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NHK杯2回戦 中村太地vs高橋道雄

20代の若手棋士(竜王除く)の中で誰が一番タイトルに近いかと聞かれたら中村太地の名前を挙げる人は多いだろう。昨年の棋聖挑戦に続いて今期も王座戦で挑戦者になった。順位戦はC級1組だが、トップ10に匹敵する力を持っていると思う。対戦相手の高橋道雄九段はA級通算13期在籍の実力者。最近は将棋界以外でもマルチな活躍をしている。

中村太地六段が先手で、戦型は両者の事前の予想通り横歩取りになった。先手中住まいに後手は4一玉型の中原囲い。
△5四飛(26手目)が高橋の用意してきた作戦だった。かつて中原十六世名人が得意としていた指し方だが、最近ではあまり見ない古い形だ。次に△7三桂~△6五桂と跳ねて中央を狙う。

20130825中村高橋2
▲5六角(41手目)の桂取りに高橋は△2五歩▲2八飛を入れてから桂馬を成り捨てる強襲を決行。本譜は▲5七同銀と取ったため△5五角で両取りがかかった。
このあたりは先手が桂得で良くなりそうな感じだったが、形勢は難しかったようだ。

20130825中村高橋1
後手の飛車が狭くなったところで高橋はじっと△2六歩!
この手には解説の深浦九段も「飛車が危なくて△2六歩突ける人はなかなかいない」と感心していた。後手の飛車は詰んだが、△2七歩成▲同金△3九飛で攻めが続いた。

中村は▲7七玉から▲6六玉と上がって粘るが、そこでじっと△3六歩(76手目)がこれまた落ち着いた手。▲3四歩からの攻めは大丈夫とみている。以下△3七歩成からと金の攻めが間に合って後手の勝ちとなった。

若手最強の中村太地相手にベテランらしい見事な将棋だった。高橋九段の自分からは崩れない渋い指し回しが印象に残った。

中村太地さんの感想ツイート↓


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[ 2013/08/26 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

第72期B級1組順位戦開幕

名人戦棋譜速報
昨日のB級1組を皮切りに今期の順位戦が開幕しました。
昨日の結果は以下の通り。

阿久津 主税七段(0勝1敗)●-○山崎 隆之七段(1勝0敗)
松尾 歩七段(1勝0敗)○-●鈴木 大介八段(0勝1敗)
豊島 将之七段(1勝0敗)○-●藤井 猛九段(0勝1敗)
飯塚 祐紀七段(0勝1敗)●-○畠山 鎮七段(1勝0敗)
広瀬 章人七段(1勝0敗)○-●高橋 道雄九段(0勝1敗)
橋本 崇載八段(1勝0敗)○-●丸山 忠久九段(0勝1敗)


6局とも熱戦で面白かったです。その中で最も激戦だったのが▲広瀬△高橋戦。横歩取りの将棋で中盤は広瀬ペースで進みましたが、高橋九段が△6五金~△5四玉の顔面受けで勝負し流れを引き寄せます。最後は後手に勝ちがあったのですが、高橋さんが詰みを逃してしまい負け。130手目△3六金で△4六歩なら手数は長いですが詰んでたようです。
20130606広瀬高橋

橋本丸山戦は橋本さんが3手目▲1六歩からゴキゲン中飛車。相穴熊のねじり合いになりましたがハッシーが制しました。昨年の成績不振はA級の面子が凄すぎただけで、やっぱ強いですね。

豊島藤井戦は藤井先生の後手角交換四間に先手が端の位を取って銀冠。藤井先生得意のガジガジ攻めが出ましたが細かったようです。後手の攻めが切れたところで藤井九段の投了となりました。

昇級争いは豊島七段を本命に推したいと思います。対抗は山崎七段と丸山九段。個人的には山崎さんにそろそろ上がってほしいです。丸山九段は本来このクラスにいてはいけない人。今期は竜王戦での敗退が既に決まっているので順位戦に集中できるのではないでしょうか。初戦は黒星スタートでしたがここから巻き返してくると思います。
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[ 2013/06/07 07:30 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第71期A級順位戦最終局 挑戦者は羽生三冠

名人戦棋譜速報

△羽生善治三冠(7勝1敗)-▲橋本崇載八段(2勝6敗)
羽生が勝てば挑戦、橋本は負けると降級という大一番。▲7六歩△3四歩▲1六歩の出だしから先手ゴキゲン中飛車になった。最近のハッシーは先手でも後手でも角交換系の振り飛車を指すことが多い。後手の作戦は△7三銀~△6四銀の超速。通常のゴキ中対超速と比べて先後逆だが、先手が▲1六歩のぶん一手得。この端歩がどれだけ利いてくるか。

