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第23回世界コンピュータ将棋選手権 Bonanzaが劇的な逆転優勝

第23回世界コンピュータ将棋選手権 ライブ中継

世界コンピュータ将棋選手権決勝は劇的な幕切れとなりました。

決勝 7回戦 ▲Bonanza(4勝2敗) - △GPS将棋(5勝1敗)
棋譜→http://live.computer-shogi.org/wcsc23/kifu/WCSC23_F7_BON_GPS.html
6回戦終了時点で1敗で単独トップのGPS将棋と2敗のBonanzaの対戦。GPSは勝てば文句なしの優勝だが、負けると優勝の目はない。一方Bonanzaは勝てば条件次第で優勝の可能性がある。

戦型は相矢倉の▲4六銀・3七桂だった。先手が中央から戦いを起こすところまでは良かったが、馬を作られて少し苦しくなる。そこでBonanzaは穴熊に組み替えるが、玉頭から攻められて劣勢に。

そこから先手は粘ったが徐々に差を広げられ、後手GPS勝勢で最終盤を迎える。

図は△7七香に▲3四角(181手目)と出たところ。ここで△7八銀と打てば先手玉は必至(後手玉は詰まない)なので後手勝ち。
20130506bonaGPS1.png

人間なら長い詰みより短い必至を選ぶところだが、GPSは△9八歩▲同玉△8七角不成!▲同玉△7五桂から詰ましにいく。実際、194手目△7八銀に代えて△7六銀なら詰んでいた。しかし本譜は△7八銀▲同角で詰まない。
20130506bonaGPS3.png

△7五金(196手目)は予定変更。だが、ボナンザも▲2二銀から駒を渡したため再び先手玉に詰みが生じる。ところが、GPSは詰ましきれずまさかの時間切れ負け。

GPSは800台で大規模クラスタを組んだことが裏目に出る結果となってしまった。こういうリスクを承知の上で大規模クラスタを組んでいるので仕方ないか。

この結果、5勝2敗でBonanza、ponanza、GPS将棋の3チームが並んだが、SB(勝った相手の勝数の合計)の差でBonanza優勝となった。もし最終戦でYSSが習甦に敗れていれば、ponanzaの初優勝だった。。

最終結果は以下の通り
【5勝2敗】Bonanza(優勝)、ponanza、GPS将棋
【4勝3敗】激指
【3勝4敗】NineDayFever、ツツカナ
【2勝5敗】習甦
【1勝6敗】YSS

Bonanzaは7年ぶり2度目の優勝。コンピュータ将棋にブレイクスルーをもたらしたBonanzaだったが、近年はボナンザチルドレンの活躍が目立ち前回は二次予選敗退。今回は久々に本家の面目を保つ結果となった。

前回優勝のGPS将棋は前評判通りの強さだったが、最後の最後で残念な結果に。やはり「あの(三浦に勝った)GPSが3位」という反応が多かったが、優勝した前回も通算で3敗しているのでこういう結果もあるとは思っていた。

二次予選までは強いソフトと弱いソフトがはっきり分かれていたが、決勝進出の8チームはどれも強く素人目には差が分からなかった。優勝したBonanzaは2勝5敗の習甦に敗れているし、新参のNineDayFeverは激指、ponanzaを破る大活躍だった。全体のレベルが上がっているので、来年以降も大混戦となるでしょうね。

コンピューター将棋 世界一を競う NHKニュース
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[ 2013/05/06 07:00 ] コンピュータ将棋 | TB(0) | CM(0)

第2回電王戦第5局 GPS将棋が三浦八段に完勝

第2回 将棋電王戦 第5局 三浦弘行八段 vs GPS将棋(ニコニコ生放送)
注目の戦型は矢倉だった。先手の作戦は▲4六角とぶつける脇システム。三浦八段はこの戦型のスペシャリストとして知られている。A級順位戦で羽生三冠の連勝を止めた将棋もこの脇システムだった。

△1四歩(34手目)は端攻めを誘発するので少し危険な手。三浦八段はこの△1四歩を咎めるために▲6八角と引いた。次に▲2六銀~▲1八飛の棒銀が狙いだ。対してGPSは△7五歩▲同歩△8四銀と仕掛ける。

20130420三浦GPS0

これは見たことのない仕掛け。以下▲7四歩△7五銀に▲7六銀△同銀▲同金の局面は先手が手厚く見えるが、コンピュータはここから攻めを繋ぐのが上手い。

△7二飛(54手目)に三浦は力強く▲6七金と上がった。玉形が乱れるが上部に盛り上がって入玉狙いの方針なのだろう。
20130420三浦GPS2
対して△8四金が好手で先手は押さえ込むのが難しくなった。三浦さんも△8四金と打たれて「思ったより優勢にならない」と思ったそうだ。

