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達人戦準決勝 羽生vs加藤

富士通杯達人戦中継ブログ: *第21回2回戦
棋譜→第21回富士通杯達人戦準決勝第1局 羽生善治三冠 対 加藤一二三九段

今日は達人戦準決勝の羽生三冠vs加藤九段戦がありました。2人が対戦するのは2002年のA級順位戦以来なんと11年ぶり。久しぶりの羽生加藤戦ということで楽しみにしていたファンも多かったでしょう。人気棋士同士の対戦ということでニコ生でも中継がありました。

振り駒の結果加藤九段が先手で▲7六歩△8四歩▲6八銀から矢倉に。羽生さんが加藤先生得意の矢倉を受けてくれました。5手目▲7七銀~▲2六歩は昭和の香りがする駒組みですね。現代は飛車先不突が主流ですが、これは▲2六歩を早めに突く旧矢倉24手組です。27手目▲3七銀と上がって「加藤流」になりました。

△7三銀に▲4六銀と上がった局面は30年前の中原加藤の名人戦でも指されている有名な形。
△7五角(42手目)に▲7六歩と打つのも加藤九段が最初に指した手です。50手目過ぎまで定跡手順が続きます。
2013羽生加藤001

解説は矢倉の名手高橋九段でしたが、終始後手が指せるという見解でした。「羽生補正」もあったようですが(笑)。高橋先生も言ってましたが、この将棋は3七の銀の活用が難しいですよね。

2013羽生加藤002
終盤の▲4一金(93手目)はかなり打ちにくそうな手でしたが、どうだったのでしょうか。このあたりで形勢に差がついたように思います。ニコ生では▲4一金に代えて▲4六銀!という強手が指摘されていましたが、駒を沢山渡すのでちょっとやりにくかったですか。でも、▲4六銀見たかったですね。

結局3七の銀は最後まで上手く使えず羽生三冠の勝ちとなりました。結果は残念でしたが加藤先生らしい将棋が見られたので良かったです。

それにしてもひふみんの「あと何分?」攻撃は凄かったですね。1~2分おきに「あと何分」と聞いてました(笑)

感想戦の中継もあって楽しかったですね。ひふみんらしい感想戦で羽生さんも楽しそうでした。高橋先生の「感想戦の解説」も新鮮で面白かったです。

ニコ生のアンケートでは93%が「とても良かった」と回答していましたが、私も大満足でした。

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[ 2013/07/21 23:19 ] 将棋 | TB(0) | CM(0)

加藤一二三九段の『羽生善治論』

羽生善治論  「天才」とは何か (角川oneテーマ21)羽生善治論 「天才」とは何か (角川oneテーマ21)
(2013/04/10)
加藤 一二三

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加藤一二三九段の新刊『羽生善治論』が4月10日に発売されました。売れ行き好調で重版が決定したようですね。

本の帯に「天才が天才を語る」とあるとおり、「神武以来の天才」加藤一二三九段が「天才」羽生善治を分析した本です。「加藤一二三は大天才である」(大山康晴十五世名人)という前提のもとに論を進めています。

「羽生善治論」という題名に反して、著者加藤一二三の自慢話が沢山出てくるという面白い本。
まぁ予想通りの内容ですね(笑)ひふみんと羽生さんどっちも好きな人にとっては面白い本だと思いますが、ひふみんが好きでない人には向かないかもしれません。私は加藤先生のファンなので楽しく読ませていただきました。

第一章 羽生は天才か
第二章 名人への道
第三章 異次元の強さの秘密
第四章 羽生に弱点はあるのか
第五章 羽生の気配り
第六章 加藤・羽生 血涙三番勝負


第一章は主題にもなっている天才論。天才同士の共通項をいくつか挙げているが、その中でも早指しの話が面白かった。「早指しで結果を残していない人は、天才とはいえないのではないか」「将棋の本質というもは早指しにあるといっても過言ではない」と書いている。直感を重視する加藤先生らしい考え方だと思う。

第四章では「羽生が森内を苦手とする理由」が出てくる。名人戦で羽生さんは2年連続で森内さんに敗れ、今期もここまで2連敗中。「名人戦の森内」には相性が悪い。そのことについて加藤九段は「羽生さんの過密スケジュールが敗因」と言っている。確かにそれはあるかもしれない。4月はそうでもないが、6月になると棋聖戦と重なるので毎年大変だなぁと思う。

第6章は加藤・羽生血涙三番勝負ということで、例の▲5二銀を食らった将棋(NHK杯▲羽生△加藤戦)を自ら解説している。加藤先生は▲5二銀よりも▲4八玉(43手目)を絶賛していますね。「三番勝負」の残り2局は加藤九段が勝った将棋。最後に自らの会心譜を紹介して締めくくるところが加藤先生らしい(笑)

