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羽生王位奪還 史上1位の通算80期

羽生 王位返り咲き タイトル80期 大山に並び通算1位に(西日本新聞)

広瀬章人王位の2連勝でスタートした今期の王位戦だったが、最後は第一人者羽生善治が貫禄を見せ4勝3敗で奪取、5期ぶりの王位返り咲きとなった。そして、通算タイトル獲得数が80期となり、故・大山康晴十五世名人の史上最多記録と並んだ。

七番勝負を振り返ってみると広瀬さんも内容的には決して負けていなかったが、最後は羽生さんの経験値、勝負強さが上回ったという印象だ。
結果論になるが、定跡通りの進行で敗れた第4局が惜しまれる。

残念ながら1期で王位失冠となった広瀬さんだが、実力は確かなものがあるので、またすぐにタイトルを獲ると思う。広瀬さんは後手番よりも先手番の勝率が悪いという珍しい棋士だが、先手番の勝率が改善されれば他の棋士にとって脅威となるだろう。(今も十分脅威だが)

Twitterにも書いたが、王位戦は続けて同じカードになることが多い棋戦でもある。古くは加藤高橋、谷川vs森がそうだったし、羽生郷田の三年戦争(93-95年)、羽生谷川(02-04年)、羽生佐藤(05-06年)、そして2年連続フルセットの羽生深浦など、例は多い。なので、来年も羽生広瀬の七番勝負になるのではないか。
渡辺竜王、森内名人が王位戦は何故か相性が悪いので、ライバルは少ないと思う。もちろん、ほかの棋戦での挑戦も期待したい。

広瀬さんのことばかり書いたが、羽生さんの通算80期は本当に素晴らしい記録。おめでとうございます。強い若手が増えているので、昔のように四冠五冠と保持するのは難しいかもしれないが、100期という数字はいずれ達成するでしょうね。


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(2011/02/10)
羽生 善治

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[ 2011/09/14 23:14 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)

王位戦第6局は羽生二冠が勝ち、最終戦へ

棋譜:広瀬章人王位 対 羽生善治二冠

第6局は角交換型の相振り飛車となった。前例の少ない力戦形ということもあって序盤から一手一手の意味が難しい戦いだった。

後手が6四に打った角が働くかどうかが序中盤のポイント。しかし、2日目に入ってその角が8二に隠居して「壁角」となってしまった。48手目の局面は後手の3三の桂馬も取られそうで先手が良さそう。

感想にもあるように49手目の▲7八角では▲2六歩と突いて▲3四歩から桂馬を取りに行くほうが良かったと思う。角は成れるが、飛車を取っても大したことがない。「壁銀」ということを考えるともう少し安全運転でいくべきだったのかもしれない。

そうこうしているうちに後手の角も働き出して3三の桂馬にも逃げられてしまった。形勢は逆転、後手ペースに。

△3七角(80手目)はごつい。以下の攻めはひと目細いようにも見えるが、後手玉が堅いので成り立つのだろう。防戦一方の先手だが、駒得なのでここを凌ぎきればチャンスが巡ってきそうだ。しかし、なかなか手番が回ってこない。そこで▲5一と(103手目)と捨ててスピードアップを図る。△同銀に▲4六角は不思議な手順だ。飛車を逃がしてからの▲5三桂に期待をかけた。


攻防風の▲2六角で5三の桂馬に紐をつけたが、△5六金以下寄せられてしまった。
しかし、ここでは▲7五角!という手があった。詳しくは中継ブログを参照されたい。
「最終盤での妙手順」王位戦中継ブログ)

9三の地点を狙うのが急所で、もう一枚金が入れば▲6一飛△8二玉▲9三銀以下の詰みが生じる。よって△5六金と、金を渡すのはダメなので△5三金と桂馬を払うのだろうが▲5七角とこちらも金を取って、長い戦いになりそうだがこれならば先手が勝てそうだ。

控室、そして将棋ソフトも発見できなかった幻の妙手▲7五角。これで勝っていたらカッコ良かったですね。

最後は妙手を逃してしまったが、熱戦の良い将棋だった。難解な将棋だったけれども見ごたえがあった。
第7局、振り駒でどちらが先手番となるか、そして広瀬王位は穴熊を投入するのかどうか?序盤から目が離せない戦いになりそうだ。最終局も熱戦を期待します!





