい。

3敗、4敗勢も含めて最後まで混戦となりそうだ。

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[ 2011/11/06 08:00 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)