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NHK杯2回戦 羽生三冠vs木村八段

名誉NHK杯の羽生三冠が登場ということで楽しみにしていたファンも多かっただろう。対戦相手は「千駄ヶ谷の受け師」木村一基八段。過去の対戦成績は羽生三冠が23勝9敗と大きくリードしている。この2人は番勝負でも何度か対戦経験があり、2回戦で当たるのはもったいない好カードだ。

羽生三冠が先手で戦型はノーマル角換わり腰掛け銀になった。後手は△7四歩保留の専守防衛型。
20131027羽生木村1
△1二香(42手目)をみて、羽生三冠は4八の飛車を2八に戻した。飛車の動きで手損しているが、△1一玉と穴熊に潜ればそこで2筋の玉頭方面から攻める。後手は穴熊に潜るのは危険とみて△7四歩。対して先手は▲4五歩△同歩▲3五歩と仕掛けた。

後手の木村が先手の攻めを受けるという棋風どおりの展開に。
▲2五桂(67手目)に木村八段は金を逃げずに△7五歩と強く攻めあう。▲1三歩△同香▲同桂成△同玉▲3一角には△1二玉で耐えているということか。しかし、今度はB面攻撃で▲5六香(75手目)と打たれて先手の攻めが続いた。
20131027羽生木村2

後手も銀捨ての勝負手で粘ったがこれでは辛い。流石の受け師でも受け切れなかった。

最後は後手玉を長手数の即詰みに打ち取って羽生三冠の勝ち。詰まさなくても先手勝ちだったが、これぐらいの詰みはプロ的にはそんなに難しくないのだろう。

一局を振り返って印象に残ったのは、65手目▲4七銀と一旦受けたところと、75手目の▲5六香。一直線に攻めるのではなく、緩急自在なところが羽生さんらしいと思った。

放送の途中でデータが出てきたが羽生三冠のNHK杯通算成績は対局前の時点で91勝17敗、勝率8割4分。この将棋に勝って92勝17敗ですか。凄い成績ですね。
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[ 2013/10/28 07:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

将棋は逆転のゲーム NHK杯北浜健介vs木村一基

2013年06月09日第63回NHK杯1回戦第10局(NHKの公式サイト、月曜の昼以降に更新される)

北浜健介八段(係長)と千駄ヶ谷の受け師・木村一基八段の対戦。過去の対戦成績は北浜1勝、木村11勝と木村が大きくリードしている。2人は順位戦、竜王戦のクラスが近いのでこれだけ差がついているのは意外だ。

戦型は北浜先手で横歩取りの出だしから飛車を引いて相掛かり。▲2六飛型の相腰掛け銀になった。銀交換になってから先手は3筋と1筋を突き捨てて▲1二銀。棋風通り北浜が攻め、木村が受ける展開になった。
20130609北浜木村1
△8四飛(54手目)と浮く手が味良く見えたが、▲2二金とベタッと貼って△3一銀には▲2三歩で先手の攻めが切れない。さすがの木村八段でも受け切るのが難しくなった。

20130609北浜木村2
そして88手目の局面、後手玉には即詰みが生じていた。▲3三桂成に△同銀は▲1二銀△2四玉▲2二竜以下。また▲3三桂成に△1四玉は▲1五香△同玉▲1六銀△同玉▲1七金以下詰んでいる。しかし、北浜は秒に追われたような手付きで▲4八金打と受けてしまう。

それでもまだ先手が良かったのだが、木村の粘りで形勢は混沌としてきた。後手は△2四玉(94手目)から入玉を目指し、一目散に逃げて1九の地点まで到達する。だが、飛車を取られ玉の周りには守りがない。一手間違えると捕まってしまう可能性もある。

20130609北浜木村3
この後1九の玉を巡る攻防が続いたが、△3六銀と派手なタダ捨てが飛び出して木村が逆転に成功した。最後は先手玉を即詰みに討ち取って木村八段の勝ちとなった。

途中までは北浜八段の快勝譜となるはずだったが、まさかの逆転負け。対戦成績1勝11敗という相性の悪さも影響したのかもしれない。解説の屋敷九段は「将棋は根性が大事」とまとめていたが、確かにこれは根性、執念としか言いようがない。

「将棋は逆転のゲーム」という言葉を改めて実感した一局だった。
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[ 2013/06/10 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

NHK杯3回戦 三浦vs木村

三浦と木村は共に1973年度生まれの同学年。解説の野月七段も1973年生まれで、今日は同い年3人が揃った。

戦型は木村の2手目△8四歩から角換わり腰掛け銀。後手は△3三銀を早めに上がり、△7四歩を保留する専守防衛型を選んだ。△7四歩を突けば渡辺丸山の竜王戦でも指された▲2八角と打つ定跡に進む可能性が高かった。

△3五歩(38手目)が木村の工夫。▲同歩に△2四銀と上がって先手の桂頭を攻める。自玉頭から攻めるのでリスクも高いが、通常形と違って△7三歩型で角打ちの隙がないので成立するとみたのだろう。

三浦木村NHK001

▲8八玉(45手目)は疑問で、一回▲2八飛と回ったほうが良かった。本譜は△3六歩▲同金△2七銀不成で金をどこに逃げても△5九角がある。この角が部分的には受からない。これは先手しびれたか?三浦は▲3三歩成△同桂▲3五金とひねり出したが、これも△2六角の両取りがある。

これで後手が駒得となったが、先手も▲2五桂から▲3三角とぶちこんで攻めが続く。先手の攻めは細いのだが、後手も受け切るのは大変。▲3四金(69手目)と食らいつかれて切らすのは難しくなった。

