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2011印象に残る一手ベスト10(5位~1位)

今年プロ将棋で印象に残った一手の後編。
6位~10位まではこちら

5位 3月2日 第69期A級順位戦9回戦 ▲高橋道雄△藤井猛 ▲1九歩△同馬▲2八歩
「一手」ではないけどこの三手一組は絶妙手。この一局は何度も並べ返しました。

▲1九歩△同馬に▲2八歩で二枚の角を無力化。歩の手筋が鮮やかに決まり先手勝勢となった。▲1九歩の直前は「先手優勢だけど後手も馬を自陣に引き付けてまだ粘れるか」という検討だったのだが、この三手を見て解説のプロ棋士も匙を投げてしまった。大駒二枚が盤の端っこでゴミのようになってしまったからね。終盤の寄せも見事で先手完勝。一局を通して高橋九段が冴えまくっていましたね。
高橋九段はA級最年長、50歳にして2期連続の勝ち越し。敗れた藤井九段は残念ながら降級となってしまった。

4位 6月25日 第82期棋聖戦五番勝負第2局 ▲深浦康市△羽生善治 180手 △5四角
羽生深浦の棋聖戦第2局の指し直し局。200手を超える大熱戦だった。途中からはわけの分からない将棋だった。羽生さんも終局後に「訳が分からなくなった」と言っていた。
habufuka002.jpg
図は後手が7六の角を5四角と引いたところ。この手が"詰めろ逃れの詰めろ"でピッタリ。5四の角が8一に利いていて後手玉はZ(絶対詰まない形)になっている。この手が決め手となって大勢が決したのだが、個人的には次の▲6五桂も強く印象に残っている。
なぜ、歩じゃないのか?後で調べてみると歩でも負けで桂馬は最善の粘りだったようだ。
新聞観戦記に書かれていたが直前の▲6一飛成で▲7二金ならば先手勝ちだった。深浦ファンとしては悔しい一局になった。
関連リンク:SHOGI DIARY 6月25日 第82期棋聖戦第2局 羽生vs深浦

3位、9月7日 第59期王座戦五番勝負第1局 ▲渡辺△羽生 71手 ▲2四歩
王座戦は渡辺竜王が19連覇中の羽生王座を破り初の二冠を達成した。
羽生王座渡辺1-001
その王座戦五番勝負で印象に残っているのが第1局の▲2四歩(71手目)。7六の銀を取られても攻めあいで先手勝ちという大局観。▲2四歩は急所だけれども、先に王手で銀を取られてしまうので盲点になりやすい手だと思う。その数手前の▲3五歩とセットで研究だったのだろう。
角換わりは先手後手両方持って勝っているのが竜王の凄いところである。
王座戦は3局とも熱戦だったけれども、1局目の勝利が大きかったと思う。渡辺先勝で「王座戦は羽生の土俵」という雰囲気がガラッと変わった。

2位 5月6日 第69期名人戦七番勝負第3局 ▲森内△羽生 73手 ▲4六飛成
下馬評を覆し森内さんが名人奪取した今年の名人戦。その中で特に印象に残っているのは第3局の▲4六飛成。
羽生森内3-001
図から▲4六飛成△3七角成に▲4二竜と時間差で竜を入る。後手は△2六馬の一手となるが、上図と比べると先手だけが一手指して、しかも手番を握っていることになる。単に4二に成るよりも得をしているのだ。手番を握って▲4九歩が決め手となった。マジックのような手順で思わず唸らされた。
名人戦では第2局の△5三金も印象に残っている。あの強い勝ち方を見ているだけに最近の不調(9連敗)は信じられない。早く復調して春の防衛戦に臨んでほしいと思う。

1位 11月20日 JT将棋日本シリーズ決勝 ▲渡辺△羽生、106手 △6七金
1位はこれです。現地で観戦したときの興奮が未だに忘れられない。

その一手前のところでは「そろそろ投げるんじゃない?」という声も周りから聞こえてきた。私も後手から迫るのは難しいかなと思ってたところ、△6七金が飛んできたのでぶったまげた。
30秒でこんな手指されたら竜王でも間違えてしまうよね。
歴史に残る劇的な逆転だと思う。詳細は以下の観戦記事を見てください。
SHOGI DIARY 渡辺まさかの頓死 - JT将棋日本シリーズ決勝 渡辺竜王vs羽生二冠 (11月21日)

渡辺さんが3連勝で王座奪取、覇者交代を印象付けた2011年だったけれども最後に勝ったのは羽生さんだった。やっぱり羽生さんは強かった!

