スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

明日から第69期A級順位戦開幕 昇降級予想

いよいよ、明日(1日)の藤井-久保戦から今期のA級順位戦が開幕する。

新規参入の永世竜王・渡辺明の挑戦なるか?
名人戦残念ながら4連敗に終わってしまった三浦は敗退のショックから立ち直ることができるか?
「羽生世代」の巻き返しなるか?
などなど、様々な見所があり、今期も楽しめそうである。
これまでB1~C2までの予想記事を書いてきたが、最後に今期A級についても予想をしてみたいと思う。

・渡辺竜王の挑戦なるか?
過去の実績、最近の他棋戦での活躍もふまえると、渡辺挑戦の可能性は大いにある。
A級の壁にぶつかるのではないかという見方もあるが、それはないというか、既に(竜王戦の番勝負、その他棋戦で)壁にぶつかってそれを乗り越えた感があるので、負け越すほど苦戦することはないだろう。他の棋戦であと一歩で挑戦権を逃し続けているが、トーナメントと異なり1つ2つ負けても大丈夫なリーグ戦であることも有利に働くだろう。

谷川以降の名人(米長含む)は、いずれもA級1期目で勝ち越している。
挑戦を逃しても、最低でも勝ち越しは期待したい。
予想は7勝2敗での挑戦、もしくは6勝3敗で次点。

・その他の挑戦者候補
渡辺以外では、やはり二冠の久保を挙げたい。
過去のA級順位戦の成績が悪いのが気になるが、(順位戦の持ち時間との相性が悪いのではないかという意味で)、以前よりも精神的に大きく成長しているだろうから、それほど苦戦しないだろう。三浦も含めてA級残留組がイマイチぴりっとしない状況なので、久保も渡辺も挑戦者争いをリードするだろう。

今期竜王戦1組で優勝するなど好調の丸山も有力だが、あと一歩で挑戦を逃しているイメージが強いので、あまり強くは推せない。最近調子を落としているが、侮れないのが森内。順位戦との相性の良さを買いたい。順位戦中盤から終盤にかけて調子を上げてくるのではないかとみている。

渡辺、久保ともに、全勝or1敗で他を圧倒するというのはまずないと思う。前期、前々期と同様、最終戦まで挑戦権争いはもつれるだろう。優勝ラインが3敗まで下がれば渡辺、久保、森内のプレーオフという可能性もありそうだ。

・降級候補
調子が上がらない、谷川、郷田あたりが危ないか。前期首の皮一枚残った藤井は最近絶好調だがどうか?初戦の久保に勝てば次が谷川、郷田、三浦と不調の相手なので、前半戦は昇級争いをリードする可能性もある。好調が一年間続くとは思えないが、調子の良いうちに貯金を積み重ねられれば残留もみえてくるだろう。

前期2位の高橋だが、今期は相手のマークもきつくなるだろうから苦しみそうだ。前期佐藤が2位で落ちたので、高橋も勝ちを積み重ねられなければ降級の可能性もある。三浦にも同じことがいえるが、持ち前の残留力で上手く残りそうだ。

調子が悪いといえば、木村も王位戦以降不調。持ち前の粘り強さで残留するとは思うが、不調を引きずるようだと降級もある。

名人経験者の佐藤、タイトル保持者の深浦が落ちたくらいだから、今期も誰が落ちてもおかしくない。

最後にまとめると

<挑戦>渡辺、久保、森内
<降級>谷川、郷田、木村、高橋、藤井
<注目>藤井



<↓B1~C2までの予想記事>

第69期順位戦予想(B級1組
順位戦予想 B級2組
第69期順位戦予想(C級1組、C級2組)


スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2010/05/31 22:06 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

順位戦予想 B級2組

B級1組予想の続き

戸辺の3期連続昇級なるか?、実力者阿久津は今年こそ昇級なるか?
今期B2の注目はやはりこの2人だろう。

まずは、阿久津。最近の実績からいえば彼が昇級候補の筆頭と言ってもいいのかもしれないが、順位戦では取りこぼしがあるというか、やや安定感に欠けるというイメージがある。

プロになってからの順位戦通算成績をみると、70勝30敗、ちょうど勝率7割と優秀なのだが、1敗、全勝が今まで一度もないというのが気になる。前期昇級候補に彼を推さなかったのも(ブログは書いていなかったが)そこが引っかかったからであり、2~3敗ならば、順位がそれほどよくないので頭ハネを食らってしまうのではないかと予想したら案の定そのとおりだった。

今期は順位が良いので2敗でも昇級できる可能性は高い(3敗しても昇級できそうだ)が、順位うんぬんの前に、2敗以上の成績を残せるかどうか。
1回戦が野月、2回戦が中川といずれも昇級争いに絡んできそうな実力者。ここで良いスタートを切っておきたいところだろう。あとは8回戦の対戸辺戦が山場になるだろうか。もちろん、他の相手も侮れない実力者ばかりなので気を抜かずに一年間頑張ってほしい。ぜひ9勝あるいは全勝で、文句なしの昇級を決めてもらいたい。


