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大和証券杯最強戦 佐藤王将優勝

羽生世代対決となった決勝戦。過去の対戦成績は佐藤25勝、郷田24勝と全くの互角。2人にとって50局目の節目の戦いとなった。

モバイル中継ブログに写真がupされていたが、佐藤王将は和服での対局だった。佐藤さんはタイトル戦以外でも大事な対局では和服着用が多いけど、ネット対局でも着てくるとは思わなかった。パソコンの前に扇子を置いて画面を睨んでる写真はなんかシュールな感じがする。

棋譜→第6回大和証券杯・ネット将棋 最強戦決勝 郷田真隆棋王 対 佐藤康光王将

将棋は佐藤王将が先手で角交換型の向飛車。対して後手の郷田九段は居飛車で銀冠に囲う。この形は互いに角を持ち合っているため手詰まりになりやすい。後手は千日手でも構わないという姿勢だ。千日手の可能性もあったが佐藤は▲6五桂(45手目)から打開する。


桂交換の後の▲6六桂(49手目)は思いつかなかった。5四桂は△5三銀で受かるし、▲7四桂と跳ねても次に何かあるわけではない。いわゆる「もたれ指し」というやつ。

後手が1筋に飛車を回って、先手の8筋攻めは間に合わない。郷田の猛攻を佐藤が受ける展開となった。先手は▲6一角(79手目)から馬を作ってプレッシャーをかける。後手の攻めが一息ついたところで▲6三馬から反撃だ。


激しい終盤戦になった。▲1五桂(117手目)に郷田棋王は△同飛!と切って勝負をかける。△1六桂から△4五桂と二枚の桂馬で寄せようとしたが、▲5七歩(123手目)が受けの好手。△2八成桂から詰ましにいったが詰まず、佐藤王将の勝ちとなった。

戻って▲1五桂には木村八段指摘の△2四銀打と受ける手もあった。郷田さんなら飛車切りそうな感じはしたが。その後の△2六歩(126手目)では△2八金が難解でこちらは結論が出なかったようだ。

それにしても▲6六桂~▲7四桂で勝つとは佐藤康光恐るべし。佐藤さんが持ち前の腕力でねじ伏せたという感じの将棋だった。

佐藤王将はこれで今期13勝2敗と絶好調。早指し棋戦で稼いでいるのもあるが、順位戦も2連勝スタートだし、もう1つタイトルを取りそうな勢いがある。この調子で久々の名人挑戦、二冠を目指して頑張ってほしい。


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[ 2012/08/27 08:00 ] 大和証券杯最強戦 | TB(0) | CM(0)

2手クリックミス 大和証券杯最強戦 佐藤康光vs豊島将之

今年度絶好調の佐藤康光王将に、2回戦で渡辺竜王を倒した豊島七段の対戦ということで注目していましたが、まさかの「事件」が発生しました。

棋譜→第6回大和証券杯・ネット将棋 最強戦準決勝 佐藤康光王将 対 豊島将之七段

事件が起きたのは中盤の81手目。佐藤が▲4九飛と指すところを▲3九飛(81手目)とクリックミスしてしまう。

佐藤豊島最強001
※以下は感想戦のコメントからの引用、解説は中村修九段
中村 修 > 81手目▲3九飛ですけど、クリックミスですよね。
佐藤康光 > このあたりから時折、手が震えるようになってしまいまして。申し訳ありません。▲4九飛のつもりです。

すかさず△3五歩と打たれて銀をタダで渡してしまうことに。これで先手の銀桂損となったが、馬とと金ができているので意外と大変だった。しつこく食らいついて先手が優勢になった。

そこから豊島も自陣に銀を打って粘るが、佐藤が着実に追い詰めて勝ちが見えてきたところで2度目の事件が起こった。
佐藤豊島最強002

▲7九香が決め手となるはずが、またもクリックミスで▲7八香!!
中村 修 > 先手が好調に進めていましたが、151手目▲7八香は……。
佐藤康光 > いや、お恥ずかしいです。▲3九飛と同じく手が震えました。▲7九香のつもりです。
中村 修 > それはそうだと思いました。でも、そのあとに気持ちが切れなかったのはさすがだと思いました。
佐藤康光 > 呆れていましたが……。

