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第72期名人戦第4局 羽生三冠が名人奪取、四冠に

昨日行われた第72期名人戦第4局は挑戦者の羽生善治三冠が森内俊之名人を破り、4連勝で名人を奪取しました。
4年ぶり通算8期目の名人獲得で、史上最多3度目の名人復位となります。

第4局、羽生三冠が先手で戦型は相掛かりでした。今期の名人戦は第1局と第2局が相掛かり、第3局が矢倉△5三銀右、そして本局が相掛かり、4局中3局が相掛かりでした。力戦調の将棋が多かったシリーズでしたね。

20140521羽生森内2
先手が桂頭を狙って5六に角を打ち、羽生三冠が攻め、後手の森内名人が受けるという展開になりました。2日目の午前中のあたりは後手が良いと言われていたようですが、先手の攻めが続き難解な勝負に。

最後は激戦になりましたが、91手目俗手の▲4一金~▲4二角が好手で羽生三冠が寄せ切りました。
20140521羽生森内1

過去3年の森内名人の圧倒的な強さを見ていたので、4タテは正直予想していませんでした。けど、羽生森内戦って意外と4-0、4-1が多いんですよね。通算成績は拮抗しているのですが、連勝連敗が多いというか星が偏る傾向があります。今回は羽生さんの4勝0敗でしたが、森内さんが4連勝で羽生さんから竜王奪取したこともあります。そういう傾向をみると意外でもないのかな。

今期の羽生さんは竜王戦1組でも優勝して6戦負けなし。ここ数年は春先の成績が良くなかったですが今年は絶好調ですね。この2人は6月から始まる棋聖戦五番勝負でも顔を合わせます。こちらも楽しみですね。
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[ 2014/05/22 06:54 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第72期名人戦第1局

今年で4年連続9回目となる森内vs羽生の名人戦が開幕しました。開幕局は期待通りの大熱戦となりました。

森内名人が先手で戦型は相掛かりに。前期名人戦の第1局、第2局も相掛かりで、森内名人が「往復ビンタ」を食らわせて連勝スタートでした。

早めに9筋の位を取ったのが後手の趣向です。後手が7六の歩を狙って△8六歩と合わせてきたのに対し、先手は▲7七金。これに後手が△8七歩と打って飛車角交換の激しい変化に進みました。
20140409森内羽生1
先手は金銀バラバラでまとめにくそうに見えましたが、森内名人は▲6七飛の自陣飛車から陣形を上手くまとめ上げてみせます。
2日目が始まった時点で解説の木村八段は先手持ちの見解を示していました。ただ、これは好みが分かれるところで森内名人や木村八段のように受けが得意な人は先手でしょうが、攻め好きの人は後手を持ちたい人が多いかもしれません。私は正直どっちを持っても自信がないですね。力が強いほうが勝つという将棋だったと思います。

後手の手が難しいと言われていましたが、羽生三冠は△9三桂と跳ねてから△7四歩▲同歩△3六歩▲同歩△7四銀と仕掛けていきます。このあたり羽生三冠が上手く手を作って形勢は次第に後手ペースに。
20140409森内羽生2
後手の攻めが続き、流石の森内名人でも受けにくい格好となってしまいました。

終盤は森内名人が鋼鉄の受けで粘り、長手数の熱戦になりましたが逆転には至らず。羽生三冠が冷静な指し手を続けて逃げ切りました。総手数178手の大熱戦でした。

最近の2日制のタイトル戦は夕休前に決着がつく将棋が多かったと思います。9時過ぎまで(終局は21時54分)熱戦が続いたのは2日制では久々ではないでしょうか。
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[ 2014/04/10 06:34 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(1)

第63期王将戦第7局 渡辺王将防衛

3勝3敗で迎えた渡辺羽生の王将戦第7局。改めて振り駒を行った結果、先手となったのは羽生三冠でした。

後手の渡辺王将は第4局に続いてゴキゲン中飛車を採用。渡辺王将は最近ゴキ中を連採していますが、最終局の大一番でも振るというのはちょっと予想外でした。
先手の超速に後手は△4四銀型で対抗し相穴熊になりました。▲8六角はこの戦型ではよく出てくる手。対して後手は8筋の歩を伸ばしていきましたが、ちょっと伸びすぎな感じもしました。

20140327羽生渡辺1
封じ手の局面(46手目△4五銀)は先手不満なし。しかし、そこから十数手進んだ△7三角(60手目)の局面は後手ペースになっています。
20140327羽生渡辺2
先手は5筋の歩を突いて銀を成り込んだものの戦果が上がらず。一方、後手は角を好位置に転換することに成功しました。どうして先手がまずくなったのか、感想コメントを見ると△7五歩(50手目)に▲同歩でなく▲5五歩だったのが良くなかったようです。
△7三角に羽生三冠は▲5三成銀と寄りましたが、△5二金とぶつけられて成銀と金の交換は後手が得しました。