今の将棋界を見ると羽生渡辺、この2人が抜けていると思う。来年はこの2人の対戦をもっともっと見たいですね。

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[ 2011/12/30 22:26 ] 将棋 | TB(0) | CM(0)

2011印象に残る一手ベスト10(6位~10位)

年末ということで、今年のプロ将棋で印象に残った妙手・鬼手を紹介しながら1年を振り返ろうと思う。
色んな手があって正直選びきれなかった。今年を振り返るという主旨なので番勝負中心になりますがお付き合いください。

10位、3月18日 第36期棋王戦五番勝負第4局 ▲渡辺明△久保利明 106手 △7六玉

久保利明棋王が二冠防衛を決めた一局。図は7五の玉を7六に逃げたところ。この△7六玉が凌ぎの妙手でなんと"詰めろ逃れの詰めろ"になっている。つい8六に逃げてしまうところだけど。渡辺竜王優勢で迎えた終盤だったが最後に着地失敗。劇的な逆転でしたね。
「玉は最強の攻め駒」と言いたくなるような△7六玉だった。
棋譜リンク→第36期棋王戦 五番勝負 第4局 久保利明棋王 対 渡辺明竜王

9位、7月19日 第24期竜王戦決勝トーナメント ▲橋本崇載△久保利明 32手 △5三金
続いて久保二冠の快勝譜。今年も色々な新手を見せてくれた久保二冠だが、この将棋が一番印象に残っている。
久保橋本001
5二の金を6二に寄るのかなと思っていたら△5三金!と上がった。5五の歩を取らせる大胆な構想だ。これは思いつかない。
これで久保さんの挑戦だろうと思ったのだが、挑決で丸山九段に敗れその後失速してしまったのは残念だった。
関連記事:SHOGI DIARY 第24期竜王戦 久保利明二冠が挑戦者決定戦進出

8位、6月4日 JT将棋日本シリーズ1回戦 ▲深浦康市△佐藤康光 78手 △6五飛
深浦佐藤jt001
大震災のあった2011年。震災の影響で、仙台で開催予定だったJT杯1回戦の公開対局も将棋会館での対局(ネット中継あり)に変更となった。

後手の佐藤九段がゴキゲン中飛車を採用。後手が苦しいと言われていた中盤戦、佐藤九段が△6五同飛のタダ捨てで迫る。▲同銀なら△4七歩成で勝負するというもの。実戦は▲6六歩に△5五飛!と再度飛車の押し売り。一連の勝負手で後手が優勢となったが、そこから形勢は二転三転。終盤後手が一時は入玉したのだが、それを引き戻し最後は6七の地点で仕留めて深浦さんの勝ち。199手の大熱戦。名局でした。

米長会長の迷解説も対局を盛り上げた。下品なコメもあったけれど(苦笑)米長解説は好きだけれどもちょっとやり過ぎだったね。(今見ると中継のコメントは消されている)
棋譜はこちら→2011年度「プロ公式戦」一回戦第一局 | JT ウェブサイト

