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第84期棋聖戦第4局 羽生棋聖6連覇

棋聖戦中継 plus: *第84期棋聖戦五番勝負第4局
棋譜→2013年7月17日 第84期棋聖戦五番勝負 第4局 羽生善治棋聖 対 渡辺明竜王

渡辺竜王が1勝返して迎えた第4局。
戦型は渡辺先手で横歩取りだった。第2局は後手の羽生棋聖が相横歩取りを採用したが本譜はオーソドックスな△3三角だった。後手は△8四飛+△5二玉型の中原囲いに組む。

△9四歩(24手目)から端の位を取るのが後手の構想。このタイミングで端の位を取るのは早いと思う。24手目の局面前例は1局しかないようだ。さらに1筋の位も取って「鶴翼の陣」が完成した。
20130717渡辺羽生1
▲3六銀(43手目)に対して羽生三冠は1筋から動いていった。△1七歩に▲2七金も指摘されていたが、竜王は素直に▲同香△1九角から馬を作らせる順を選ぶ。

馬を作らせても歩得で手番を握ってるというのが先手の主張だったのだろうが、やはり馬の存在は大きく先手陣は金銀分裂でまとめにくくなっている。

20130717渡辺羽生2
△5四飛(60手目)と回られた局面は次に△8八馬~△3八銀がある。これは先手きつそうに見えたが、局後の感想によるとここで▲7七銀と上がる勝負手があったそうだ。しかし、これも素人目には怖い。
本譜は▲2八飛と引いて受けたが、これにも△6五馬以下後手の攻めが続いた。

先手玉が戦場に近く壁形なのも痛かった。▲7七銀~▲7九玉の2手を指したいところだが、その余裕は最後までなかった。

最後は大差となってしまい、100手で羽生棋聖の圧勝。3勝1敗で棋聖防衛を果たした。

このシリーズは4局中3局が横歩取りだったが、いずれも羽生棋聖の勝ちだった。羽生さんの横歩は先手でも後手を持っても強い。これを見ると名人戦で森内名人が3手目▲2五歩を採用して羽生横歩を避けたのも分かる気がする。

これで羽生棋聖は棋聖6連覇、通算12期目の獲得となった。やはり一日制の羽生さんは強かった。
渡辺竜王も一日制が苦手というわけではない。棋王を持っているし、一昨年の王座戦では羽生さん相手に3タテもしている。いくら羽生さんが一日制に強いといっても今回は竜王の勢いが上回るのではないかと思っていた。しかし、結果は3勝1敗で防衛。羽生三冠の壁はまだまだ厚いと思ったシリーズだった。

一方、渡辺竜王はシリーズ全体を通して不出来な内容だったと思う。やはり先手番で1つも勝てなかったのは痛かった。今回は残念な結果だったが、秋の竜王戦までにはしっかり立て直してくるだろう。次の目標に切り替えて頑張ってほしいと思う。
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[ 2013/07/18 07:00 ] 棋聖戦 | TB(0) | CM(0)

第84期棋聖戦第3局 渡辺逆転勝ち

棋聖戦中継 plus: *第84期棋聖戦五番勝負第3局
棋譜→2013年7月6日 第84期棋聖戦五番勝負 第3局 羽生善治棋聖 対 渡辺明竜王

羽生棋聖の2連勝で迎えた第3局。渡辺竜王の2手目△8四歩から角換わりになった。最近は後手番で2手目△3四歩から横歩取りを採用することが増えていた渡辺竜王だが、この大一番で△8四歩に戻してきた。現在のプロ棋界では角換わりの後手番が辛い状況と言われる。そんな中で竜王はどんな秘策を準備してきたのか。

竜王が用意してきた作戦は6筋位取りだった。羽生渡辺の竜王戦第6局(2010年)や丸山渡辺の竜王戦で指された形でもある。この形は千日手含みのパス合戦になる。▲6九飛~▲5九飛~▲4七銀は丸山九段が竜王戦で指した打開策。

△8六歩(66手目)までは去年の棋聖戦第2局(▲中村太vs△羽生)と同じ将棋。今度は羽生さんが逆を持っているのが面白い。去年の棋聖戦で中村六段は△8六歩を手抜いて▲6五歩と突いたが結果は後手の羽生棋聖の勝ち。ということで本譜は▲8六同銀を選んだ。これも前例がある。

△5二金(70手目)が渡辺竜王の新手だった。対して羽生棋聖は飛車を切って激しい攻め合いになった。

20130706羽生渡辺1
先手は馬を切って一気に決めにいく。△3二同玉に▲2二歩が鋭い一着で次の歩成が詰めろ。歩を成らせて攻防手というのも検討されていたが見つからなかったようで竜王は△同玉と取る。しかし、これも▲4二飛の両取りが痛い。形勢ははっきり先手優勢になったように見えた。

