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NHK杯2回戦 佐藤康光vs豊島将之

2回戦屈指の好カード。決勝で当たってもおかしくない組み合わせだ。過去の対戦成績は佐藤の3勝、豊島の2勝。そのうち4局は王将戦の挑戦者決定リーグで顔を合わせている。

戦型は後手佐藤のダイレクト向飛車。対して先手が▲6五角打つかどうかが序盤のポイントだが、豊島は▲6五角を打った。4三に角を成って、6一の金と交換して▲7五金で角を捕獲するところまでは定跡手順。△3五歩~△5四歩(22手目)が佐藤の工夫のようだ。

先手は▲7七桂から8筋に飛車を転換。対して後手も△8一飛と回ると思われたが、佐藤は△9四角と角を投入して受けた。少し欲張った指し方だが、△7五歩からの反撃も狙っている。
20130929佐藤豊島1
桂交換の後▲7七金~▲8六金と上がって角をいじめるが、角を逃げずに△7六歩の取り込みが厳しい。これに▲6九桂と受けるのでは先手が少し辛いのではないかと思われた。

しかし、形勢は難しかったようだ。▲6八玉に佐藤は△5五歩~△5一飛と追撃したが、▲7三歩~▲7四歩の叩きが返し技。
20130929佐藤豊島2
△7四同玉に▲4七角△7三玉▲7四歩△7二玉▲7三角・・・と先手の攻めが続いて形勢逆転、豊島が優勢になった。

以下先手の寄せが決まって豊島七段の勝ち。

中盤は佐藤九段がうまくやったと思いましたが、△5五歩~△5一飛が甘かったのかな。それにしても豊島七段、一瞬の隙を見逃さなかったのは流石ですね。
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[ 2013/09/30 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

JT将棋日本シリーズ羽生佐藤戦(222手の死闘)

棋譜→「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」 二回戦第一局 静岡大会 羽生善治三冠 対 佐藤康光九段

昨日はJT将棋日本シリーズ2回戦の羽生三冠vs佐藤康光九段戦がありました。
両者のこれまでの対戦成績は羽生99勝、佐藤52勝。羽生三冠はこの対局に勝つと対佐藤戦100勝目となります。

佐藤九段が先手で▲7六歩△3四歩▲7七角!△3五歩の出だしから相振り飛車になりました。まず3手目▲7七角に驚きました。データベースで調べてみると佐藤さんは過去に1度、木村八段戦(2010年、大和証券杯)で3手目▲7七角を採用しています。

序盤から前例がなく互いに構想力を問われる将棋になりました。先手は▲2八銀から1七銀と上がる囲い、対して後手は金無双に組み替えます。後手が端から先攻する展開に。

駒損ながらも後手の攻めが続きましたが、先手も中段玉で決め手を与えません。後手が寄せ切れるか、先手玉が上部に逃げ出せるかという戦いになりました。
▲3四玉(141手目)と上がったところは先手が逃げ切ったように見えました。羽生三冠もここは負けだと思ったそうです。
20130824羽生佐藤1
しかし、その後の▲5二銀(143手目)~▲6一竜はやり過ぎだったか。佐藤さんは▲5二銀△同金に▲同と、と取れると思っていたようですが、それには△4三銀があります。▲6三金に△3一飛(158手目)が攻防手で逆転模様に。

そこから先手玉の入玉を巡る攻防が50手以上続きました。先手は必死の防戦を続けましたが徐々に戦力を削られて追い詰められます。△6二歩(200手目)が決め手で大勢決した感じ。
最後は羽生三冠が先手玉を寄せ切って勝ち。将棋日本シリーズの最長手数記録(205手)を更新する222手の大熱戦でした。

この勝利で羽生三冠は対佐藤九段戦通算100勝を達成。それにしても羽生佐藤戦は毎回激戦になりますね。先日のA級順位戦も深夜1時までもつれる大熱戦でした。佐藤さんの棋風で序盤から激しい殴り合いになることが多く、そして終盤の逆転も多いと思います。
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[ 2013/08/25 07:00 ] JT杯将棋 | TB(0) | CM(0)

竜王戦準決勝 佐藤vs郷田

竜王戦中継plus: *第26期竜王戦決勝トーナメント
棋譜→第26期竜王戦決勝トーナメント 佐藤康光九段 対 郷田真隆九段

昨日は王位戦の他に竜王戦決勝Tの準決勝、佐藤九段vs郷田九段戦もありました。いやー、それにしても暑いですね。ブログも夏バテ気味ですが、とりあえず簡単にまとめておきます。

戦型は佐藤九段が後手でダイレクト向かい飛車でした。佐藤さんは最近後手番だとこれが多いですね。対して郷田九段は▲6五角を打たずに穏やかに駒組みを進めます。互いに囲いあって振り飛車穴熊対居飛車銀冠の対抗形になりました。先手が▲7八金と締まる前に後手は3筋から動きます。

20130809郷田佐藤1
中盤は一手一手が難しい将棋になりました。△4五桂に対して4六の銀を取らずに▲6六角(63手目)が好手だったようです。以下△7四桂▲3三歩△6六桂▲3二歩成・・・と飛車角の取り合いになりました。この辺りは先手が歩切れなのでまだちょっと大変かなと思いましたが、郷田九段は▲8四歩からしつこく穴熊に食らいついていきます。

