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夏バテ竜王? A級順位戦三浦vs渡辺

昨日は、表題の三浦渡辺戦に加え、B級1組、B級2組、さらには王位戦のために延期されたC1広瀬脇戦もあるという、「夏の順位戦まつり」という感じの一日だった。

全部チェックするのは流石に無理で、三浦渡辺とB1までが精一杯。B2の将棋はまた暇なときにでも並べることにしようと思う。

さて、三浦渡辺戦。後手の渡辺竜王が2手目に△8四歩と突いて角換わりの将棋に。よくある腰掛銀の将棋ではなく、後手が棒銀を選んだ。2月の王位リーグ対佐藤戦で敗れて以来、同型腰掛銀の将棋を採用していないらしい。腰掛銀の後手番が苦しいがために、将棋界全体で2手目△8四歩と突く将棋が減っているという。本局2手目△8四歩と突いたのをみて、渡辺竜王の秘策が見られるか?と期待したが。。。

先手は後手の棒銀を捌かせずに厚みを築いて押し返す方針。4筋の位を取って4六に角を置いて、相手の攻め駒をけん制するのは、相居飛車の将棋ではよく見られる構想だが、角を打たせてから、3七に角を置いたのが巧かった。対して後手は玉を2二に入城したのが問題で、角を3七→5九→7七と使われ、角のラインを避けるために玉を3一にバックしなければならなくなった。この手損は大きく、61手目の局面は明らかな先手作戦勝ち。

中盤から終盤にかけて先手が少々もたつき、後手も先手の玉頭に嫌味をつけるなどして形勢の差が縮んだかにみえたが、先手三浦八段の手堅い受けの前に攻めを切らされてしまう。序盤でついた差が大きすぎたようだ。ギリギリで凌いでいた後手陣だが程なく崩壊し、三浦勝ち。


渡辺竜王からすれば、後手番での不安が、そのまま表れた一局となってしまった。2ヵ月後に迫った竜王戦ではどのような作戦選択で臨むのだろう。2手目△8四歩は封印するのだろうか?それとも何か秘策を発見しているのだろうか?


話は変わるが、掲示板の写真を見て、しばらく見ないうちに三浦八段が日焼けして精悍な顔つきになっていたのには驚いた。愛犬の散歩で焼けたんだろうか?なんかプロ野球選手が二軍調整して黒く焼けて一軍に帰ってきたかのようで、良い顔つきだった。

名人戦で残念ながらストレートでの敗退に終わり、その影響か他棋戦でも連敗が続いていた三浦八段。野球選手でいえば、「ファームで修行して一から出直し」というような状況なのかもしれない。しかし、昨日の対局、そして精悍な表情を見て、再度挑戦の大舞台に戻ってきてくれそうな、そんな予感がした。順位戦での勝負強さは今期も健在のようだ。


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[ 2010/08/07 23:37 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

東急将棋まつり@渋谷

昨日、夕方から渋谷で友人と会う約束があったので、そのついでに東急百貨店東横店で行われていた「東急将棋まつり」に行ってきました。

Olympus 505

15時半開始の渡辺明竜王vs郷田真隆九段の席上対局(実際には20分ほど開始が遅れた)を観戦してきました。
会場は大勢の将棋ファンで埋め尽くされ、大盛況。立ち見のお客さんもあふれんばかりで、大盤が見えずに苦労しました。

解説は阿久津&橋本の毒舌コンビ。

スタートから「舌好調」の2人、渡辺竜王がかなり弄られてました。
生「あっくんの目ヂカラ~」もあったりして、会場は笑いが絶えませんでした。

将棋の内容は、後手の郷田九段が四手目△9四歩から一手損角換わり四間飛車という、郷田さんにしては珍しい作戦に出ました。「いつも穴熊狙っている」と解説から言われていた渡辺さんですが銀冠に組んで、後手は美濃。

▲4五歩と銀取りに突き出した手に銀引きなら穏やかなところ、長考の末に△5五銀と出たのが波乱を呼んだ一手。
銀が一見危なそうですが、△3三角と打って先手玉のコビンを攻め、空き王手を狙う筋があります。

王手放置ネタを絡めながら、この筋を解説する阿久津&橋本コンビ。
東急1

解説どおり、空き王手金銀取りが実現しましたが、実際にはあまり大したことがなかったようです。

1図から△4七銀成に▲4四歩がいかにも筋という手で巧手だったように思います。同角に▲4五桂と跳ね2枚の桂で攻める、解説陣曰く、渡辺さんらしい「適当(なんだけど厳しい)攻め」が炸裂しました。

郷田九段も、棋風どおりの激しい攻めで先手玉に迫りましたが、攻めが細かったようで完全に切れてしまいました。

最終盤
02

ここから▲7四金~▲6五角が詰めろで先手の一手勝ち。4五の桂馬がよく効いていて、2二の飛車が玉の逃げ道を塞いでいるので詰んでしまうんですね!

流石はトッププロ同士という感じで、最後まで見ごたえのある一局でした。

将棋まつりに行ったのは実は初めてでしたが、平日でも意外とお客さんが集まるんですね~。
来年以降も続いてほしいですね。





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[ 2010/08/05 22:38 ] 将棋 | TB(0) | CM(1)

藤井九段、王座戦挑戦

金曜日の話になるが、王座戦の挑戦者決定戦。
藤井猛九段が深浦康市王位を倒して、久方ぶりの羽生さんのタイトル戦登場を決めた。

将棋のほうは藤井九段の先手で、最近多用している藤井流の相居飛車
▲7九玉型の左美濃のまま、▲4五歩~▲6五歩と角筋を通して攻めていったのが、まるで、対抗形の「藤井システム」を見ているかのようで、非常に印象に残った。

hujiiouza

上図から遡って、▲2五歩型で▲3七桂と跳ねたときには、果たしてこの桂馬が巧く活用できるのだろうかと不安になったが、▲6五歩と角筋を通すことで、攻めに使えるという読み。このような構想はプロでも描ける人はそう多くはないのでは。第1図では既に後手作戦負け、以下藤井九段の構想が成功し、後手の序盤の△5三銀が見事に咎められる結果となった。

これで藤井九段は久しぶりのタイトル戦挑戦、7大タイトルではあの竜王戦以来になるだろうか。(06年には朝日オープン五番勝負で羽生さんと戦っているが)近年は勝率が低下傾向にあり、A級維持がやっとという状態が続いていたのでこの「復調」は嬉しい。

竜王戦の対羽生戦、角交換振り飛車の将棋は不完全燃焼に終わってしまったが、今度は本局でみせた藤井流の矢倉で羽生さんと熱戦を演じてほしいものだ。羽生さんが、藤井流矢倉にどう対応するかも注目だ。



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[ 2010/08/01 22:58 ] 王座戦 | TB(0) | CM(0)