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第72期B級1組順位戦10回戦

昨日は順位戦B級1組の10回戦とB級2組8回戦がありました。
結果は以下の通りです。

<B級1組>
松尾 歩七段(6勝3敗)○-●藤井 猛九段(3勝6敗)
高橋 道雄九段(1勝9敗)●-○阿久津 主税七段(7勝2敗)
木村 一基八段(3勝6敗)●-○鈴木 大介八段(2勝7敗)
丸山 忠久九段(6勝3敗)○-●畠山 鎮七段(4勝5敗)
広瀬 章人七段(7勝2敗)○-●橋本 崇載八段(5勝5敗)
豊島 将之七段(8勝2敗)○-●飯塚 祐紀七段(4勝5敗)

この中では広瀬橋本戦が熱戦で面白かったですね。終盤、後手の橋本八段にチャンスがあったのですが、▲5八銀の中合いを見落としていたようで広瀬七段が競り勝ちました。
20131205広瀬橋本

昇級争いは2敗で広瀬、阿久津、豊島の3人、3敗で丸山、松尾が追う展開となっています。現時点では8勝2敗で暫定首位の豊島七段ですが、広瀬さんと阿久津さんがこのまま勝ち続けると順位の差で2敗でも上がれない可能性があります。まぁ3人のうち誰かは多分こけるとは思いますが。

降級争いは高橋九段が1勝9敗となって厳しくなりました。残り2連勝して鈴木、木村、藤井のうち2人が3勝9敗以下でないと残留できません。鈴木八段は逆転勝ちで大きな2勝目。とはいえこちらも苦しい状況に変わりはありません。下位4人(高橋、鈴木、木村、藤井)はいずれも最近までA級で活躍していた先生方。この4人が残留争いというのは勝負の世界は厳しいですね。

<B級2組>

佐藤 天彦七段(8勝0敗)○-●島 朗九段(0勝7敗)
中川 大輔八段(3勝4敗)○-●窪田 義行六段(1勝6敗)
阿部 隆八段(2勝5敗)●-○野月 浩貴七段(5勝3敗)
森下 卓九段(5勝2敗)○-●田村 康介七段(2勝5敗)
井上 慶太九段(3勝4敗)●-○中田 宏樹八段(5勝2敗)
安用寺 孝功六段(2勝5敗)●-○杉本 昌隆七段(3勝4敗)
飯島 栄治七段(5勝2敗)○-●泉 正樹八段(5勝2敗)
青野 照市九段(3勝4敗)●-○村山 慈明六段(6勝1敗)
稲葉 陽七段(4勝3敗)○-●戸辺 誠六段(4勝3敗)
南 芳一九段(3勝4敗)●-○北浜 健介八段(4勝3敗)
中村 修九段(1勝6敗)○-●畠山 成幸七段(3勝5敗)
△先崎 学八段(6勝1敗)-▲堀口 一史座七段(1勝6敗)※不戦勝

B2は佐藤天彦七段が8戦全勝で単独トップ。あと1つ勝てば昇級が決まります。2枠目は混戦。1敗で先崎、村山、2敗で中田宏、飯島、森下、豊川、泉の5人。残り3局、豊川、先崎、村山戦を残している森下九段がキーマンになりそうです。

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[ 2013/12/06 07:21 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

NHK杯1回戦 佐藤天彦vs山崎隆之

「貴族」佐藤天彦と「王子」山崎隆之の対戦。2人共に竜王戦1組、実力者同士の好カードだった。今日の貴族は髪が短めでシンプルなスーツ姿。一方の王子は対局開始から上着を脱いでワイシャツ姿で気合が入っていた。

過去の対戦成績は1勝1敗。直近の対戦は3ヶ月前(2月1日)の竜王戦1組で、その時は天彦が矢倉で勝っている。対局前のインタビューで山崎は「後手番なら矢倉で前回のリベンジをしたい」と語っていたが、その宣言通り本局も矢倉になった。

10手目の△5三銀が少し珍しい手。このタイミングでの銀上がりは早い。山崎七段はこの△5三銀からの急戦調の矢倉を得意としている。2月の竜王戦では10手目△5三銀から居玉のまま△8五歩▲7七銀△5五歩と動いていったが、本局は△3二銀から左美濃を選択した。

