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March goes out like a lamb.

March comes in like a lion.

将棋漫画『3月のライオン』の英題にもなっているこの言葉、もとはイギリスの古い諺で"March comes in like a lion, and goes out like a lamb."

「3月はライオンのような厳しい寒さで始まり、羊のように穏やかに去っていく」という意味で春の訪れる様子を表す言葉である。例年、東京では3月も半ばを過ぎればコートがいらなくなるのだが、今年は3月下旬になっても寒かった。加えて11日に発生した地震もあって正直春を感じる余裕もなかった。ここ2、3日ようやく暖かくなって東京では桜も開花したが、被災地東北はまだまだ寒い日が続いているようだ。

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震から早いもので半月が過ぎた。ほんとうに今年の3月はあっという間だった。
余震は収まりつつあり、鉄道などの交通機関も徐々に回復してきている。少なくとも私の住んでいる東京では普通の生活を送ることができる。その一方で福島原発事故の影響による放射能漏れのニュースが世間を騒がせている。東京は日常生活を送る上では問題ないレベルと認識しているが、毎日原発のニュースばかりだと不安になる人も多いかもしれない。

暗いニュースが多いがあまりにも深刻になりすぎると神経が磨り減ってしまう。復興は確実に長期化する。放射能とも長いお付き合いになるだろう。長い「戦い」に備え力を貯めることも大切なことかもしれない。状況を冷静に見つめつつもできるだけ前向きに生活していこうと思う。

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[ 2011/03/31 22:30 ] ブログ | TB(0) | CM(0)

第60回NHK杯決勝 羽生善治vs糸谷哲郎

2年連続で羽生糸谷の顔合わせとなった60回記念大会の決勝戦。
羽生は勝てば、前人未到の3連覇達成となる。対する糸谷は「去年のリベンジを達成したい」と語る。

振り駒で羽生NHK杯の先手。後手の糸谷五段が得意の一手損角換わりに誘導した。このNHK杯では準決勝以外3局一手損で決勝まで勝ち進んできた。

後手からの早繰り銀。これを糸谷五段は最近何局か採用している。準々決勝の対郷田戦もこの将棋。先手は腰掛銀に変化するのもあったが早繰り銀で対抗。相早繰り銀の将棋になった。相早繰り銀は後手の手損が響くと思うのだが、私は未だにこの戦型の後手の主張がわからない。先手が6八玉型なので当たりが強いということなのだろうか。

先手は金矢倉で銀の進出を受け止め、6、7筋に位を取る。玉形は先手のほうが良い。後手はどうまとめるのだろうか。
羽生糸谷20110327001

1図、△4五歩と突かれる前に▲5五銀(43手目)と出たのがが柔らかい好手だった。次に▲6六銀と固めて▲3七角が厳しい。先手の作戦勝ちとなった。3七角を△3五歩から追うが、▲7三歩成(55手目)から二枚換えで先手が良い。

とは言うものの先手が勝ちきるまでは難しい。67手目、飛車の取り合いで先手が勝てれば分かりやすいが歩切れなので△6九角が厳しい。冷静に見れば先手が良いのだろうが、後手も怪しく粘る。▲1五桂を消した△5九角、そして△3四と(80手目)。いつの間にかと金が四段目まで来ていた。「粘る順も見えるのが早い」(by橋本崇載)のが糸谷将棋だ。

20110327羽生糸谷002

しかし、△3四とにも▲4六桂(81手目)が厳しかった。△4四とにも▲同銀不成と切って後手陣は崩壊。△1四角と必死の頑張りを見せるが、じっと▲1六歩(93手目)と突いたのが冷静で決め手となった。

そこから後手は30手頑張ってみせたが、既にトッププロ相手には挽回しようのない大差の将棋で、名人が危なげなく寄り切った。
123手で羽生NHK杯の勝ち。これは完勝と言って良いだろう。序盤から終盤まで全てにおいて隙のない将棋だった。糸谷五段としては序盤の構想に問題があったかもしれない。格下相手にはあの怪しい粘りで勝つこともあるのだろうが・・・

