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第39期棋王戦挑戦者決定戦第2局

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、昨日は棋王戦挑決二番勝負の第2局がありました。勝ったほうが挑戦者となる大一番です。
棋譜→第39期棋王戦挑戦者決定二番勝負 第2局 三浦弘行九段 対 永瀬拓矢六段
永瀬六段が先手で戦型は横歩取りになりました。

中盤、▲6六角(47手目)と両取りをかけて馬を作ったところ、控室では「先手持ち」の評判でした。ここで三浦九段は△9二角(50手目)の勝負手を放ちます。
20140107永瀬三浦
この角が働くかどうかが勝負のポイントに。ここで永瀬六段は▲5六香と受けましたが、▲5六歩も有力だったかもしれない。本譜はこの後、9二の角が働く展開になって後手が盛り返しました。

しかし、永瀬六段の粘りに三浦九段が攻めあぐねて形勢は再び先手に。
121手目の局面は先手が勝ちになったと思われたのですが・・・

20140107永瀬三浦2
▲4四香△同飛に▲同馬(123手目)と取った手が敗着。永瀬六段は後手玉が詰むと思っていたのでしょうか?後手玉に詰みはなく、急転直下三浦九段の勝ちとなりました。戻って▲4四同馬では▲4五香のほうが良かったようです。

羽生三冠に2連勝する活躍をみせた永瀬六段ですが、惜しくも挑戦ならず。この悔しさをバネに次こそはタイトルに挑戦してほしいと思います。

三浦九段は2010年の名人戦以来約4年ぶりのタイトル挑戦となります。渡辺vs三浦の対戦成績は渡辺二冠が10勝3敗と大きくリードしていますが、今期の渡辺さんは成績が伸びてないので三浦九段にもチャンスは十分あると思います。
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[ 2014/01/08 07:00 ] 棋王戦 | TB(0) | CM(0)

第39期棋王戦挑決二番勝負第1局

昨日は棋王戦挑戦者決定戦の第1局、三浦弘行九段対永瀬拓矢六段戦がありました。
三浦九段は勝者組。対する永瀬六段は準決勝で羽生三冠を倒し本戦決勝では三浦九段に敗れたものの、敗者復活戦で羽生三冠を再び破って挑決に進出してきました。

棋譜→第39期棋王戦挑戦者決定二番勝負 第1局 三浦弘行九段 対 永瀬拓矢六段
戦型は永瀬六段が先手で矢倉模様の出だしに。対して後手の三浦九段は△5三銀右急戦から雁木。矢倉というよりも相掛かりに近い力戦調の将棋になりました。

先手の▲3五歩の仕掛けに対し後手は△4五歩と突いて厚みを築きます。このあたりは後手の三浦九段の模様が良いという評判。△7三桂から攻勢を取れて後手不満なく見えたのですが・・・

20131224永瀬三浦
▲7六金(71手目)と力強く上がった手が押さえ込みの好手だったようです。後手は△5六歩▲7四歩△6五桂▲7三歩成△8六飛以下飛車を切って攻め込みましたが、永瀬六段の強い受けの前に攻めが途切れてしまいました。

115手で永瀬六段の勝ち。永瀬さんの持ち味である受けの強さが存分に発揮された将棋だったと思います。
これで挑戦者の行方は第2局に持ち越されることになりました。第2局は年明け1月7日に行われます。永瀬さんのタイトル初挑戦なるか注目です。 このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/12/25 07:00 ] 棋王戦 | TB(0) | CM(0)

「永瀬流 負けない将棋」の感想

永瀬流 負けない将棋 (マイナビ将棋BOOKS)永瀬流 負けない将棋 (マイナビ将棋BOOKS)
(2012/11/23)
永瀬 拓矢

商品詳細を見る

今期の新人王戦、加古川青流戦を制した永瀬拓矢五段の初の棋書が先月発売されました。

タイトルは「負けない将棋」。この6文字に彼の将棋観が凝縮されています。本書は永瀬プロの実戦約30局を題材に永瀬流の負けないためのテクニックを解説した本です。

永瀬さんの実戦で印象に残った局面からの指し手を解説し、最後に参考棋譜を載せるという構成になっています。対話形式になっているのが特徴で、聞き手はアマ強豪の美馬和夫さん。(巻頭に名前が出てきます)永瀬将棋は受け重視で曲線的なのでアマには難しいのですが、対話形式でくだけた感じなのでとても分かりやすいです。

参考棋譜が多いのも良いですね。第1章三間飛車、第2章中飛車、第3章相振り合わせて22局収録。第4章「その他」は棋譜なしで部分図のみですが、それも合わせると計30局になります。22局+αで1500円、棋譜解説だけでなく実戦テクニックも学べると考えるとお買い得ではないでしょうか。

「黒永瀬」と「白永瀬」が交互に出てくるのがこの本の面白いところ。永瀬プロの発言には彼の似顔絵アイコンがついていて、通常は白いのですが、本音が出たときには黒くなることがあります(笑)

