スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

【王位戦】甲斐女流王位が現役A級の深浦九段を破る

今週は月曜日に羽生王座防衛、火曜日に都成三段が新人王戦優勝、水曜日に香川女流二段が里見さんを破って女流王将奪取と大きなニュースが続きましたが、昨日の甲斐さんの勝利はそれらを上回るインパクトがあると思います。

なにしろ勝った相手があの深浦九段ですからね。現役のA級棋士で竜王戦は1組。王位戦3連覇、七番勝負で羽生善治を二年続けて退けた「元王位」ですよ。今期のA級順位戦でも渡辺竜王を倒している。その深浦さんが女流棋士に敗れるとは・・・

女流棋士が現役A級棋士を破った例としては、2003年のNHK杯、中井広恵女流vs青野照市九段戦があります。女流ではないですがアマチュアの瀬川さんが現役A級の久保さんに銀河戦で勝ったこともありました。その2つは早指し棋戦でしたが、今回は持ち時間4時間の長い将棋なので凄いことだと思います。

将棋は先手甲斐女流王位の石田流に深浦九段の居飛車でした。角交換してから後手は△9四角と打って先手の飛車を抑え込みにいきましたが、打った角が逆に狙われて働きがイマイチに。
20131024甲斐深浦
中盤で後手が少し苦しい展開だったと思います。端(1筋)を詰めたところは先手優勢。終盤は熱戦となりましたが、甲斐さんが最後までリードを守り切って勝ちました。深浦さんに大ポカがあったわけではなく、堂々とがっぷり四つで勝ち切った将棋でした。

ここ2~3年の女流棋界は里見さんの一強という感じでしたが、今年に入って甲斐さんが女流王位奪還、香川さんが女流王将を奪取し、再び混戦模様になっています。そして、里見さんは奨励会二段で三段リーグまであと少しという状況。里見さんを中心に女流全体のレベルが上がってきています。今回の甲斐さんの勝利はそのことを示す出来事だったのではないでしょうか。
スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/10/25 07:00 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)

女流王位戦第5局 甲斐さんが女流王位奪還

女流王位戦中継Blog: *第24期女流王位戦五番勝負第5局
棋譜→第24期女流王位戦五番勝負 第5局 里見香奈女流王位 対 甲斐智美女流四段

2勝2敗で迎えた最終局。振り駒の結果里見女流王位が先手となった。これまで4局はいずれも先手番が勝っているが本局はどうなるか。

戦型は後手甲斐のゴキゲン中飛車に先手の丸山ワクチン。▲6七角(里見新手)までは第1局と同じ進行だ。5六や6七に筋違い角を打って3四の歩を狙うのはこの戦型では頻出だが、このタイミングで打つのは少し早い。第1局は後手が漫然と銀冠に組んだため端攻めで先手が優勢になった。甲斐さんとしては同じ失敗は繰り返したくない。

20130617里見甲斐1
本局は△5五銀~△8四角が修正案だった。時間の使い方をみると研究手なのだろう。上田女流のツイートによると甲斐さんとの研究会でこの局面(△8四角)が出てきたそうだ。



対して先手は▲8六銀と上がって端棒銀を仕掛けるが、あまり上手くいかなかった。△2七歩から飛車角両取りの大技が決まって後手優勢に。▲2三歩成には△4五桂が気持ちの良い跳躍でこの桂馬がなかなか取られない。

苦しい先手は▲7五歩(69手目)からの玉頭攻めにかけたが、戦力が少しずつ足りない。

20130617里見甲斐2
△7三玉(98手目)が受けの決め手だった。指されてみると、控室が指摘していた△4六角よりもこの手のほうが良い。これで先手は攻めを繋げることが難しくなった。以下、手数は続いたが甲斐女流四段が押し切った。3勝2敗で昨年失った女流王位のタイトルを1年で取り戻すことに成功した。

五番勝負を振り返ってみると、やはり第4局が一番印象に残っている。甲斐さんにとってあの逆転勝ちは大きかったと思う。

勝った3局はいずれも甲斐さんらしい着実な勝ち方だった。今までの女流だと里見さん相手に優勢になっても終盤力の差で勝ち切れないケースも多かった。今回は甲斐さんが終始冷静な指し回しで逆転を許さなかった。それが素晴らしかったと思う。女流トップのレベルの高さを感じたシリーズだった。

里見さんは初タイトル戦から14戦目にして初めての失冠となった。残念ではあるが、長い目で見れば良い経験になると思う。渡辺明竜王も昨年初の失冠を経験してから勝ちまくって三冠を達成した。この悔しさをバネにして更なる飛躍を期待したい。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/06/18 07:30 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

197手の死闘 第24期女流王位戦第4局

女流王位戦中継Blog: *第24期女流王位戦五番勝負第4局
棋譜→第24期女流王位戦五番勝負 第4局 里見香奈女流王位 対 甲斐智美女流四段

昨日行われた女流王位戦第4局は凄い将棋でした。結果から先に書くと先手の甲斐智美女流四段が197手の死闘を制して勝ち。最後までどちらが勝つか分からない大熱戦でした。

戦型は甲斐さんが先手で石田流志向の3手目7五歩。対して後手は4手目角交換から向かい飛車に振って相振り飛車になりました。四間飛車に途中下車してから▲7八飛(12手目)が甲斐さんの趣向ですが、解説の評判は良くなかったようです。△4四角(30手目)と打たれた局面は先手が困ってるように見えます。▲7七歩と受けるのでは元気がありません。▲8六飛には△7八歩からと金を作られて先手苦戦の序盤戦となりました。

