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第72期A級順位戦8回戦 羽生三冠敗れるも挑戦決定

昨日はA級順位戦「ラス前」8回戦一斉対局がありました。
7戦全勝の羽生善治三冠は深浦康市九段に敗れ連勝ストップ。しかし、2敗の渡辺明二冠が三浦弘行九段に敗れたため羽生三冠の挑戦が決まりました。

羽生善治三冠(7勝1敗)●-○深浦康市九段(5勝3敗)
羽生深浦戦は羽生三冠が先手で矢倉。▲4六銀・3七桂の後手8五歩型に先手が▲9六歩受ける形に進みました。
20140205羽生深浦1
桂香交換になった後、先手は▲2六桂~▲1七香打と端に勢力を集中させましたが、△3一玉とかわされて攻めが続かず。逆に後手の8筋、9筋からの攻めが厳しく深浦九段が優勢になりました。116手で深浦九段の快勝。深浦九段はA級5期目にして初めての勝ち越しです。おめでとうございます!
羽生深浦戦の終局は22時32分。5局の中で最も早い終局でした。

渡辺明 二冠(5勝3敗)●-○三浦弘行九段(3勝5敗)
羽生さんが敗れたことで2敗の渡辺二冠にもチャンスが巡ってきたのですが・・・、結果は三浦九段の勝ち。
戦型は渡辺二冠が先手で横歩取り。先日の棋王戦第1局も横歩取りの名局でしたが、この将棋も大熱戦となりました。最後まで難解な終盤戦でしたが、三浦九段が逃げ切って勝ち。三浦さんの終盤の強さ、底力を感じた将棋でした。
渡辺さんは今年も挑戦ならず。三浦九段は残留へ向けて大きな1勝を挙げました。

その他の結果は以下の通りです。
久保利明九段(4勝4敗)○-●郷田真隆九段(3勝5敗)
谷川浩司九段(1勝7敗)●-○行方尚史八段(5勝3敗)
屋敷伸之九段(3勝5敗)●-○佐藤康光九段(4勝4敗)


谷川九段は既に降級が決定。久保、三浦、郷田、屋敷の4人に降級の可能性が残っています。
最終局久保vs三浦の直接対決が組まれていて、勝者は残留。敗者は屋敷、郷田が共に勝った場合に降級となります。
郷田九段は最終局羽生三冠戦で勝てば残留。敗れて屋敷九段勝ちの場合降級となります(屋敷負けなら残留)。
屋敷九段は最終局勝てば残留。敗れると降級です。
ちょっとややこしいですが、4人とも「勝てば残留」なのである意味わかりやすいのかな。

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[ 2014/02/06 07:30 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(1)

第72期順位戦C級1組7回戦

昨日はA級順位戦の郷田深浦戦とC級1組7回戦がありました。

郷田深浦戦は郷田九段の先手で横歩取りでしたが深浦九段の勝ち。後手が先攻してペースを握りそのまま押し切ったという将棋でした。敗れた郷田九段は2勝4敗、勝った深浦九段は4勝2敗となりました。今までA級では何度も頭ハネを食らった深浦先生ですが、今年はさすがに残留できると思うんですが、どうなるでしょうか。

C1の7回戦も行われました。結果は以下の通りです。

小林 健二九段(3勝4敗)●-○日浦 市郎八段(4勝3敗)
菅井 竜也五段(6勝1敗)●-○斎藤 慎太郎五段(4勝3敗)
土佐 浩司七段(2勝5敗)●-○大平 武洋五段(3勝4敗)
福崎 文吾九段(4勝3敗)●-○片上 大輔六段(4勝3敗)
佐藤 秀司七段(3勝4敗)○-●塚田 泰明九段(1勝6敗)
小林 裕士七段(3勝4敗)●-○富岡 英作八段(3勝4敗)
阪口 悟五段(4勝3敗)○-●阿部 健治郎五段(3勝4敗)
近藤 正和六段(3勝4敗)●-○佐々木 慎六段(6勝1敗)
糸谷 哲郎六段(7勝0敗)○-●千葉 幸生六段(4勝3敗)
高野 秀行六段(3勝4敗)○-●平藤 眞吾七段(1勝6敗)
加藤 一二三九段(1勝6敗)●-○金井 恒太五段(4勝3敗)
高崎 一生六段(6勝1敗)○-●真田 圭一七段(4勝3敗)
脇 謙二八段(4勝3敗)○-●北島 忠雄六段(4勝3敗)
長沼 洋七段(4勝3敗)○-●宮田 敦史六段(3勝4敗)
桐山 清澄九段(1勝6敗)○-●浦野 真彦八段(2勝5敗)
船江 恒平五段(5勝2敗)●-○中村 太地六段(6勝1敗)
田中 寅彦九段(2勝5敗)●-○神谷 広志七段(2勝5敗)