3期連続昇級が期待される戸辺六段だが、
今期の昇級に関してはちょっと苦しいのではないか。
対戦相手をみて、ちょっと厳しい組み合わせを引いたという印象を受けた。また、今期は相手からのマークもきつくなってくるのではないか。順位も良くないので最低でも8勝は必要、となると本命には挙げにくい。負け越すほど苦戦はしないと思うが、昇級の星を挙げる可能性は低いと思う。

その他の昇級候補としては、先崎、野月、森下、島、飯島あたりが挙げられるだろうか。
先崎はあと一歩というイメージがあるが今期はどうか。復調気味の野月、組み合わせが厳しい感じがするがどうか?
実力者の森下、島は他棋戦でもそこそこ勝っており安定感がある。飯島は過去の成績を見ればわかるが、常に7割以上の成績を残してきた安定感抜群の棋士。竜王戦では既に2組を経験しており、B2の「家賃が高い」ということはなさそうだ。今期は7勝3敗次点で来期8勝以上の成績で昇級する松尾歩パターンになるのではないかとみているが、勢いで一気に上がりそうな気もするがどうだろう?

各候補とも、キツイ相手を2~3人抱えており、星のつぶしあいになりそうだ。そうなると順位の良い阿久津、先崎あたりが有利な展開になるだろう。降級組の阿部、堀口も「順位が良い」のは確かだが、前期の内容をみるとB2で圧倒的な成績を残すのは難しいのではないか。

あとは、個人的には飯塚六段に注目したい。
前々期に豊川、前期中田宏と苦労人の昇級が続いているが、その流れが今期も続くとすれば、飯塚六段あたりが上がるのではないか。順位も悪くないし、対戦相手もそれほど厳しくはないのでは。B2に昇級してから5期、最高6勝と地味な印象があるが、逆にここらへんで爆発しそうな予感もする。


ということで、最後にまとめると

本命・阿久津
注目・飯塚
その他有力候補・(可能性の高い順に)島、森下、飯島、先崎、戸辺


A級、C1、C2はまた後日





このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2010/05/27 00:48 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

有吉道夫先生、最後のNHK杯

前年度順位戦C級2組で3個目の降級点を取り、引退が決定した大豪・有吉道夫九段。

しかし、NHK杯予選で勝ち上がったことによって勝ち続ける限り引退が延びることとなった。
対戦相手はA級2位、現役のトップ棋士の高橋道雄九段。放送で初めて知ったが、今大会本戦出場者者の中で2番目の年長者なのだそうだ。(最年長は言わずもがな)高橋49歳に有吉74歳、年長対決といっても25歳も離れている。ベテランが予選で若手相手に1日3局、3連勝するのは難しいと言われる。74歳での出場は凄いことなのだ。

将棋のほうは先手の有吉が3手目に▲6六歩と角道を止めて、矢倉になった。高橋九段は後手で横歩取りを多用しており、本局の2手目△3四歩もそれを目指したものだろう。有吉先生は矢倉のじっくりした戦いのほうが力を発揮できると考えたようだ。対する高橋も矢倉の大家であり、この展開は不満ないだろう。最初は後手の高橋が左美濃に構え、有吉が早囲いをみせるという駆け引きがみられたが、結局普通の矢倉に合流した。

お互い矢倉に組みあがってから、高橋が飛車先不突きを生かして△8四銀と出る工夫をみせた。どこかで△8五銀から棒銀に出る狙いを持っている。対して有吉が角を出て銀の動きをけん制すると、高橋は6筋に飛車を回る。後手のほうが先手先手で攻める展開となった。

角を交換してから△4五歩型を生かして△4四角と打つ。この角が遠く玉を睨んでいる。2六の歩取りを受けつつ飛車取りと▲3七角と打った手に対し高橋は飛車を1段目に引く。「あれ?これは▲7四歩があるのでは、大丈夫なのか?」と思ったが、ここで高橋に妙手が出る。
有吉高橋001

歩頭に出る△8五桂!

なるほど、桂馬はタダだが、一歩手に入れつつ銀を前に進めることができる。

ここからは高橋の角のラインを生かした猛攻が続く。感想戦を聞いてみると厳密には無理攻めだったようで、有吉の「受けすぎ」が逆に攻めを呼び込んでしまったようだ。

劣勢になっても最後まで必死に受けを見つけ粘った有吉九段だが、120手目△6八とをみて、ついに力尽き投了。
最後のNHK杯残念ながら一方的な展開となってしまった。

翌月曜日の棋王戦、矢倉規広六段戦で敗れたことにより、正式に引退が決定。
闘志溢れる対局姿を見ることはもうできない。
しかし、最後まで腐ることなく全力投球で戦う姿勢は、私も含めて多くの人に感銘を与えたと思う。

有吉先生、お疲れ様でした
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2010/05/24 21:11 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