しかし、ここからの渡辺竜王の粘りというか勝負術が見事だった。まず△6一歩で竜の位置をずらしてから△6六歩と垂らす。これは▲同竜でも先手良さそうだが、羽生さんは取らずに決めにいった。

20130706羽生渡辺2
竜取りに当てて△4三角(102手目)が受けの好手だった。対して先手は▲3二金打から寄せにいったが△2二銀(112手目)が妙防。これで後手玉は寄らない。
20130706羽生渡辺3

この△2二銀を羽生さんは見落としていたようだ。△2二銀が指された瞬間、羽生さんの表情が一変。盤面をじっと見つめながら髪をかき上げ、明らかに動揺しているように見えた。

この手を境に形勢は逆転。この後も難解な戦いが続いたが、最後は長手数の即詰みに討ち取って渡辺竜王の逆転勝ちとなった。

局後の感想コメントによると▲3二金打(107手目)で▲4一竜ならば先手有望だったようだ。

途中は後手がはっきり苦しかったと思うが、渡辺竜王の粘りが凄かった。竜王でなければ逆転できなかったと思う。

それにしても渡辺さんは逆境に強い。3連敗4連勝で竜王防衛したときの第4局(2008年)を思い出した。
スコアは依然として羽生棋聖有利な状況だが、第4局竜王が勝てば逆転奪取も見えてくる。どちらが棋聖を獲っても良いのですが、フルセットまでは見たい。竜王が次の先手番で勝って第5局までもつれることを期待します。
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[ 2013/07/07 07:00 ] 棋聖戦 | TB(0) | CM(1)

第84期棋聖戦第2局 相横歩取りで羽生棋聖2連勝

棋聖戦中継 plus: *第84期棋聖戦五番勝負第2局
棋譜→第84期棋聖戦五番勝負 第2局 羽生善治棋聖 対 渡辺明竜王

羽生棋聖の先勝で迎えた第2局。戦型はまさかの相横歩取りになった。森内羽生の名人戦でも指されたことのある相横歩取りだが、最近では珍しい。羽生棋聖が後手番で相横歩を採用するのは1989年以来なんと24年ぶりのこと。

△7六飛に▲7七銀と上がれば△7四飛▲同飛△同歩以下飛車角総交換の激しい変化になるが、渡辺竜王は▲7七桂。過去の実戦でも渡辺さんは全て▲7七桂と指しているようだ。個人的には▲7七銀のときに羽生さんがどのような研究手を用意していたのか見たかったが、竜王はこういうところでは無難な変化を選ぶことが多いと思う。もしかしたら羽生さんはそこまで読んで作戦を選んできたのかもしれない。三浦八段が相手だったら相横歩にはしなかったような気がする。

▲7七桂型はじっくりした構想力を問われる将棋になりやすい。渡辺竜王は端の位を取ってから左銀を繰り出す。対して8二の銀を7三から8四に活用するのが羽生三冠の構想だった。△7三桂に対して渡辺竜王は迷わず▲7四銀。
20130622渡辺羽生1
以下△2四飛▲5六角△6四角▲8九飛△7六歩▲8三銀不成で激しい攻め合いになったが、先手は端の位が生きない展開になってしまった。

20130622渡辺羽生2
後手は歩切れで攻めが細く見えたが△8六桂があった。▲6八金と逃げると△7九とがうるさい。そこで、渡辺竜王は▲7九歩と辛抱したが金を取り返されたのは痛い。

20130622渡辺羽生3
△7八桂成▲同歩△7九飛に竜王は▲6三銀成としたが△7四飛が詰めろで厳しい。ニコ生で対局室の様子が映し出されていたが、この手が指された瞬間竜王はガックリとうなだれていた。結果論かもしれないが△7四飛があるので6三銀は不成のほうが良かったか?しかし、感想コメントによると不成だと△5一銀と受ける手があるようだ。どっちにしても先手が苦しかったのかもしれない。

以下、難解な終盤戦が続いたが羽生棋聖が押し切った。強い、強すぎる・・・

この将棋の結果、相横歩取りがプロで流行るかというと多分流行らないと思う。本譜のように力戦になれば後手もそれなりに面白いと思うが、▲7七銀の激しい変化もあるので。今日は戦法がどうこうよりも羽生三冠が強いから勝った将棋だと思った。

これで羽生棋聖が2連勝。後手番で勝ったのは大きくこのまま防衛する可能性が高いだろう。
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[ 2013/06/23 07:00 ] 棋聖戦 | TB(0) | CM(0)

第84期棋聖戦第1局 羽生棋聖先勝

棋聖戦中継 plus: *第84期棋聖戦五番勝負第1局
棋譜→第84期棋聖戦五番勝負 第1局 羽生善治棋聖 対 渡辺明竜王

羽生善治棋聖(王位・王座)と渡辺明竜王(棋王・王将)の三冠対決が開幕しました。

振り駒の結果、羽生棋聖が先手。渡辺竜王の2手目△3四歩から横歩取りになった。後手はオーソドックスな△4一玉型の中座飛車。最近のプロの横歩取りは△5二玉型や△8四飛型が増えていたが、一周して元の形に戻った感がある。

