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第26期竜王戦決勝トーナメント 羽生善治vs小林裕士

竜王戦中継plus: *第26期竜王戦決勝トーナメント
棋譜→第26期竜王戦決勝トーナメント 羽生善治三冠 対 小林裕士七段

第26期竜王戦の決勝トーナメントが開幕しました。開幕戦は羽生善治三冠(1組3位)と小林裕士七段(2組優勝)の対戦。このカードはトーナメントの準々決勝で、勝者はベスト4に進出します。準々決勝が開幕カードというのも変な感じがしますが、棋聖戦と王位戦を控える羽生三冠のスケジュールに配慮したものでしょう。

振り駒の結果羽生三冠が先手に。戦型は横歩取りでした。先手の作戦は▲3四飛型のまま▲3六歩を突く「青野流」。最近流行っている形ですね。

対して後手も△7六飛と横歩を取ります。△2六歩と垂らすところまでは定跡。そこで▲2八歩と受けた前例は後手が勝っている。▲3七桂も後手が全勝。本譜の▲3八銀は最近になって有力視されている手のようですね。以下飛車交換になって激しい斬り合いになりました。

20130702羽生小林1
飛車交換して先手はじっと▲2四歩。対して後手からは角を交換して△2八飛~△2七角の攻めがありますが、▲3九飛で受かっています。▲2九香で後手の飛車が捕まり徐々に攻めが細くなっていきました。

▲4五桂で馬の利きをずらしてから、▲6五桂(59手目)が攻防の決め手でした。先手玉が広く寄らなくなりました。
20130702羽生小林2

77手で羽生三冠の快勝。序盤の▲3八銀~▲2四歩はこの形の定跡となるかもしれません。

挑戦者争いは羽生世代(佐藤九段、森内名人、羽生三冠、郷田九段)の1組勢が有力だと思います。あとは山崎七段、豊島七段ら若い人達がどこまで活躍できるか。個人的には豊島七段の初挑戦が見たいですね。挑戦者になるには永世名人3人を倒さなければならないですが、頑張ってほしいです。

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[ 2013/07/03 07:30 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

第62回NHK杯1回戦 小林裕士vs中村太地

棋譜→2012年04月29日第62回NHK杯1回戦第4局(NHKの公式サイト)

先手の小林裕士七段は順位戦はC1に甘んじているが毎年安定して勝ち星を上げている実力者。このNHK杯は4年連続7回目の本戦出場となる。NHK杯は予選を勝ち抜くのが大変で1日に3連勝しなければならない。今年をみても広瀬、糸谷、村山ら実力者が予選落ちしている。それを考えるとこれは凄いこと。
対するは棋聖挑戦を決めたばかりの中村太地六段(収録当時は五段)

戦型は横歩取り8五飛。先手が▲7七角(23手目)から6九玉型に組んで相中原囲いになった。後手が5二玉型なら実戦例が何局かある将棋だが、後手が4一玉型なのが珍しいようだ。

△3八歩は中原囲い崩しの常套手段。この垂らしがどれほど利くのか。対して先手は端から桂馬を活用する。この辺りも部分的には定跡化された進行。

△6五桂に対して先手は角交換から5五に角を打つ。香取りなので一回逃げておく手もあったが中村は△5四飛。解説の飯島が驚いていたが、小林もこの飛車回りは見えてなかったようだ。▲9一角成には△4四角の両取りで一気に激しくなった。

先手は▲2三歩を利かしてから7筋に飛車を回り▲7四歩に期待したが、△7二歩と受けられてみると大したことがなかった。一方、後手からは3筋を成り捨てて△6五桂が厳しく、後手優勢となった。


▲6六銀に△5七桂成は▲5五歩と打たれると困っているようだが、そこで6六馬切りがある。本譜▲5八歩にもやはり△6六馬。▲6六同飛に△7五香も見えにくい手だが鋭い。このあたり解説の飯島の手が当たらない。飯島七段が挙げる候補手も悪くはないのだが、それを上回る太地さんの寄せだった。

80手で中村太地六段の勝ち。ボンクラーズが乗り移ったかのような鋭い寄せが印象に残った。これで今期は5戦全勝、連勝も15まで伸ばしている。この勢いはどこまで続くのだろうか。

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[ 2012/05/01 07:30 ] NHK杯 | TB(1) | CM(0)