対して先手は早囲いから穴熊に組み替える。このあたりは現代的だが、この形は△9三桂~△8五桂の端攻めがあるのでちょっとやりにくいような気もした。
山崎は△8五桂から端攻めを決行する。後手は桂損しているが9筋と8筋に拠点を作ることができた。先手としては玉頭に歩を垂らされているのは嫌な感じ。
20130527佐藤天山崎3

そこで先手は▲8七歩と合わせて△同歩成▲同金上△8五歩に▲7八桂!と受ける。珍しい形の穴熊ができあがった。じっと受けられてみると後手も指し手が難しい。ここで考慮時間を使い果たした山崎七段は△5八歩(74手目)と垂らしたが、疑問手。▲5八同飛で何でもない。このあたりで形勢は先手に傾いた。

後手は△7二飛から十字飛車で飛車を2筋に回ったが、▲2八香が返し技。後手は2七に歩が打てない。
20130527佐藤天山崎2
△2七金!は勝負手だが、ここに金を使うのでは辛いか。▲2七同香△同飛成に再度▲2八香で先手優勢に。

そこから後手が必死の食らいつきを見せて熱戦になったが、先手が丁寧に受け続けて天彦の勝ちとなった。▲8八金打(137手目)が手堅い決め手で、受けないと△7八銀不成~△6六馬で危なかった。

山崎七段は同じ形でのリベンジならず。天彦さんの丁寧な受けが印象に残った一局だった。


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[ 2013/05/27 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

NHK杯2回戦 佐藤天彦vs佐藤康光

棋譜→2012年10月14日第62回NHK杯2回戦第10局(NHKの公式サイト、月曜の昼以降に更新される)

天彦vs康光の佐藤対決。先手の佐藤天彦七段は今期竜王戦2組で優勝、順位戦B2でも5戦全勝と好成績を残している。対する後手の佐藤康光王将も今期絶好調。先日の大和証券杯で優勝し、勝率は8割を超えている。好成績者同士の対戦ということでとても楽しみにしていた。

戦型は後手佐藤王将のゴキゲン中飛車に先手の超速3七銀となった。様々な超速対策がある中で康光王将が選んだのは△4四歩の「菅井流」。あの▲5七玉が出た将棋(王将戦第1局、佐藤vs久保)もこの菅井流だった。1月の王将戦では△4四歩に▲4六銀と出たが、本譜は▲7八銀からもう一枚の銀を繰り出す。

▲7七銀に△6四歩(18手目)が珍しい。この△6四歩は9月19日の棋王戦▲森内名人△佐藤王将戦(佐藤勝ち)で指された「佐藤新手」(但し本局の収録のほうが先かもしれない)。▲6六銀には△6五歩と突いて追い返そうという手だが、自玉の頭なのでリスキーな手ではある。天彦さんも意表を突かれたのかここで時間を使う。いきなり乱戦になる可能性もあったが、康光王将が無難な進行を選んで互いに囲いあう展開となった。

天彦康光002

先手は3筋に飛車を回って角頭に狙いを定める。ただ、すぐに▲3五歩△同歩▲同飛は△6五歩~△5六歩と捌かれてしまう。▲6八金上△2二角の交換を入れてから先手は▲3五歩と仕掛けた。解説の先崎は▲3五同飛に△6五歩と突きたいと言っていた。▲7七銀と引いてくれればそこで△3三桂。しかし、康光王将は単に△3三桂と跳ねる。△6五歩には▲同銀と取られるのが嫌だったのかもしれない。

△4五桂から後手は角桂を捌いたが、先手は飛車を成れる。55手目単に▲3一飛成は△6二飛で難しいが、先に▲4三角と打つのが良い手で先手の攻めのほうが速い。▲5四歩△同金に▲5二金(65手目)が厳しく先手優勢だ。

天彦康光001

局面は進んで最終盤、▲4四桂(79手目)が厳しかった。△同金なら▲5三歩で受けがなくなる。康光は△5九銀▲同玉△2六角から4四の桂馬を抜くがこれでは辛い。桂馬を抜いても▲4三銀がある。

そこから先手が危ない寄せ方をしたために手数はかかったが、最後は華麗に詰まして天彦七段の勝ち。双玉形で竜二枚で後手玉を仕留めるという詰将棋の世界でしかお目にかかれないような投了図が出来上がった。この収束はカッコいい。


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[ 2012/10/15 07:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

