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第72期A級順位戦5回戦 羽生三冠5連勝

昨日は竜王戦第3局1日目の他に、A級順位戦▲屋敷九段vs△羽生三冠戦と▲谷川九段vs△郷田九段戦がありました。

4連勝で首位を独走する羽生三冠と屋敷九段の対戦。屋敷九段はこれまでA級順位戦の先手番で11戦負けなし。B1時代も合わせると17連勝中という記録を持っています。一方で羽生三冠は屋敷九段相手に13連勝中。通算では18勝2敗と大きく勝ち越している。こちらも「不敗神話」と言える凄い記録です。どちらの連勝記録が止まるのか注目の一番となりました。

屋敷九段の初手▲7六歩に羽生三冠は2手目△3二金!。羽生さんが公式戦で2手目△3二金を採用するのはこれが3度目のようですね。2手目△3二金は振り飛車にされたときにやや損な手。居飛車党の屋敷九段に飛車を振ってみろと挑発しているとも言えます。しかし、屋敷九段は挑発には乗らず▲7八金から居飛車を選択。結局後手の一手損角換わりになりました。

先手の早繰り銀に後手は玉を固めて専守防衛、カウンター狙いという作戦。先手は7八に上がった金を6八に寄せてから▲7八玉と囲いました。ただ、この金の動きは手損。
夕休明けの局面(47手目)は金銀が上ずっているので先手を持ちたくないですね。△7三桂から先攻して後手が優勢になりました。
20131107屋敷羽生

終盤先手も反撃しましたが、後手玉が堅く届きませんでした。終わってみれば羽生三冠の圧勝。玉形の差がそのまま出たような将棋でした。これで羽生三冠は5連勝。名人挑戦はほぼ当確という感じですね。

もう1局、▲谷川△郷田戦はノーマル角換わり腰掛け銀でした。後手の専守防衛策に先手が▲1八香と上がる最新形に進みました。45手目▲1九角と一番下から角を打つのが最近の流行。谷川九段は3回戦の屋敷戦でもこの形を指しています。
20131107谷川郷田
先手の谷川九段が攻める展開になりましたが、攻めあぐねて後手ペースに。終盤は後手が決めきれずに長引きましたが、最後は郷田九段が勝ち切りました。

敗れた谷川九段は1勝4敗。得意の先手番で勝てなかったのは痛いですね。残り4局残留に向けて厳しい戦いになりそうです。
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[ 2013/11/08 08:00 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

NHK杯2回戦 谷川浩司vs西川和宏

西川和宏四段(ジュニア)は関西所属の振り飛車党。師匠は父でもある西川慶二七段で現役唯一の親子プロ棋士でもある。
戦型は後手西川四段の矢倉流中飛車。西川ジュニアは若手振り飛車党の中でもちょっと変わったタイプで、角道を止める振り飛車の採用率が高い。矢倉流中飛車はジュニアの得意戦法の一つで本も書いている。

マイコミ将棋BOOKS 西川流振り飛車 居飛車穴熊破り

先手の谷川九段は▲6六歩と角道を止めてから居飛車穴熊。これを見て後手は三間飛車に振り直した。
先手は四枚の銀冠穴熊にまで組み替えて不満がない。対して後手は普通の美濃囲い。この穴熊の堅さ、そして先手が谷川先生であることを考えると後手が勝つのは正直難しいだろうと思った。

20131020谷川西川1
△8三銀と上がって銀冠を目指した瞬間に先手は▲8五歩(59手目)と仕掛けた。△同歩は▲8四歩の拠点が大きいとみて△同桂と取ったが▲8六歩で後手は桂損。ただし先手は歩切れなので形勢は難しい。
▲7七桂打で歩切れを解消して先手良しと思われたが、西川は△3六歩▲同歩△6五銀~△7三角と上手く捌いて形勢を盛り返す。5六に銀を捨て△3六飛と走った局面は後手が良くなっている。
20131020谷川西川2

終盤は形勢が揺れ動きかなり際どくなった。先手にもチャンスがありそうだったが西川四段が上手く凌いで(△5三金~△5四角が受けの好手だった)競り勝った。

西川四段の持ち味が十分に発揮された将棋だったと思う。ノーマル振り飛車で谷川九段の居飛穴に勝ったのは素晴らしい。西川ジュニアは地味だけれども面白い将棋を指すので好きです。
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[ 2013/10/21 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

第72期A級順位戦1回戦 羽生三冠vs谷川九段

昨日はA級順位戦の羽生三冠対谷川九段戦がありました。これが通算163局目となるゴールデンカード。直近は羽生さんの10連勝中で谷川九段が最後に勝ったのは2006年のA級プレーオフまで遡ります。最近は谷川九段の不振もあって対戦自体が減っている状況です。

谷川九段は前期2勝7敗で辛くもA級に残留しました。会長職との兼務で研究に時間が割けない状況だと思います。そんな中で先日の竜王戦3組で優勝したのは嬉しいニュースでした。まだまだこのクラスでは格が違うというところを見せてくれました。A級でも出来るだけ長く残留できるように頑張ってほしいです。

さて、将棋は谷川九段が後手でダイレクト向かい飛車でした。先手が▲6五角打つかどうかが序盤のポイント。渡辺竜王だと打たないで駒組みを進めることが多いですが、羽生三冠は角を打ちました。4三に角を成って金と交換してその金で後手の角を捕獲するところまでは定跡化された手順。

