スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

将棋世界10月号(表紙・中村太地)の感想

中村太地201310

今月号の表紙は王座戦挑戦者の中村太地六段!なんか将棋雑誌じゃないみたい。ネット上では「ファッション雑誌」と言われてましたが、確かにそんな感じがしますねw
ちなみに中村太地さんの表紙は2回目で前回はこちらでした。↓これもすごかったですね。

中村太地201207

巻頭カラーはその中村太地さんへのインタビュー記事と王位戦第4局の観戦記(記・大川慎太郎)、そして「夏のゆかたコレクション」があります。竹俣紅女流2級、加藤桃子女流王座、山崎隆之八段、室谷由紀女流初段ら9人の棋士の写真が載っています。特に、山崎さんと斎藤慎太郎くんの浴衣姿は格好良かった。文字ばかりだとどうしても飽きてしまうのでこういうグラビアがあるのは良いことだと思います。

プロ棋戦の観戦記は王位戦第2局(記・森信雄七段)、第3局(記・小暮克洋)と棋聖戦第4局(記・上地隆蔵)。王位戦第3局の観戦記では、当日の感想戦では触れられなかった勝ち筋が解説されていて勉強になりました。その手を指されていたら「後手は投了するしかない」と行方さんは語っています。詳しくは本誌で。

続いて特集「わが青春の奨励会―夢をつかんだ男たち―
奨励会1994年入会組(渡辺竜王と同期)の橋本崇載八段、佐藤慎一四段と98年入会の広瀬章人七段の3人に奨励会時代の苦労についてインタビューしたものです。この中で一番苦労した慎一さんの話はグッと来るものがありました。

イメージと読みの将棋観・Ⅱ」は(1)「里見新手は成立するか」、(2)史上最も有名な香落ち戦、(3)「終盤の鬼、村山聖、痛恨の敗戦」、(4)「あなたは名人に香を引いて勝てるか」、の4つ。(1)の里見新手は今年の女流王位戦第1局(ゴキゲン中飛車対丸山ワクチン)の▲6七角ですね。

棋士に聞く本音対談」は高橋道雄九段と中座真七段のコンビ。この2人は同門で、17年以上同じ研究会を続けている関係。近年高橋九段は後手番で横歩取りを多用していますが、その「師匠」は中座さんだったんですね。中座さんといえば年齢制限ギリギリで四段昇段したことで有名ですが、三段リーグの話はやはり胸を打たれます。

勝又教授の「突き抜ける!現代将棋」、今回は「だから千日手はおもしろい」。千日手のルールはどのような経緯で変わったか、そして千日手が定跡をどう変えてきたかを詳しく解説しています。千日手王子・永瀬六段へのインタビューもあり。今回も濃密な内容で面白かったです。

付録は門倉啓太四段の「初手の革命"7八飛"戦法」。門倉プロが得意としている初手▲7八飛戦法について次の一手形式で解説しています。初手▲7八飛△8四歩▲7六歩△8五歩に▲7七飛!と上がって無理矢理石田流を狙う手があるんですね。最近の将棋は自由で楽しいです。
ちなみに来月(11月号)の付録は村田顕弘五段の「痛快!▲7七飛戦法(仮)」ということで今月と似た内容をやるみたいですね。こちらも楽しみです。

将棋世界 2013年 10月号 [雑誌]将棋世界 2013年 10月号 [雑誌]
(2013/09/03)
不明

商品詳細を見る
スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/09/06 07:30 ] 将棋世界 | TB(0) | CM(0)

将棋世界2013年8月号の感想

将棋世界 2013年 08月号 [雑誌]将棋世界 2013年 08月号 [雑誌]
(2013/07/03)
不明

商品詳細を見る


今月号の表紙は先月に続いて羽生三冠。本来なら名人3連覇の森内名人が表紙だと思うんですが、今回は「三冠対決」を優先したようですね。
巻頭カラーは「羽生vs渡辺 史上初の三冠対決」ということで棋聖戦第1局。渡辺竜王の自戦解説です。竜王らしい淡々とした解説ですが、指し手の意味、対局心理が本人の言葉で語られていて面白かったです。準備不足を率直に認めるあたりは竜王らしいなと思いました。