最後まで混戦となりましたが、郷田九段が攻め勝ちました。

中盤から終盤の入り口にかけては後手も指せていたと思うのですが(感想コメントを見ても後手有望の変化はあった)、郷田さんが終盤力で上回った感じの将棋でした。

これで郷田九段は初の挑決三番勝負進出。今期は棋聖戦、王座戦に続いて3度目の挑決進出となります。郷田さんは毎年安定して勝ち星を挙げているのですが、挑決での敗退が多いと思います。過去には王座戦で3年連続挑決敗退したこともありました。今回は「3度目の正直」で初挑戦を勝ち取ってほしいですがどうなるでしょうか。

森内名人との挑決三番勝負第1局は8月15日に行われます。 このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/08/10 22:22 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

A級順位戦2回戦 佐藤九段vs羽生三冠

昨日はA級順位戦が2局、羽生三冠vs佐藤九段戦と渡辺竜王vs郷田九段戦があった。
このうち佐藤羽生戦は深夜1時過ぎまでもつれる大熱戦だった。

戦型は佐藤九段が先手で角交換型の向かい飛車。

20130726佐藤羽生1
中盤、羽生三冠が△5四角(42手目)と筋違い角を打って局面が動いた。この筋違い角は対角交換振り飛車ではよく出てくる手。次に△7六角と出て8筋、9筋攻めを狙う。以下▲2七銀△9六歩▲同歩△7六角▲3八金△9八歩▲同香△8六歩と進んだ。8筋を突破して部分的には後手大成功。これは先手が苦しそうに見えたが、実際は難しかった。先手は銀冠を生かして玉頭戦に持ち込む。

▲3七桂(71手目)と跳ねたところで先手の狙いが見えてきた。8九の飛車を1筋に転換する手がある。こうなるともう8筋は関係なくなる。先手追い上げムードが出てきた。

ここから最終盤まで50手以上凄まじい玉頭戦が続いた。互いに桂香が乱舞する激しい殴り合い。果たしてどちらが勝っているのか。

20130726佐藤羽生2
最終盤、佐藤九段は▲3二飛成(147手目)から詰ましにいったが、際どく詰まなかった。その一手前の△3六銀が4五の地点を受けて詰めろ逃れになっていたようだ。後手玉は7筋、8筋方面に逃げられるので詰まない。中盤8七に作った"と金"が最後に上部脱出を助ける駒として働いた。

終盤は二転三転していたようですが、145手目の▲2二飛では1二から飛車を打つほうが良かった模様。その数手前にも先手は勝ちを逃していたようで、佐藤九段にとって惜しい敗戦となった。

それにしても凄い終盤戦、真夏の花火のような華々しい将棋でした。この将棋は今年の名局賞候補に挙がるでしょうね。
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[ 2013/07/27 12:02 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

王位戦 行方尚史八段がタイトル初挑戦!

王位戦中継Blog: *第54期王位挑戦者決定戦
棋譜→第54期王位戦挑戦者決定戦 佐藤康光九段 対 行方尚史八段

紅組優勝の行方尚史八段と白組優勝の佐藤康光九段の対戦。結果は行方八段が勝ってタイトル初挑戦を決めました。

戦型は後手佐藤九段が4手目角交換からダイレクト向かい飛車を選んだ。渡辺竜王との王将戦七番勝負でも採用した得意戦法だ。対して先手は▲6五角の変化に飛び込む。

20130530行方佐藤1
佐藤九段の24手目△1四角が驚きの一手。このタイミングで角を手放すのは意外だった。対して先手は▲2七銀!と受ける。先手が一歩得で角を手持ちにしているが、2七の銀の位置があまり良くないというのが後手の主張だろうか。

後手のまとめ方が難しそうに見えたが、ここからの佐藤九段の指し回しが上手かった。左金を前進して角を5四に転換し、飛車を4筋に回る。
20130530行方佐藤2
中盤、40手目以降は先手のほうが苦労する展開となった。2七の銀と2八の飛車も中途半端だ。▲4六金~▲7八玉と苦心の手順が続く。

対して後手は7筋から動いていったが、自玉の玉頭なので反動もきつかったようだ。
7三に金をぶちこんで、と金ができたところでは先手が良くなったように見える。△6二歩に行方八段は▲5二銀と一気に踏み込んでいった。

▲6四桂~▲2二金(97手目)で挟撃の形を作ったが、後手も的確に受けて簡単には決まらない。一瞬怪しい雰囲気になったが、行方さんは冷静だった。じっと▲1一金と香車を補充し、▲5四歩の突き捨てで底歩を作る。

20130530行方佐藤4
最後は▲5四銀が決め手となった。2筋で遊んでいた銀と飛車が最後の最後で活躍した。これは気持ちが良い。佐藤九段は最後の5手詰めまで指し続けたが、相当悔しかったのだろう。143手の熱戦を制して、行方八段がタイトル初挑戦を決めた。

終局直後、記者からタイトル初挑戦の心境を尋ねられた行方八段は言葉を詰まらせたそうだ。
王位戦中継Blog : 終局直後
プロ20年目、39歳5ヶ月でのタイトル初挑戦。2011年に結婚してから行方さんは変わったと思う。昨年はB1で11勝1敗の好成績を残し、A級復帰。そしてA級が開幕する前にタイトル挑戦も決めてしまった。結婚の力ってすごいんですね。

番勝負に登場するのは1994年の竜王戦挑戦者決定戦三番勝負以来となる。相手は今回と同じく羽生さんだった。あの時は「羽生さんに勝っていい女を抱きたい」という発言(記者に言わされたそうだが)で有名になった。19年越しのリベンジなるか。相手は強敵だがタイトル奪取目指して頑張ってほしい。
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[ 2013/05/30 07:30 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)