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第72期B級1組順位戦11回戦

年が明けて順位戦も大詰めを迎えています。昨日は順位戦B級1組の11回戦がありました。

結果は以下の通りです。

畠山 鎮七段(4勝6敗)●-○山崎 隆之八段(5勝5敗)
橋本 崇載八段(6勝5敗)○-●豊島 将之七段(8勝3敗)
阿久津 主税七段(8勝2敗)○-●松尾 歩七段(6勝4敗)
飯塚 祐紀七段(4勝6敗)●-○広瀬 章人七段(8勝2敗)
鈴木 大介八段(2勝8敗)●-○丸山 忠久九段(7勝3敗)
藤井 猛九段(4勝6敗)○-●木村 一基八段(3勝7敗)

▲橋本△豊島戦はハッシー得意の3手目▲6六歩に豊島七段が△3二飛から相振り飛車を選択。先手西川流の出だしに後手が△3三桂~△4五桂の速攻を仕掛けましたが、ちょっと無理攻めだったようですね。
20140116橋本豊島
先手に受け切られてしまい後手は駒損で苦しくなりました。そこから豊島さんも粘ったのですが差は縮まらずハッシーの快勝に終わりました。

▲阿久津△松尾戦は変則的な出だしの矢倉戦でしたが、阿久津七段の鋭い攻めが炸裂して快勝。

▲藤井△木村戦はこれまた変則的な出だしで藤井九段が角道を止めたまま三間飛車。終盤は形勢不明の大熱戦となりましたが藤井九段が制しました。藤井九段は残留へ向けて大きな一勝です。


昇級争いは8勝2敗で広瀬七段と阿久津七段がトップを走り、3敗で豊島七段と丸山九段が追う展開。豊島さんは順位が悪いだけに今日の敗戦は痛いです。最終局勝って広瀬阿久津のどちらかが連敗しないと上がれない。2期連続の昇級は厳しくなりました。丸山九段は阿久津広瀬よりも順位が良いので残り連勝ならば昇級できる。次回の広瀬丸山戦は大一番ですね。
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[ 2014/01/17 07:30 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(2)

第3回電王戦の出場棋士5人が決定!

「第3回 将棋電王戦」5人の出場棋士揃う、屋敷九段「非常に心強い面々です」 | マイナビニュース
将棋電王戦 HUMAN VS COMPUTER | ニコニコ動画

第3回電王戦の出場棋士が発表されました。
出場者は
屋敷伸之九段、菅井竜也五段、森下卓九段、佐藤紳哉六段、豊島将之七段
の5人に決まりました。

良いメンツを揃えたなと思います。

菅井五段は振り飛車党枠。大和証券杯優勝の実績があり、若手振り飛車党では最も強い棋士だと思います。前回は振り飛車党がゼロだったので菅井くんには期待しています。
森下九段はベテラン枠(塚田枠)。故・米長永世棋聖と縁が深かった棋士なので出そうな予感はしてました。出場を決めた理由について「最近は解説する側が多かったので解説される側に回りたかった」と答えてましたね。塚田さんのような根性を見せて男を上げてほしい。森下さんは入玉が得意なので塚田さんの時みたいに入玉将棋になるかもしれません。
佐藤紳哉さんはサトシン枠?(笑)最近はバラエティ方面で注目されてますが、勝率第1位賞を取ったこともある実力者。あまりネタに走らず将棋の内容でいいところを見せてほしいと思います。
豊島七段は若手エース。順位戦はB1ですが実力はAクラスと言って良いと思います。豊島さんが出てくれるとは思っていませんでした。

A級棋士は前回と同じく一人しかいませんが、豊島さんは実質A級みたいなもんですし、菅井五段は某所のレーティングでは20位以内に入ってる強豪。前回よりも少しレベルが上がっている印象があります。順位戦の各クラスから1人ずつ、関東3人に関西2人とバランスの取れた人選だと思います。

対戦相手の5つのソフトは11月2日~4日に行われる「将棋電王トーナメント」で決まります。電王トーナメントに出場するのはBonanza、ponanza、ツツカナ、習甦ら23チーム。前回出場のGPS将棋、Puella αとコンピュータ将棋選手権で上位に進出した激指、Ninedayfeverの名前はありません。強豪ソフトが出ていないのは残念ですが、あのルールだと仕方ないですか。

第3回電王戦の新ルールも発表されました。持ち時間はプロ棋士、コンピュータそれぞれ5時間のチェスクロック方式で、消費後は1分将棋。さらに、休憩を12時~13時までの昼食休憩と、17時~17時30分までの夕食休憩の二回設けることになりました。前回は持ち時間4時間で夕食休憩がなかったので、より人間に有利な時間設定になったと言えます。