角交換して▲7七桂(29手目)が先手の作戦だった。2~3年前に流行った作戦で最近では珍しい。

羽生渡辺棋聖1_001
▲7二歩(37手目)までは▲三浦△羽生の名人戦第1局(2010年)と同じ進行。本譜は▲7二歩以下△8三飛▲7一歩成△同銀▲9六歩△8五歩と進んだ。羽生さんの▲7一歩成が「新手」で前例ではいずれも▲7九金と指していた。羽生渡辺戦だと渡辺のほうが研究手を出すことが多い印象があるが、この将棋は羽生さんのほうが研究をぶつける格好となった。
先手は歩を成り捨ててからじっと端を突いて後手の攻めを催促する。

△8五歩▲同歩△同桂に先手は▲6五桂の跳ね違い。△6四歩で桂馬は取られるが▲8三角から馬を作って桂馬を取り返すことができる。8五の桂馬を取り切れば馬と角の差で先手が良い。そこで渡辺竜王は桂馬が取られる前に△7七歩~△6六歩~△8六歩と巧妙に手を作る。しかし、先手に正確に応じられて成果が上がらなかった。

羽生渡辺棋聖1_002
△3一玉はこの戦型でよく見られる早逃げだが、▲6五桂(71手目)が好手だったようだ。対して竜王は△6六歩から再度嫌味をつけにいったが先手の厚い守りに跳ね返されてしまった。

以下は先手が着実に押し切って羽生棋聖の完勝となった。

先週名人戦で敗退したばかりの羽生三冠だが、その影響を感じさせない内容だった。短期間できちんと切り替えてくるあたりは流石ですね。

渡辺竜王は残念ながら黒星スタートとなったが、元々後手番だったのでダメージは少ないと思う。竜王も負けを引きずらないタイプなので、次はしっかり立て直してくるだろう。第2局は先手番なのできっちりキープしたいところだ。
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[ 2013/06/05 07:00 ] 棋聖戦 | TB(0) | CM(0)

渡辺竜王が棋聖挑戦(三冠対決!)

昨日は渡辺明竜王vs郷田真隆九段の棋聖戦挑戦者決定戦がありました。

棋聖戦中継 plus: *第84期棋聖戦挑戦者決定戦
棋譜→第84期棋聖戦挑戦者決定戦 渡辺明竜王 対 郷田真隆九段

戦型は渡辺先手で角換わり腰掛け銀だった。41手目▲1八香までは3月の棋王戦第4局(▲渡辺△郷田)と同じ。棋王戦では△4三金直だったが、郷田九段は△3五歩▲同歩△2四銀と仕掛けた。部分的にはある仕掛けだが、この局面では新手らしい。
20130426渡辺郷田1

後手は銀を4三に引いて馬を作らせて、その代わりに8筋、9筋で先攻するという構想。
後手玉の堅さを生かして攻め続けるが、やや細かったようだ。中盤から終盤にかけて先手優勢の局面が続く。

それでも、郷田九段は巧みに手をつないで先手玉に迫る。△7六銀(108手目)と打たれたところはかなり際どくなっている。先手も一手間違えると奈落の底だ。
だが、ここで一時間近く残しているのが大きかった。渡辺竜王はしっかりと時間を使って勝ちを読みきった。

20130426渡辺郷田2
123手目の▲8二飛が決め手だった。△4一歩に▲1二桂成△同玉▲2四香が厳しい。135手の激戦を制して渡辺竜王が挑戦権を獲得した。

感想コメントを読むと後手に明確な敗着もなかったようなので、仕掛けそのものが無理だったのかもしれない。

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これで、五番勝負は羽生棋聖・王位・王座と渡辺竜王・棋王・王将の三冠対決となった。三冠同士のタイトル戦は将棋史上初めてのこと。(そもそも三冠が2人いるのが史上初)これでもし羽生さんが名人を奪取すれば四冠対三冠の頂上決戦となる。

今年に入ってからの渡辺竜王は手がつけられない強さだが、今の彼を止めるとしたら羽生三冠(と9時間制の森内名人)ぐらいかもしれない。

過去の対戦成績では渡辺三冠が25勝22敗と若干リードしているが、1日制・4時間での実績を考えると羽生三冠のほうに分があるのかなと思う。勝敗予想は非常に難しいですね。渡辺三冠の勢いを買うか、羽生三冠の1日制との相性を重視するか。

どちらが勝っても昨年の王座戦のような名勝負となることを期待します。
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[ 2013/04/27 08:00 ] 棋聖戦 | TB(0) | CM(2)