7位 7月15日 第24期竜王戦決勝トーナメント ▲山崎隆之△久保利明 37手 ▲3八角
山崎久保001-2
今年最も印象に残った自陣角ということでこの将棋を挙げたい。
図は後手が飛車交換を迫り先手がそれに応じたところ。バラバラの陣形なのに飛車交換しても良いの?と思っていたら▲3八角という手があった。飛車の打ち込みを防ぎつつ遠く後手玉をも睨んでいる。次に▲4六歩と突いて▲8五歩から玉頭を攻める狙いがある。これで後手が苦しい。
しかし、ここから山崎七段は勝機を逃し逆転負け。最後はこの角が全く働かない展開になってしまった。中盤以降の崩れ方は正直見てて辛かった。
自由奔放な山崎将棋は見てて楽しい。来年は結果のほうでも(具体的にはタイトル)ファンを喜ばせてほしい。
棋譜リンク→久保利明二冠 対 山崎隆之七段

番外編 12月5日 将棋倶楽部24 bonkras △8二角
自陣角つながりで、プロ将棋ではないがボンクラーズ(bonkras)の将棋を取り上げたい。今年の年末はボンクラーズの将棋倶楽部24参戦、最高R更新が話題を呼んだ。
下図での次の一手が凄かった。

なんと△8二角!狙いは△7四歩からのコビン攻めである。普通は△5五角だが▲3七角と合わせる手がある。いやー、この8二角は思いつかなかった。
実戦は▲1八玉と角筋を避けたが、△7四歩▲同歩△3六飛以下先手のミスもあって48手でボンクラの勝ち。
3筋に飛車を転換して、△8二角。人間でこんな構想を思いつくのは山崎七段か藤井九段ぐらいではないだろうか。
<関連リンク>2ch名人 : ボンクラーズの構想がヤバい!(棋譜と2ちゃんねるの反応をまとめた記事)

6位 2月20日 第60回NHK杯本戦準々決勝 ▲羽生善治△佐藤康光 ▲9六金
この将棋は覚えている人も多いだろう。
羽生佐藤96金001
NHK杯史上初の3連覇を達成した羽生さんの将棋から。解説の加藤一二三九段が興奮して叫んでたのも記憶に残っている。
実戦は▲9六金に△5二玉と早逃げしたが、△5六飛▲7八銀△9六香▲9七歩△7六桂(詰めろ)なら後手勝ち筋だったようだ。
次の一手問題で出されれば解けるかもしれないけど、30秒将棋でこういう手がよく指せるなぁと思います。
今期も既に3回戦進出を決めているが、4連覇なるかどうか。年明けのNHK杯も注目ですね。
関連記事:SHOGI DIARY 第60回NHK杯準々決勝 羽生善治vs佐藤康光 ▲9六金

5位~1位は次回更新

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[ 2011/12/30 09:00 ] 将棋 | TB(0) | CM(0)

NHK杯3回戦 久保二冠vs森内名人

今年最後のNHK杯は久保利明棋王・王将対森内俊之名人の好カードだった。解説は米長邦雄永世棋聖と豪華メンバーが揃った。

2011年前半戦の主役となったこの2人だが、ここ最近調子が良くない。一時は三冠をうかがう勢いにあった久保さんだが、竜王挑戦をあと一歩で逃しそこから7連敗。順位戦も5連敗スタートで残留に黄信号が灯っている。一方の森内名人は現在8連敗中(これに負けると9連敗)、王将リーグは全敗で陥落し、今年度勝率はなんと3割台・・・本当にどうしたんだろう?

さて将棋は先手となった久保二冠が三間に振った。▲7六歩△8四歩に▲5六歩からの中飛車を予想した人が多かったと思うが、端歩の交換を入れてから▲7八飛。対して森内名人は引き角戦法。名人の引き角はもっと意外だった。

組み上がって後手は△8六歩▲同歩△同角と仕掛けてくる。これに先手は▲4五歩。
この手は久保さんらしい。四間飛車対棒銀でもこういう手があったが、4六に角を持ってきて捌くのが久保好みだ。

桂馬を食いちぎって、さらに飛車も切って▲4六角(45手目)。▲7四歩の存在が大きく逃げ方が難しい。先手からはどこかで▲3四桂のコビン攻めもある。これは後手受け切れるのだろうか?