羽生橋本A級002
図は先手が端の位を取ったところ。ここからの羽生三冠の構想が素晴らしかった。
図から△5三金!▲6六銀△4四金。
自陣が薄くなるが、金を繰り出して先手の飛車を圧迫する。以下△4五金~△3四角で後手の抑えこみが決まり羽生三冠が優勢になった。78手で後手の中押し勝ち。羽生三冠が8勝1敗で2年連続の挑戦を決めた。

この将棋が一番早く終わってしまったのは残念。日付が変わるところまでは持ってほしかった。羽生さんが強すぎるので仕方ないとも言えるのだが。本局もそうだが今期のハッシーは精彩を欠く将棋が多かった。去年羽生さんに竜王戦で勝った時のようなキレのある将棋を取り戻してほしいと思う。

▲渡辺 明竜王(5勝3敗)-△郷田真隆棋王(5勝3敗)
唯一挑戦、降級に関係ない将棋。いわゆる「消化試合」なので余り注目していなかったのだが、とても面白い将棋だった。

戦型は渡辺先手で相矢倉。途中までは先日のNHK杯▲行方△郷田戦と同じ将棋。定跡形なので指し手がハイペースで進んだ。79手目▲3三歩に郷田棋王は3時間を超える大長考の末に△2二玉とかわす。渡辺竜王の攻めが続き後手が苦しそうな展開で、解説のプロ棋士もほとんどが先手持ちだったが、その攻めを凌ぎ切って郷田の逆転勝ち。郷田らしさ全開の名局だった。途中の大長考でその後の展開を読み切ってたところに凄味を感じた。

囲碁将棋チャンネルの煽り文句に「竜王vs棋王 2手目△8四歩の存在意義」とあったが、存在意義は十分示せたと思う。これが挑戦を決める将棋だったらもっと盛り上がっただろうなぁ。棋王戦でもこういう将棋を見せてほしいと思う。

△佐藤康光王将(4勝4敗)-▲深浦康市九段(3勝5敗)
後手の佐藤が序盤から面白い指し方を見せてくれた。4手目角交換から△4二銀~△5三銀と上がって向かい飛車を目指す出だし。これに深浦が「怒りの▲2四歩」で大乱戦になった。

その後局面は落ち着いて持久戦模様になったが、先手がずっと苦しい将棋だったと思う。後手が優勢を維持して勝ち切った。敗れた深浦は3勝6敗。競争相手が敗れたことで初のA級残留が決まったが、対局者はそれを知る由もない。終局直後は降級を覚悟したような表情で見てて辛かった。

▲屋敷伸之九段(4勝4敗)-△谷川浩司九段(2勝6敗)
戦型は後手谷川のゴキゲン中飛車からの相穴熊。
後手が6筋から反撃して振り穴ペースと思ったが、▲2八飛から角を取って▲2九飛が絶妙な受け。これで後手は駒損で苦しくなった。
117手で屋敷九段の勝ち。屋敷九段は前期に続いて先手番で全勝。順位戦先手番連勝記録を16に伸ばした。敗れた谷川九段は2勝7敗。高橋三浦戦の結果次第では降級という状況に追い込まれた。

△三浦弘行八段(6勝2敗)-▲高橋道雄九段(2勝6敗)
最後まで残ったのがこの将棋だった。戦型は高橋先手で横歩を取らずに2八飛と引く将棋。昨年の最終局もこの横歩取らせで谷川九段を破って劇的な残留を決めている。

49手目の▲2六歩!が印象に残った。なかなか指せない手だと思った。そこから先手が攻める展開になったが、やや攻めが細く後手が良さそう。しかし、最後は先手に勝ちがあったようだ(103手目▲7七角で▲3四銀)。その勝ち筋を逃して高橋九段の逆転負け。
高橋九段は2勝7敗で降級。谷川九段は順位の差で降級を免れることとなった。

最終成績は以下の通り。
【8勝1敗】羽生(挑戦)
【7勝2敗】三浦
【6勝3敗】郷田
【5勝4敗】渡辺、屋敷、佐藤康
【3勝6敗】深浦
【2勝7敗】谷川(残留)、高橋(降級)、橋本(降級)

今回はスカパーとニコ生で生中継があったが臨場感を楽しむことができた。ニコ生は長岡裕也プロの解説が明快で良かった。来年もこれを続けてほしいと思う。
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[ 2013/03/02 09:14 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

