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NHK杯2回戦 大石直嗣vs行方尚史

A級棋士の行方尚史八段に関西若手強豪の大石直嗣六段が挑んだ一局。

大石六段が先手で▲7六歩△8四歩▲1六歩△3四歩▲1五歩△8五歩▲2二角成・・・の出だしからダイレクト向飛車になった。大石六段は先後問わずダイレクト向かい飛車を得意としていて本も出している。
ダイレクト向かい飛車徹底ガイド (マイナビ将棋BOOKS)

▲8八飛に△4五角は▲3六角と合わせて大丈夫。行方は角を打たずに玉の囲いを優先させた。

先手は片美濃に囲ってから▲8六歩△同歩▲同銀の逆棒銀に出た。
銀取りの▲7五歩に対し、後手は銀を逃げずに△8五歩。これに▲8五同桂もあったと思うが、大石は▲同銀と取って飛車、銀の総交換になった。

20131117大石行方1
互いに敵陣に飛車を下ろしてから、後手は狙いの△4八銀。▲同金△3九角には▲3七玉で金に紐がついているので大丈夫そうに見えるが、そこで△8五飛成!▲同飛成△4五桂がある。よって大石は△4八銀に▲7九銀と埋めたがこれでは辛い。この局面は行方が優勢になっている。

20131117大石行方2
ところが、▲8八歩と飛車馬を封じ込めた手に対し、行方は△同馬!と取ってしまう。8九の飛車が竜ならば7八の金を取れるのだが、これはタダ。プロの将棋でもこういうポカがあるのか・・・

△8八同馬を境に形勢は逆転。後手は攻めが切れてしまった。以下、大石六段が着実にリードを広げ77手で中押し勝ち。行方八段にとってかなりショックな敗戦となってしまった。

自分だったら感想戦なしで即帰りたいくらい辛い負け方だが、テレビなのでそういうわけにはいけない。感想戦によると直前まで4九に銀がいたので錯覚したようだ。ため息をつきながら「こんなことやったのは初めてです。自分もこういうポカやる年になっちゃったんだ。将棋は残酷なゲームですね・・・」とボヤいていましたね。行方さんの人間臭さが伝わってくる感想戦だった。
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[ 2013/11/18 06:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

羽生王位防衛、3連覇

王位戦中継Blog
棋譜→第54期王位戦七番勝負 第5局 羽生善治王位 対 行方尚史八段

昨日行われていた王位戦第5局。結果は羽生王位が行方尚史八段を下し、4勝1敗で防衛を果たしました。

戦型は後手行方八段の一手損角換わり。序盤に駆け引きがあった。▲7六歩△8四歩▲2六歩の出だしで(ゼロ手損の)正調角換わりになると思われたが、6手目△9四歩が挑戦者の趣向。このタイミングで端歩を突くのは珍しい。羽生王位が端を受けたのを見て行方さんは一手損にスイッチした。

一頃に比べるとプロ棋界で一手損角換わりは減った印象がある。特に最近は4手目角交換が主流で、本局のような△3二金型は少なくなっている。ということで行方さんの構想に注目したが、封じ手のあたりで既にちょっと苦しそうな感じ。

対局はスローペースで進み2日目に入ってもじりじりとした中盤戦が続いたが、先手が少しずつ指しやすくなった。局後の感想によると、(54手目)8筋の突き捨てを入れるタイミングが疑問で以下はノーチャンスだったようだ。後手は玉頭から暴れようとしたものの手厚く受け止められて手が続かなかった。95手で羽生王位の完勝に終わった。

シリーズ全体を振り返ってみると行方さんのほうにミスが目立ったと思う。勿論それをきっちり咎める羽生さんが強すぎるというのもある。他の相手なら多少ミスしても終盤力で何とかなっていたのが、羽生さん相手だとワンミスが致命傷になってしまう。棋譜コメにもあったが、今期の行方さんの成績は王位戦を除くと13勝2敗。それでも羽生さんの厚い壁に跳ね返されてしまった。
今回は初のタイトル挑戦で慣れてない部分もあったと思うので、この経験を次のタイトル戦に生かせるように頑張ってほしいですね。
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[ 2013/08/29 07:00 ] 王位戦 | TB(0) | CM(1)

第54期王位戦第4局 羽生王位防衛に王手

王位戦中継Blog: *第54期王位戦七番勝負第4局
棋譜→第54期王位戦七番勝負 第4局 羽生善治王位 対 行方尚史八段

挑戦者が1勝返して迎えた第4局。結果は78手で羽生王位が勝って王位防衛に王手をかけた。

戦型は行方先手で横歩取りだった。後手の△5二玉+8四飛型に先手は中住まい。▲7七角(31手目)と上がった局面は前例は少ないが、研究会等では指されている形のようだ。

先手は7筋を突き捨て▲7二歩を垂らしてから飛車をぶつけた。飛車交換は先手指せるというのが行方八段の読みだったが・・・
20130809行方羽生1
堂々と△同飛と応じられて先手困った。飛車交換の後の△7五香(52手目)を行方さんは見落としていたようだ。
20130809行方羽生2
続く▲4一角に△5一玉(54手目)もウッカリしていたようで以下は修正が利かなくなった。