自慢話も多いですが、加藤先生が羽生さんのことをどう見ているかがよく分かる本です。

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[ 2013/04/26 07:30 ] 書籍レビュー | TB(0) | CM(0)

将棋世界2012年7月号(表紙:中村太地)

将棋世界 2012年 07月号 [雑誌]将棋世界 2012年 07月号 [雑誌]
(2012/06/02)
不明

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今月の表紙は棋聖戦挑戦者の中村太地さん。か、カッコいい・・・><

taichi.jpg

もう目ヂカラが半端ないですね。特に29ページの写真はヤバい。
写真もそうですがインタビューも面白いので必読です。

===============

巻頭カラーは名人戦第3局の観戦記(大川慎太郎氏)。タイトルに「後手の工夫、三たび実らず」とあるとおり、このシリーズ後手が結果を出せていません。早々に優劣がつく将棋が多いので正直盛り上がりに欠けるところはあります。この第3局も羽生二冠の粘りで最後は「熱戦」にはなりましたが、中盤で大差となってしまいました。残り2局、大川さんの言うように「中終盤で捻り合いを予感させるような展開」を期待したいですね。

プロ棋戦は名人戦第2局とマイナビ第2、3局、そして女流王位戦の1、2局。名人戦第2局は橋本崇載八段の解説。ハッシーらしい率直な物言いで面白く読めました。

私が毎月楽しみにしている「棋士が聞くプロ対談」は加藤一二三九段と飯塚祐紀七段の「棒銀コンビ」。ひふみんばっか喋ってる(笑)対談ですが面白い!この対談だけでも読む価値がありますね。この2人といえばやはり棒銀の話になります。加藤先生曰く「タケシでもアキヒトでも、どんと来い」。まだまだ闘志は衰えていませんね。ぜひ将棋世界で加藤広瀬戦を企画してほしいです。

勝又教授の「突き抜ける!現代将棋」は現代矢倉特集。名人戦が2手目△8四歩からの矢倉シリーズになっているので、それにあわせての特集となっています。題して「名人戦を理解するための最新戦法講義」。第6局、第7局も矢倉になる可能性が高いので私もこれを読んで復習したいと思います。

マンネリ感のある「新・イメージと読みの将棋観」は今月から回答者が変わりました。谷川、佐藤outで郷田、豊島がin 谷川さん、佐藤さんはそれぞれ理事、棋士会長で忙しいというのもあるのでしょう。個人的にはテーマ2が興味深かったですね。

恒例の「順位戦大予想!、今年は戸辺六段と片上六段が予想しています。戸辺さんと自分の予想がだいたい同じだったので自信になりました(笑)

付録はこちらも恒例の「新手ポカ妙手選」。昨年度の対局から選んでいるので教授が最近やらかした二手指しの反則(4月24日、佐々木慎戦)は載っていません^^

あと、新企画で「双龍戦」が来月から始まるようですね。棋界初のタグマッチ(ペア将棋ではない)ということでどうなるか楽しみです。

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[ 2012/06/06 07:30 ] 将棋世界 | TB(1) | CM(0)

第60回NHK杯準々決勝 羽生善治vs佐藤康光

羽生佐藤戦、将棋界屈指のゴールデンカードだ。解説はNHK杯優勝7回の加藤一二三九段。
楽しみにしていたファンも多いだろう。
対戦成績は92勝49敗。かつては毎年番勝負を戦っていた両者だが、最近は佐藤さんの不振もあり、対戦が減っている。


将棋は、後手佐藤のゴキゲン中飛車から相穴熊になった。
▲4六飛までは実戦例のある形。(ちなみに金曜日の順位戦飯塚北浜戦が同じ将棋だった)3三桂で▲4四飛~▲4三角を受けてその桂馬をさらに2五に跳ねたのが佐藤の趣向。「桂馬の高跳び歩のえじき」になりそうだが、直ぐには桂取りは実現しない。後手とすればこの桂馬をおとりにして反撃するのだろう。

▲8四角から角をスパッと切って端攻めを仕掛ける。続いて金を9三にぶち込んだ。露骨だがこれが穴熊らしい攻めだ。とにかく食らいつけば勝ちという実戦的な迫り方だが、一目細いようにも見える。攻めが続かないと先手玉も危ない。事前に△8七歩▲同金を利かしていた効果で△7五桂がある。攻防の▲7五歩(75手目)に△7六歩が最強の反撃。互いに一歩も引かない。

最強手の応酬を経て迎えた98手目(下図)の局面

habu_sato96kin

▲9六歩と受けるのは△7九竜で先手玉に必至が掛かってしまう。このとき後手玉は4四の角が利いているために詰まない。
「佐藤九段の勝ちです!」解説の加藤九段は断言したが・・・

▲9六金!の移動合いが妙防。

加藤九段「ひゃあー、もう、大変な驚きの一着!」
△同香なら▲8七玉から上部へと逃げられてしまう。そこで後手は△5二玉の早逃げだが▲7八銀と金を取って先手玉が一気に安全になった。どの時点でこの▲9六金が見えてたのだろう?