20130420三浦GPS3
△7一飛(74手目)と引かれた局面は6六に隙があるので先手を持って怖い形。ここで三浦八段は▲8三金と打って△7三角▲8二歩と桂取りにいったが、やはり△6六金がある。ここで控室の検討陣も「先手苦戦」を認めた。

20130420三浦GPS4
△6六金に▲8七玉と上がったが、△8八歩が厳しい。次第に後手の攻めが振りほどけなくなった。押さえ込み系の将棋は一度網が破れるとボロボロになることが多いが、本局もそうだった。

102手でGPS将棋の勝ち。完勝だった。ponanza-佐藤慎一戦、ツツカナ-船江恒平戦は時間があれば人間が勝てそうな将棋だったが、本局は終始圧倒されて三浦八段がはっきり良いという局面がなかった。GPS将棋の強さが際立った将棋で、他の将棋ソフトと比べても一枚上の強さという印象を受けた。

団体戦としては1勝3敗1引き分け。引き分けの将棋も内容的には完敗だったことを考えると、伊藤英紀さんの「4勝か5勝」という予想も見当外れではなかったということになる。
5局だけでは将棋ソフトが人間を超えたかどうかは判断はできないと思う。GPS将棋の金子さんが言うように50局、100局対戦を積み重ねないと分からない部分がある。今日の将棋を見る限りでは、プロのトップクラスに匹敵する力があると思った。

電王戦全体についてはまだまだ書きたいことがあるが、とりあえず今日はここまで。
皆さんお疲れ様でした。
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[ 2013/04/20 22:31 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)

電王戦最終局 三浦弘行八段vsGPS将棋の見どころ

"第2回 将棋電王戦 第5局 三浦弘行八段 vs GPS将棋"(ニコニコ生放送)

いよいよ明日に迫った電王戦最終局、三浦弘行vsGPS将棋戦。毎週土曜の楽しみがこれで終わるのかと思うとちょっと寂しい気がします。1ヶ月あっという間でしたね。



今回のPVも素晴らしい出来ですね。特にBGMに使ってるMuseの"Invincible"が良い。私はもう30~40回ぐらい再生しました(笑)

本局はA級棋士が登場するということで注目度が高いと思います。その反面、三浦さんが敗れたときの衝撃も大きいかもしれませんね。ツツカナ船江戦の後に、渡辺竜王が「現役棋士の3分の1以上に相当する力がある」と言ってましたが、三浦さんが負けるとそれを上回る実力があるという見方も出てくるでしょう。

その三浦八段について軽く紹介しておきます。前期のA級順位戦は7勝2敗で2位。羽生善治三冠の21連勝を止めた将棋は名局でした。A級は連続12期在籍(来期で13期目)している強豪です。

某所のレーティング(非公式)は20位。持ち時間6時間で先後が決まっている順位戦では安定した成績を残していますが、短い時間の将棋だと少し劣る印象があります。
電王戦は持ち時間4時間ですが、6時間のほうが相性は良いタイプなのかな。でも、A級棋士ですからそんなこと言ってられないですね。三浦さんはここ一番に強いタイプだと思いますし、格の違いを見せてほしいですね。

対するは昨年の世界コンピュータ将棋選手権優勝のGPS将棋。
今回は東大駒場キャンパスのコンピュータ670台で大規模クラスタを構築して参戦します。一秒間に2億局面以上読むらしい。

棋風は攻め将棋。「人間なら見送るような無理気味の手も好んで指す」と言われています。
昨年のコンピュータ将棋選手権で解説を務めた西尾明プロはGPS将棋を評して「底が知れないものを感じた」と表現しています。私は三浦八段を応援していますが、GPS将棋の人外の強さも見たいです。

戦型予想ですが、後手のGPS将棋次第になると思います。三浦さんは矢倉か角換わりを目指すと思いますが、GPSが2手目△3四歩の場合は一手損か対抗形が予想されます。あとは横歩取りもありそうですが可能性は低いと思う

三浦八段が勝つとしたら、第1局のようにソフトの序盤の穴をついて圧勝という展開が理想だと思います。第2局、第3局のように秒読みの接戦になるとソフトは強いので三浦さんでも苦しいかもしれません。でも、私は熱戦の終盤でA級棋士が競り勝つところも見たい。勝っても負けても内容の濃い将棋を見せてほしいですね。

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[ 2013/04/19 21:48 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)

100万円獲得者ゼロ(通算3勝) GPS将棋100万円イベント5日目

この企画もいよいよ最終日。mtmtさん(松本博文さん)はなんと前日の終電でニコニコ本社に向かったそうです。
アンチコンピュータ戦略(50) | 松本博文ブログ

午前2時の時点で5人並んでいて、5時前には30人超えているという。始発で来ても指せなかった人がいたようです。それにしても皆さん将棋が好きですね。
今回の企画がここまで盛り上がったのはmtmtさんのブログの影響だと思います。初日の自ら解説しながらの挑戦も面白かったですし、アンチコンピュータ戦略の連載も勉強になりました。お疲れ様でした。


