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8月21日 第61回NHK杯2回戦 糸谷vs北島

日曜日のNHK杯の感想。
NHK杯2年連続準優勝の糸谷哲郎五段と北島忠雄六段の対戦。前期NHK杯、39手で丸山九段を倒した将棋は記憶に新しい。糸谷丸山戦の反響は大きく、このBlogも放映翌日のPVが過去最高を記録した。(いつもと比べて5倍以上はあったと思う)

後手北島六段が4手目△9四歩から角交換向かい飛車を採用。この形もだいぶ定跡化が進んだ。序盤は▲8二角や▲6五角を打つチャンスがあったが、それらを全てスルーして着々と駒組みが進む。(▲8二角には△9四歩の効果で△9三香と逃げられる。▲6五角には△7四角と合わせる。)

後手は片銀冠、対して先手は7筋、6筋の位を取って模様を張る。後手が先手の7筋の位に反発して戦いが始まった。


43手目の▲3一角。△3二飛で部分的には角が死んでいるが、▲7五角成△同銀▲同銀で▲7四歩が残ってこれは先手有望。しかし、△5二飛~△5一飛で角を捕獲したのが好手順。▲7四銀と取らせたことで7四歩も消している。後手が冷静な切り返しでリードを奪った。

△4二角(50手目)は角交換型の振り飛車ではよく見られる自陣角。先手の薄い端に狙いをつける。先手は勢い▲2四歩と突っかけていったが△2四同角(54手目)をあまり読んでいなかったのかもしれない。この辺り糸谷五段の「長考」が続く。普通は▲2四歩を突くときに考えるものだけれども、この時間の使い方はある意味糸谷さんらしい。



上図の△4九角(60手目)が好手だった。▲5八銀で打った角は死ぬが、その瞬間△4六角と飛車取りに出る手がある。しかし、代わる手もなく先手は考慮時間3回使って▲5八銀。△4六角▲4八飛に△5八角成から二枚換えで後手優勢となった。

そこから糸谷五段も激しい追い上げをみせ後手玉に迫るが、少しずつ足りない。9筋の位が大きく後手玉になかなか詰めろがかからないのだ。延々と粘ってみせたが最後は即詰みに討ち取られ投了。

感想戦での北島六段の優しい笑顔が印象に残った。表情は穏やかだが、将棋の指し手は厳しい。そのギャップに魅力を感じたファンも多かったのでは?屋敷、糸谷と強豪を連破し今期は台風の目となりそうだ。




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[ 2011/08/25 06:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

第61回NHK杯 北島忠雄六段vs屋敷伸之九段

日曜日のNHK杯を一日遅れで鑑賞。

先手の北島忠雄六段は時折振り飛車を採用することもあるが基本は居飛車党。テレビ将棋では2年前の銀河戦で羽生善治名人を破ったのが印象に残っている。また2006年には同じく銀河戦で森内名人(当時)を破って8人抜きを達成している、早指しを得意としている棋士だ。
対するは、最年少タイトルホルダー、今年悲願のA級昇級を達成した屋敷伸之九段。

戦型は後手の屋敷九段が2手目△3四歩から横歩取りに誘導、今流行の△5二玉型の中座飛車となった。38手目△2四歩と控えて打てば今期名人戦第1局と同進行だったが、本譜は△2五歩。どちらが得かは難しいところ。

kitajima_yasiki001.jpg

第1図、後手は先手の飛車のコビンが開いた瞬間を狙って、△7五歩(42手目)と仕掛ける。これを取るのは後手の攻めに調子がつくので先手は▲3七桂。その後の数手の応酬は先手が後手の攻めをうまくおさめた感じ。

第2弾として△9六歩(54手目)から端を絡めて攻めていったが、▲4六歩(61手目)とじっと自玉の懐を広げてから▲7五歩(63手目)以下ごちゃごちゃして先手が優勢になった。端攻めの善悪は分からないがこの▲4六歩が入って先手が良くなったような気がする。後手は9筋を破ったが先手の攻めのほうが速く、間に合わなかった。

81手目の▲2五桂が好手。ついつい▲3三馬と桂馬を取ってしまいがちだが、このほうが玉の懐が広がり飛車先も通る。この手で先手がリードを広げた。

最後は長手数の詰みだったが、北島六段がしっかりと詰ましてみせた。
kitajima_yashiki002.jpg

投了図うっかり▲3七銀と上がるのは△3五玉で打ち歩詰めだが、さすがにプロはそんなミスはしない。投了図以下△2六玉▲4四角成に桂香合いは▲2七歩~▲3四角成、飛車合いが長いが▲3五同馬 △同玉 ▲3六飛 △4四玉 ▲3四飛 △5五玉 ▲5六歩までの詰みとなる。

結果的には4六の歩が4七ならばこの即詰みはなかったわけで、中盤の▲4六歩が懐を広げるだけでなく、詰みにも働く、大きな一手となった。これは北島六段の快勝と言っていいだろう。

勝った北島六段は二回戦で怪物・糸谷哲郎五段と対戦する。


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[ 2011/05/31 06:30 ] NHK杯 | TB(1) | CM(0)