三浦木村NHK002

▲4五銀上(93手目)まで来ると先手がはっきり優勢になっている。103手目の▲8四香が決め手。後手の飛車が8筋から逸れたことで△8六桂の反撃も利かなくなった。

以下、三浦が押し切って勝ち。最後は一方的な展開になってしまった。
△3五歩の仕掛けで後手が上手くやったと思ったが、実戦的には攻めてる先手のほうが勝ちやすかったのかもしれない。

後手は△2四金(58手目)が△3四金ならどうだったか。△3四金も▲6一角があるが、そこで△4三銀と受けてどうか。あとは2五の桂馬を取るところで一回△2六角と出たほうが良かったか。本譜は▲3七金が角出を防いで良い手だったと思う。

感想戦の木村先生はかなり悔しそうだった。「ガックシ、ガックシ」とボヤキを連発していた。見てて面白い感想戦だったけど、負けたのは残念。

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[ 2012/12/24 08:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

NHK杯2回戦 木村vs永瀬

「千駄ヶ谷の受け師」木村一基八段と永瀬拓矢五段の対戦。「受け師対決」ということでとても楽しみにしていた。2人とも受け将棋だが、受けの性質は少し異なる。解説の広瀬曰く、永瀬は「丁寧な受け。相手の攻めを一枚一枚取っていく」対して木村は「自分から根こそぎ取りにいく受け」。木村流はどちらかといえば攻撃的な受けだと思う。

永瀬といえば千日手が多いことでも有名である。対局前のインタビューで木村は「千日手になるかもしれないですけど、千日手3回4回でも根性で負けないようにしたい」と答えていたが、その予想通り(笑)千日手が成立した。

千日手局は永瀬の先手中飛車に居飛車が角交換する定跡形だった。△5二金右が最近の流行。初出は棋王戦挑決の▲広瀬△郷田戦(郷田勝ち)だったと思う。解説の広瀬もその将棋について触れていた。▲6六銀は郷田戦で広瀬が「失敗した手」だが、本譜は▲9六歩を突いてあるので▲9七角がある。

永瀬木村NHK001

終盤、△5八金▲3九金打△4九金▲同金△5八金・・・以下千日手が成立した。△4九金には▲同銀でも先手が良さそうだったが永瀬は打開しなかった。永瀬さんらしいと言えばらしいが、少しもったいなかった気もする。

指し直し局は後手永瀬のゴキゲン中飛車に先手の▲3七銀急戦。先手の二枚銀に対して後手は4四銀と上がる銀対抗を選んだ。これもよくある定跡形である。▲2九飛に△2二角(32手目)が後手の対策。2筋を交換されてしまうが▲4五桂が角当たりにならない。

▲3九飛に△5二飛(42手目)はどうだったか。3二の金に紐をつけた手だが、▲3五歩△同歩▲3三歩で困ってるような。割り打ちを避けて△5四飛と浮く手には▲2五桂が厳しい。以下▲角金と△飛の二枚換えで先手が優勢となった。

後手は二枚飛車の攻めに勝負をかけるが、足りなかった。△7六桂は詰めろだが、▲5八銀と受けられて次に詰めろがこない。△5九銀もギリギリ詰めろにならない。

指し直し局は木村八段の快勝譜だった。
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[ 2012/10/08 22:53 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

第61回NHK杯準々決勝 木村一基vs畠山鎮

準々決勝第3局は対照的な棋風の2人の対戦だった。先手の木村一基八段は「千駄ヶ谷の受け師」の異名からもわかるように受け将棋。対して後手の畠山鎮七段は鋭い攻めを得意としている。

先週に続いて角換わり腰掛け銀の将棋となった。先週の羽生郷田戦は「先後同型」だったが、本局の後手は6筋位取り。7四歩を突かずに千日手含みで待つ作戦。竜王戦で渡辺竜王が採用したことで注目されている形でもある。

▲6九飛△6二飛に▲5九飛も定跡で前期竜王戦第4局と同じ進行である。互いに最善形を崩したくないためパス合戦となった。
→棋譜:第24期竜王戦七番勝負 第4局 渡辺明竜王 対 丸山忠久九段

△3一玉(50手目)を見て先手は▲4五歩と仕掛けた。一回2二に入った玉を3一に戻すのは指しづらいと思ったが他の待ち方も難しいようだ。▲2九飛△3一玉の局面での仕掛けは実戦例が沢山あり、木村八段も10年ほど前に対松尾戦で経験している。

4筋の折衝を経て後手は△8六歩(58手目)から反撃開始、継ぎ歩から端に桂を跳ねる。このあたりもまだ定跡。

畠山木村001

飛車取りと5三の成りを狙って▲7一角(77手目)と打ったが、その瞬間畠山は△8七歩と叩く。これに木村は▲同玉と顔面受け。木村さんらしい力強い手だったが、歩頭に捨てる△7五桂!が強烈なパンチ。▲同歩△同銀で後手の攻めが続く形となった。

最後は△6八金(90手目)が長手数の詰めろになっていた。8二の飛車を取るのは△7四金がまた詰めろなので負け。▲5三角成で勝負したが足らず最後はピッタリの詰みで後手の勝ち。
畠山木村002

上図から△8五飛以下23手詰め!お見事でした。

感想戦では負けた木村八段のボヤキが止まらなかった。めちゃくちゃ悔しそうにしていた。78手目の△8七歩に▲同玉と取ったのはやはり危険だったようで、▲同金が優ったようだ。△7五桂の変化のところで「猛牛が来たからなぁ、もうぎゅう」とボヤいていたのは面白かった。

まさに猛牛のような畠山七段の一気の寄せでした。

勝った畠山鎮七段はNHK杯初のベスト4進出となった。準決勝の相手は羽生二冠。

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[ 2012/02/20 07:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)