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[ 2011/08/31 07:30 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)

今日から王位戦七番勝負第6局@陣屋

王位戦中継サイト

今日(8月29日)明日と王位戦七番勝負第6局が神奈川県秦野市「陣屋」で行われます。

先週行われた第5局は相穴熊戦となり、広瀬章人王位が完勝。「穴熊王子」の面目躍如と言うべき見事の指し回しだった。

ここまでの5局を振り返ってみると、第1局、2局は広瀬王位が終盤の競り合いを制して勝ち。第3局は早い段階で優劣がついて羽生二冠の勝ち、第4局は前例どおりの展開で羽生勝ち。そして第5局は広瀬王位が早い段階で優勢となって4時前に終局。最近3局は(こういう言い方は失礼だが)やや盛り上がりに欠ける内容になっている。第6局はどちらが勝っても熱戦を期待したいところ。前期第6局のような名局になると良いですね。

戦型は広瀬王位先手ということで相居飛車か相振り飛車。第4局に続いて横歩取りもあるかもしれない。対抗形の穴熊にはならないと思う。

なお、対局2日目の明日は現地陣屋と東西の将棋会館で大盤解説会が行われる。解説会の情報はこちら(中継ブログに飛びます)


四間飛車穴熊の急所 (最強将棋21)四間飛車穴熊の急所 (最強将棋21)
(2011/04)
広瀬 章人

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[ 2011/08/29 07:00 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)

第52期王位戦第4局 羽生二冠連勝

羽生、押し切ってタイに 王位戦第4局(西日本新聞)

第4局、広瀬章人王位は2局目に続いて居飛車を選んだ。第2局は一手損角換わりだったが本局は横歩取り。後手は中座飛車で、△7三桂と跳ねずに先に△2五歩と打つ、10年程前に流行った古い形。2日目の午後に入っても前例を辿る異例の展開となった。

本局の前例については、中継Blogの文記者による記事→(「第4局」で4度目の形)が詳しくよくまとまっている。詳細はこちらの記事を参照されたい。

95手目まで前例(2010年順位戦B級1組、▲畠山△井上戦)どおりに進み、96手目で後手のほうから手を変えたが、この手も当時の検討で前例の△6一玉よりも優るとされていた手。ここまで来ると双方変化の余地もなく、後手の優位を覆すことはできなかった。

広瀬王位も「後手勝ち」の前例を知っていたようだが、変化が少ないのであそこまで進んでしまったようだ。1日目の時点で後には戻れない戦いになっていたのだろう。
仮に先手が羽生さんでも、罠に嵌っていたかもしれない。定跡化が進んだ現代将棋の恐ろしいところでもある。

2連敗となった広瀬王位だが、去年も第4局終了時点では2-2だったのでまだ大丈夫だろう。逆転負けと違ってこういう負け方は案外後に引きずらないかもしれない。

広瀬流四間飛車穴熊勝局集広瀬流四間飛車穴熊勝局集
(2011/04/13)
広瀬 章人

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[ 2011/08/11 07:15 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)

8月1日~8月6日のプロ将棋観戦

個人的に今週は忙しい1週間でした、ということで1週間ぶりのblog更新。
今週行われた将棋をまとめて振り返ります。

<竜王戦>
8月2日に行われた決勝トーナメント準決勝、丸山深浦戦は丸山忠久九段が勝って挑戦者決定戦進出。
深浦九段の後手一手損角換わりに先手の「フェイク棒銀」。終盤、入玉模様の将棋となって一時は飛車得の後手が優勢と思われたが、実際には難しかったようだ。

117手目の▲6六角が印象に残った一手。棋譜コメントにあるようにこの瞬間手を渡すので指しにくい手ではある。▲7四銀と竜に当てて受けたくなるが、それには△6三歩がある。この角打ちで先手が凌いで逆転に成功した。深浦さんの必死の粘りも実らず丸山勝ち。