A級順位戦 高橋vs羽生

名人戦棋譜速報
一昨日(木曜日)の順位戦、高橋羽生戦は凄い将棋だった。終盤、高橋九段が九分九厘勝ちというところから、まさかの逆転負け。劇的な幕切れでした。


図は後手が2度目の△3五桂(104手目)を打ったところ。ここに至るまでに先手は一度明快な勝ち筋を逃している。
△3五桂は詰めろだが、▲4三桂成△同馬▲同馬△同玉▲2三飛成から王手で3五の桂馬を抜く変化があり後手が勝てない。ところが、高橋九段は▲5六銀。この手も詰めろで自然な手なのだが、△4七桂打~△5九成桂が詰めろ逃れの詰めろになってしまう。後手は金を手にしたことで今度▲2三飛成には△3三金合(114手目)で寄らない。

▲3三竜(119手目)で竜の利きがそれたことで先手玉は△1八角以下即詰み。作ったような逆転劇だった。

最後の詰みはプロでも盲点となったようだが、それほど難しくない詰み筋なので、プロがどういう思考回路で盲点になったのかは分からない。2筋に歩が利くのをウッカリしたのだろうか?
羽生さんはずっと前からこの筋に気づいて罠を仕掛けてたわけだから恐ろしい。高橋だけでなく控室のプロも羽生の催眠術に掛かってしまった。

これで、高橋九段は対羽生戦14連敗。調べてみると1996年以来勝ちがないらしい。高橋九段ほどの実力者がこれほど勝てないとは・・・今日こそは連敗を止めてほしいと思って観ていたが、最後惜しかった。

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[ 2012/12/08 22:06 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

高橋道雄九段とAKB48(棋聖戦第2局ニコ生)

公式生放送 将棋特集 - ニコニコチャンネル

棋聖戦第2局のニコ生解説は高橋道雄九段だった。高橋九段といえば棋界一のAKB48ファンとして有名で、先日のAKB総選挙の時にはスポーツ報知に「現地観戦記」を書いていた。
将棋連盟モバイルのコラムでも「Nまでいけます」というタイトルでAKBについて語っている。N=NMBまでいけるという意味のようだ。
この日のニコ生でもやはりAKBの話題に。AKBに関する質問メールがたくさん来ていた。

高橋先生の神推しは"ゆきりん"こと柏木由紀さん。SKEでは加藤智子、そしてNMBでは渡辺美優紀と山田菜々のファンだそうだ。
好きな曲は「あなたがいてくれたから」、「初日」、「チームB推し」
あまりのマニアぶりに聞き手の中村桃子さんがついていけなくなった(笑)
高橋「あの、冷たい目で見ないで。熊倉紫野ちゃんの前でこの話をするとすごくひかれちゃうのよね。なんか『師匠、幻滅です』みたいなね。桃子ちゃんもう少し寛大な目でいてください」
桃子ちゃん、明らかに引いてたよね。

高橋「真面目な話、タカミチたかみな対談をしたい。将棋九段として対談するならそこかな。
あと、じゃんけん選抜大会の代わりにどうぶつしょうぎ大会ができないかなと考えてる。」
だそうですよ。関係者の方どうですか?

高橋さんの趣味はこれだけではないんですね。マンガ、アニメ、フィギュア、特撮にも造詣が深い。
好きなアニメはけいおん!と仮面ライダーフォーゼ。
その他では二十歳からやってるテニスも。全仏オープンも観戦しに行ったそうだ。
ちなみに先日の総選挙観戦記ではAKBメンの中でテニスをするなら高城亜樹さんとしたいと書いていた。私も高城亜樹が好きなのでこの気持ちはよく分かる。

視聴者から趣味に関する色々な質問が寄せられていたが、その中でも「好きなミュージシャン」についての回答が特に印象に残っている。
HTTです、放課後ティータイム(※けいおん!の劇中バンド)。音楽が楽しい。ただ、セカンドシーズンのオープニングが私が聴いた中で一番速いのでどうやって覚えるか。歌う気なんですよね、覚えるんです。どういう曲もそうなんだけど、新しい曲を覚えるようにするのが私の1つのライフスタイル。そうやって新しいことを吸収していく。昔これ良かったなというのだけじゃ人間が古くなっちゃう。できれば今流行ってる歌を歌えるように、日々練習している。当然70年代、80年代の曲も好きだけど、今のも好き。

高橋先生若い!この感性の若さが今でも一流で活躍し続ける理由なのかもしれない。
A級最年長52歳の高橋九段だが、将棋は若々しい。昔は矢倉のような重厚な将棋を得意としていたが、最近はそれだけでなく横歩取りの最新形も指しこなしている。若手に負けない研究で今の地位を築いている。
先生は将棋と趣味は関係ないと言ってたけど、こうやって新しいものを吸収する姿勢が将棋にも影響しているのだと思う。

それにしても、本業と趣味ともに充実しているのは見てて羨ましい。
今期の順位戦は黒星スタートでしたが、まだまだ一線で活躍してほしいですね。頑張れ、高橋先生!

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[ 2012/06/24 19:38 ] 棋聖戦 | TB(1) | CM(0)