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カロリーナが初戦突破/第2期女流王座戦一次予選

"第2期リコー杯女流王座戦1次予選海外招待選手にカロリーナ・ステチェンスカさんが出場"(日本将棋連盟)
"ポーランド人女子大生、女流プロから勝利 漫画読み興味"(朝日新聞デジタル)

インターネット将棋対戦サイトの81dojoに強いポーランド人(しかも女子大生)がいるということで以前からtwitterの将棋クラスタの間では話題になっていたが、観戦する機会もなかったので実際どれくらいの強さなのか分からなかった。しかし、この将棋を見ると本当に強い!女流プロ相手に序盤からリードを奪い、終盤も力負けしなかった。流石にタイトル経験者の千葉さんには勝てなかったが、力を存分に発揮した。

高群佐知子女流三段との将棋は先手カロリーナの三間飛車。▲7六歩△8四歩に▲7五歩がプロでは珍しく、力戦調の出だしとなった。
棋譜→ 高群佐知子女流三段 対 カロリーナ・ステチェンスカアマ

中盤、カロリーナが軽快な捌きでリードを奪う。▲6三歩(49手目)が軽妙手。△7四歩には再び▲4六角と出る。このあたりカロリーナの手の作り方が巧い。以下互いに飛車を取り合う激しい展開となったが7三の金取りが残って先手が優勢となった。


そこから先手が勝勢というところまでリードを広げたが、高群さんも簡単には土俵を割らない。

クライマックスは111手目~113手目。▲7八角に△3四桂(112手目)が"詰めろ逃れの詰めろ"で後手が凌いだかと思ったがそこで▲3二竜の切り返しがあった。この詰めろの掛け合いは見てて興奮した。

最後は▲6一銀から見事な即詰みに討ち取ってカロリーナの勝ち。159手の大熱戦。高群さんの粘りも見事で良い将棋でした。

===============

カロリーナさんが将棋を始めたのは4年前。きっかけは日本の漫画「NARUTO」だった。作品の中に登場人物が先生に将棋で勝つシーンがあって興味を持ったそうで、そこからネットで調べるうちに将棋にハマったようだ。
将棋を始めてわずか4年でここまで強くなったのは素晴らしい。海外にいても将棋は強くなれることを示してくれたと思う。

カロリーナは来月2日に行われるマイナビ女子オープンのチャレンジマッチにも出るとのこと。日本で実戦経験を積んでますます強くなるんでしょうね。今後が楽しみです。

こちらの記事もオススメ↓
"【世界人間模様】ネットで学び 夢はプロ棋士 ポーランドの新星は20歳女子大生"(Sankei Express)

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[ 2012/05/20 09:48 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

加藤桃子さんが初代女流王座獲得!

リコー杯女流王座戦中継

女流王座戦五番勝負第5局は、加藤桃子奨励会1級が清水市代女流六段を破り3勝2敗で初代女流王座を獲得した。

最終局までもつれた今回の五番勝負だったが、内容的には加藤さんが圧倒していたと思う。初めての大舞台で力を出し切るのは大変なことだが、加藤さんは16歳とは思えないほど落ち着いていた。

今回の番勝負、私の予想は清水持ちだった。実力的にはほぼ互角でも、大舞台での実績や経験値の差が出るのではないかと思ったからだ。私自身が清水ファンなのでタイトルを獲ってほしいという期待もあった。
しかし、その予想は外れた。
第4局の逆転はそういう部分が出たのかもしれないが、それ以外は加藤さんの指し回しが素晴らしかった。

女流棋士の資格を持たない奨励会員がタイトルを獲ったことについては色々な意見があると思う。個人的にはこの結果にはそれほど驚きはない。奨励会1級の里見さんが3つタイトルを持ってるのだから4つ目も奨励会1級が取るのは不思議ではないよね。ゼロが1になったというよりは3が4になったという感じかもしれない。

それでも、「女流将棋界のさらなる発展に寄与するため」という名目で始まった棋戦なので女流棋士に頑張ってほしいという思いもあった。上田さん、甲斐さん、矢内さん・・・etcの奮起にも期待したい。(もちろん清水さんも)

加藤 この一年は、この棋戦に出させていただいいたおかげで、自分でもわかるくらい成長しているな、強くなっているなと感じました。この勢いで奨励会の方も調子を上げていきたいと思います。この一年は人生で一番将棋が好きになったので、もっと将棋の勉強をしていきたいと思います。
リコー杯女流王座戦中継ブログ: 記者会見

加藤さんのこの感想を聞くと、今回出場することができて良かったなぁと思う。
本人もこの結果が最終目標ではないと思うので、是非プロの「四段」を目指してこれからも頑張ってほしいですね。

最後になりましたが、今回は本当におめでとうございます!