先手は飛車をぶつけた手が敗着で、藤井九段が指摘していた▲7四歩△同歩▲5六飛のように曲線的に指すべきだったようだ。

行方八段にとって不本意な将棋となってしまった。第3局が良い内容だったのでその勢いで先手番を取ってほしかったのだが・・・気持ちを切り替えて第5局行方さんらしい将棋を見せてほしい。
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[ 2013/08/10 07:00 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)

第54期王位戦第3局 行方八段初勝利

王位戦中継Blog: *第54期王位戦七番勝負第3局
棋譜→第54期王位戦七番勝負 第3局 羽生善治王位 対 行方尚史八段

羽生王位が2連勝で迎えた第3局。第1局、第2局と良いところなく敗れた行方八段だったが、本局は行方さんらしい将棋を見せてくれた。

戦型は▲7六歩△8四歩▲6八銀の出だしから矢倉だった。先手は▲4六角とぶつける脇システム。
脇システムにも色々なパターンがあるが、本譜のように▲1六歩型で△8四銀(38手目)と上がるのは珍しいようだ。(△8四銀では△9四歩のほうが多い)

20130730羽生行方1
53手目(▲6四歩)の局面は1局だけ前例がある。ここで△8六歩▲同歩△8五歩の継ぎ歩攻めが行方の構想だった。対して先手は▲7一歩成から桂香を拾う。駒割りは先手の桂香得になったが、後手は玉頭に大きな拠点を作ることができた。

得した香車を2六に据えたところは私も先手が良さそうに見えた。だが、実際は難しかったようだ。

▲6三同角成(89手目)の局面は二手スキだが、駒を渡しているので先手も怖い形になっている。
20130730羽生行方2
ここで△7七銀!と放り込む手があった。▲同桂△同歩成▲同玉に△8七金が俗手の好手で先手玉は寄っている。7三に銀がいるので先手玉は上に逃げることができない。以下△5七角成まで先手玉は必至。
羽生王位は▲2三歩から王手をかけ続けたが後手玉は詰まず、行方八段の勝ちとなった。

途中は先手が快調に攻めて良さそうだったが、やはり玉頭の拠点は大きかったということだろうか。羽生王位曰く「もう少し受けに回る手を指さないといけなかったかもしれない」とのこと。
それよりも本局は行方八段の終盤力が素晴らしかった。△7七銀からの切れ味鋭い寄せは格好良かった。

これで羽生王位の2勝1敗。行方さんが羽生さんからあと3つ勝つのは大変だと思うが、もう1つ勝って陣屋(第6局)まではもつれてほしい。
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[ 2013/07/31 07:00 ] 王位戦 | TB(0) | CM(3)

第54期王位戦第2局 行方連敗

王位戦中継Blog: *第54期王位戦七番勝負第2局
棋譜→第54期王位戦七番勝負 第2局 羽生善治王位 対 行方尚史八段

羽生王位の先勝で迎えた第2局。戦型は行方八段が先手で矢倉になった。
今期の行方八段はここまで12勝2敗。2つの黒星はいずれも後手番で先手番では無敗という素晴らしい成績を残している。本局得意の先手番で勝って波に乗りたいところだ。

後手の作戦は△5三銀右(18手目)からの急戦矢倉。その一手前の▲7七銀が急戦を誘った手なので、行方さんも想定の範囲内だったと思われる。急戦矢倉は後手番でも主導権を握れるが、玉が薄いぶん勝ちにくさもある。

39手目(封じ手)の局面は前例が2局あって、行方、羽生共に郷田九段相手に先手を持って指したことがあるそうだ。

20130724行方羽生1
54手目(△2四銀)の局面、Twitter解説の千葉六段は「先手良し」の見解。形勢は微差だと思うが、△2四銀を打たせたので先手悪くない感じがする。ここから▲6五歩△5三金▲6四歩△6二飛▲2二歩と進んだ。△5三金はちょっと思いつかなかったが、指されてみればなるほどの一着。対して▲6四歩(57手目)がどうだったか。△6二飛と回られて先手が忙しくなった。

▲2二歩で歩切れになってしまったので先手は攻めが細い。▲4一角には△6一飛(78手目)と引かれて攻めが切れてしまった。
20130724行方羽生2
▲7四角成に△6六歩で攻守逆転。以下は後手の攻めが続き羽生三冠の勝ちとなった。

二日目の昼食休憩のあたりは難しい形勢だったと思うが、最後はあっさり決着がついてしまった。羽生さんが強かったのもあるが、それよりも行方さんが自分から崩れてしまった感じの将棋だった。

これで羽生王位が2連勝。この2局を見ると行方八段が本来の力を出せてないと思う。第3局以降、行方さんらしい粘り強い将棋を見せてほしい。
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[ 2013/07/24 23:28 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)