スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

第61回NHK杯 中田宏樹vs村中秀史

地味な実力者中田宏樹八段に村中秀史六段が挑んだ一局。先手の中田宏樹八段は、王位挑戦、竜王挑決進出の実績を持つ。勝ち星だけで八段まで到達した実力者。順位戦参加25年目でB級1組に昇級し今期NHK杯は予選免除での登場である。

対する村中六段は2回目のNHK杯本戦出場。前回は1回戦で当時A級の木村一基八段を倒す活躍をみせた。両者ともに本格派の居飛車党で矢倉を得意としている。似た者同士の対戦といえるだろう。

本局も予想通り相矢倉。先手中田八段の森下システム、後手は7三銀型で対抗。互いに3筋7筋の歩を交換する形となった。

中田村中001

第1図で中田は▲2四歩といきなり仕掛けていった。△同銀の一手に▲2五銀とぶつける。攻めの銀と守りの銀を交換できるが、2五に飛車が浮いた形は不安定。馬作りも見えるので考えにくい順だ。解説の島九段は「ここで▲2四歩は見たことない。中田さんは隠れた新手メーカーなんですよ。」と言う。島さんも言うように、中田八段は人真似を嫌い、自らの読みを信じて手を創り出すタイプだ。

以下、先手の攻めが続くが、なんとなく細い感じもする。解説の島も「若干後手が手厚い」とみていた。

70手目の△6四角が攻防、飛車取りで▲7三金を防いでいる。先手は歩切れなのが辛い。ここは後手が良いのだろうが、実戦的にはまだまだ難しい。先手も▲5五歩~▲3七桂打で頑張る。

中田村中002-2

第2図、9一の香車を取らせてから△8二飛と戻した手が好手で勝着となった。飛車が攻めに加わり先手玉が一気に危なくなった。先手は▲8六歩と手を戻すしかないが△8七歩▲同金△7五桂がこれまた厳しく後手勝勢だ。中田八段が▲2四歩の新構想から激しく攻めたが、村中六段が終始冷静に受けて勝ち。攻めの鋭さに定評のある中田八段だが、本譜はやや無理気味だったかもしれない。

村中六段の堂々とした指し回しが印象に残った。前回に続く初戦突破で2回戦はA級の三浦八段との対戦。


スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2011/05/16 06:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)