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第24期竜王戦第3局 丸山逆転勝ち

第3局は第1局に引き続き後手の丸山忠久九段が一手損角換わりを採用した。

先手の早繰り銀に対して△3二金を保留し△4四歩を急いだのが丸山九段が用意してきた構想だった。狙いは先手の銀を4六に出させないため。
そこで先手は▲5六歩を突いてから銀を活用する。銀交換して3五に歩が伸びたあたりは先手が満足のいく展開だろう。

そこから馬を作って1一の香車を取ることができた封じ手の局面はどう見ても先手が良いはず。
と思ったが、馬が封じ込められているので意外と難しかったようだ。

封じ手の▲1一馬に対し後手が選んだのは攻め合い。△8六歩から継ぎ歩で玉頭に迫るが、先手の▲5三歩~▲6三銀も厳しそうだ。


「先手優勢」と言われていた70手目の局面。先手からは▲2三歩成、▲4五香、▲7三銀成、▲1五桂と指したい手が多い。
ここで渡辺竜王の選んだ手は▲4五香だったが、丸山九段の△8七銀!(72手目)が勝負手。

対して竜王は玉を逃げてから飛車を切って詰めろをかけたが、渡した飛車で王手されてからの香打ち(△4一香)が思いの外厳しかった。


▲4一金の一手詰めを受けつつ、遠く4七の地点を睨んで「二手スキ」となっている。一段目の飛車とこの香車で先手玉はサンドウィッチ状態になってしまった。一方で後手玉は広く飛車の横利きもあるのでなかなか寄らない。攻守が入れ替わり丸山九段の逆転勝ちとなった。

感想コメントによると、▲4五香(71手目)では▲7三銀成として8二の飛車の逃げ場所を聞いたほうが良かったようだ。この8二の飛車が最後まで攻防によく利いていた。

竜王からすると、ゆっくり勝ちに行けば優勢を維持できたはずがまさかの逆転負け。スピード感のある寄せが渡辺竜王の持ち味だが、時たまブレーキが利かずに暴走して負けてしまうことがある。本局もそんな感じの負け方だったように思う。

これで七番勝負は渡辺明竜王の2勝1敗。依然として渡辺竜王有利とは思うが、次局丸山九段が得意の角換わり腰掛銀(9割以上の確率でこれだろう)で勝つと流れは変わるかもしれない。


余談ですが、
本局も丸山九段のおやつはマンゴー&パパイアの連投だった。昼食の松花堂弁当にまでマンゴーがついてきたのには笑ってしまった。(→竜王戦中継ブログ「昼食休憩」)さらに、2日目の夕方にはカツサンドも頼み、相変わらずの健啖家ぶりを見せてくれた。
カツサンドは食べる暇がなかったようだが、「勝つサンド」になったという説もあり、縁起を担いで次局も注文してほしいと思う。(←余計なお世話)



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[ 2011/11/10 07:30 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

第24期竜王戦第2局

竜王戦中継サイト
竜王戦第2局は大方の予想通り角換わり腰掛け銀の将棋となった。

先手の丸山忠久九段は角換わりのスペシャリスト。対する渡辺明竜王は2手目△8四歩派のボスで角換わり腰掛け銀は後手番で受けて立つことが多い。スペシャリスト同士のガチンコ勝負となった。

後手の対策は6筋位取り。前期竜王戦の第6局と同じ形だ。
この形は先後同型と異なり千日手含みで手を殺しあう将棋になる。どちらも形を崩したくない。

先に4筋に飛車を回ったのが先手の趣向。これで後手は待ち方が難しく千日手模様にしにくくなったと感想にある。結果を見ると本当にそうなのか?と思ってしまうが、確かにこのあたりは神経を使うところで1つ間違えれば一気に攻め潰されてしまう。

後手が穴熊を見せたところで先手は▲4五歩から仕掛ける。端攻めを狙って香車を上がったが、△3三桂(51手目)と跳ねられて当たりになってしまった。先手が攻めを焦らされる展開で徐々に後手ペースになった。

(図は今回もクラウド将棋局面図ジェネレータで作成)

△8六歩(56手目)の突き捨てから反撃開始。矢倉でもそうだが渡辺さんの将棋はこの突き捨てのタイミングが絶妙だと思う。△8七歩の叩きから△6九飛(72手目)の両取りが痛い。ちょうどこの手が指されたのが2日目のお昼前。昼休みに携帯で局面を確認したときには本局も早い終局になるかと思った。そこからよく6時まで持ったと思う。

丸山九段も上部脱出をみせ粘ったが、竜王の寄せが正確かつ素早かった。最後は△8九竜が控室のプロをも唸らせる決め手となった。

丸山九段のエース戦法を破った渡辺竜王が防衛に大きく前進。この勢いだと四タテもあるかも?