今日は東大流の相振り香得定跡を狙う方が多かったです。というか、こればっかりでしたね。昨日挑戦された東大将棋部の奥村さんもこれでほぼ勝ちというところまでいきました。この作戦は先手から誘導しやすいので皆さん真似したんでしょうね。初手▲6六歩とすると、GPSはほぼ相振り飛車で穴熊にする。そして香損の端攻めをしてくれる、というもの。

20130310小木GPS

この香得定跡で人間が次々に優勢になるのですが、そこから勝つのが大変でした。佐々木勇気プロが「必勝」と断言したところから、寄せ損なって逆転負けという将棋が何局かありました。先手がプロならあれを勝ち切ってたんでしょうが。100万円を意識して震えたようにも見えました。

終わってみれば人間側の全敗という結果になりました。毎回書いていますがGPSは強いですね。

5日目の解説は佐々木勇気プロでした。1人で解説するのは初めてということで最初はあまり口数も少なかったのですが、だんだんと慣れてきて良い解説だったと思います。やはり手がよく見えますね。アマチュアとプロの違いを感じました。まだ18歳ということで声も可愛らしく、また率直な発言が多くてファンになりました(笑)

印象に残った場面は「同じ条件(15分30秒)で戦ったらGPSに何回勝てるか」という質問に「10回中7回勝てる」と答えたところですね。勇気くん強気だなと思ったと同時に頼もしくも感じました。彼は将来のA級候補だと思うので、これぐらい強気で頑張ってもらいたいですね。

===============
最後に、5日間の対戦成績をまとめておきます。
1日目 0勝9敗
2日目 2勝20敗(勝者:下平雅之、中川慧梧)
3日目 1勝26敗(勝者:細川大市郎)
4日目 0勝23敗
5日目 0勝26敗

通算では 3勝104敗でした。(放送の最後で運営が3勝81敗と言っていたけど、4日目のを入れ忘れてる?)

参加された皆さん、お疲れ様でした。
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[ 2013/03/11 08:00 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)

今泉さんも参戦 GPS将棋100万円イベント4日目

人類vs最強将棋ソフト 第2回将棋電王戦開催記念イベント
ここまで3日間で100万円獲得者が3人現れたGPS将棋トライアルマッチ。この結果にニコニコの運営は青ざめているようです。

"ニコニコのGPS将棋対局イベントで3人が100万円獲得 運営「青ざめてます」" (ねとらぼ)

そこで運営が本気を出してきました。先週までは普通のノートパソコンを使ってたのが、今日はドスパラさんのデスクトップ向けハイエンドPCを準備してきました。お値段40万!
Note GALLERIA GM680D(ノート ガレリア GM680D)

最初からこういうの使えば良かったのにwちょっとアマ強豪の力をなめてましたね。
PCのスペックを上げたことでGPSは強くなったのか?そして、前回出た謎の6三玉が再び出るのかどうか?

===============
今回も全国各地からアマ強豪がニコニコ本社に集結しました。朝6時半の時点で既に20人が並んでいたようです。

まずは加藤幸男さん。先週に続いて2回目の参戦です。
戦型は先手一手損角換わり右玉。先週100万円をゲットした細川さんが得意としている形です。
千日手含みで待機して馬を作ることに成功しましたが、そこで疑問手が出て反撃を食らって負けてしまいました。

惜しかったのが東大将棋部の奥村さん。相振り飛車でGPSに端攻めさせて香得する作戦で優勢になります。最後先手玉の入玉が確定してほぼ勝ちというところまでいったのですが、まさかの大頓死。これは悔しすぎますね。

そして最後にラスボス今泉健司さんが広島から参戦してきました。この人はほとんどプロという人ですね。プロ相手に何度も勝ってる人です。
戦型は▲7六歩△3四歩▲7七角の出だしから先手今泉さんの力戦振り飛車になりました。

今泉GPS001
図はその将棋の終盤戦。後手玉には▲2三金以下の詰めろがかかっています。なので2三に何か受けるのかなと思っていたのですがGPSは△2四玉!▲2二龍△3五玉。指されてみればなるほどですが力強いですね。以下4四から5三に逃げて後手玉は寄りません。
今泉さんが駒損ながら上手く食らいついたと思ったのですが、やはりソフトは終盤が正確ですね。

最終結果は人間の0勝23敗に終わりました。(4日間通算では3勝78敗)

清水上さん、今泉さんクラスでも勝てなかったということはプロでも勝つのは厳しいということを表していると思います。既にプロの中堅以上の力はあるのではないでしょうか。
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[ 2013/03/09 23:30 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)