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竜王戦決勝トーナメント 郷田vs山崎

棋譜→第26期竜王戦決勝トーナメント 郷田真隆九段 対 山崎隆之八段
今日は竜王戦本戦の準々決勝、郷田九段対山崎八段戦がありました。

郷田九段が先手で戦型は矢倉でした。10手目△5三銀が山崎流。このタイミングでの銀上がりは少し早いですが、山崎八段はこの急戦矢倉を得意としています。最近だと竜王戦1回戦とNHK杯の佐藤天彦戦もこの作戦でしたね。

先手は▲7七銀から早囲い。対して後手は中央に戦力を集め攻撃形を整えます。

20130806郷田山崎1
△5五歩に銀を引かずに▲4五銀(41手目)と出たのが驚きの一手でした。△6三銀と引かれて次に△4四歩で銀が死んでしまいますが、銀を取られる間に攻めが繋がれば指せるという大局観。先手は桂損になりましたが、2筋と3筋から攻めが続きました。

20130806郷田山崎2
▲2三銀(65手目)から金を一枚剥がしたところでは先手優勢になっています。先手は▲3三歩成や▲2三歩成△同歩▲2二歩など歩を使った攻めがあるのに対して、後手は歩切れで攻めが一手ずつ遅れている。

以下は郷田九段が鮮やかに寄せ切って快勝となりました。終盤は後手にチャンスがなかったので、▲4五銀と踏み込んだのが好判断だったということでしょう。郷田さんらしい勝ち方だったと思います。

これで郷田九段はベスト4進出。今期竜王戦ベスト4は佐藤、郷田、森内、羽生(羽生三冠は既に敗退)と全員羽生世代ということになりました。相変わらずこの世代は強いですね。
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[ 2013/08/07 07:00 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

NHK杯1回戦 佐藤天彦vs山崎隆之

「貴族」佐藤天彦と「王子」山崎隆之の対戦。2人共に竜王戦1組、実力者同士の好カードだった。今日の貴族は髪が短めでシンプルなスーツ姿。一方の王子は対局開始から上着を脱いでワイシャツ姿で気合が入っていた。

過去の対戦成績は1勝1敗。直近の対戦は3ヶ月前(2月1日)の竜王戦1組で、その時は天彦が矢倉で勝っている。対局前のインタビューで山崎は「後手番なら矢倉で前回のリベンジをしたい」と語っていたが、その宣言通り本局も矢倉になった。

10手目の△5三銀が少し珍しい手。このタイミングでの銀上がりは早い。山崎七段はこの△5三銀からの急戦調の矢倉を得意としている。2月の竜王戦では10手目△5三銀から居玉のまま△8五歩▲7七銀△5五歩と動いていったが、本局は△3二銀から左美濃を選択した。

対して先手は早囲いから穴熊に組み替える。このあたりは現代的だが、この形は△9三桂~△8五桂の端攻めがあるのでちょっとやりにくいような気もした。
山崎は△8五桂から端攻めを決行する。後手は桂損しているが9筋と8筋に拠点を作ることができた。先手としては玉頭に歩を垂らされているのは嫌な感じ。
20130527佐藤天山崎3

そこで先手は▲8七歩と合わせて△同歩成▲同金上△8五歩に▲7八桂!と受ける。珍しい形の穴熊ができあがった。じっと受けられてみると後手も指し手が難しい。ここで考慮時間を使い果たした山崎七段は△5八歩(74手目)と垂らしたが、疑問手。▲5八同飛で何でもない。このあたりで形勢は先手に傾いた。

後手は△7二飛から十字飛車で飛車を2筋に回ったが、▲2八香が返し技。後手は2七に歩が打てない。
20130527佐藤天山崎2
△2七金!は勝負手だが、ここに金を使うのでは辛いか。▲2七同香△同飛成に再度▲2八香で先手優勢に。

そこから後手が必死の食らいつきを見せて熱戦になったが、先手が丁寧に受け続けて天彦の勝ちとなった。▲8八金打(137手目)が手堅い決め手で、受けないと△7八銀不成~△6六馬で危なかった。

山崎七段は同じ形でのリベンジならず。天彦さんの丁寧な受けが印象に残った一局だった。


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[ 2013/05/27 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

「才能の将棋」 第62回NHK杯 羽生vs山崎

棋譜→2012年12月02日第62回NHK杯3回戦第1局(NHKの公式サイト、月曜昼以降に更新)

3回戦第1局は羽生NHK杯と山崎七段の対戦。過去の対戦成績は羽生14勝山崎2勝と羽生NHK杯が圧倒している。山崎にとって羽生は大きな壁だ。ちなみに山崎さんの2勝はこのNHK杯と大和証券杯で、勝った時はいずれも優勝している。山崎としてはここで連敗を止めて優勝につなげたいところだ。

戦型は後手山崎の一手損角換わりに先手の棒銀。▲2六銀に対して後手は△1四歩と受けるのが普通だが、山崎は端歩を省略して△4五歩!▲1五銀に△4六歩▲同歩△4七角から馬を作りにいく。対局前の予想通り序盤から乱戦になった。

