スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

2011年度最高勝率は中村太地(歴代2位!)

昨日で2011年度のプロ公式戦が終了。
既に勝率1位が確定していた中村太地五段は昨日の棋王戦予選(vs片上戦)も勝ち。40勝7敗、勝率.851で歴代2位の記録を更新しました。

参考:歴代記録一覧(日本将棋連盟)

ちなみに歴代1位は中原先生(1967年)の8割5分4厘。そして今まで2位だったのが羽生さん(1995年)の46勝9敗、8割3分6厘。あの七冠を達成した年ですね。全てのタイトル戦に出てこの勝率ですから物凄い記録です。勝率8割超えるだけでも大変なのに・・・タイトルホルダーで羽生さんの記録を超える人は今後出てこないでしょうね。

今期の中村太地さんは、それに比べると対戦相手に恵まれた感はありますが、棋聖戦では森内名人、佐藤九段(当時)を倒していますし、その実力は確かなものがあるといえます。
年々競争が激しくなっているプロ棋界で8割5分というのはやはり立派な記録だと思います。

この勢いでタイトル戦にも出てきてほしいですね。歌舞伎系のイケメンですから和服姿も似合うでしょう^^現在ベスト4に進出している棋聖戦は要注目です。

マイコミ将棋BOOKS 速攻!ゴキゲン中飛車破りマイコミ将棋BOOKS 速攻!ゴキゲン中飛車破り
(2011/09/21)
中村 太地

商品詳細を見る

スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/03/31 07:45 ] 将棋 | TB(0) | CM(0)

第23期女流王位戦挑戦者決定戦 里見vs清水

棋譜→第23期女流王位戦挑戦者決定戦 里見香奈女流三冠 対 清水市代女流六段

四冠を狙う里見香奈と2年連続の挑戦を目指す清水市代の対戦。この2人が対戦するのは今年度9局目となる。

過去の対戦成績は里見の15勝10敗。タイトル戦では里見が圧倒しているが、意外にも番勝負以外では清水が全勝。
参考:清水市代対里見香奈(棋士別成績一覧)
最近では昨年の女流王位戦の挑決、今年のマイナビの準決勝で清水が勝って里見のタイトル挑戦を阻んでいる。

戦型は先手の升田流向かい飛車。4筋に位を取って木村美濃に組み替えるのが里見の構想だった。対して後手は△7三桂から急戦を仕掛ける。自陣角を打って先手の飛車のコビンを攻める。単調なようでこの攻めが煩かった。


△9五桂(46手目)はそっぽなので指しにくい手だが、意外と受けが難しい。受けてもキリがないとみた里見は▲2五桂から攻め合いを選ぶ。後手は桂損だが飛車先を突破。一方先手は9六の金が遊んでいる。このあたりは形勢は難しいが居飛車を持ってみたい。


局面は進んで終盤、△4一玉の早逃げに▲1三歩成が大胆かつ冷静な一着だった。ここで後手からの寄せがありそうだが先手玉は上部が厚く意外と寄らない。▲2三と~▲2四とで入玉ロードが開けてきた。
以下、先手の入玉が確定して形勢がはっきりした・・・と思ったがここからが長かった。

▲5五歩(131手目)では▲7三桂で先手が明快に勝ちだった。▲7三桂は次の一手で出てくるような手で△同歩でも△同銀でも左右挟撃が決まる。しかし、里見は▲7三桂を逃してしまう。以下相入玉まであるという泥仕合になった。

後手は必死の防戦で入玉を目指す。
この不屈の粘りこそが清水市代の真骨頂だ。今まで何人もの女流棋士がこの粘りに間違え逆転負けを食らった。本局も先手が里見さんでなかったら入玉を許していたかもしれない。

213手で辛くも逃げきり里見の勝ち。これまでタイトル戦以外では清水さん相手に全敗だった里見さんだが、ようやくその壁を乗り越えることができた。一方で清水さんは19期連続で女流王位戦に登場していたが、その記録が途絶えてしまった。

甲斐智美女流王位との五番勝負は4月26日に開幕する。里見の4冠達成なるか、それとも甲斐が意地をみせるか。甲斐vs里見のタイトル戦は初めてなのでどういう戦いが見られるか楽しみだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/03/27 07:30 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

大混戦の王位リーグ

第53期王位戦(対戦表)
53期王位戦の挑戦者決定リーグは現在3回戦が進行中。

最近のタイトル戦はいわゆる「羽生世代」の活躍が目立っているが、棋聖戦と王位戦では若手が出てくると思う。特に王位戦はそうなりそうな雰囲気がある。現在挑決リーグに残っている「羽生世代」は藤井、丸山の2人のみ。両者ともに順位戦で降級しており調子は良くない。