以下、新聞各紙の記事
奨励会の加藤1級が初代女流王座 将棋リコー杯 (日本経済新聞)
【時の人】初代女流王座 加藤桃子さん | 静岡新聞(※加藤さんは静岡県牧之原市出身)
中日新聞:16歳で初代女流王座に 奨励会の加藤桃子1級

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[ 2011/12/13 07:30 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

第1期リコー杯女流王座戦五番勝負開幕

リコー杯女流王座戦中継

今日から第1期女流王座戦の決勝五番勝負が始まります。

五番勝負開幕にあたって、女流王座戦の中継サイトもリニューアルされた。
両対局者の直前インタビューやプロモーションムービーなどもあり、気合の入った作りになっている。
その中でも特に、梅田望夫さんと野月浩貴七段の対談、これは是非読んでほしいと思う。

特集 | リコー杯女流王座戦中継 特集 | リコー杯女流王座戦中継

今回決勝に勝ち上がったのは、清水市代女流六段と加藤桃子奨励会員。
清水市代女流六段は言わずと知れた女流の第一人者。一方の加藤桃子さんについてはまだあまり知らない人も多いかもしれない。彼女は「女流棋士」ではなく、奨励会に在籍しプロ棋士を目指し修行している。現在、里見香奈女流三冠と同じく1級。(関西と関東で在籍は異なるが)

しかし、奨励会1級と言われてもどれくらいの実力か、ピンと来ない人が多いのではないかと思う。奨励会が強者揃いで厳しい世界だということは知っているが、どのくらい厳しくてどのくらいの強さなのかはこの世界を経験した者でなければ分からない部分だと思う。男性のプロ棋士と奨励会1級の間にはどれくらいの差があるのか。アマチュアの強い人と比べるとどうなのか?そのあたりを梅田さんとの対談で野月七段がうまく言語化している。

野月 そうですね。奨励会ということで考えていくと、奨励会に入った時点では、みんなアマチュアのなかの強い子達ということで、6級ですとアマチュアで強い人というレベルですね。そこから修行を重ねてきて3級とか2級とかになると将棋の質や考え方が変わってきてプロの将棋の一番下という位置に属性が変わってくる。ちょうど変わり目くらいで個人差もありますけど技術的な面で変化がみられるのが2級から3級くらい、というのがありますね。
我々は三段と四段で区切っていません。そこでスパッと棋力が違いますとは思っていないので。

梅田 それは制度上そうなっているだけだということですか?

野月 そうです。ひとつの流れで基本的に奨励会の6級までがプロ集団だとみているわけですね。今いったように2、3級位でひとつの区切りがあって考え方が我々に近いというか我々と同じようなことを考えるようになってくる。(後略)

野月七段によれば、基本的には奨励会の6級までがプロ集団。数年の修行を経て「奨励会1級」ともなると、プロに近いレベルに達している。
加藤さん、里見さん、そして伊藤沙恵さん(彼女も1級)は今そのレベルで戦っているわけだ。

女流王座戦でのここまでの加藤さんの将棋を観て「鍛えが入っている」という印象を持った。BlogやTwitter上でも同様の感想を目にした。不利でも簡単に崩れない、そして優勢の将棋を確実に辛く勝ちに行く。野月七段が「将棋の質や考え方が違う」と言うのもなんとなく分かる気がする。

一方で、清水さんは奨励会に所属した経験はないが、「自分で叩き上げた将棋」(by野月)で女流の第一人者の座を守り続けてきた。矢内さん、千葉さん、甲斐さんなど奨励会経験者は今までにもいたが、彼女らを退け女流トップに君臨し続けた。しかし、ここ1、2年は若き天才、里見香奈の後塵を拝している。それでも今回決勝まで勝ち上がってくるのは流石だ。今回は女流の代表として貫禄を見せることができるか。

実力は両者互角に近いので、どちらが初代女流王座を勝ち取ってもおかしくない。
大舞台の経験値や実績という点では清水さんに分があるので、個人的には清水持ち。だが、普段どおりに戦えば加藤さんにも十分チャンスはあるだろう。

第1期にふさわしい熱戦となることを期待します。

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[ 2011/10/22 08:00 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

女流王座戦 清水女流六段と加藤奨励会員が決勝進出

女流棋士資格ない奨励会員が女流王座戦に出場へ(Yomiuri Online)

第1期女流王座戦は準決勝2局が行われ、清水市代女流六段と加藤桃子奨励会1級が勝ち、決勝五番勝負へ駒を進めた。詳しい棋譜と解説は中継サイトをご覧ください

女流王座戦中継サイト

奨励会員が女流タイトル戦に登場するのは初めて」という記事(リンク先:47news)があったが、これは「女流棋士でない奨励会員が女流タイトル戦に登場するのは初めて」が正しい。(リンクを貼った読売の記事が正しい。)中井広恵さん、矢内理絵子さんが奨励会と掛け持ちしながら女流タイトル戦に登場、獲得した例がある。

加藤vsマリカなら奨励会員の女流王座奪取もあると思っていたが、加藤vs清水だと清水さんに分があるのではないか。力は互角だと思うが、実績、経験値という意味で。加藤さんにとってこのような大舞台は初めてだろうが、普段どおりに戦えばチャンスはあると思う。奨励会員の意地をみせて頑張ってほしい。

第1局は10月22日(土)、東京・ホテルニューオータニで開幕する。
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[ 2011/09/22 06:32 ] 女流 | TB(0) | CM(0)