5月9日 NHK杯将棋 瀬川四段vs広瀬五段

久々のNHK杯観戦

アマ時代に早指し将棋(銀河戦)でプロを連破した経験を持つ瀬川に、詰将棋解答選手権覇者で、終盤の切れ味には定評がある期待の若手、広瀬の対戦。どちらもB2以下ではあるがなかなかの好カードだ。

広瀬と言えば振り飛車穴熊で有名、NHK杯では前々期、強豪の丸山、阿久津を振り穴で破ったのは記憶に新しい。最近は振り穴だけではなく、横歩取りなどの相居飛車、本局のようなゴキゲン中飛車もよく指しているようだ。

広瀬のゴキ中に対する瀬川の作戦は「超速!▲3七銀急戦」(注:将棋世界の勝又講座より引用)前期NHK杯の羽生丸山戦と同じ進行をたどり第1図

瀬川広瀬

羽生丸山戦は▲3八飛打で、感想戦では▲2七飛打が優ったかもしれないと丸山は話していた。解説の片上六段によれば▲1八飛打という手もあり、このほうが香車を取られにくく、2八の飛車が使いやすいとのこと。
いずれにせよ、先手は一瞬駒得なのだが、その得した飛車の使い方が難しいので互角、あるいは後手のほうが指しやすいのかもしれない。

▲5八飛打の自陣飛車に対して後手は5筋に歩を垂らして3三桂と桂馬を活用、そして垂らした歩の成り捨てから△4五桂と、振り飛車のお手本のような指し回し。これに▲5八歩と受けたのがどうだったか、△5一香が味良し道夫先生で、後手の攻めが一手早い展開が続いた。

対して先手は角と金銀の2枚替えから5一の地点に駒を足していく、73手目の▲4一金は物凄くゴツイ手で、思わずテレビの前で声を出した。
俗手で迫った瀬川だが、広瀬の頑強な受けの前に切らされてしまう。

第2図
segawa2

後手は金を渡せない状況だが、ここでの△6二銀が妙手

銀取りなので取るよりないが▲同銀成△同金▲7一銀に△6一銀打で攻めが切れている。

瀬川もこの手が見えてなかったようで、以下は広瀬ペース
118手目、△4四角が攻防の詰めろ
最後は鮮やかな23手詰めで瀬川玉を討ち取ってみせた。

△6二銀と最後の△4四角、広瀬が持ち前の終盤の強さを存分に見せた一番だった。負けたとはいえ瀬川四段の食いつきも見事で大熱戦だった。




このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2010/05/10 22:35 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

白熱の終盤戦 名人戦七番勝負第3局 三浦vs羽生

凄い終盤戦でした。

最後のほうは何が何だか分からず(笑)
一手間違えると形勢が動いてしまう難解な将棋でしたが、最後は羽生名人が持ち前の勝負強さを発揮したというところですか。三浦八段はずっと劣勢だったのが最後勝ち筋があっただけに悔しい負けとなってしまいました。
しかし名局だったことは確かで、今年度の名局ベスト10に入ってきそうな、というか入れてほしい一局ですね。


戦型はまたしても横歩取りでした。
後手の羽生善治名人が△8四飛と引き、△2四飛と回って、対する先手は2八銀型で頑張るという将棋。
実戦例も多く、順位戦やNHKで何度も見たことがある将棋でした。

横歩取りの将棋は中継の中で銀杏記者が言っていたように
いかにして玉を安全地帯に逃がすかが、終盤戦の1つの鍵になってきます。
80手目の局面、先手は駒得ですが2八の壁銀そして7六の傷をかかえていているので、右にも左にも逃げにくい
対して、後手玉は広く6一→7二と逃げることができます。ここは後手が有利だろうなと私も思いました。
ただ次の▲5七銀が粘りある一手だったように思います。形勢が悪くても容易には崩れない三浦さんらしい一手で、こういう手を積み重ねているうちに、いつの間にか逆転というのが今期順位戦の展開でした。しかし羽生さんは間違えてくれないだろうなと思いましたが・・・

113手目
詰むや詰まざるやの局面
ここでは△3三銀合が正解で後手玉は奇跡的に詰みません。
しかしここで羽生名人は角合い
これには▲5一飛成から▲3三角成と合い駒に打った角を取る順があり、
そして角を渡すことで右が広く逃げやすいと思われた後手玉が急に狭くなってしまったのです。
117手目~119手目▲8三角ならば勝ち筋だったとのことで、桂馬を外しつつ、敵玉の逃げ道を狭くすることができる一石二鳥の手だったわけですが、それを逃してしまいました。

控室で劣勢と評価されていた将棋をこれほど際どいところまで差を詰めたのは流石でしたが・・・
三浦弘行八段にとっては悔しい負け方となってしまいました。

08年の竜王戦、昨年の棋聖戦と
3連敗4連勝での逆転防衛の例はありますが、ちょっと今日の負け方はキツい、完敗での負けよりもキツいと思います。
「助からないと思っても、助かっている」の扇子のごとく、踏ん張ってほしいですが。

このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2010/05/08 07:00 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)