何もしないと駒損が広がるので先手は8筋から暴れていきます。馬を作って飛車の頭に筋悪く金を打って抑えこみ。この金打ち(▲2三金)がなかなかの手だったようで先手が盛り返しました。
20130606甲斐里見1

甲斐さんはスロースターターで序盤はそんなに上手いという感じではないですが、中終盤が粘り強いタイプ。この将棋も粘り強く指してじりじりと差を詰めていきます。

20130606甲斐里見4
後手が飛車を二段目に下ろした所では先手が壁銀なのでちょっと辛いのかなという感じがしましたが、▲8八歩で先手が受け切れそうな雰囲気が出てきました。このあたりからTwitter解説の室岡七段と立会人の脇八段の形勢判断が揺れ動くのが面白かったです。男性プロも形勢判断できないほどの難しい将棋だったということでしょう。

20130606甲斐里見3
先手が▲8一角成(149手目)と決めにいったところでは終局間近かと思いました。△8一同金なら▲同竜以下詰み。しかし△7七銀成と1回王手する手が詰めろ逃れになっていて簡単ではありません。ここからさらに50手近く熱戦が続きましたが、甲斐さんが何とか逃げ切りました。最後甲斐さんはずっと1分将棋でしたが、よく凌いだなと思います

最後まで手に汗握る終盤戦で、観ててとても面白い将棋でした。この将棋の面白さは言葉だけでは伝わらないと思うので、見てない方は是非並べてほしいです。

これで2勝2敗で最終局までもつれました。第5局も今日のような熱戦を期待したいですね。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/06/06 06:33 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

女流王位戦第2局

女流王位戦中継Blog: *第24期女流王位戦五番勝負第2局
棋譜→第24期女流王位戦五番勝負 第2局 里見香奈女流王位 対 甲斐智美女流四段

里見先勝で迎えた第2局。里見女流王位は「女流五冠」として初めての対局となる。
第1局は甲斐さんに序盤でミスがあり、里見さんの圧勝だった。甲斐さんとしてはここで流れを止めないといけない。

戦型は甲斐さん先手で3手目▲7五歩の出だしから相振り飛車。里見さんは最近は何でも指しこなすが、以前は相振り飛車を少し苦手としていたと思う。

相三間飛車で先後共に美濃囲いに囲う。しばらく駒組みが続くかと思われたところで里見がいきなり△1五歩(30手目)▲同歩△3六歩と仕掛けた。▲3六同歩に角を出て攻める。

ツイッター解説の佐々木勇気四段の第一感は無理攻めということだったが、今話題の将棋ソフトはこういう軽い仕掛けをやりそうなイメージがある。と書いてたらツイッターで片上先生も同じようなことを呟いていた。

20130509甲斐里見

42手目の局面は▲角香と△銀の交換で先手駒得。パッと見は無理攻めなのだが、先手も受け切るのは大変。
ここで▲2五角と打った手がなかなかの手だったと思う。△3二飛に▲6五歩と突く手の味が良く後手は攻めを繋げるのが難しくなった。

飛車交換になったあたりは先手良し。後手は桂馬を跳ねて玉頭に殺到するが、冷静に受けられて後が続かない。
このまま先手が勝ち切るかと思ったが、▲6四桂を角で抜かれて形勢は急接近。中継ブログの甲斐さんのコメントを見るとやはりウッカリだった模様。▲6四桂では佐々木勇気プロが指摘していた▲6五香のほうが良かった。

それでも先手がまだ残していたようだ。里見五冠の猛烈な追い上げで熱戦となったが、最後は甲斐さんが逃げ切った。

甲斐さんが1つ返したことで第3局以降も楽しみな展開になってきた。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/05/10 07:00 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

女流王位戦挑決 甲斐さんのリターンマッチ

女流王位戦中継Blog: *第24期女流王位戦挑戦者決定戦
棋譜→第24期女流王位戦挑戦者決定戦 中井広恵女流六段 対 甲斐智美女流四段

昨日は女流王位戦挑戦者決定戦、▲中井広恵女流六段対△甲斐智美女流四段の中継がありました。

戦型は後手甲斐女流四段の角交換四間飛車だった。最近の女流棋界は男性棋界でも流行っている戦法が出てくる。先日の女流最強戦の大盤解説で森内名人が「以前は男性棋士の流行とは違う将棋が多かったが、最近は最新形に精通されている方が多い」と言っていたが、この将棋を見てもそう思う。

本局は後手の甲斐さんが苦労する展開となった。▲6六角(33手目)から銀香交換で馬を作った先手が主導権を握る。囲いの差もあり先手がだいぶ良さそうに見えたが、そこから攻め間違えてしまったようだ。先手の攻めが切れてしまい甲斐さんの逆転勝ち。

今年度の中井さんは勝数、対局数ともに女流で1位だったが、ここ一番に弱かった。女流王将戦挑決で中村真梨花に、日曜日の女流最強戦決勝では上田女王に負け、そして本局も敗れ、タイトル挑戦・棋戦優勝共にゼロで終わってしまった。久々のタイトル挑戦が見られなかったのは残念。

甲斐さんは昨年女流王位を失って以来のタイトル戦登場となる。最近目立った活躍がなかったが、この挑戦が巻き返しのきっかけとなるだろうか。昨年は0-3で完敗だったので今年はフルセットまでもつれると良いなと思う。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/03/22 07:00 ] 女流 | TB(0) | CM(0)