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[ 2011/10/28 23:13 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

今日から第24期竜王戦七番勝負開幕

竜王戦中継サイト

7連覇中の渡辺明竜王に丸山忠久九段が挑む竜王戦七番勝負が今日から開幕。

丸山忠久九段のタイトル戦登場は2004年(第29期)の棋王戦以来、実に7年ぶりとなる。久々のタイトル戦でどのような将棋を見せてくれるか楽しみだ。

過去の対戦成績は渡辺竜王の5勝、丸山九段の5勝と五分。渡辺竜王からすると、NHK杯決勝、前期の順位戦最終戦と痛いところで敗れているのでここでリベンジしたいところだろう。決して楽な相手ではないが、竜王戦では無類の強さを誇る渡辺さんなので予想は渡辺防衛としておく。

戦型予想は丸山先手・渡辺後手では99%の確率で角換わり腰掛け銀。丸山後手のときは2手目△3四歩から横歩取りになるだろうか。△8四歩の将棋も一局ぐらいは出てくるかもしれない。相居飛車シリーズとなることは間違いないが、特に丸山後手のときの作戦選択に注目したい。

将棋連盟モバイルのコラムにもあったが、両対局者の食事、おやつ、そして丸山九段の冷えピタも観るファン的には注目なのかな?(少なくとも私は注目してます^^)健啖家の丸山九段はそちらの方面での期待も裏切らないだろう。また、今期もNHKBSでの中継(番組情報は→こちら)がある。テレビで両対局者の動きを観るのも楽しいと思う。




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[ 2011/10/13 07:03 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

8月16日 竜王戦挑決第1局 丸山九段vs久保二冠

今期竜王戦の挑戦者決定戦三番勝負は1組優勝の丸山忠久九段対1組2位の久保利明二冠の対戦となった。どちらが勝っても初の竜王挑戦である。
先手久保二冠の3手目▲7五歩に丸山九段は角交換作戦。△8八角成▲同銀に今までは△2二銀が多かったと思うが、本局は△5四歩。▲5五角を防ぎつつ、銀を4二→5三と使っていく含みがある。(参考:今期銀河戦▲菅井△丸山戦)

この4手目角交換は△4五角と打つ筋を含みにして先手の石田流を牽制する作戦だが、それでも久保二冠は▲7四歩(7手目)と突いていった!後手が「石田流にさせないよ」と言っているにもかかわらず、何が何でも▲7四歩突くという強情な手だ。

実戦、丸山九段は△7四同歩と取らずに△6二銀と上がった。(棋譜に感想戦のコメントが追加され、△7四同歩のときの進行例が示されている)本譜でも、▲7三歩成△同銀で後手が手得なので不満のないところだろう。以下、相居飛車の力戦調の将棋になった。

先手は低く構えて金銀四枚で固め、後手は駒落ち上手のような陣形。中段玉から入玉を狙う。こういう将棋は丸山九段の得意とするところ。後手が4三玉(78手目)と上がった局面、先手は2四に作った拠点を払われそうで、△1五歩からの桂頭攻めもあり苦しそうだ。しかし、▲2三歩成(85手目)の成り捨てから先手が上手く攻めをつなげ、形勢は先手のほうに傾く。感想コメントによれば、玉を上がったところでは△1五歩~△3四金で2四の歩を払うことを優先したほうが良かったようだ。

最後は入玉寸前のところで後手玉を仕留めて久保二冠の勝ち。こういう居飛車の力戦でも勝てるのが久保さんの強いところだ。熱戦を制し、竜王挑戦に一歩前進。

第2局は8月31日に東京将棋会館で行われる。





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[ 2011/08/17 23:07 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

リベンジ 永瀬拓矢vs佐藤康光 第24期竜王戦決勝T

NHK杯での2千日手が話題を呼んだ永瀬拓矢四段、今期の竜王戦でも快進撃を続け、決勝トーナメントでは稲葉陽五段、佐藤秀司七段を破って3回戦進出。そして、今日の対戦相手は元竜王の佐藤康光九段。あのNHK杯以来、2度目の対戦だ。最高棋戦の大舞台でもその力を見せつけることができるかどうか。佐藤九段としても若手相手に2連敗はしたくないだろう。

棋譜:佐藤康光九段 対 永瀬拓矢四段

先手となった永瀬四段の3手目▲7五歩は予想通り。対する佐藤康光九段の4手目に注目したが、相振り含みの△5四歩だった。4手目の棋譜コメントにもあるように、佐藤九段は石田流には△8四歩を選ぶことが多いので、相振り飛車というのは意外だった。△8四歩は居飛車の最強手だが、序盤早々激しい展開になりやすい。本局は研究一発で決まるような将棋ではなく、じっくりした展開に持ち込みかったのだろう。

後手は玉の囲いと△5五歩を省略し、2筋に勢力を集めて玉頭を攻める構想。2筋を突き捨ててから△7三歩(36手目)は渋い。じっと自陣のキズを消し、着々と攻めの態勢を築く。

△1五歩(46手目)から端をからめて先手玉に襲いかかる。この攻めが思いの外厳しかった。先手は▲4六香から角をいじめる手に期待したようだが、角を追っても△5五角から切って△2一香の数の攻めがある。棋譜コメントによれば▲4六香に代えて▲1六歩が優ったようだが、この手で受け切れていたかは微妙なところである。

後手の攻めが筋に入って、さすがの永瀬四段も受け切れない。先手は早逃げに望みを託したが、駒をポロポロ取られながら寄せられて敗勢。


△5八成桂に対し、▲6五桂(79手目)と「詰めろ逃れの詰めろ」をかけて見せ場を作ったが、△7二金打と受けられて次が続かない。最後はきれいな一手勝ちで佐藤九段の勝利、NHK杯のリベンジを果たした。

ここまで快進撃を続けてきた永瀬四段だったが、1組棋士の壁は厚かった。しかし、この経験を生かして近い将来タイトル戦に出てくるだろう。来期以降の活躍に期待したい。

勝った佐藤康光九段は26日に深浦康市九段(1組4位)と対戦する。今年度はここまで6勝9敗と負けが込んでいる佐藤九段だが、相性の良い竜王戦で復調のきっかけをつかめるか。


佐藤康光の石田流破り佐藤康光の石田流破り
(2010/04/23)
佐藤 康光

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[ 2011/07/22 06:34 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)