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第3回電王戦第2局 やねうら王vs佐藤紳哉六段

やねうら王が先手で初手▲1六歩!△3四歩▲7六歩△8四歩▲1五歩と早々に端を突き越す出だしでした。角交換系の将棋になる可能性もありましたが、先手は角道を止めて普通の四間飛車に。対して後手は居飛車穴熊に組んで、ノーマル四間飛車美濃対居飛車穴熊のよくありそうな将棋に進みました。

20140322やね佐藤1
▲4七金に△8六歩(38手目)▲同角△7五歩と仕掛けて戦いが始まりました。対して先手は2五に桂を跳ねて端に成り捨て。このあたりは先手がちょっと無理気味な感じもしましたが。

桂損してから先手は6筋で動いてきました。まず▲6四歩の突き捨て。これに△同歩と取ったのはどうだったか。継ぎ歩からの垂れ歩が受けにくい。
20140322やね佐藤2
紳哉六段は△8三飛と浮いて受けましたが▲7三歩成△同飛▲6五飛△7八飛成▲6三歩成・・・。このと金が大きく、先手が良くなったと思います。ニコ生に表示されているツツカナの評価値も先手に傾きました。

後手は△1六桂から勝負しにいきます。以下▲3七玉に△6四歩▲同角△6三香がありました。
20140322やね佐藤3
やねうら王は当初△6三香に角が成れる(▲3一角成)と読んでいたようですが、読み進めていくうちに評価値が下がっていったため▲2五飛と角を取らせる順に予定変更しました。しかし、これなら△6四歩に単に▲2五飛と逃げたほうが良かったはずです。一連の応酬で形勢は縮まり、居飛車もやれそうに見えました。

しかし、冷静に見ると先手が残していたようです。持ち時間を十分に残していたやねうら王が優位を拡大しそのまま勝ち切りました。

これで人間側が2連敗。第1局、第2局とも人間が普通に戦って普通に力負けしているという印象です。何かもっと工夫しないと勝てないくらいコンピュータは強くなっています。

第3局は豊島七段とYSSの対戦です。豊島七段が負けると負け越しが決まってしまうのでなんとか頑張ってほしいですね。

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[ 2014/03/23 08:00 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)

第62回NHK杯 羽生三冠vs橋本八段

棋譜→2012年10月28日第62回NHK杯2回戦第12局(NHKの公式サイト、月曜の昼以降に更新される。)

昨日のNHK杯はハッシーこと橋本崇載八段と4連覇中の羽生善治NHK杯の対戦、A級棋士同士の好取組だった。NHK杯では無敵を誇る羽生三冠だが、直近の対戦(竜王戦)で橋本さんに2連敗している。今回も密かにハッシーの「金星」を期待していた。

本局はそれよりもハッシーがどんなネタを仕込んでくるかに注目していた人が多いのではないでしょうか。事前に矢内さんがtwitterで何か面白いことがあったと呟いてましたからね。そして予想通り対局前のインタビューでやってくれました(笑)

―羽生NHK杯にはどのような印象をお持ちですか?
羽生さん?強いよね。序盤、中盤、終盤、隙が無いと思うよ。だけど、オイラ負けないよ。
―本局への意気込みをお願いします
えー、こまだっ、駒たちが躍動するオイラの将棋を皆さんに見せたいね。

えーと、これは佐藤紳哉さんのモノマネじゃないですか(苦笑)こういうのやるんだろうなとは思ってましたが、まんまパクリとはw最初テレビで見たときは正直引いちゃって見ていられなかったです。でも後で↓の比較動画を見るとその面白さが分かってくるというか、これは元ネタを知らないと笑えないですよね。



さて、将棋のほうは橋本八段が先手で3手目▲6八飛からの角交換振り飛車に。橋本さんは先手でも後手でも角道を止める派だったが、今年の夏ぐらいから角交換振り飛車の採用が増えている。先手の美濃囲いに後手は矢倉。囲い以外は先後同型だ。そこから筋違いに角を打ち合ってのねじり合いになった。

橋本羽生NHK001

中盤、▲4六銀(77手目)が手厚い一着でここは先手が良さそうだ。後手の角の逃げ場所が難しい。そこで羽生三冠は△7六桂(78手目)と金取りで角道を止める。ただ、この桂馬は本来別の場所に使いたかったので感触は良くない。対して6八の金を逃げる手もあったと思うが、橋本はシンプルに▲4五銀△6八桂成▲6三歩成△9六香▲8七角△7九成桂の取り合いを選んだ。飛車の取り合いは後手も玉が堅いのでやる気が出ると思ったが、どうだったのだろう。