続いて、王位挑戦者の行方八段へのインタビュー「行方尚史はなぜ変わったのか
2013070506330000.jpg

行方さんがペイズリー柄のシャツを着ていてとてもオシャレな感じですね。行方さんがブランコに乗ってる写真もあります(笑)
インタビューの内容はとても読み応えがありました。王位リーグの内容を振り返りながら、最近の好調の理由についても率直に語っています。

「プロ棋戦」は名人戦第5局、女流王位戦第4局、第5局、そして女流王座戦一斉1次予選レポートがあります。
名人戦第5局の観戦記は相崎修司さん。第3局(宮古市)の打ち上げで君島俊介氏(銀杏記者)がponanza新手の話を持ちかけたシーンから始まる面白い構成。△3七銀が指されたときに観戦記者の人達が驚いてた理由はそういうことだったんですね。

特集は「外国人棋士は生まれるか?-海外将棋事情」。先日女流王座戦に出場したカロリーナさんへのインタビューと国際普及についての座談会(青野九段×野月七段×北尾女流)が載っています。

棋士に聞く本音対談」。今回は塚田泰明九段と中村修九段の55年組対談でした。塚田九段が出場した電王戦の話題に始まり、2人の全盛期の将棋、55年組が凋落した理由、家族、弟子のことまで盛りだくさんの内容でした。

イメージと読みの将棋観・Ⅱ」は今月号からメンバーが入れ替わりました。今までの渡辺・郷田・豊島に加えて三浦弘行、鈴木大介、中村太地が新加入(代わりに森内、久保、広瀬がout)。メンバー構成には文句は無いですが、最近のイメ読みはネタ切れ感があるのでテーマ選びをもっと頑張ってほしいです。

今回のテーマはいずれも電王戦で(1)習甦、桂跳ねは本当に無理?、(2)ponanzaの▲8七金、(3)ツツカナの4手目△7四歩、(4)結局どっちが強いの?、の4つ。
最後の質問では人間にとって最適な持ち時間についても聞いています。渡辺竜王が夜苦手なので1日6時間よりも4時間がベストと言ってるのは本音なんでしょうね。

勝又教授の「突き抜ける!現代将棋」第47回は「▲2六歩~▲2五歩オープニングの深層へ」。名人戦第4局で森内名人が採用して話題を呼んだ3手目▲2五歩について解説しています。今回も非常に勉強になる良記事でした。

青野照市九段の「将棋時評」は今回が最終回。最後にLPSA問題への怒りで締め括っています。
6月7日の総会で、私は理事職に復帰した。最初の仕事は、スポンサーを非難し対局を拒否して棋戦の存続を危うくするという信じられない行為の、後始末から始まると思う。


女流問題が早く解決するよう、理事として頑張ってほしいです。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/07/05 07:30 ] 将棋世界 | TB(0) | CM(1)

将棋世界2013年7月号の感想

将棋世界 2013年 07月号 [雑誌]将棋世界 2013年 07月号 [雑誌]
(2013/06/03)
不明

商品詳細を見る


表紙は羽生三冠ですが、背表紙には「里見香奈、史上初の五冠」とあり、巻頭では里見女流五冠達成特集が組まれています。写真で見る五冠獲得の軌跡ということで、14歳レディースオープンに挑戦したときのセーラー服姿、清水さんに負けて涙を流した写真、など懐かしの写真が沢山載っています。さらに、里見五冠へのインタビューもあります。里見ファンは必見ですね。

続いて、羽生善治三冠と為末大さん(元・陸上選手)の「ガムでリフレッシュ対談」。2ケ月ぐらい前に為末さんがツイッターで羽生さんとの対談の話を呟いてましたがこれだったんですね。
為末大さん@daijapanの「【羽生さんのものさし】について 人間は経験を蓄積する事でものさしを作るんだと思う。」 - Togetter
このtogetterも対談と合わせて読むと面白いかも。

巻頭カラーの観戦記は羽生三冠が快勝した名人戦第3局(島朗九段)。名人戦も終わっちゃったので今更という感じですが、面白かったです。島先生の小説風の観戦記は好き嫌い分かれると思いますが、私は好きですね。