全勝の菅井竜也五段は同じ関西の斎藤慎太郎五段との対戦でした。菅井五段の先手中飛車に居飛車が角交換する形に。中盤▲5五歩の仕掛けが成立するかどうかがポイントとなりましたが、結果は後手良し。66手の短手数で斎藤五段の快勝となりました。

1敗同士の▲船江△中村太地戦は相矢倉のねじり合いを制した中村六段の勝ち。船江五段は2敗となって昇級戦線から後退です。

昇級争いは全勝の糸谷六段(9位)が単独トップ。続いて1敗で佐々木慎(4位)、中村太地(10位)、高崎一生(20位)、菅井竜也(28位)の4人が追う展開。C1の昇級枠は2つしかいないので、このまま糸谷、佐々木が1敗以上をキープすると中村六段以下が9勝1敗でも頭ハネを食らうことになります。ラス前に糸谷高崎戦、そして最終10回戦に中村太地と菅井竜也の直接対決があるんですよね。この2局が昇級争いを大きく左右する将棋になりそうです。 このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/12/18 07:30 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(1)

【王位戦】甲斐女流王位が現役A級の深浦九段を破る

今週は月曜日に羽生王座防衛、火曜日に都成三段が新人王戦優勝、水曜日に香川女流二段が里見さんを破って女流王将奪取と大きなニュースが続きましたが、昨日の甲斐さんの勝利はそれらを上回るインパクトがあると思います。

なにしろ勝った相手があの深浦九段ですからね。現役のA級棋士で竜王戦は1組。王位戦3連覇、七番勝負で羽生善治を二年続けて退けた「元王位」ですよ。今期のA級順位戦でも渡辺竜王を倒している。その深浦さんが女流棋士に敗れるとは・・・

女流棋士が現役A級棋士を破った例としては、2003年のNHK杯、中井広恵女流vs青野照市九段戦があります。女流ではないですがアマチュアの瀬川さんが現役A級の久保さんに銀河戦で勝ったこともありました。その2つは早指し棋戦でしたが、今回は持ち時間4時間の長い将棋なので凄いことだと思います。

将棋は先手甲斐女流王位の石田流に深浦九段の居飛車でした。角交換してから後手は△9四角と打って先手の飛車を抑え込みにいきましたが、打った角が逆に狙われて働きがイマイチに。
20131024甲斐深浦
中盤で後手が少し苦しい展開だったと思います。端(1筋)を詰めたところは先手優勢。終盤は熱戦となりましたが、甲斐さんが最後までリードを守り切って勝ちました。深浦さんに大ポカがあったわけではなく、堂々とがっぷり四つで勝ち切った将棋でした。

ここ2~3年の女流棋界は里見さんの一強という感じでしたが、今年に入って甲斐さんが女流王位奪還、香川さんが女流王将を奪取し、再び混戦模様になっています。そして、里見さんは奨励会二段で三段リーグまであと少しという状況。里見さんを中心に女流全体のレベルが上がってきています。今回の甲斐さんの勝利はそのことを示す出来事だったのではないでしょうか。
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[ 2013/10/25 07:00 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)

糸谷六段の4手目△3二銀

昨日は棋王戦挑決トーナメント、▲深浦康市vs△糸谷哲郎戦の携帯中継がありました。この将棋は序盤戦がとても面白かったので紹介したいと思います。

深浦九段が先手で▲2六歩△3四歩▲2五歩。名人戦第4局で森内名人が採用して話題になったオープニングです。本局に関していえば糸谷六段が得意とする一手損角換わりを封じる狙いがあります。将棋世界8月号の勝又講座に書いてありましたが、先日行われた▲木村△糸谷戦(竜王戦2組)でも木村八段が▲2六歩△3四歩▲2五歩のオープニングを採用したそうです。名人戦の影響なのか、3手目▲2五歩が徐々に増えているようですね