△3六角成に羽生は▲1八角と合わせて馬を消しにいく。ここで△4六馬は▲2六飛がぴったりなので△同馬と取るしかない。

羽生山崎62_002

▲3七桂(35手目)は羽生流という感じがする手。解説の森下九段は「これが才能。私には見えても指せない手」と絶賛していた。後手は△4六飛と走りたいが▲4七歩△4二飛に▲4八金!が角の詰めろ(次に▲2九飛で角が詰む)。よって山崎は△1四歩と催促したが、銀交換の後に▲4五桂と跳ねる手の味が良い。
このあたり森下は「後手自信なし」。ただ、先手も飛車を切って攻めているのでギリギリではある。攻め方を間違えると切れてしまうという局面だ。それでも羽生さんだから繋がるだろうなと思って観ていた。

羽生山崎62_003

▲6二銀(55手目)に△4一玉と逃げたが、△6二同飛もあったようだ。以下▲5三角成△5二歩▲4二金△6一玉▲6二馬△同玉▲4一飛△3六馬でどうか。怖い順だけど、こちらで勝負するべきだったか。山崎は本譜でもやれるとみていたが、▲6二角(65手目)が良い手で先手の攻めが切れなくなった。85手で羽生NHK杯の勝ち。

森下九段の総括「見たことのない乱打戦でした。久しぶりに見た才能の将棋でした。山崎さんも才能がきらめいていましたね。」
「才能の将棋」という言葉を森下さんは何度も使っていた。確かに、この2人にしか指せない面白い将棋だった。

感想戦は終始和やかな雰囲気。楽しそうに検討する羽生さんの姿が印象的だった。この2人は波長が合うんだろうな。羽生さんが山崎さんの才能を認めていることがわかる感想戦だった。

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[ 2012/12/03 07:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

竜王戦挑決第3局

竜王戦中継Plus
一昨日行われた竜王戦の挑戦者決定戦第3局は丸山忠久九段が山崎隆之七段を破り、2年連続の挑戦者に決まりました。

棋譜→第25期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第3局 山崎隆之七段 対 丸山忠久九段
将棋は後手の丸山九段が得意の4手目角交換を採用。△3二金を保留しているのがポイントで▲3五歩△同歩▲4五角は大丈夫とみている。


山崎七段の▲5六角(39手目)にはビックリした。とんでもないところに角を打ってきた。狙いは▲2三角成からの2筋突破。山崎将棋は意表を突く手が多いから面白い。
対して丸山九段の△1四歩はさすがの一着。▲2三角成からの強襲はこの手で受かっている。

先手は▲7四角からもたれる構想だったが、49手目▲8三銀が大悪手。この銀は重すぎた。以下は後手が優勢になり丸山九段の勝ちとなった。

大一番なので熱戦を期待したが、一方的な展開になってしまったのは残念。最後は見ているほうが辛くなるような将棋だった。もちろん指している本人も辛かっただろうが。

丸山九段の連続挑戦は見事。今期は1組で飯島七段に敗れたが、その後、郷田、羽生、三浦、深浦、そして山崎を倒して挑戦を決めた。何といっても出場者決定戦で羽生二冠を倒したのが大きかった。順位戦では降級、B1でも3連敗スタートと苦しんだが、竜王戦では本来の強い丸ちゃんを見ることができた。

七番勝負は去年同様角換わりシリーズになりそうだ。丸山先手渡辺後手のときは2手目△8四歩からの正調角換わり。丸山後手のときは本局のように一手損角換わりになるだろう。あとは丸山後手のときに、横歩取りがあるかどうか。

去年4-1だったので今年も渡辺防衛を予想する声が多いようだが、意外と接戦になるのではないかと思う。最後は渡辺さんが勝負強さを発揮して防衛となりそうだが、楽な相手ではないことは確かだ。

名局賞を受賞した前期第4局のようなハイレベルな攻防を期待します。
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[ 2012/09/13 07:30 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

竜王戦挑決 丸山九段先勝

共に後手番で一手損を得意としている両者の対戦。本局も予想通り山崎七段の4手目△8八角成から「一手損角換わり」の将棋になった。

棋譜→第25期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第1局 山崎隆之七段 対 丸山忠久九段

先手の早繰り銀に対して、後手の山崎七段は△4二飛(20手目)と回り▲3七桂と跳ねさせてから6筋に飛車を振り直す。山崎流の一手損はこういうふうに飛車を色んな筋に振ってくるイメージがある。飛車の動きで手損しているが、「桂馬を跳ねているので▲3五歩といけないでしょう」というのが後手の主張か。

難解な中盤戦になった。先手が先に攻めの形を作れたが、陣形はバラバラなのですぐには動けない。▲5八金寄~▲9六歩(54手目)は渋い。この端歩が本局の勝因かもしれない。

後手は駒損の攻めを決行するが足らず、最後は丸山が長手数の詰みを読み切って勝ち。


山崎さんは△6六歩(60手目)と取り込んだ手を悔やんでいたようだ。しかし、他に指す手も難しい。
感想戦の最後に示された△1四歩でようやく納得したとのこと。ちなみに最後△1四歩を突いていれば、▲3三歩成(95手目)に△同金▲3四桂△1三玉で詰まない。まぁそれは結果論だけども玉の懐を広げておいたほうが良かったようだ。
参考:竜王戦中継plus: 答えが知りたい

丸山九段からみれば快勝と言って良い内容だろう。竜王戦の丸山さんは本当に強い。なぜこんなに強い人がB1で3連敗なんだろうか。

山崎さんにとっては残念な結果となったが、まだチャンスは残っているので切り替えて頑張ってほしい。
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[ 2012/08/18 09:05 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)