▲6四角(51手目)で後手困ったと思ったが△5三飛(上図)が鉄板流の受け。これ以外の手だと終わってしまうのだが△5三飛で受け切ってしまう。先手は馬と竜を作ったが攻めをつなげるのが難しい。9一を取るのは△3六桂の切り札がある。局面が収まってみると後手優勢になっていた。

しかし、二冠も負けていない。▲7七桂~▲6五桂を間に合わせる。左桂の捌きに命をかけるのが久保将棋。両者の持ち味がぶつかり合う展開になった。

終盤、後手が△6四角(74手目)の切り札を出してきた。先手は攻めが止まると負けになってしまう。馬取りの△3二銀(上図)に構わず▲7四桂(83手目)は思いつかなかった。これで先手の攻めが切れなくなった。最後は一気に後手玉を寄せきって久保二冠の勝ち。この勝ち方は強い!

森内名人が優勢だったはずだが、終盤久保二冠が勝負手を繰り出し最後は巧く攻めをつなげた。
後手は△3二銀(82手目)が良くなかったかもしれない。結局2一の馬を取るヒマがなかった。ここで△5五角のほうが良かったと思う。

二冠の捌きvs鉄板の受け、両者の持ち味が随所に出た好局だった。米長会長の解説も面白かったし、今年最後の一番にふさわしい熱戦でした。

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[ 2011/12/26 07:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

12月21日 棋聖戦、藤井九段快勝!

blogのトップがいつまでも暗い話(電王戦)なのもアレなので明るい話題で更新。

順位戦6連敗スタートでファンを心配させていた藤井猛九段だが、このところ復調の兆しがみられる。現在3連勝中で、しかも内容が良い。

先日21日(水)の棋聖戦二次予選、vs北浜健介七段戦は将棋連盟モバイルで中継されていたが、藤井先生らしい勝ち方で将棋も面白かった。

藤井九段が先手で角交換型の四間飛車を採用した。角交換から▲9八飛・▲7八銀の形は前例があるが奇妙な形。なんとも独創的な駒組みである。前例の▲藤井△先崎戦では、後手が8筋の交換を避けたのだが、北浜七段は果敢に踏み込む。
藤井北浜001

飛車先を交換してきたのに対して、▲8七歩では後手の言い分を通してしまう。▲7七角もあるが△同角成▲同桂に△8九角が気になったようだ。歩を打たず▲7九金!で頑張る。しかし、△8八歩にはどうするのだろう?本当に大丈夫なのか?と思ってみていたが、北浜七段は長考の末△3二玉と自重した。

△8八歩は▲7七桂△8九歩成▲同金に角を切っていくことになるが、後手は角を切ると2二の銀が離れ駒になってしまう。先手からは▲5五角が両取りになる反撃があるため、北浜七段は踏み込めなかったようだ。この辺の水面下の変化は中継の棋譜コメントが詳しい。難解な変化だが最善を尽くせば先手が良くなるようだ。

△3二玉は一番無難な手だが、先手も飛車を8筋に戻して攻めに参加させることができた。こうなれば先手不満がない。

その後も細かくポイントを重ねた藤井九段が優勢を築き、87手で快勝。

藤井九段、今年最後の対局を白星で締めくくった。
この勝利は藤井ファンにとって最高のクリスマスプレゼントとなったのではないでしょうか。

今年は順位戦降級、B1で6連敗と良くないことが続いたが、来年は心機一転頑張ってほしい。また大舞台での活躍が見たいですね。

※棋譜と詳しい解説は日本将棋連盟モバイル(http://www.shogi.or.jp/mobile/)でご覧ください。


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[ 2011/12/24 08:00 ] 棋聖戦 | TB(0) | CM(0)

米長永世棋聖敗れる

昨夜行われた米長邦雄永世棋聖vsボンクラーズ電王戦プレマッチはボンクラーズの圧勝という結果に終わりました。
29手目の▲7五歩で終わっちゃった感じでしたね。完敗でした。
一応棋譜だけ貼っておきます。
(↓棋譜再生 要Adobe Flash player)
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[ 2011/12/22 07:30 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)