これで羽生名人は前人未到のNHK杯3連覇を達成した。57回長沼七段に敗れてから15連勝!ほんとうに凄い。
通算優勝回数も9回ということで、「名誉NHK杯」まであと1回に迫った。名誉NHK杯は遅かれ早かれ達成するだろう。それにしてもこの連勝・連覇を止めるのは誰になるだろうか。また長沼七段のような伏兵が現れるのだろうか?今日解説だった森内九段にも頑張ってほしいところだ。

改めまして、羽生NHK杯3連覇おめでとうございます!



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[ 2011/03/27 18:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

第48回三段リーグ最終戦

門倉啓太・阿部光瑠 新四段誕生のお知らせ(日本将棋連盟)
第48回奨励会三段リーグ成績表(日本将棋連盟)

23日に行われた三段リーグ。第18回戦と19回戦が行われ、その結果13勝5敗の門倉啓太三段、阿部光瑠(こうる)三段が四段昇段を決めました。おめでとうございます!

門倉新四段は三段リーグ在籍通算11期の苦労人。NHK杯の記録係としてご存知の方も多いでしょう。Twitterにもいらっしゃるので個人的に応援していました。つぶやきを見る限り明るく面白い人のようですね^^大学にも通われていたようで両立は大変だったと思います。今度は対局者としてNHKに出てほしいです。

阿部光瑠(こうる)新四段は16歳、青森県出身。今年前期に四段昇段を決めた佐々木勇気四段と同学年。誕生日では佐々木四段より2ヶ月遅い阿部光瑠四段は最年少棋士となります。佐々木四段同様スピード出世で将来が期待されます。


前期に昇段を決めた佐々木勇気、船江恒平、そして今回の門倉、阿部、さらにはフリークラスからの「脱出」を決めた吉田正和の5人が6月から始まる順位戦(C級2組)に新たに参加することになります。特に16歳の佐々木、阿部の両先生がどのような活躍を見せるか注目したいと思います。




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[ 2011/03/24 22:13 ] 奨励会 | TB(0) | CM(0)

第60回NHK杯 糸谷哲郎vs丸山忠久

地震の影響で一週間延期された準決勝、丸山糸谷戦。

糸谷が今期NHK杯では初の先手番。準々決勝までは3局とも後手番で一手損角換わりを採用して勝ち上がってきた。
対する丸山は後手では一手損角換わりや横歩取り(最近は振り飛車穴熊も)を得意としている。後手の丸山がどの戦型に誘導するのか注目した。

本局は横歩取り模様の出だし。しかし横歩を取るところで糸谷が珍しく(?)長考。結局横歩を取らずに▲2八飛と下まで引いた。飛車を下段に引いてくれたので後手は横歩を取れる。取らないのもあったがここは気合で取るところだろう。以下先手は角交換から桂馬を跳ねる。
20110320糸谷丸山23手
上図が問題の局面、先手は飛車を捕獲するため蓋歩を打ったところ。
ここで丸山は△2七歩▲同飛△8七歩とした。▲8七同銀ならば△同飛成から△5四角の両取りで後手良し。しかし△8七歩に▲7九銀と引かれて後続手段がない。

後手は▲7九銀に△8九角と打ち込み8筋突破を狙ったが、
20110320糸谷丸山29手
ここで▲9五角がぴったり。この手で後手しびれてしまった。飛車を逃げると▲8七金~▲7八歩で角を捕獲されてしまう。後手は仕方なく歩を成ったが、もうこの時点で丸山は負けを悟ったと思う。▲8六角と飛車を取ってから、▲6五桂跳ねが痛烈すぎる。

そして▲9五角以下わずか10手で将棋は終わってしまった。
39手!で糸谷の完勝。NHK杯の最短手数が何手か知らないが、こんなに短い将棋は初めて見た。
対局終了が11時10分頃、ということで40分以上も時間が余ってしまった。