羽生二冠が敗れる波乱の幕開けとなった今期の竜王戦だが、最後に残ったのは1組優勝の丸山九段と1組2位の久保二冠。ある意味順当な結果となった。過去の対戦成績は丸山九段からみて14勝17敗、ほぼ互角と言って良いだろう。竜王戦には,「1組優勝者が挑戦者になれない」というジンクスがあるが今年はそれを破ることができるかどうか。挑戦者決定戦第1局は16日(火)に行われる。

<王位戦>
広瀬章人王位の2連勝で迎えた七番勝負第3局は、羽生善治二冠の勝ち。
後手広瀬王位のゴキゲン中飛車に▲3七銀急戦の対抗形となった。後手は△4四銀型から穴熊に組む。封じ手のあたりは先手の模様が良く後手が動きにくい、ということで解説のプロは先手持ち。しかし穴熊なので実戦的には後手が勝ちそうな気もする。

後手は△5三銀(44手目)から一歩損甘受で動いたが、そこで先手が穴熊に組み替えたのが現代的。この構想が上手かったと思う。後手は駒損承知で先手に食いついていったが、少しずつ足りない。羽生二冠の完勝譜となった。

第4局は9日(火)、10日(水)に福岡県北九州市で行われる。第4局は本シリーズの流れを決める大きな一番になると思う。

<順位戦>
金曜日はA級の渡辺屋敷、B1、B2が行われ、夏の順位戦祭りの1日だった。
A級は渡辺明竜王が横歩取りの激戦を制して2連勝スタート。

B級1組の結果は以下の通り
木村 一基八段(3勝1敗)●-○山崎 隆之七段(3勝1敗)
中田 宏樹八段(2勝2敗)○-●畠山 鎮七段(3勝1敗)
井上 慶太九段(2勝2敗)○-●阿久津 主税七段(1勝2敗)
鈴木 大介八段(2勝2敗)○-●松尾 歩七段(1勝3敗)
中村 修九段(1勝3敗)●-○深浦康市九段(2勝1敗)
橋本 崇載七段(2勝1敗)●-○行方 尚史八段(2勝2敗)

木村、橋本が敗れ全勝がいなくなった。私が昇級候補に挙げた松尾歩七段は早くも3敗。得意としている(過去の対戦成績は松尾の6戦全勝)鈴木大介八段相手に負けたのは痛い。去年屋敷九段が3連敗から昇級した例もあるのでまだ分からないが、今期は苦しい戦いとなりそうだ。

B級2組は広瀬章人王位と島朗九段、畠山成幸七段が3連勝。昇級候補に挙げていた戸辺誠六段は3連敗で完全に脱落。

野月 浩貴七段(2勝1敗)○-●田村 康介六段(1勝2敗)
窪田 義行六段(1勝2敗)●-○畠山 成幸七段(3勝0敗)
桐山 清澄九段(1勝2敗)○-●田中 寅彦九段(0勝3敗)
飯島 栄治七段(1勝2敗)●-○広瀬章人王位(3勝0敗)
中川 大輔八段(2勝1敗)○-●北浜 健介七段(2勝1敗)
泉 正樹七段(2勝1敗)○-●南 芳一九段(2勝1敗)
青野 照市九段(1勝2敗)○-●神谷 広志七段(1勝2敗)
堀口 一史座七段(2勝1敗)●-○島 朗九段(3勝0敗)
阿部 隆八段(1勝2敗)○-●戸辺 誠六段(0勝3敗)
飯塚 祐紀七段(1勝2敗)○-●安用寺 孝功六段(1勝2敗)
杉本 昌隆七段(1勝2敗)●-○森下 卓九段(2勝1敗)
豊川 孝弘七段(2勝1敗)●-○先崎 学八段(1勝2敗)

広瀬王位の昇級は堅いと思う。序盤の難所、戸辺飯島戦を連勝で切り抜けたのは大きい。4回戦以降も難敵が続くが、全勝での1期抜けもあるだろう。
渡辺明竜王も順位戦はC1でもたついたが、B2は全勝で一期抜け。かつての「高橋道雄王位」も同様に(C1で時間がかかったが)B2は全勝で通過した。広瀬王位も全勝昇級なるだろうか?
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[ 2011/08/07 07:15 ] 将棋 | TB(0) | CM(0)