ネット将棋ではよくある「クリックミス」だが、一局で2回というのは見たことがない。常人なら心が折れるところである。

それでもまだ先手が残していた。普通は二段目に飛車を成られたら逆転してもおかしくないのだが、この場合5七の金と4九の飛車が受けに利いていて先手玉はすぐには寄らない。対して先手からは早い寄せがあった。

171手で佐藤王将の勝ち。2度クリックミスしても佐藤は崩れなかった。負けた豊島七段はメチャクチャ悔しいだろう。相手のミスに動揺して指し手が乱れたようにも見えた。

これで決勝は郷田真隆vs佐藤康光のタイトルホルダー対決となった。早指しは若手の領域というイメージがあるけれど、この世代は相変わらず強いですね。
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[ 2012/08/06 20:30 ] 大和証券杯最強戦 | TB(0) | CM(0)

ネット将棋最強戦 郷田棋王vs羽生二冠

大和証券杯は前回からタイトル保持者への優遇がなくなり、成績重視の選考になった。その結果低段の棋士にもチャンスが広がったが、今年のベスト4は羽生、郷田、佐藤、豊島とタイトルホルダーが3人。持ち時間の違いがあっても強い棋士は強いということだろうか。

棋譜→第6回大和証券杯・ネット将棋 最強戦準決勝 羽生善治二冠 対 郷田真隆棋王

郷田棋王が先手で横歩取り△8五飛の将棋になった。最近は△5二玉型が流行っているが、本局はオーソドックスな△4一玉型。対して先手は▲6八玉型を選ぶ。昔よく指された定跡形に進んだ。この形の代表局は▲森内△渡辺の竜王戦第7局(2004年)。渡辺さんが竜王奪取した一局である。

羽生郷田最強001

郷田と羽生も72手目△2四馬までは経験があるそうだ。前例の▲郷田△片上戦(2008年、銀河戦)では▲6四歩だったが、本譜は▲4四歩△同歩▲5六角。どこかで入れたい▲4四歩だが、この場合は△4四桂も消して良い手に見える。

対して後手の攻めが少し重かったかもしれない。△5八金(104手目)で△4九飛成ならどうだったか。本譜は上に逃がす寄せで少し変でしたね。▲5六馬と馬を好位置に引かれて後手が苦しくなった。続いて▲3五桂(113手目)が厳しく先手勝ち。先手玉は7七に逃げて寄らない。

この棋戦優勝したことのない羽生二冠だが、今回もベスト4止まりに終わった。
郷田棋王は優勝した第1回大会以来の決勝進出。2度目の優勝なるか。
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[ 2012/07/30 07:30 ] 大和証券杯最強戦 | TB(0) | CM(0)

豊島完勝(ネット将棋最強戦 渡辺vs豊島)

20代若手同士の注目の対戦。
過去の対戦成績は渡辺の5勝、豊島の1勝。豊島にとって渡辺は目の上のたんこぶのような存在だ。去年の王将リーグでは豊島が勝てば挑戦決定という状況で対戦したが、終盤に勝ちを逃して負け。続くプレーオフで佐藤にも敗れ王将挑戦を逃している。

注目の対戦は千日手指し直しとなった。
千日手局棋譜
千日手局は豊島七段の2手目△8四歩から角換わり腰掛け銀。定跡形ということでもの凄いスピードで指し手が進んだ。途中までは名人戦第2局、第6局と同じ形。
(またこの形か、正直飽きたんだよなぁ。。。)と心の中で呟いていたら、豊島の△8六歩で名人戦とは別の将棋になった。これは面白そうだ。

豊島ペースで進んでいるように見えたが、銀の打ち合いになって千日手が成立した。

指し直し局は矢倉。▲4六銀・3七桂で▲6五歩を突かずに▲2五桂跳ねる形となった。
指し直し局棋譜
昔よく指された形だが、後手の馬が手厚く攻めをつなげるのは容易ではないということで最近では▲6五歩(宮田新手)が主流となっている。この▲2五桂の定跡も難しいんだけどね。