戻って問題の局面(24手目)は単に△5四角が優ったとのこと。以下▲3八銀△9四歩~△2六歩でどうか。▲9五角を消しつつ端攻めと2七の地点を狙う。後手も十分やれそうだ。感想戦で検討した結果▲8五歩は厳密には無理かもしれないと糸谷は言っていたが、実戦で対応するのは難しいと思う。

感想戦は約40分ということで最後まで持つのかと思ったが、例のごとく糸谷五段が色々しゃべってくれるので面白かった。丸山さんは大変だったでしょうか・・・

これで糸谷は二年連続の決勝進出。もうこの活躍は「旋風」とは呼ばないだろう。決勝の相手は昨年と同じく羽生名人。昨年のリベンジなるか。



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[ 2011/03/20 23:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

第36期棋王戦第4局 奇跡の大逆転

棋王戦第36期中継サイト

久保利明棋王の2勝1敗で迎えた第4局。

久保棋王は十八番のゴキゲン中飛車、対して渡辺明竜王は流行の「超速3七銀」を採用した。第2局では▲5八金右超急戦でゴキゲンを破ったが、あれは相当な準備が必要。第2局以降研究が進みゴキゲン側の対策も進化しているはずだ。さすがに連投はないとみていた。ということで本局渡辺は▲3七銀急戦で新たな研究をぶつけてきた。

25手目▲5五歩なら例の飛銀交換定跡になるが、今回は穏やかに▲6六銀。交換したばかりの歩を5四に打たせたことが先手の主張。ただし、歩越し銀が不安定なので直ぐに攻め潰せるというわけではない。角に桂馬の紐をつけた▲7七角(31手目)が「新手」。

nanokama
41手目(上図)の▲5七銀には驚いた。両取りが見えるが、▲2二角成からの強襲があり、未完成の後手陣は持たないようだ。そこで後手は△3三桂と角道を遮断したが、この手も疑問で3三銀から銀を捌くほうが優ったようだ。▲5七銀が機敏で以下先手優勢。

しかし、中終盤の粘りが久保棋王の持ち味。54手目△5三飛が良い辛抱で後手も差を詰める。実際は見た目以上に難しい将棋だったのかもしれない。飛車をぶつけたところでは形勢不明の将棋になっていた。
watakubo_kiou004-2.jpg

部分的には王将戦第5局でも出てきた△9五角。後手も勝負形になった。先手は△7七角成をどう防ぐか?
ここでは香車を残しておく▲8六桂が正解で、この手を久保棋王は軽視していたようだ。以下数手後の▲6一銀成も好手で後手玉は寄り。さすが竜王!控室の予想を上回る好手の連発で先手が勝利目前まで迫ったが・・・


最後の最後、△7六玉と逃げた手が奇跡的に詰めろになっていた。竜王はこの手を見落としていた。
最後は遊んでいた3三の銀まで働いての詰み。これは凄い、凄すぎる。
最終盤先手に色々な勝ち筋があったのだが、最悪の順を選んでしまった。


奇跡の大逆転で久保棋王が棋王戦3連覇を達成した。王将位も合わせて二冠を維持。羽生、佐藤、渡辺(そして豊島)を倒しての二冠は凄い。今回のタイトル戦では中終盤の手厚く粘り強い指し回しが印象に残った。羽生さんに何度も跳ね返されていた頃の弱いイメージはもうない。

そして渡辺竜王は今回も二冠目を獲ることはできなかった。正月に「今年こそ渡辺竜王が二冠達成する」と予想した私としては残念。棋聖戦も敗退しており、今年残っているのは王座戦だけとなった。あの竜王戦での強さを見ているだけに歯がゆい。



話は変わりますが、無駄な買い占めはやめましょう。
nokaishime640110.gif
stam_mats2さん、FC2用にバナー、テンプレート作ってくれたKiaさん、Thanks!





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[ 2011/03/20 08:00 ] 棋王戦 | TB(0) | CM(2)