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後手番に不安? 王座戦第1局藤井九段敗れる

昨日、いよいよ開幕した王座戦五番勝負。

藤井猛九段が実に十年ぶりのタイトル戦登場ということで、期待に胸を膨らませながらこの日が来るのを待っていたが・・・

振り駒の結果、羽生善治王座の先手番。藤井流の矢倉は先手番で指されることが多く、後手では角交換振飛車、ゴキゲン中飛車などを指している。トレードマークでもあった角道を止める四間飛車はほとんど見なくなった。藤井九段が後手番でどのような作戦を見せてくれるか、注目していたところ、4手目に△4二飛と飛車を振って角交換四間飛車となった。

この角交換型の四間飛車だが、正直なところ、あまり上手くいかないイメージがある。ここ2、3年この戦法を多投している藤井九段だが、(戦法の)勝率自体はそれほど良くないのではないだろうか。先日行われた竜王戦での敗戦の印象もあるのかもしれない。
この戦法は互いに角を持ち合っているために手詰まりになる。そのため、基本後手は千日手狙い。それでは「楽しくない」と当の藤井九段が『イメージと読みの将棋観2』で語っている。その「楽しくない」戦法を投入したのは他の戦法、角道を止める振り飛車、ゴキゲン中飛車に自信がなかったということなのだろうか。

将棋のほうは藤井九段が14手目で△3五歩と突く構想を見せた。先手が▲4七銀型を作ろうとしたのに対し、後手は直ぐに△4五歩から反発、互いに飛車先を交換する展開となった。後手は△6二金の一手で囲いを済ませ、△3三桂と跳ねた。△6二金は発想が柔軟な藤井九段らしい。しかしこの構えは8三の地点が薄いのが弱点。先手は▲5六角(或いは▲6五角)から▲7五桂と打てば詰めろになる。本譜はその8三の地点が弱いことが最後まで響いてしまった。

▲5六角からの応酬、35手目の▲4七歩が印象に残った一着。△4五桂と跳ねるしかないのでは辛い。桂交換は前述の▲7五桂や本譜の▲3四桂があるので先手が得だろう。

▲3四桂に対し、藤井九段は振り飛車らしく飛車をぶつけた。この時点では後手のほうが駒得なのだが、先手陣は飛車を一段目に打たれても▲5九銀があるのに対し、後手玉は薄く、やはり8三の地点が弱いため、先手が良さそうだ。藤井九段も△8五桂と打って迫ったが羽生王座の冷静な受けの前に届かなかった・・・。

藤井九段は次局が先手番で、おそらく「藤井流矢倉」。対羽生戦で矢倉は初めてになると思うので楽しみだが、その次の後手番でどの戦法で挑むか。角交換振り飛車は、竜王戦、本局と続けてうまくいってないので別の戦法が見たいが、果たしてどうなるか。





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[ 2010/09/10 22:49 ] 王座戦 | TB(0) | CM(1)

広瀬新王位誕生

昨日、一昨日の王位戦第6局は、千日手指し直しの激戦の末に広瀬章人六段の勝ち。
4勝2敗で見事王位奪取となった。

指し直し局は、最後の最後までもつれる大熱戦だった。広瀬六段が優勢と言われた状況から寄せ損ない、逆転模様に。深浦玉が入玉できそうにも見えたが、角と飛車と歩だけでつかまっていたとは!お互い時間に追われ、最後のほうは悪手、疑問手が少なくなかったのかもしれないが、2人のこの一局にかける執念のようなものが伝わってくる名局だったように思う。

最後やや寄せ損なった感はあったが、広瀬新王位の指し回しは終始落ち着いていて、立ち振る舞いもタイトル初挑戦とは思えないほどだった。
第4局、佐世保対局で敗れた際に、「(敗れてタイになったが)深浦王位の地元だったということで(笑)」と発言をしていたが、この敗戦は想定の範囲内ですよ、という意味にも取れ、ずいぶんと余裕だなぁ、切り替えが早いなぁと思った。

タイトル戦だからといって特別気構えすることなく、普段どおりに戦っているように見えた。この落ち着きと切り替えの早さが勝因かもしれない。

一方の深浦康市前王位は、やや作戦的に空回り感があったように思う。ここ最近は順位戦などでも勝ちに恵まれてない。傍から見るとやや策を凝らしすぎのようにも思えるのだが。。。

昨年は羽生世代の棋士が軒並み不調に苦しんだが、今年は1学年下の深浦さんが苦しんでいる。棋聖戦でも王座戦でもあと一歩までいっているのでそのうち不調も脱すると思うが。。。早く不調を脱して来期はリベンジをかけて再び勝ち上がってほしいと思う。


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[ 2010/09/03 22:56 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)