▲4四歩に△同金(60手目)が珍しい。△4四同金では△4五馬と銀を取る実戦例が多い。豊島も意外に思ったのかここで手が止まる。
後手は先手の攻めを丁寧に面倒見る方針。こういう将棋は渡辺竜王の得意とするところだろう。後手の馬が手厚く先手の攻めは薄そうだったが、守りの金を▲5六金~▲4五金と活用して攻めに迫力が出てきた。こうなると後手は受け切るのは簡単ではなさそうだ。


▲2四金(85手目)~▲3三銀打で後手玉は一気に寄ってしまった。△5六角~△3七馬では△3三歩と受ける手もあったと思うが、ここでは既に後手が苦しいんだろうな。感想を見ると竜王は諦めていたみたいですね。後手は▲5六金△8二馬のところで馬を切って勝負したほうが良かったようだ。無難に馬を引いても受け切れそうな感じだったが、先手の攻めが思った以上に煩かった。

しかし、こんなにあっさり寄ってしまうとは・・・竜王相手にこの勝ち方は凄い。

2局とも面白い将棋で堪能しました。この2人の対戦は早くタイトル戦で見たいですね。

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[ 2012/07/23 22:27 ] 大和証券杯最強戦 | TB(0) | CM(0)

逆転また逆転 第6回ネット将棋最強戦 羽生vs糸谷

棋譜中継→第6回大和証券杯・ネット将棋 最強戦2回戦 羽生善治二冠 対 糸谷哲郎六段

174手の大熱戦でした。二転三転、いや五転六転ぐらいしていたかもしれません。最後のほうはわけがわからなくなりましたね。

将棋は後手羽生二冠の無理矢理矢倉。意外な戦型選択だったが、糸谷六段得意の角換わりを避けたかったのかもしれない。
先手のダニーが序盤から積極的な動きをみせる。居玉のまま▲4六銀~▲5八飛で中央を制圧する構想。しかし、ちょっと無理があったようで、△5五歩で困ってしまった。
羽生糸谷大和001

△5三歩(図)では加藤九段指摘の△3四銀なら先手がはっきり苦しかったと思う。本譜は▲5七角と引いて先手も頑張る楽しみがでてきた。そこからダニーが上手く立て直して形勢は先手に傾く。最近の羽生さんは中盤で形勢を損ねることが多いと思うのだが、本譜もそうなってしまった。
羽生糸谷大和002

2図(94手目△6六銀)のあたりは先手が余せそうな雰囲気だったが、▲8六角が良くなかったようだ。▲8六角は攻防手だが3七のと金を払うほうが優ったとのこと。このあたり解説の加藤先生の指摘がビシバシ当たる。さすがですね。

△7二金(114手目)で先手玉が捕まりかけたが、そこで羽生が明快な決め手を逃してしまい再び混戦に。入玉形だと羽生さんでも寄せるのが難しいのか。先手が入玉してこれはダニー金星ゲットかと思ったが、そこからまたまた逆転・・・

羽生糸谷大和003
▲6一角(155手目)以下は先手が負けになっているようだ。▲6一角で▲2六角成も△7二銀打▲5二玉△3四桂で先手玉に必死がかかってしまう。感想戦では触れられていないが▲7三歩成でもダメだったか。しかし、その前にもチャンスを逃しているので仕方がないか。最後は先手玉が2六まで逃げて頑張ったが、△3八成桂で受けがなくなった。

途中は羽生二冠がはっきり苦しかったと思うが、終盤での勝負術は流石だった。羽生さんに勝つのはこんなにも大変なのか。糸谷さんからすると惜しい将棋を落としてしまった。

勝った羽生二冠は、第1回大会以来のベスト4進出となった。この棋戦は初戦敗退が続いていたが今年こそは悲願の初優勝なるか。

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[ 2012/07/02 07:30 ] 大和証券杯最強戦 | TB(0) | CM(0)