紅組は中村修九段以外は20代。若手強豪が勢揃いで白組よりも激戦区という印象がある。一昨日、戸辺六段が船江五段に敗れ、早くも全勝が消えた。普通に考えれば渡辺明竜王が本命だがここに来て連敗中(NHK杯決勝、棋聖戦vs深浦、王位リーグvs戸辺)。調子を落としているので他の棋士にも十分チャンスはある。中村九段以外は誰が勝ち上がってもおかしくない。

リーグ初参加の船江恒平五段もこのメンツの中では厳しいと思ったが、ここまで2勝1敗と健闘している。
金曜日のvs戸辺戦は終盤の面白い将棋だった。ゴキ中対超速で船江五段のほうがずっと良かったと思うが、終盤馬を取らずに"▲5二と"と強く踏み込んで勝ち。この切れ味鋭い終盤力が船江五段の持ち味だ。
1回戦の広瀬七段戦でも入玉模様の難解な終盤戦を制して勝ち。この将棋も面白かった。

このまま勢いに乗って挑戦まであるかもしれない。ラストの渡辺竜王戦がとても楽しみだ。

一方、白組は藤井猛九段と牧野光則四段が2連勝。リーグ開幕前は丸山、村山のどちらかが来ると思ったが村山五段は2連敗スタートで脱落。丸山九段も調子は今ひとつなので、藤井九段の挑決進出は十分あるだろう。しかし挑決で紅組の勝者に勝つのは厳しいか。個人的に羽生藤井の番勝負は見たいので頑張ってほしいですが。

もう1人全勝の牧野四段にも頑張ってほしいが、残り3局藤井、丸山、村山に勝ち越すのは難しいと思う。
残りの相手を見ると藤井九段が有利に思えるが、果たしてどうなるだろうか。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/03/25 07:30 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)

第5回女流最強戦 清水市代初優勝

棋譜→甲斐智美女流王位 対 清水市代女流六段

女流最強戦決勝、現地(大和証券本社)で観戦してきました。

今回の決勝は第一人者清水市代女流六段と第1回の覇者、甲斐智美女流王位の対戦。清水は上田女王を倒して、そして甲斐は前回の覇者中井六段と里見女流三冠を倒して決勝進出。

戦型は甲斐女流王位のゴキゲン中飛車に清水女流六段の「超速」。▲6六歩と角道を止めたのでじっくりした戦いになった。「森内流を拝借して」と清水さんが言っていたが、▲6六歩(23手目)の局面は昨年の名人戦第3局と同一。名人戦で羽生さんは△4四歩と突いたが甲斐さんは銀を5三に上がる。△5六歩のあたりまでは実戦例があって、△3八歩が甲斐さんの工夫だったが、これが得だったかは微妙なところ。


▲3六金(59手目)が印象に残った一手。ここに金を打てる人はなかなかいない。いかにも清水さんらしい手だと思う。その前の▲5五銀とあわせて先手はじっくりおさえこむ方針。
対して甲斐さんが6筋に飛車を回った手が良くなかったようで、▲4三銀不成から1一の香車を取って先手が優勢になった。遊びそうだった3六の金も中央に使えて悪いところがない。

△4四金(90手目)には▲同成銀と取るのが明快だったと思うが清水さんは飛車を引く。攻め合いにはしないつもりだったようだが、成銀をただで取られてしまった。一時は取られそうだった飛車を捌けて、振り飛車もやる気が出てきたのではないか。先手勝勢から一転して混戦になった。


終盤△5五歩(136手目)が痛恨のクリックミス。甲斐さんは6五に着手する予定だったようだ。△6五歩もしくは金を逃げる手(△3五金)を指していればまだまだ難しい戦いが続いていただろう。4四の金をただで取られて形勢ははっきりした。

最後は見事な即詰みで清水女流六段の勝ち。この大会5回目にして初優勝を飾った。


優勝の感想を聞かれて、清水さんは声を詰まらせていた。今年は全てのタイトル戦に挑戦者として登場したが、いずれも敗退。最後に1つ獲れて良かったですね!