勝敗予想は人間側の2勝3敗としておきます。理想は勝ち越しですけど、前回は1勝しかできなかったので2つ勝てば御の字でしょう。屋敷、豊島、菅井で2勝できるかどうか。森下さんと紳哉さんはちょっと厳しいかなと思います。

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[ 2013/10/07 21:46 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)

NHK杯2回戦 佐藤康光vs豊島将之

2回戦屈指の好カード。決勝で当たってもおかしくない組み合わせだ。過去の対戦成績は佐藤の3勝、豊島の2勝。そのうち4局は王将戦の挑戦者決定リーグで顔を合わせている。

戦型は後手佐藤のダイレクト向飛車。対して先手が▲6五角打つかどうかが序盤のポイントだが、豊島は▲6五角を打った。4三に角を成って、6一の金と交換して▲7五金で角を捕獲するところまでは定跡手順。△3五歩~△5四歩(22手目)が佐藤の工夫のようだ。

先手は▲7七桂から8筋に飛車を転換。対して後手も△8一飛と回ると思われたが、佐藤は△9四角と角を投入して受けた。少し欲張った指し方だが、△7五歩からの反撃も狙っている。
20130929佐藤豊島1
桂交換の後▲7七金~▲8六金と上がって角をいじめるが、角を逃げずに△7六歩の取り込みが厳しい。これに▲6九桂と受けるのでは先手が少し辛いのではないかと思われた。

しかし、形勢は難しかったようだ。▲6八玉に佐藤は△5五歩~△5一飛と追撃したが、▲7三歩~▲7四歩の叩きが返し技。
20130929佐藤豊島2
△7四同玉に▲4七角△7三玉▲7四歩△7二玉▲7三角・・・と先手の攻めが続いて形勢逆転、豊島が優勢になった。

以下先手の寄せが決まって豊島七段の勝ち。

中盤は佐藤九段がうまくやったと思いましたが、△5五歩~△5一飛が甘かったのかな。それにしても豊島七段、一瞬の隙を見逃さなかったのは流石ですね。 このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/09/30 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

B級1組順位戦5回戦 豊島連勝ストップ

昨日はB級1組順位戦の5回戦がありました。結果と戦型を簡単にまとめておきます。

山崎 隆之八段(1勝4敗)●-○飯塚 祐紀七段(2勝3敗)
戦型は山崎八段得意の▲相掛かり棒銀でした。
20130822山崎飯塚1
129手目、山崎八段が▲1四桂と打てば後手玉は受けがなく先手勝ちだったのですが、本譜は▲1四歩だったためまさかの逆転負け。持ち時間を2時間以上残していたのに、なぜ時間を使わなかったのか・・・。敗れた山崎八段は1勝4敗となって、今期のA級昇級は厳しくなりました。

広瀬 章人七段(4勝1敗)○-●藤井 猛九段(2勝3敗)
戦型は藤井先生の後手角交換四間飛車。先手は四枚矢倉、後手は銀冠に組み替えます。先手が5六に自陣角を打って局面が動きましたが、その後の折衝で後手に失着があって先手優勢になりました。最後は大差となって藤井九段投了。

丸山 忠久九段(3勝1敗)○-●木村 一基八段(1勝3敗)
丸山九段が先手で横歩取り青野流。最近流行ってる将棋ですね。△7六飛と横歩を取らずに先に△2六歩と垂らしたのが後手の工夫で、公式戦の前例はないようです。
感想コメントを読むと、その後の指し手(24手目、30手目)が良くなかったと木村八段は悔やんでいました。

松尾 歩七段(4勝1敗)○-●畠山 鎮七段(3勝1敗)
松尾七段先手で相掛かり棒銀。先手は4筋の位を取って矢倉、後手は銀冠に組み替える。先後共に右四間の形から後手が端攻めに出ましたが、少し攻めが細かったようです。
最後は後手が入玉できるかという将棋になりましたが、先手が寄せ切りました。

高橋 道雄九段(0勝5敗)●-○橋本 崇載八段(4勝1敗)
共に前期A級から降級してきた同士の対戦。ハッシーが後手で4手目角交換からダイレクト向かい飛車を採用しました。先手の▲6五角に△7四角と合わせてから7筋に振り直す形になりました。
終盤の入り口までは先手優勢と言われていましたが、高橋九段にミスが出て逆転。橋本八段の勝ちとなりました。
勝ったハッシーは4勝1敗。先日放映された銀河戦でも渡辺竜王に勝ってましたし、今期は好調ですね。一方高橋九段は5連敗。本局もそうでしたが、最近の高橋先生は序中盤で良くなっても終盤競り負ける展開が多いような気がします。