そして今月号の目玉は「船江恒平・佐藤慎一が語る電王戦」でしょう。電王戦出場が決まった経緯、本番までの研究・準備、そして実戦の解説をインタビュー形式で語っています。電王戦については様々な媒体で観戦記が書かれましたが、対局者本人がどういうことを考えていたかがよく分からなかったんですよね。そういう意味で非常に興味深かったです。

欲を言えば他の3人の解説も読みたかったんですが、電王戦単行本を待てということでしょうか。ちなみに、塚田さんは「新潮45 6月号」に自戦記を書いてましたね(詳しくはコチラ→http://showg99.blog5.fc2.com/blog-entry-550.html)。
サトシンブログによれば第2回電王戦についての書籍が出るそうなのでそれに期待します。

続いて、第23回世界コンピュータ将棋選手権のレポートと昨年7月に亡くなられた「森田将棋」の森田和郎さんの追悼座談会(CSAの瀧澤会長、小谷善行さん、柿木義一さん)が掲載されています。森田さんが57歳という若さで亡くなっていたのは驚きました。ご冥福をお祈りします。

新連載として河口俊彦七段の「評伝―木村義雄」が始まりました。河口老師曰く木村名人のことを語った文章がないので書いてみようと思ったとのこと。第1回は「木村名人の思い出」ということで木村名人が引退した後の思い出話を書いています。

「突き抜ける!現代将棋」第46回は「入玉をめぐる冒険」これは良記事でした。今月号の中ではこの記事が一番面白かったです。中原、米長の入玉術に始まり、入玉将棋の格言、渡辺三冠へのインタビュー、そして今話題のコンピュータ将棋と入玉まで詳しく解説しています。入玉の技術を解説したものはほとんど読んだことがなかったので勉強になりました。

恒例の順位戦予想もあります。例年、棋士2人(去年は片上&戸辺)が対談形式で予想することが多いですが、今年は編集部の予想ですね。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/06/04 07:30 ] 将棋世界 | TB(0) | CM(0)

将棋世界2013年6月号の感想

将棋世界 2013年 06月号 [雑誌]将棋世界 2013年 06月号 [雑誌]
(2013/05/02)
不明

商品詳細を見る


毎年6月号は名人戦第1局と前年度の振り返り(プレイバック、将棋大賞)で構成されているが、今年は電王戦があった。背表紙には「第2回電王戦 衝撃の結末!」とあり、表紙を開くと電王戦の写真が3ページにわたって載っている。

肝心の記事は「電王戦全局レポート」と題して75ページから掲載されているが、棋譜と簡単な振り返りだけで物足りなかった。原稿〆切時点では第4局が終わったところだったので仕方ないか。7月号で「電王戦徹底分析」をやるそうなのでそれに期待したい。

今月の巻頭カラーは第71期名人戦第1局観戦記「銀が泣いている」(関浩六段)。

続いて史上8人目の三冠を達成し、最優秀棋士賞も受賞した渡辺明三冠へのインタビュー「常に危機感を持って」。渡辺竜王らしい発言が随所に出てきてとても面白かった。渡辺ファンは必読。
電王戦についてのコメントもあって、「現状のソフトはプロ棋士と勝ったり負けたりという実力までたどり着いてますが、しばらくはその状況が続くと見ています」「ソフトの実力がそこまで突き抜けるとは思えませんし、上位棋士が5割勝てない存在が出てくるとは考えられません」
と発言しているが、取材を受けたのが4月15日(電王戦第5局の前)なので、三浦GPS戦を見た後だと見解が変わっているかもしれない。

続いてプレイバック2012。1位(名局賞)はやはり王座戦第4局だった。続いて第2位がA級順位戦の▲三浦△羽生戦、3位にA級順位戦▲羽生△渡辺、そして4位に女流名人戦第5局▲里見△上田戦がランクインしている。女流の将棋が5位以内に入ったのは初めてだそうだ。どれも名局揃いで納得の選考だが、王座戦第2局がなかったのは意外な感じ。
あと面白かったのが、番外編のところで自分の対局(王将戦一次予選加藤-藤森戦)に一票入れていた加藤一二三先生。その理由を読んで思わず笑ってしまいました。

