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渡辺明竜王が二冠達成 第59期王座戦第3局

棋譜:羽生善治王座 対 渡辺明竜王

20連覇をかけた羽生善治王座に渡辺明竜王が挑んだ今期の王座戦。結果は渡辺竜王が3連勝で王座奪取、初の二冠を達成した。

渡辺竜王が初めてタイトル戦に挑戦したのが2003年の王座戦。当時はまだ19歳、五段だった。あの時は奪取一歩手前まで行って羽生王座を震えさせるも、2勝3敗で惜しくも敗退。翌年(2004年)竜王位を獲得し7連覇したが、他のタイトルになかなか手が届かなかった。あれから8年、数々の栄光と挫折を乗り越え、ついに二冠達成。
「冬将軍」、「竜王戦だけで暮らす男」などと揶揄されたこともあったが、もうそんなことは言わせない。

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第3局、戦型は横歩取り。先手中住まいに後手は△5二玉型+△8四飛の最新流行形となった。
▲3五歩(33手目)の局面は△4一玉型なら実戦例がある将棋で、後手玉が5二なのがどう影響するかというところ。

▲8二歩(37手目)から先手はと金を作りに行くが、後手も手順に桂馬を跳ねられる。ここから飛角桂の攻めで先手陣に襲いかかる。素人目には後手の攻めが続き好調のように見えるが、厳密には無理攻めなのかもしれない。
先手はじっと8二から7二へ"と金"を寄せる。5二玉型なので、このと金の当たりが強いというのが先手の主張なのだろうか?

二枚飛車で迫られた局面は生きた心地がしないが、▲6八金~▲5六歩(65手目)で受かっている。Twitter解説の宮田敦史六段は先手が良いとの見解。しかし飛車を追い返す▲5六歩に△3五桂が好手でどちらに玉を逃げても味が悪い。先手は4八の角をどこかで8四か1五に出て攻めに使いたかったが、それがなくなってしまった。ここでは「先に▲3六歩だったか」との渡辺竜王の感想がある。

これで後手が勝ちそうになったが(素人目にはそう見えたが)、形勢は依然として難解。感想によれば後手からの明快な決め手はなく、先手がギリギリのところで余していたようだ。

難解な終盤戦がその後70手以上も続く。というか、正直どこからが終盤戦だったのかも分からない。観るほうも疲れるような大熱戦となったが、147手で渡辺竜王の勝ちとなった。

結果は渡辺竜王の3連勝となったが、内容的にはいずれも接戦。第2局と第3局は結果がひっくり返ってもおかしくなかった。中身の濃い番勝負だったと思う。

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羽生善治王座の王座戦連覇記録は19でストップした。

これで「羽生時代の終わり」みたいな声も聞こえてきたが、それを言うのはまだ早いと思う。王位奪取、棋聖防衛、そして順位戦ではトップを走っている羽生さんは依然として第一人者でしょう。それでも、1つ山が動いたのは間違いない。羽生さんと「肩を並べた」ぐらいは言っても良いんじゃないでしょうか。(まだ駄目ですかね?)
この2人にはこれからも熱戦、名勝負を見せてほしいですね。

最後になりましたが、渡辺明竜王、二冠達成おめでとうございます!!

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[ 2011/09/28 21:43 ] 王座戦 | TB(0) | CM(0)

第59期王座戦第2局

感想を書くのが遅れてしまいました・・・

棋譜:羽生善治王座 対 渡辺明竜王

第2局、戦前の戦型予想は▲7六歩△8四歩のオープニングから角換わりもしくは矢倉だったが、予想は外れ初手▲2六歩からの相掛かり。中原誠十六世名人が愛用した中原流の早繰り銀となった。
ここ数年相掛かりは引き飛車が主流となっていたが、この浮き飛車からの中原流も最近若手を中心に再び指されている。後手の渡辺竜王も昨年の棋王戦で糸谷五段相手に先手を持ってこの将棋を指し勝っている。
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[ 2011/09/24 08:00 ] 王座戦 | TB(0) | CM(0)

渡辺二冠なるか?2011王座戦五番勝負開幕 

王座戦中継サイト
→棋譜:羽生善治王座 対 渡辺明竜王

羽生善治vs渡辺明王座戦五番勝負が始まった。
1日制での羽生渡辺戦は2003年の王座戦以来実に8年ぶりとなる。竜王戦で数々の名勝負を繰り広げてきた2人が1日制のタイトル戦でどういう戦いを見せてくれるのか、とても楽しみだ。

今年の元旦、このBlogで私は「今年は渡辺明竜王が二冠達成」と書いた。(→「新春予想~2011年将棋界~」)
棋王、名人共に獲得しての三冠もあると思った。しかし、棋王戦は1勝3敗で敗退。A級順位戦は最終戦で、冷えピタを貼った丸山九段に敗れ名人挑戦権を逃した。棋聖戦でも佐藤天彦に敗れ、このときは「今年も竜王だけで終わってしまうのか・・・」と思った。しかし、この王座戦が残っていた。苦手としている久保二冠を倒して挑戦権を獲得。そして今期はここまでなんと13勝1敗(勝率.929)と驚異的な数字を残している。

相手は王座戦19連覇、19連勝中の羽生王座だが、最近の好調ぶりを見ると今度こそやってくれそうな気がする。

さて、第1局。
先手渡辺竜王で角換わり腰掛け銀の将棋になった。先手渡辺後手羽生でこの形というのはやや意外だった。羽生さんはしばらく2手目△8四歩を指していなかったし、この戦型は渡辺さんが後手を持って指すことの多い将棋である。

後手は早めに△3三銀と上がる専守防衛策。棋聖戦第3局でも現れた最新流行形となった。途中までは棋聖戦第3局(▲深浦-△羽生)と同じ進行をたどったが、△9三桂(66手目)と桂馬を端に逃がした手が「新手」。

対する先手の▲3五歩に羽生王座は意表を突かれたようである。2五の桂馬を取って△3六桂や△8四桂が見えているだけに指しにくい手だが、次の▲2四歩(71手目)がより厳しいという読み。このあたりまでは竜王の研究範囲だったのだろう。△5五角には取れる桂馬を取らずに▲9二竜(この手が個人的には一番印象に残った)、そして「ゆるふわ」の△9五歩にも▲2六桂が厳しく、先手の攻めのほうが少しずつ速い。

控室は早々と先手優勢を断言したが、そこから勝ち切るのが大変だった。羽生王座の決め手を与えない指し回しが素晴らしかった。他の棋士だったらこの粘りに間違えて逆転を許していたかもしれない。しかし竜王は正確な指し手を続け優勢を維持する。

最後は「斜め後ろゼット」(角銀を渡さなければ自玉は絶対詰まない)を生かして▲2三金(123手目)からスパーク。見事な寄せだった。余談だが、Twitterでフォローしている将棋ソフトのbotは▲2三金からの寄せを読みきれていなかった。「ゼット」或いは「一手一手」という概念がコンピュータには難しいのかもしれない。

これで羽生王座の連勝記録は19でストップ。王座戦五番勝負黒星スタートは2000年のvs藤井猛竜王戦以来11年ぶりとのこと。改めて凄い記録だと思う。

第2局は渡辺後手番で再び角換わり腰掛け銀の将棋になるのではないか。今度は後手番で竜王がどのような秘策を見せてくれるかに注目したい。


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[ 2011/09/08 23:06 ] 王座戦 | TB(0) | CM(0)