阿久津 主税七段(2勝2敗)○-●豊島 将之七段(4勝1敗)
ここまで4戦全勝の豊島七段と阿久津七段の対戦。阿久津さんが先手で横歩取り模様の出だしでしたが、横歩を取らずに▲9六歩と突く趣向を見せます。対して後手は△8二飛と引いて先後共に引き飛車の相掛かりになりました。
一度戦いが起こってから第二次駒組みに入り長期戦に。そこから先手が先に攻める展開になり阿久津さんが良くなりました。
終盤、豊島七段もしぶとく粘りましたが阿久津七段が押し切って勝ち。

==========
昇級争いは4勝1敗で橋本、松尾、広瀬、豊島の4人、そして3勝1敗で丸山、畠山鎮。1敗が合わせて6人という混戦になりました。前期は行方八段の独走でしたが、今期は星の潰し合いで団子状態になりそうです。
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[ 2013/08/23 08:00 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

B級1組順位戦2回戦の感想

昨日はB1の2回戦がありました。とりあえず、結果と簡単な感想だけ書いておきます。

畠山鎮七段(2勝0敗)○-●鈴木大介八段(0勝2敗)
戦型は後手鈴木八段の角交換四間飛車。対して先手は矢倉から穴熊に潜ったが、途中で穴熊から這い出て銀冠に組み替える。そこから玉頭戦になったが先手が厚みで押し潰して勝ち。
畠山さんは2連勝スタート。畠山さんは順位戦だと力が安定していますね。

高橋道雄九段(0勝2敗)●-○豊島将之七段(2勝0敗)
高橋先手で得意の横歩を取らずに▲2八飛と引く将棋になった。高橋九段は先手でも後手でも横歩を取らせるのを好む。中盤激しい展開になったが、後手が一気に攻め切った。高橋九段は最後呆気なく土俵を割ってしまった。

丸山忠久九段(1勝1敗)○-●飯塚祐紀七段(0勝2敗)
戦型は丸山先手で角換わり腰掛け銀。41手目▲1八香までは最近よくある形で名人戦第3局もこの将棋だった。そこで△9三香と上がる手が5月に増田三段が指した新手らしい。
以下、難解な攻防が続いたが丸山九段の勝ち。渡辺との竜王戦では結果が出なかったが、やはり丸山さんの角換わりは強いですね。

松尾 歩七段(2勝0敗)○-●広瀬章人七段(1勝1敗)
広瀬七段のゴキ中に松尾七段の超速。後手の△4四銀型に対して先手は急戦を選ぶ。▲5三銀(31手目)と打つところまでは前例があるようだ。▲6八銀(33手目)が松尾の新手。これで先手が良いようだ。
20130627松尾広瀬
広瀬の粘りで手数はかかったが、松尾が押し切った。

山崎隆之七段(1勝1敗)●-○木村一基八段(1勝0敗)
山崎先手で相掛かり棒銀。対して後手は△8五飛型で棒銀を受ける。後手の木村が攻め、先手の山崎が受ける展開になった。
途中は先手が受け切れそうにも見えたが、終盤山崎にミスが出て後手が勝勢になった。勝った木村八段は通算500勝目の節目の白星となった。

橋本崇載八段(1勝1敗)●-○藤井猛九段(1勝1敗)
橋本藤井戦は千日手指し直しになった。千日手局は藤井九段が先手で角交換四間飛車穴熊。
向かい飛車に振り直してから銀を6六から5五に出る構想で主導権を握る。
先手は四枚穴熊に組んだが、後手に待機戦術を取られて手詰まりに。藤井九段は桂損の攻めを敢行し打開を目指したが、馬と飛車の追いかけっこになって千日手が成立した。

指し直し局も後手藤井九段の角交換四間飛車。先手は端の位を取り、後手は美濃に囲う。
後手の2筋逆襲に対して先手は5六に筋違い角を打って対抗。対して後手も3二に自陣角を打った。
20130628橋本藤井1

終盤ハッシーが飛車を切って寄せにいったが、藤井九段が上手く受け切って快勝。藤井先生は今期順位戦初勝利。

2戦全勝は畠山鎮、松尾、豊島の3人。前評判通り、豊島七段が昇級争いの中心になるのだろうか。
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[ 2013/06/28 07:30 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)