これで清水女流六段は今期39勝目、年間勝数記録で中井広恵(2001年度)に並び歴代1位タイとなった。この記録も凄い。男性棋界では「羽生世代」の活躍が話題になっていますが、女の世界も「羽生世代」がまだまだ強い!
今年度はあと2局対局の予定があるということで記録更新に期待がかかります。


このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/03/20 08:47 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

羽生4連覇&名誉NHK杯達成! 第61回NHK杯決勝 羽生二冠vs渡辺竜王

今期の決勝は羽生渡辺の頂上決戦となった。

前人未到の4連覇20連勝と名誉NHK杯(通算10回優勝)をかける羽生善治NHK杯。相手は最強のラスボス渡辺明竜王。これまで節目節目で羽生さんの大記録(永世竜王、王座戦20連覇)を阻んできた。今回も渡辺竜王が羽生さんの記録を阻止する・・・と思ってた人も多かったのではないか。少なくとも私はそう思ってました。

過去の対戦成績は羽生の15勝、渡辺の19勝。今期は9月の王座戦で渡辺が3連勝で奪取、A級順位戦は羽生が勝ち名人挑戦、そして11月のJT杯決勝では羽生が鬼手△6七金で大逆転勝ちをおさめている。

戦型は矢倉になった。▲4六銀・3七桂で後手が△9五歩を突く定跡形。羽生渡辺戦でも何局か指されている形である。80手目△3三銀までは昨年のNHK杯準決勝▲羽生△渡辺戦(羽生勝ち)と同じ進行。

参考棋譜1→2011年03月06日第60回NHK杯準決勝第1局(NHKの公式サイト)
参考棋譜2→第23期竜王戦 七番勝負第2局 羽生-渡辺(62手目まで同一)

実戦例があるのでお互い指し手が早い。前例は▲3四桂△1二玉の交換を入れてから▲7一馬と入ったが、本譜は単に▲7一馬。対して後手は飛車を4二に逃げる。

3四の銀取りを受けて竜王は3九に飛車を打ち込む。飛車を打つ場所は3八もあった。対して▲4八銀が凄い手。
羽生渡辺NHK001

ここに銀は打ちにくいと思ったが・・・なにがなんでも飛車をどかして3四桂を実現するという手だ。感想戦によると渡辺もこの手は見えていて、▲4八銀ですでに先手が指しやすいらしい。

対して、△9六歩(102手目)は渡辺竜王らしい一着だと思う。9一の香車がいないのに端攻め。渡辺さんの将棋は端や玉頭からの反撃が鋭い。前例の羽生渡辺の竜王戦でも意表の端攻めが印象に残っている。▲3九香の両取りには△9五桂でギリギリの一手違いに持ち込む。
羽生渡辺NHK002

▲8六銀(次に▲3四桂打)で後手困ったかと思ったが、△6二飛が指されてみればなるほどの一着。解説の森内名人もこの手に感心していた。対して羽生も馬は逃げない。9五の桂馬を外して寄せに行く。

先手の玉頭も怖い形だが、羽生は自玉に詰みなしとみて、後手玉に必至をかけた。
先手玉は詰むや詰まざるや。

香車の王手に▲8四歩(131手目)~▲8五歩の中合いが手筋。中合いをせずに▲8六歩だと△6九角があるようだ。(▲同金は△6七飛成で詰む。)
△8五香に▲9六玉とかわして以下△8六金▲9五玉△7三角で下図
羽生渡辺NHK003

△7三角に羽生は▲8四金合。ここで他の合駒だと△9四歩▲同玉△7二角▲8三合駒に△9三歩▲同玉△9二歩以下なんと先手玉は詰んでしまう(!)30秒で正確な合駒を選んだのはさすがだった。

金合だと△9三歩に▲同金があるので詰まない。▲9三同金を見て渡辺竜王の投了となった。最後竜王は逆転を狙っていたが、あと一歩及ばず。それにしても難解な終盤戦だった。

これで羽生さんは前人未到の4連覇。永世名誉称号の中では最も難しいと思われた「名誉NHK杯」も達成してしまった。NHK杯だけでなく、今期はJT杯、朝日杯でも優勝し、早指し棋戦は敵なし。本当にすごい。

昨年羽生さんが渡辺竜王に王座を奪われたとき、いよいよ覇者交代のときが来たかと思った。しかし、最近の鬼のような強さを見るとまだまだ羽生さんが第一人者だと思う。今回のNHK杯で渡辺竜王が勝っていれば「早指しも渡辺か」となっていたはず。その流れを止めて羽生さんにとって大きな1勝となったと思う。

羽生渡辺の覇権争いは今後どのような展開をみせるのか。来期以降も2人の対戦から目が離せないですね。

ラジオNHK杯 将棋トーナメント 第61回決勝戦 羽生善治 NHK杯 対 渡辺明 竜王 (←3月20日に放送されたラジオ解説を音声で聴くことができる)
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/03/19 00:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)