将棋大賞の選考過程はp.123から。最優秀棋士賞は渡辺か羽生かで意見が分かれたようだが、14票中10票を集めた渡辺竜王が初受賞となった。

講座では広瀬章人七段の新連載「僕の考える振り飛車のアイディア」が始まった。第1回は穴熊編と題して角道を止める四間飛車穴熊について解説している。

勝又清和六段の「突き抜ける!現代将棋」第45回は「穴熊いまむかし」。これは読み応えがあった。特に最後の「渡辺三冠の堅さ観」「囲いの補修術」は面白かった。

「新・イメージと読みの将棋観」では「失恋の痛手は将棋に影響するか」という質問があった。その中で渡辺竜王の回答が面白い。失恋の経験はないですか、ハハハ(笑)。仮に失恋しても影響はなさそうだな、竜王は。
イメ読みは作者(鈴木宏彦さん)の取材のため来月から休載とのこと。残念ですね。

付録は「米長邦雄の終盤(下)」(昭和56年度から引退まで)これは後でじっくり並べようと思う。

今月号はいつもより棋譜が多め(プレイバック&電王戦)なので、棋譜並べしたい人にはオススメです。

このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/05/04 09:30 ] 将棋世界 | TB(0) | CM(0)

将棋世界2013年3月号(米長追悼号)の感想

将棋世界 2013年 03月号 [雑誌]将棋世界 2013年 03月号 [雑誌]
(2013/02/01)
不明

商品詳細を見る


今月の将棋世界は昨年12月に亡くなった米長邦雄永世棋聖の追悼特集号となっています。

タイトル保持者5人の追悼文に始まり、米長永世棋聖にゆかりのあった棋士13人、観戦記者、そして林葉直子さんの追悼文が掲載されている。米長門下生の中で唯一先崎学八段のが無かったが、どうしてだろうか?破門された林葉さん、絶縁関係にあった中川八段も書いていたのでちょっと残念。

どれも読み応えがあったが、その中でも印象に残ったのは、内藤國雄、田中寅彦、伊藤能、林葉直子の追悼文。特に内藤國雄氏のが一番良かった。晩年の確執についても隠さず書いていて面白かった。

連盟会長としての米長氏は功罪両面あった人だった。例えば田中寅彦は「月のような人」というタイトルでこう書いている。

 近くで共に仕事をすると、将棋界の将来に対し、切羽詰まったような熱い思いがあり、その思いに反する者には永久凍土のツンドラ地帯のように冷たい、米長流の法則があった。
 共に働くと火傷しそうな思いに振り回され、誤解されればシベリア送りである。
 実は人に対してとても優しく大変気を回すのだが、相手の気持ちを読みすぎて自ら誤解し、結果相手にも誤解されることが多々あった。
 むしろ、夢を食べるバクのように、揉め事をパワーの源としている節も感じた。

これほど的確な表現はないだろう。熱い思いと行動力で沢山の成果を出したが、その一方で各方面に軋轢を生じさせた人だった。

今将棋界を賑わせているLPSA問題は米長氏の負の遺産の1つだと思う。それらをいかにして修復するかが残された人々にとっての課題だ。

米長将棋については、青野照市九段が「将棋時評」のコーナーで詳しく分析している。また「名局セレクション」も米長編ということで高橋道雄九段が3局選んで解説している。私の好きな森安先生との将棋も取り上げられていて嬉しかった。
紙面の都合上載せ切れなかった将棋も沢山あると思うので「米長名局集」の出版が待たれるところだ。

米長永世棋聖といえば忘れてはならないのが「米長哲学」。イメージと読みの将棋観の(4)では「将棋界に生きる米長哲学」というテーマで6人の棋士に質問している。この質問に対する渡辺明竜王の回答が面白かった。他の5人は「全力を尽くすのは当然」という模範回答だったけど。
こういう率直なところが渡辺竜王の良さだと私は思う。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/02/06 07:00 ] 将棋世界 | TB(0) | CM(1)