例えば、千日手の話。永瀬さんといえば千日手の多さで有名ですが本人はどう思っているのか。まずは「白永瀬」さん

「私は千日手は意識していません。五分以上なら千日手模様でも打開するようにしています。千日手になるときは五分ないか、避けられない手順かのときですね。無理に打開すると、まあ無理するわけなので大概悪くなります。それよりはもう一局指した方が自分にプラスになると思っています。」
本書p217より

意識してない?ほんとに?(笑)本音ではどうなんですか?
次のページをめくると「黒永瀬」が出てきて千日手の本当の秘密を語ります。この「秘密」についてはぜひ本書を読んで確認してみてください。

大山十五世名人は「人間は間違える」という勝負哲学を持っていて、相手のミスを誘う指し方に長けていましたが、永瀬さんの将棋は大山流に似ているところがあると思います。本書に出てくる「距離感を狂わせる」「相手のリズムを狂わせる」とか「相手が先々苦労しそうな手を選ぶ」という言葉にそれが表れていると思います。

級位者から有段まで幅広くオススメできる一冊です。軽いノリで書かれているので「観る将棋ファン」でも楽しめる本だと思います。

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[ 2012/12/06 07:30 ] 書籍レビュー | TB(0) | CM(0)

新人王戦 永瀬五段優勝

新人王戦中継ブログ

棋譜→第43期新人王戦決勝三番勝負 第3局 永瀬拓矢五段 対 藤森哲也四段

第2局に続いて先手の藤森四段が3手目▲2五歩のゴキゲン封じを採用。対して後手の永瀬五段の作戦は△3二銀から角道を止めない四間飛車だった。そこから互いに穴熊に囲って相穴熊戦となった。


永瀬五段が△5六角(38手目)と打って戦いが始まった。△5六角では3四に打つのが普通だが、本譜は▲5八金と受けさせてから△3四角と引く凝った手順。

先手は▲5四歩~▲7四歩から馬を作ったが、歩切れなので損得は微妙なところだ。
馬飛車銀を7筋に集中させて攻めをみせるが、△8四金(56手目)が力強い受け。△8四金に対して先手は馬を切って攻めていったが無理攻めだったようで形勢は後手に傾いていった。


△8四角(74手目)からもう一枚馬を作って後手優勢がはっきりした。馬の守りは金銀三枚という格言にあてはめるとこの穴熊は金銀6枚+2枚=8枚の守りだ。プラス飛車も受けに利いている。以下は得意の受けつぶしで永瀬五段の完勝となった。

これで永瀬五段は土日の加古川青流戦とあわせて二冠を達成した。これまでの実績、勝率からみてこの結果は順当という感じがする。順当な結果ではあったが、敗れた藤森四段の頑張りも見事だった。第3局は大差だったが第1局、第2局は熱戦でとても内容の濃い将棋だった。2人の今後の活躍に期待したい。

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[ 2012/11/01 07:30 ] 新人王戦 | TB(0) | CM(0)

NHK杯2回戦 木村vs永瀬

「千駄ヶ谷の受け師」木村一基八段と永瀬拓矢五段の対戦。「受け師対決」ということでとても楽しみにしていた。2人とも受け将棋だが、受けの性質は少し異なる。解説の広瀬曰く、永瀬は「丁寧な受け。相手の攻めを一枚一枚取っていく」対して木村は「自分から根こそぎ取りにいく受け」。木村流はどちらかといえば攻撃的な受けだと思う。

永瀬といえば千日手が多いことでも有名である。対局前のインタビューで木村は「千日手になるかもしれないですけど、千日手3回4回でも根性で負けないようにしたい」と答えていたが、その予想通り(笑)千日手が成立した。

千日手局は永瀬の先手中飛車に居飛車が角交換する定跡形だった。△5二金右が最近の流行。初出は棋王戦挑決の▲広瀬△郷田戦(郷田勝ち)だったと思う。解説の広瀬もその将棋について触れていた。▲6六銀は郷田戦で広瀬が「失敗した手」だが、本譜は▲9六歩を突いてあるので▲9七角がある。

永瀬木村NHK001

終盤、△5八金▲3九金打△4九金▲同金△5八金・・・以下千日手が成立した。△4九金には▲同銀でも先手が良さそうだったが永瀬は打開しなかった。永瀬さんらしいと言えばらしいが、少しもったいなかった気もする。

指し直し局は後手永瀬のゴキゲン中飛車に先手の▲3七銀急戦。先手の二枚銀に対して後手は4四銀と上がる銀対抗を選んだ。これもよくある定跡形である。▲2九飛に△2二角(32手目)が後手の対策。2筋を交換されてしまうが▲4五桂が角当たりにならない。

▲3九飛に△5二飛(42手目)はどうだったか。3二の金に紐をつけた手だが、▲3五歩△同歩▲3三歩で困ってるような。割り打ちを避けて△5四飛と浮く手には▲2五桂が厳しい。以下▲角金と△飛の二枚換えで先手が優勢となった。

後手は二枚飛車の攻めに勝負をかけるが、足りなかった。△7六桂は詰めろだが、▲5八銀と受けられて次に詰めろがこない。△5九銀もギリギリ詰めろにならない。

指し直し局は木村八段の快勝譜だった。
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[ 2012/10/08 22:53 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)