対して△3三角と上がって飛車先を受けるのが普通ですが、糸谷六段は△3二銀!と上がりました。この局面で△3二銀と上がった前例はないようです。
20130703深浦糸谷1

以下▲2四歩▲同歩△同飛△3三角▲2八飛△3一金▲3八銀△4四歩▲7六歩△4三銀(図)と進みました。
20130703深浦糸谷2
△3一金(▲7九金)は藤井流の角交換四間飛車でよく見られる手。4三に銀を上がって飛車を2筋に転換するのが糸谷さんの構想でした。

△2二飛に対し深浦九段は男らしく飛車交換に応じました。本局もそうですが深浦さんは相手の挑発に乗ることが多いと思います。

飛車交換したものの、後手陣は飛車を打ち込む隙がありません。一方、後手からは△2八歩や△2八飛があります。△2八飛から竜を作って形勢は後手良し。

以下、長期戦になりましたが後手が終始リードを保っていたと思います。
142手と手数は長くかかりましたが、糸谷六段の快勝。両者の持ち味が出た面白い将棋でした。

本譜の飛車交換は後手良しだったので、先手の敗着はその前まで遡るのでしょう。挑発に乗らずに駒組みを進めたほうが良かったと思います。局後のコメントには11手目の▲3八銀がどうだったかという感想がありました。
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[ 2013/07/04 20:55 ] 棋王戦 | TB(0) | CM(0)

第72期A級順位戦1回戦 渡辺竜王黒星スタート

名人戦棋譜速報
昨日はA級順位戦が2局。深浦渡辺戦と郷田行方戦がありました。

深浦 康市九段(1勝0敗)○-●渡辺 明竜王(0勝1敗)
今期でA級4期目となる渡辺竜王。今年こそは名人に挑戦してほしいと思っているファンも多いでしょう。対戦相手は前期初のA級残留を果たした深浦九段。竜王は深浦九段を苦手としていて、過去の対戦成績は深浦12勝、渡辺9勝。前期A級でも深浦さんに痛い黒星を喫しています。

戦型は深浦九段が先手で横歩取り△8五飛。竜王は最近2手目△3四歩からの横歩取りを多用しています。矢倉や角換わりの後手番に自信がないのかもしれません。△4一玉型の中原囲いに先手も中原囲いに組んで相中原囲いになりました。

20130614深浦渡辺1
後手が△3八歩と垂らして揺さぶりをかけてきたのに対して、先手は最も激しい順で応じました。角交換して▲2三歩~▲5六角。後手からも△4四角の両取りがかかりますが、▲4六歩と歩で飛車を取りに行った手が巧い手でした。

以下、一直線の変化になりましたが、後手が良くなることはなく77手で深浦九段の快勝となりました。これまでA級では勝ち越したことがない深浦九段ですが、本来ならもっと良い成績が残せるはず。今年は挑戦を目指して頑張ってほしいです。

郷田 真隆九段(0勝1敗)●-○行方 尚史八段(1勝0敗)
渡辺深浦戦はあっさりした将棋でしたが、こちらはこってりしたねじり合いで最後まで見ごたえがありました。

戦型は郷田九段が先手で角換わり。△3五歩▲同角に△4三歩と歩を2つバックさせるのが行方さんの新構想。と思ったが、後で感想コメントを読むと実は錯覚があって予定変更だったらしい。
20130614郷田行方1

△3七歩成で角をバックさせてから4五の桂馬を取りきって後手ペースに。対して先手は▲9一角成と切ってさらに飛車も切って必死に食らいつきますが、後手に上手く余されてしまいました。

最後は鮮やかに寄せきって行方八段の勝ち。9一で眠っていた飛車も最後に働いて綺麗な投了図が出来上がりました。
20130614郷田行方3

行方八段は後手番で幸先の良いスタート。この強さは「確変」ではなく「本物」という感じがします。前回は1勝しかできずにB1に落ちてしまいましたが、今期はかなりの活躍が期待できると思います。
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[ 2013/06/15 07:30 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)