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第44期新人王戦 都成竜馬三段優勝

棋譜→第44期新人王戦決勝三番勝負 第3局 藤森哲也四段 対 都成竜馬三段

昨日行われた新人王戦の決勝三番勝負第3局は都成竜馬三段が藤森哲也四段を破り初優勝を果たしました。
新人王戦での奨励会員の優勝は史上初です。

第3局は藤森四段が先手でした。都成三段は基本振り飛車党ですが本局は居飛車を選択。横歩取り模様から先手のひねり飛車になりました。後手は4筋の位を取って盛り上がり、先手は3八玉型の銀冠モドキ。
20131022都成藤森
△2三歩(54手目)と自陣のキズを消してから7筋、8筋方面で戦いを起こして後手がリードを奪いました。

その後先手が盛り返しましたが、▲5三銀(87手目)が敗着で再び後手が優勢に。116手で都成三段の快勝となりました。


都成三段には次なる目標「三段リーグ突破」が残っています。三段での新人王戦優勝は快挙ですが、やはり四段に上がらないと。
有望な若手棋士を次々倒しての優勝だからフリークラスに編入させても良いのではないかという意見もあります。個人的には次点1回分の特典はあげても良いのかなと思います。ただ、今から特例で上げるのは難しいでしょう。
都成さんには何としても自力で四段に上がってほしいですね。

都成奨励会三段、初の新人王に ~奨励会員としては史上初めて~(日本将棋連盟)
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[ 2013/10/23 07:30 ] 新人王戦 | TB(0) | CM(0)

新人王戦第1局 藤森四段先勝

新人王戦中継ブログ
棋譜→2013年10月3日 第44期新人王戦決勝三番勝負 第1局 藤森哲也四段 対 都成竜馬三段

 今年の新人王戦決勝は正直意外な組み合わせでした。準決勝の時点では斎藤慎太郎と阿部健が来ると予想していましたが、共に敗れ都成三段と藤森四段の決勝戦となりました。藤森四段は2年連続の決勝進出。通算勝率は5割ちょっとで他棋戦ではまだ目立った活躍はできていませんが、新人王戦は相性が良いのかもしれません。

都成竜馬三段は谷川浩司九段門下。2000年の小学生名人でその時の決勝の相手は中村太地さんでした。三段までは順調に昇級してきましたが、三段リーグで足踏みが続いています。現在23歳で年齢制限も迫っているので早く四段に上がりたいところです。
この両者は三段リーグで4回対戦があって2勝2敗という結果が残っています。

将棋は藤森四段が先手で▲2六歩△3四歩▲2五歩の出だしから角換わりになりました。
手損のない角換わりなので、通常の一手損よりも後手が一手得している形になっています。

△6五銀と出て△4三角を狙うのが都成さんの構想でした。対して藤森四段は▲3五歩△同歩▲4六銀と攻め合いを目指します。藤森さんの棋風どおりの展開となりました。

後手は継ぎ歩攻めから△7六銀と出て攻め合い。ただ、控室は後手が自信ないという見解でしたね。△8五飛と走った時の▲8七歩(47手目)が受けの好手で先手が受け切った感じです。
20131003藤森都成1

以下、先手良しで進みましたが、終盤藤森四段にミスがあってかなり際どくなりました。
20131003藤森都成2

図は▲4四銀(93手目)と出た局面。ここで△2八角成なら詰めろ逃れの詰めろで後手勝ちだったようです。
実戦は△5二馬と逃げたため▲8一飛成以下先手勝ち。都成三段は惜しい将棋を落としてしまいました。

新人王戦らしい若々しい将棋で面白かったですね。第2局も熱戦を期待します。 このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/10/04 08:00 ] 新人王戦 | TB(0) | CM(0)

新人王戦 永瀬五段優勝

新人王戦中継ブログ

棋譜→第43期新人王戦決勝三番勝負 第3局 永瀬拓矢五段 対 藤森哲也四段

第2局に続いて先手の藤森四段が3手目▲2五歩のゴキゲン封じを採用。対して後手の永瀬五段の作戦は△3二銀から角道を止めない四間飛車だった。そこから互いに穴熊に囲って相穴熊戦となった。