▲6三歩成に飛車を取らずに先に△9六香。羽生は「いやぁー」と呟きながら香車を走った。この瞬間は意味が分からなかったが、後でこの△9六香が利いてくる。

▲9一飛に対して、先ほど入手した香車を△4八香(88手目)と打つ手が厳しかった。▲同金には△8八飛の両取りがある。橋本は▲3九金とかわしたがそれでも△8八飛。ここで角を逃げたが、阿久津七段が指摘していたように▲1五歩と端攻めで勝負するほうが良かったかもしれない。△4九金と貼りつかれて先手が苦しくなった。

橋本羽生NHK002

102手目の△5六歩が決め手となった。△5七歩成からのと金攻めと△5五角の王手飛車をみて一石二鳥。以下橋本も粘ったが、134手で羽生三冠の勝ち。これでNHK杯の連勝記録を21に伸ばした。

途中までは橋本さんが良かったと思うが、いつの間にか逆転していた。やはり早指しの羽生さんは強い。感想戦がなかったので詳しいことは分からないが、△7六桂のところで飛車の取り合いにしないほうが良かったかもしれない。

最後は差がついてしまったけれども、観てて面白い将棋でした。ハッシーの対局前のインタビューも含めてね(笑)
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[ 2012/10/29 07:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

NHK杯に佐藤紳哉六段が登場

棋界屈指のツケ面、じゃなかったイケメンの佐藤紳哉六段が11年ぶりにNHK杯に登場。対戦相手は昨年度年間最多勝の豊島将之七段(収録時は六段)でした。
四段に上がった頃から砂糖のように甘いマスクで将棋界のキムタクを目指していた紳哉さんですが、いつの間にか狩野英孝的な色物キャラとなってしまいました。頭髪も見事に後退して・・・(以下略)

その紳哉さんが今回久々に登場ということで期待して見てましたが、若返ってるじゃないですか!特に上のほうが。
服もオサレなの着てて似合ってる。黒のジャケットにインナー、ネックレスですか。オシャレ番長の天彦さんも褒めてましたね。
そして対局前のインタビューで思わず笑ってしまいました。



-豊島六段の印象はいかがですか?
豊島ぁ?強いよね。序盤、中盤、終盤隙が無いと思うよ。だけど、俺は負けないよ。
-本局への抱負をお願いします
えー、こまだ、駒たちが躍動する俺の将棋を皆さんに見せたいね。

なんというか、プロレスの煽りみたいwそれなのに棒読みでしかも噛んじゃってるのが何ともいえないですね。

最初のインタビューで笑わされましたが、対局中は真面目にやってました。そりゃ当然ですね。鬼のような形相で盤に向かう紳哉さん。初めて見た人は顔芸なのかと思ったかもしれないけど、順位戦とか見てるといつもあんな感じなんですよ。本当に絵になる棋士だと思います。

今日みたいに黙って対局に没頭していればカッコいいのにもったいない!

さて肝心の将棋の内容ですが、豊島七段のゴキゲン中飛車でした。豊島くんは基本居飛車党なので紳哉さんは肩透かしを食らったと思います。

で、今流行りの「超速」になりましたが、美濃囲いを急いでからの△3二銀型が最近では珍しい形。5筋を交換して飛車を5二に引いたのはもっと珍しい。5一に引くほうが多いですね。
佐藤紳豊島001
実は豊島さんは逆を持って似た形を経験していました。少し前に携帯中継されてた▲豊島△今泉戦(2月21日、棋王戦)で、そのとき今泉アマは端を受けてましたが、本譜豊島さんは端を受けずに△4三銀から△4五歩を急ぎます。この構想が上手くいきましたね。対して居飛車は端の位の2手が緩手になってしまいました。△4五歩に備えるほうが良かったようです。△4五歩に▲同銀と取りましたが、この銀が立ち往生し先手が苦しくなりました。

意外な作戦選択でしたが、豊島さんは早指しということであえてこの戦型を選んだのでしょう。「長考派」の紳哉六段に対して時間を使わずに指していたのもしたたかでした。感想戦では▲5六歩(53手目)が最後の敗着とされてましたが、このとき紳哉さんの考慮時間は残り1回しかなく、対して豊島くんは残り10回、最初の15分も使いきっていないという状況。持ち時間の差も大きかったですね。

終始落ち着いた指し回しで豊島くんの快勝。相撲に例えると、気合十分でぶつかってきた相手を立合いで軽くいなし、両廻しガッチリ掴んで万全の寄り切り、という感じでしょうか。

可愛い顔してあの子わりとやるもんだね!

豊島七段の戦略家としてのしたたかさを感じた一局でした。事前インタビューでは優勝目指すと言ってましたね。ぜひ頑張ってほしいです。

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[ 2012/04/23 07:30 ] NHK杯 | TB(1) | CM(0)