C級1組10回戦 佐藤天彦六段昇級

対戦表

昨日のC級1組。
1敗の佐藤天彦六段が勝ち、2敗勢が抜け番の稲葉陽五段を除いて全員敗れたため、佐藤天六段の昇級が決まった。
結果は以下のとおり(昇級争いと関係するところだけ)

佐藤 天彦六段(8勝1敗)○-●小林 健二九段(3勝6敗)
豊島 将之六段(6勝3敗)○-●佐藤 秀司七段(4勝5敗)
小林 裕士七段(6勝3敗)●-○宮田 敦史六段(4勝5敗)
浦野 真彦七段(6勝3敗)●-○近藤 正和六段(5勝4敗)
糸谷 哲郎六段(4勝5敗)○-●真田 圭一七段(6勝3敗)
高崎 一生五段(6勝3敗)○-●平藤 眞吾七段(6勝3敗)
※稲葉陽五段(7勝2敗)は抜け番

残り1枠は混戦。2敗の稲葉陽五段(29位)が自力。稲葉五段が敗れると3敗組にもチャンスがあり、浦野七段まで可能性が残っている。
7勝2敗:稲葉(29)
6勝3敗:小林裕(4)、豊島(5)、高崎(8)、真田(10)、平藤(12)、千葉(15)、大平(19)、浦野(24)

今年のC1は若手強豪勢揃いで開幕前から潰し合いが予想されたが、やはりそのとおりになった。佐藤天六段は順位が良くないのでキツいと思ったが、ライバルの豊島、村山を倒して文句なしの成績。来期B2でも昇級候補でしょうね。

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[ 2012/02/08 06:47 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第61回NHK杯 佐藤天彦vs豊島将之

1回戦の中で私が最も注目していたのがこのカード。昨年度勝率第一位賞の佐藤天彦六段(収録当時は五段)と、2009年度勝率第一位、王将挑戦者の豊島将之六段の対戦。1回戦でどちらか片方が消えるのはもったいない。しかもこの対局の勝者は2回戦で渡辺竜王と当たる。20代若手の優勝候補同士の潰しあい。まさに「死のブロック」と言えよう。

将棋は横歩取り模様の出だしだったが、先手の佐藤が横歩を取らなかったことで相掛かりの将棋となった。先手は中原流の相掛かり。序盤に駆け引きがあって後手が早めに角を交換したので定跡形とは異なるが、先手が二枚の桂を跳ねて積極的に攻め、後手が受ける展開。力戦形なので、先手後手共に構想力、センスが問われる将棋かもしれない。

桂馬を跳ねた後の▲3七銀(41手目)が強気の一着。△7四飛と回られると7筋は受からないが、構わず銀を出て攻めが続く。後手は▲3七銀に△6三銀(42手目)と自重したが、▲4六銀から攻めが続いた。

20110508佐藤天豊島52手

5四を受けるために△5三金と上がったが怖い所。先手からは▲8六飛からの飛車交換の狙いがある。金銀が上ずっている後手陣は大丈夫なのだろうか。△5三金にも先手は▲5四桂と跳ねる。桂損だが先手の攻めが続く。先手が良さそうに見えたが・・・

20110508佐藤天豊島62手

飛車交換の後の△5六歩~△5七歩が中住まいの急所を突く反撃。飛車を打たれるのを恐れて△5二歩と打ってしまうのは反撃の味がなくなってしまう。△5六歩に▲8二飛は詰めろになっていない。飯島七段はこの△5六歩を絶賛していたが、それよりも直前の△4五銀が攻防の好手だったように思う。

△5七歩に6九に逃げたのは疑問で、▲同玉のほうが優ったようだが、それでも△3七角成があるので同玉とは取りづらかったのだろう。攻守が入れ替わり、後手が優勢となった。

先手は6三の角を9六に成って粘りに出たが、豊島六段は着実に寄せ先手の粘りを振りきった。攻守ともに見事な指し回しで豊島六段の快勝。

解説の飯島七段は「プロの将棋は受けているほうが楽なことが多い」とおっしゃっていたが、本局はまさにそのような展開。早指しで先手の攻めを受けきるのは大変かと思われたが、上手くバランスを取って持ちこたえた。

勝った豊島六段は2回戦渡辺竜王との対戦。こちらも非常に楽しみだ。



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[ 2011/05/09 06:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)