永瀬五段が△5六角(38手目)と打って戦いが始まった。△5六角では3四に打つのが普通だが、本譜は▲5八金と受けさせてから△3四角と引く凝った手順。

先手は▲5四歩~▲7四歩から馬を作ったが、歩切れなので損得は微妙なところだ。
馬飛車銀を7筋に集中させて攻めをみせるが、△8四金(56手目)が力強い受け。△8四金に対して先手は馬を切って攻めていったが無理攻めだったようで形勢は後手に傾いていった。


△8四角(74手目)からもう一枚馬を作って後手優勢がはっきりした。馬の守りは金銀三枚という格言にあてはめるとこの穴熊は金銀6枚+2枚=8枚の守りだ。プラス飛車も受けに利いている。以下は得意の受けつぶしで永瀬五段の完勝となった。

これで永瀬五段は土日の加古川青流戦とあわせて二冠を達成した。これまでの実績、勝率からみてこの結果は順当という感じがする。順当な結果ではあったが、敗れた藤森四段の頑張りも見事だった。第3局は大差だったが第1局、第2局は熱戦でとても内容の濃い将棋だった。2人の今後の活躍に期待したい。

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[ 2012/11/01 07:30 ] 新人王戦 | TB(0) | CM(0)

阿部健治郎新人王

アマチュアの加來博洋さんが決勝に進出したことが話題を呼んだ新人王戦。

決勝3番勝負でも、第1局こそ阿部四段がプロの貫禄を見せるも、第2局加來さんが驚異的な終盤力で逆転勝ちを収め、第3局までもつれた。アマチュア(といっても元奨励会三段のいわば「セミプロ」だが)の「快挙」達成なるか否か、多くの人の注目が集まった。

後手となった加來アマは、またしても序盤で個性的な構想をみせてくれた。この大一番に阪田流向かい飛車をぶつけてきた。最近になってプロでも採用が増えている戦法ではあるが、依然「奇襲戦法」に近い扱いであることは関係者の反応をみてもわかる。

10手目の△4四角が加來流の構想。通常、角は手持ちにしておいたほうが良いが穴熊をけん制する狙いだろうか。それでも先手の阿部四段は、現代風に穴熊を目指す。▲9八香と上がったタイミングで、「穴には入らせん」とばかりに仕掛けていく。4四の角と7三の桂馬の連携による攻めは、あの「清水市代vsあから2010」の将棋を髣髴とさせる。

kaku_abe

上図、▲4五桂が飛車金両取りで3七桂と跳ねたときからの先手の狙い、しかし後手からの△6六歩(54手目)も厳しくみえる。金を引いてしまっては試合終了なので▲7七金。瞬間的には金桂交換だが、後手も飛車金両取りをかけられているので駒損はすぐ取り返せる。また△7七桂成に▲同桂と取った形がしっかりしている。この局面は先手が指せていたようだ。

後手は桂を取らずに△4六飛から飛車を捨てての猛攻。しかし、攻めが単調だったかもしれない。先手に冷静に受け切られてしまった。

終盤を迎えて下図
kaku_abe_2

ここで、▲7三銀が控室も見失っていた手で、鮮やかな決め手だった。△同玉▲7一飛以下▲9六歩まで必至がかかった。後手陣には金銀四枚あるが、悲しいことにいずれも働いていない。右玉の弱点である玉形の薄さが最後に響いてしまった。

阿部四段、優勝おめでとうございます!

三段時代にややもたついたそうだが、四段昇段以降は勝率8割は立派。順位戦も直ぐ上のクラスへ昇っていくのではないだろうか。作戦巧者であり、(本局でもみられた)中終盤での容易に崩れない粘り強さを兼ね備えているという点で、深浦さん(康市九段)と似ている、と個人的には思う。彼のように、地元の応援を味方にして、いつかはタイトル戦の大舞台で活躍してほしいですね。


Ustreamでの西尾五段による解説(録画)
リアルタイムでは観れませんでしたが、とても分かりやすい解説でした。

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[ 2010/10/24 06:00 ] 新人王戦 | TB(0) | CM(0)