スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

将棋世界2013年6月号の感想

将棋世界 2013年 06月号 [雑誌]将棋世界 2013年 06月号 [雑誌]
(2013/05/02)
不明

商品詳細を見る


毎年6月号は名人戦第1局と前年度の振り返り(プレイバック、将棋大賞)で構成されているが、今年は電王戦があった。背表紙には「第2回電王戦 衝撃の結末!」とあり、表紙を開くと電王戦の写真が3ページにわたって載っている。

肝心の記事は「電王戦全局レポート」と題して75ページから掲載されているが、棋譜と簡単な振り返りだけで物足りなかった。原稿〆切時点では第4局が終わったところだったので仕方ないか。7月号で「電王戦徹底分析」をやるそうなのでそれに期待したい。

今月の巻頭カラーは第71期名人戦第1局観戦記「銀が泣いている」(関浩六段)。

続いて史上8人目の三冠を達成し、最優秀棋士賞も受賞した渡辺明三冠へのインタビュー「常に危機感を持って」。渡辺竜王らしい発言が随所に出てきてとても面白かった。渡辺ファンは必読。
電王戦についてのコメントもあって、「現状のソフトはプロ棋士と勝ったり負けたりという実力までたどり着いてますが、しばらくはその状況が続くと見ています」「ソフトの実力がそこまで突き抜けるとは思えませんし、上位棋士が5割勝てない存在が出てくるとは考えられません」
と発言しているが、取材を受けたのが4月15日(電王戦第5局の前)なので、三浦GPS戦を見た後だと見解が変わっているかもしれない。

続いてプレイバック2012。1位(名局賞)はやはり王座戦第4局だった。続いて第2位がA級順位戦の▲三浦△羽生戦、3位にA級順位戦▲羽生△渡辺、そして4位に女流名人戦第5局▲里見△上田戦がランクインしている。女流の将棋が5位以内に入ったのは初めてだそうだ。どれも名局揃いで納得の選考だが、王座戦第2局がなかったのは意外な感じ。
あと面白かったのが、番外編のところで自分の対局(王将戦一次予選加藤-藤森戦)に一票入れていた加藤一二三先生。その理由を読んで思わず笑ってしまいました。

将棋大賞の選考過程はp.123から。最優秀棋士賞は渡辺か羽生かで意見が分かれたようだが、14票中10票を集めた渡辺竜王が初受賞となった。

講座では広瀬章人七段の新連載「僕の考える振り飛車のアイディア」が始まった。第1回は穴熊編と題して角道を止める四間飛車穴熊について解説している。

勝又清和六段の「突き抜ける!現代将棋」第45回は「穴熊いまむかし」。これは読み応えがあった。特に最後の「渡辺三冠の堅さ観」「囲いの補修術」は面白かった。

「新・イメージと読みの将棋観」では「失恋の痛手は将棋に影響するか」という質問があった。その中で渡辺竜王の回答が面白い。失恋の経験はないですか、ハハハ(笑)。仮に失恋しても影響はなさそうだな、竜王は。
イメ読みは作者(鈴木宏彦さん)の取材のため来月から休載とのこと。残念ですね。

付録は「米長邦雄の終盤(下)」(昭和56年度から引退まで)これは後でじっくり並べようと思う。

今月号はいつもより棋譜が多め(プレイバック&電王戦)なので、棋譜並べしたい人にはオススメです。

スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/05/04 09:30 ] 将棋世界 | TB(0) | CM(0)

NHK杯 羽生善治vs勝又清和

新年第1局目の放送となった9日のNHK杯。

後手の勝又清和六段が一手損角換わりを選択した。先手が棒銀を明示したのに対して後手は四間飛車に振って玉を右に囲う構想。将棋世界の2月号、勝又教授の連載「突き抜ける!現代将棋」でも触れられていた形だ。△4二飛~△7二金~△6二玉と囲う「康光流」である。

後手は△3五銀から△4六歩で4筋を突破。▲4八歩の局面は昨年末の順位戦C級1組勝又対小林裕士六段戦とほぼ同一局面である。NHK杯の収録日のほうが先かもしれないが(但し、その将棋では後手が端を突き捨ててから飛車を走ったという違いがある)
▲4八歩は部分的には屈服させられているが、後手の△6二玉-△7二金の形も良くないので均衡が取れている局面だと思う。

先手は▲3一角から▲4二銀と絡んで飛車を捕獲。先手は二枚飛車となったが、飛車を取るために銀を一枚損している。得した銀を△3三銀打としてがっちり受けたのはもったいないようにも見えたが、△6九銀と引っ掛けるよりはこちらのほうが手堅いとみたのだろう。「受けに特徴があり、手厚く粘りのある棋風」(解説の藤井九段談)の勝又さんらしい展開となった。

しかし、飛車を持っているのは大きく、▲8一飛から香車を取る手が意外と厳しかった。▲8一飛と打たれてみると、△6二玉-7二金の形が苦しいのがよくわかる。

駒得の先手が良いのだろうが、後手の馬の力が強くここからどう寄せるのかと思って観ていたが、働きの悪い竜をぶつけ(101手目)▲3四歩から▲5六桂が巧かった。
羽生勝又1

本譜は銀を逃げたのに対して、▲6五金~▲6四桂と跳ねて以下後手玉は寄り形。先手勝勢となったが、そこから先手が決め損ねたようで入玉模様に。解説の藤井九段は「逆転じゃないですか?」。
しかしギリギリ先手が残していたようで、最後香車を取った手が詰めろ逃れの詰めろで勝負あり。

最後、△6五金と詰めろ角取りをかけたところで入玉を目指していたらまだ長かったようだが、なんだかんだ言って羽生さんのことだからギリギリ仕留めているのではないか(笑)
放送中は逆転したかと思ったが、冷静に見ると、大駒3枚持っている先手が最後まで良かったようだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2011/01/12 06:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)