10月16日 NHK杯2回戦 小林裕士vs木村一基

木村一基八段対小林裕士七段(収録時は六段)の対戦。小林裕士七段は10月14日の竜王戦3組昇級者決定戦で糸谷哲郎五段に勝って2組昇級と七段昇段を決めている。

戦型は後手木村八段の中座飛車。△5二玉型は最近流行っている形で先手の新山崎流を避けるという意味もある。
端攻めを受けるために△4一玉(28手目)とするので結局は手損なのだが、その手損が響かないという考え方。今はもう慣れたが、初めて見たときは不思議に思ったものだ。

先手は5六に角を据えて1筋に狙いを定める。ゆっくりしていると先手が良くなるので後手としては急いで攻めなければならない。7筋を突き捨てて△5四角と打ち△8七角成をみせる。先手に▲8九飛と受けられたが、それでも角切り、銀捨てから無理矢理竜を作る。これはいくらなんでも無理筋ではないかと思ったが・・・。解説のハッシーこと橋本崇載七段は「後手が相当悪い」と断言。



上図、駒割りは角香交換で後手の駒損。飛車が微妙なところにいるが先手優勢だろう。しかしここで▲8一角と打って▲6八金と手を戻した2手が疑問手で後手ペースに。先手は8一に打った角がボケてしまった。△7六香を食らったあたりでは完全に形勢逆転、後手の攻めが切れなくなった。

以下手数は長くかかったが126手で木村八段の勝ち。

▲8一角が疑問だったとすると、どう指すべきだったのだろう?
じっと8三に角を成って▲7四歩からと金を作るとかだろうか。▲8一角~▲6八金を入れてから▲7四歩と指すのならこちらのほうが良かったと思う。しかしその間に後手からも色々な手が飛んでくるので先手も迷ったのだろう。

時間があれば先手が受け切れてたのだろうが、これが30秒将棋の怖さだ。

勝った木村一基八段は4年ぶりの初戦突破。NHK杯は負けてボヤいてるイメージが強いので(笑)今年は上位進出、優勝目指して頑張ってほしい。





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[ 2011/10/18 06:33 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

NHK杯 小林裕士六段vs島朗九段 急戦矢倉

銀河戦準優勝の実績があり、早指し戦では毎年結果を残している「関西のコバヒロ」こと小林裕士六段と、
言わずとしれた実力者の島朗九段の対戦。互いに居飛車党ということで相居飛車、矢倉の将棋となった。

△6四歩(18手目)と突いて、△7三桂(24手目)と跳ねたことで急戦が確定。ここから飛車を5筋に振って仕掛けていった。

sima_kobayashi_1

第1図、通常の「矢倉中飛車」と異なり、左銀を△3三銀~△4四銀と活用しているのが特徴。2筋は薄くなるが中央突破という点においては破壊力がある。ここから△6五歩と突いて桂馬も攻めに参加させる。プロの実戦例も、30年近く前だが(南五段対脇五段)あるようだ。
あえて作戦に名前をつけるとすれば「矢倉中飛車 米長流mix」だろうか。

桂跳ねから△5七歩と垂らして第2図(44手目)

sima_kobayashi_2

次に銀交換から△5八銀と打ち込む手があるので受けるなら▲5九歩。しかし相手の言いなりになったようで気分が悪いので、攻めの棋風のプロならばこのタイミングで何か味をつけておきたいと考えるところだろう。
ここで小林六段は▲5四歩。取れば銀交換後に飛車が銀に当たり、放置すれば5三に打ち込む手を見せて巧手に見えたが、構わず△5五銀左
先手は銀を二枚渡してしまうと△5八銀~△6九銀(詰めろ)が早く厳しい。5三に打ち込む手が間に合わないのだ。

以下、島九段の猛攻が続く。

△5八銀の打ち込みから先手の金を外した手に対して、先手は▲8六角の勝負手を見せたが、△5八歩成~△5六銀!が本局の決め手とも言うべき上手い切り返し。遠く角が利いているので詰めろ。先手は銀を取れないのだ。以下68手の短手数で島九段の勝ち。急戦の将棋らしい鮮やかな勝ち方だった。

一手間違えれば一気に攻めつぶされてしまう。急戦矢倉の破壊力とその恐ろしさを十二分に感じさせられた一局だった。


↑最新の阿久津流急戦矢倉の変化についても触れられており、観るファン、指すファンともにオススメの一冊。


↑難解ですが、現代矢倉の歴史を深く掘り下げて勉強したい人にはお勧め。

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[ 2010/10/18 22:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(2)