20140327羽生渡辺3
▲8四銀に△5五角(70手目)と天王山に角が出て後手がはっきり優勢になりました。
以下羽生三冠も粘りましたが形勢挽回できず、110手で渡辺王将の勝ち。4勝3敗で防衛を果たし、二冠を堅持しました。

今期の渡辺さんは竜王失冠、勝率も5割台と苦しんだ1年でした。それでも最後に二冠をしっかりキープするのは流石ですね。

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[ 2014/03/28 07:15 ] 王将戦 | TB(0) | CM(0)

第63期王将戦七番勝負第5局

2勝2敗で迎えた第5局。渡辺王将が先手で戦型は角換わりでした。

先手が▲6六歩を保留し、後手は△7四歩を突かない専守防衛型。41手目▲6六歩を見て羽生三冠は△1二香と上がりました。前期竜王戦決勝トーナメント▲羽生△森内戦と同じ進行で、その将棋は後手の森内名人が羽生三冠の猛攻を受け切って勝っています。今度は羽生さんが後手を持つ形になりました。
△1二香▲1八香△1一玉に▲4五歩と仕掛けて戦いが始まりました。58手目△2二玉までは前例通り。そこで▲羽生△森内戦では▲1四歩でしたが、本局渡辺王将は▲3五歩。
20140228渡辺羽生1
▲3五歩に羽生三冠は△4五銀直と取って一気に激しくなりました。
封じ手△7八銀成▲同金に控室では△6九角と打ってから8六に桂香を打ち込む手が検討されていましたが、羽生三冠の選択は△8六歩。▲同歩△8七歩▲同金と形を乱してから金桂香を投資して先手の飛車を捕獲しにいきます。

20140228渡辺羽生2
しかし、△4六金に▲4二角成△同金▲1一銀!がありました。△同玉▲3一銀の受け方が難しい。羽生三冠は△3二金と受けましたが、一度捕まった飛車が5三に成って先手が優勢になりました。

対して羽生三冠は△6七銀~△7八銀打と迫りますが、▲6九金(95手目)のタダ捨てが受けの決め手。
20140228渡辺羽生3
107手で渡辺王将の勝ちとなりました。

飛車が捕まったときには先手がピンチかと思いましたが、▲4二角成~▲1一銀が鋭い切り返しでした。渡辺王将の会心譜だったと思います。

これで渡辺王将が3勝2敗で防衛まであと1勝に迫りました。次局は渡辺王将が後手。第4局に続いてゴキ中連投があるのか、渡辺王将の後手番作戦に注目ですね。 このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2014/03/01 07:30 ] 王将戦 | TB(0) | CM(1)

渡辺二冠のゴキゲン中飛車(王将戦第4局)

王将戦中継ブログ
渡辺明王将の2勝1敗で迎えた第4局。渡辺王将が後手で、戦型はまさかのゴキゲン中飛車になりました。

渡辺さんは2月14日の王位リーグ対佐藤九段戦でもゴキ中を採用していますが、まさか続けてやってくるとは思わなかったですね。30代を迎えて新境地を開拓しようとしているのか、それとも後手番で指す戦法に苦労しているというネガティブな理由なのか。心境を聞いてみたいですね。
20140219羽生渡辺3
先手超速対後手銀対抗(△4四銀型)に進みました。後手は金美濃から木村美濃に組み替え。
40手目△2三歩に▲2五飛と引いた手が羽生三冠の工夫でしょうか。ただ、水面下では研究されていた手だったようです。封じ手のあたりは先手のほうが指しやすそうに見えました。

20140219羽生渡辺1
しかし、ここから渡辺王将が形勢を立て直します。まず封じ手の△7四歩▲5六歩の交換を入れてから△6五銀~△7六銀。そして▲7七歩を打たせてから△8五銀と引きました。この銀引きの評判が良く、逆に先手は7九に引いた角が使いづらそう。振り飛車がやれそうな雰囲気が出てきました。

20140219羽生渡辺2
しかし、▲3五歩に△同歩と取ったのがどうだったか。本譜は▲3四銀(67手目)以下飛車成りが実現して先手が一気に優勢になりました。

終盤、後手は△4七と~△5七歩と垂らして先手玉に迫りましたが、7九の角がいるため△5八歩成が詰めろにならない。一見働いてないように見えた7九角でしたが、ちゃんと守り駒になっていました。

111手で羽生王将の勝ち。渡辺王将が珍しく飛車を振りましたがイマイチ歯車が噛み合わず完敗に終わってしまいました。やはり振り飛車に慣れてないのかなという感じはしました。

これで2勝2敗の五分、振り出しに戻りました。第5局は渡辺王将の先手番なので嫌な流れを断ち切りたいところです。
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[ 2014/02/20 07:30 ] 王将戦 | TB(0) | CM(0)