加藤九段「これは羽生さんの勝ちです!」
わずか1~2分の間に加藤さんの結論も覆ってしまった(笑)

これで決まったと思ったが、そこからの佐藤九段の粘りも凄かった。投了してもおかしくない局面が続いたが最善の頑張りで入玉を狙う。9一にいた佐藤玉はいつの間にか2五の地点にたどり着いていた。

佐藤の粘りで怪しい雰囲気になったが、羽生が何とか逃げ切り勝ち。必死の遁走を続けた佐藤玉だがついに147手目4六の地点で捕らえられた。

終局直後の2人の表情が熱戦を物語っていた。歴史に残る名勝負となったのではないか。加藤先生の解説も熱戦を盛り上げる名解説だった。▲9六金はまさに「羽生マジック」。期待通りの良い将棋だった.



永久保存版 羽生vs佐藤全局集永久保存版 羽生vs佐藤全局集
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↑200局超えも夢じゃない!いつの日か全局集第2弾が出てほしいです。

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[ 2011/02/20 23:24 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

感想『NHK杯将棋トーナメント60周年記念 もう一度見たい! 伝説の名勝負』

別冊NHK将棋講座 NHK杯将棋トーナメント60周年記念 もう一度見たい! 伝説の名勝負 (教養・文化シリーズ)別冊NHK将棋講座 NHK杯将棋トーナメント60周年記念 もう一度見たい! 伝説の名勝負 (教養・文化シリーズ)
(2011/01/15)
NHK出版

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昨年末に、NHK杯60周年記念番組が放送された。名勝負ベスト10を貴重なVTRで振り返る、とても面白い番組だったが、別冊のムック本まで出版された。

昭和平成の記憶に残る名局、名勝負を54局収録。さらにカラー写真、各棋士へのインタビューと盛りだくさんの内容。いわゆる「観る将棋ファン」も楽しめる、というかむしろそちら向けの編集かもしれない。棋譜解説は少なめだが、マニア向けの本ではないしこんなものだろう。

個人的に面白かったのは、佐藤森内コンビのインタビュー、長沼七段の特別寄稿の2つ。仲の良い佐藤さん相手だと毒舌になる森内さんが面白い。長沼さんは文章でも長沼ワールド全開(笑、また予選を勝ち抜いてあの粘り強い将棋で大物を倒してほしい。あとは、山崎七段の写真が、30歳(撮影時は29歳だったが)とは思えないほど、カッコ良く美しい。「王子」の写真を見てこの本を買ったという女性ファンも多い?


最も印象に残ったのは、現役最古参、NHK杯7回の優勝を誇る加藤一二三九段のインタビュー。加藤九段にとって、NHK杯はどんな棋戦だったかという質問に対してこう答えている。

 「公共放送のNHKで、長年にわたって将棋の番組を取り上げてもらっていることによって、将棋の社会的評価が高まったことがうれしいですね。将棋に全く関心のない人もNHKで放送されていることで、社会的に価値のあるものだと公に認めてくれる。これは誇りですよ。(以下略)」


私は将棋だけでなく大相撲のファンでもある。しかし大相撲は、昨年7月にNHKの生中継が中止となり、今年に入ってからは八百長問題の影響で「本場所中止」となった。私は、大相撲は清濁併せ呑んで楽しむものだと思う。「八百長は良くないことだが、そこまで騒がなくても良いのに」と思っていたが、世間からけしからんと言われれば中止もやむを得ないのだろう。残念ながらここ1~2年で大相撲の社会的評価は暴落してしまった。

将棋には大相撲のようになってほしくない。加藤九段が言うように、プロ棋士一人一人がNHKで放送されていることに感謝の気持ちと「誇り」を持ってほしい。それは、我々ファンも同じ。戦前は将棋に対するイメージもあまり良くなかったと聞くが、今は知的ゲームとして、学校の授業にも取り入れられている。今の将棋界があるのは加藤九段も含めて先達の努力があったからこそ。そのことを忘れてはならない。テレビ東京の「早指し戦」が終了し、最近も新聞棋戦の契約金が削減されるなど、将棋界も明るい話ばかりではないが、NHK杯の放送だけは末永く続いてほしいと思う。

さて、明日(20日)は羽生善治NHK杯と佐藤康光九段の対戦。このゴールデンカードをテレビで楽しむことができるのは嬉しい。加藤一二三九段の久々の解説も楽しみだ。明日は正座で観戦しようと思う。



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[ 2011/02/19 23:05 ] 書籍レビュー | TB(0) | CM(1)