20130625羽生谷川0
先手は一歩得、後手は金を手持ちにしていることが主張。後手は歩切れを解消するために6五に角を打ちました。この筋違い角がどれだけ働くかがポイント。

対して先手は5筋の歩を伸ばして、5六に角を打ちました。8三の地点と3筋攻めを狙って好位置の角です。ここから先手が徐々に優位を拡大していきます。

20130625羽生谷川2
△4三飛(56手目)はすごい辛抱。3三の地点を受けた手ですが、これではやはり辛い気がします。

以下は羽生三冠が着実に押し切って圧勝に終わりました。熱戦を期待していましたが、残念ながら中盤で差がついてしまっていたようです。谷川ファンからすると見てて辛くなる展開だったかもしれません。

羽生三冠は今年も挑戦者争いの本命でしょう。ただ、同じカードが3年続いているのでそろそろ違う人に出てきてほしいと個人的には思っています。
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[ 2013/06/26 07:45 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

A級順位戦3回戦 谷川vs羽生

名人戦棋譜速報
これが公式戦通算162局目(歴代3位)となるゴールデンカード。羽生二冠は本局に勝てば対谷川戦100勝となる。かつてはタイトル戦で何度も顔を合わせた両者だが、近年は谷川九段の不振もあって対局数が激減。谷川先生が最後に勝ったのは2006年のA級プレーオフで以来9連敗中だった。

将棋は谷川九段が先手で横歩取り。後手の中座飛車に対して先手は▲6八玉・3八銀型を選んだ。タイトル戦でも何度も指された定跡形である。最近では7月29日の大和証券杯最強戦▲郷田△羽生戦がこの形だった。(72手目まで同一)
関連記事:"ネット将棋最強戦 郷田棋王vs羽生二冠"

大和証券杯では72手目△2四馬に▲4四歩△同歩▲5六角だったが、本譜谷川九段は▲2三歩。これも前例(2005年棋聖戦、▲羽生△三浦)がある。

谷川羽生A級002
△7六桂(94手目)から桂交換して△4六桂では後手が苦しいかと思った。▲6八金とかわして先手玉が堅く、3八の銀を取っても大したことがない。次に▲6四歩(99手目)からの玉頭攻めが厳しく「先手勝勢」と言われていたが、ここから先手が勝ちを逃し形勢は混沌としてくる。

谷川羽生A級001
△8六歩(112手目)が急所で、先手玉も危なくなってきた。谷川九段は△8六歩を手抜いて▲7四銀△5三玉▲3二と、と寄せにいったが、△8七歩成▲同玉に再度の△8六歩が厳しく逆転してしまった。△8六歩には素直に▲同歩と取って先手勝ちだったらしい。△8七歩~△8八飛には▲7七玉とかわせば先手玉は寄らなかった。

逆転してからの羽生二冠の寄せは圧巻。あっという間に寄せ切ってみせた。

感想戦のコメントを読むと先手が2度勝ち筋を逃していたようである。見た目以上に難しかったと思うが、先手が渡辺竜王や森内名人だったらどうだったか。勝ちを逃さなかっただろうなとは思ってしまう。

これで羽生二冠は三浦八段と並んで3連勝。A級順位戦の連勝記録も18に伸ばした。この連勝はどこまで続くのだろうか。

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[ 2012/09/15 22:03 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第71期A級順位戦開幕&挑戦者予想

"名人挑戦へ世代交代なるか 将棋A級順位戦10棋士"(朝日新聞デジタル)
A級順位戦対戦表(名人戦棋譜速報)

既に開幕している今期のA級順位戦だが、挑戦者と降級者を予想してみようと思う。

まず挑戦者だが羽生二冠か渡辺竜王のどちらかだろう。この2人は堅い。前期全勝の羽生さんだが、さすがに2年連続全勝は難しいと思う。私の本命は渡辺竜王。今年こそは羽生さんに勝って名人挑戦してほしい。

降級は、羽生渡辺以外は誰が落ちてもおかしくない。その中であえて挙げるならば谷川、高橋、橋本、深浦の4人だろうか。
谷川九段はここ数年開幕ダッシュに成功してきたが、今年は黒星スタート。年齢的にもそろそろ危ないと思う。最近の成績を調べてみたがなんと半年勝ちがない・・・(達人戦除く)去年12月順位戦で渡辺さんに2手目△3二飛で快勝した将棋が最後の白星。竜王戦でも3組降級が決まっている。
半年白星がなかった森内名人が防衛したように、谷川先生も順位戦に全てを懸けてくるとは思うが大丈夫だろうか?いずれにせよ今年は苦しい戦いになりそうだ。

高橋九段は毎年下馬評を覆して残留してきたが、今期はさすがに厳しいかもしれない。コメントを読むと覚悟を決めている感じがする。

そしてハッシー。竜王戦では2年連続で羽生さんを倒しているしA級に残留する地力はあると思うのだが、最近負けが込んでいる。竜王戦で決勝T進出を逃したのが相当ショックだったようで将棋も精彩を欠いている。ハッシーは先手でも後手でも角道を止める振り飛車を指すことが多いが、あまり勝ててない。初戦の屋敷戦も後手三間からの相穴熊だったが完敗だった。あの独特の序盤戦術でどこまで勝てるか。

4人目は毎回頭ハネを食らっている深浦九段。深浦ファンとしては「4度目の離婚」はないと信じたいのだが・・・。

去年は最終戦を待たずに挑戦者が決まってちょっとつまらなかったので、今年は最後まで盛り上がる展開を期待します。
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[ 2012/06/28 07:30 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)