スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

中村太地六段が棋聖挑戦

第83期棋聖戦中継サイト

棋聖戦は若手の中村太地五段が深浦康市九段を破り挑戦権を獲得。

プロ入りしてから安定して勝ち星を上げていた中村太地さんだが、目立った活躍は新人王戦の準優勝ぐらいだった。それが昨年勝率1位、順位戦全勝と大きく飛躍。去年の勝率については「下位相手に稼いだ」という見方もあったが、この棋聖戦では森内、佐藤康、深浦らトップ棋士を次々と撃破。文句なしの挑戦と言って良いだろう。

挑戦者決定戦の相手は3年連続の挑戦を狙う深浦康市九段。こちらも好調で本戦2回戦では渡辺明竜王の後手角換わりを粉砕、準決勝の郷田棋王戦では難解な終盤戦を制し決勝に進出してきた。

挑決の将棋は横歩取り。先手が▲3六飛を保留する「青野流」と呼ばれる形になった。正直よくわからない将棋だったが、後手の△3六歩(38手目)が指し過ぎだったらしい。深浦さんは作戦巧者で策がハマッたときは羽生・渡辺をも吹っ飛ばす力を持っているが、逆に凝らしすぎて負けるということがよくある。本譜もそんな感じだった。

対して太地さんの▲4六金~▲4五金が力強かった。この金を拠点にして上から押し潰して圧勝。

最近のタイトル戦はいわゆる「羽生世代」を中心とする常連組の活躍が続いていたが、ようやく新しい顔が出てきた。しかも端正な顔立ちのイケメン!歌舞伎役者みたいで和服がとても似合うと思う。今から楽しみですね。

で、そのイケメン中村太地さんのtwitterアカウントがこちら(@banibanilla)になるのですが、ファンの祝福コメントに1つ1つ丁寧に返信していて好感が持てました。普通まとめてお礼を言うじゃないですか。偉いですよね。

さて、羽生善治棋聖との五番勝負の予想ですが、意外と太地くんはやると思います。2年連続で3タテを食らった深浦さんよりは期待できますね。
公式戦での対戦が一度もないということで予想しにくいのですが、羽生さんからすると相手との間合いを掴むのに苦労すると思います。去年の王位戦vs広瀬と似たような展開になりそう。
最後は経験地力の差が出て羽生さんが3-1or3-2で防衛ということになると思いますが、勢いに乗ればまさかの奪取もあるかもしれません。

マイコミ将棋BOOKS 速攻!ゴキゲン中飛車破りマイコミ将棋BOOKS 速攻!ゴキゲン中飛車破り
(2011/09/21)
中村 太地

商品詳細を見る

スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/04/28 07:29 ] 棋聖戦 | TB(0) | CM(0)

第70期名人戦第2局 羽生二冠快勝

朝日新聞デジタル:挑戦者・羽生二冠が1勝返しタイ 将棋名人戦第2局 - 将棋 -

第2局、森内俊之名人の2手目△8四歩に羽生二冠が▲2六歩を選んで角換わり腰掛け銀の将棋になった。この2人の名人戦で(手損のない)角換わりになるのは実に7年ぶり。これほど久しぶりというのは意外な感じもする。

後手の対策は△7三桂保留の専守防衛型。両者ともに指し手が早く1日目の昼で56手目まで進んだ。最近では去年の王座戦第1局▲渡辺△羽生戦がこの形だった。王座戦では61手目▲5八銀に△4六金としたが先手の攻めが速く渡辺勝ち。
棋譜→第59期王座戦 五番勝負 第1局 羽生善治王座 対 渡辺明竜王

また、直近の前例では▲木村△佐藤康戦(4月5日、竜王戦)というのがあり62手目△9三桂の新手が出ている。この将棋はモバイルで中継されていたが、後手の攻めが炸裂し佐藤の勝ち。結果的には後手勝ちだったが、当時の感想コメントを読むと佐藤も自信がなく難しい将棋だったようである。
羽生森内70_2_1

私は△9三桂が来るかと思ったが、森内名人が選んだのは△2七金のもたれ指し。この手は「新手」となる。浮かばない手ではないが、金が遊ぶ可能性があり勇気のいる手だと思う。ニコ生解説の佐藤康光は、実戦で△2七金も候補にあったが先の変化に自信が持てなかったために△9三桂を選んだそうだ。

△2七金から上部を厚くしてあわよくば入玉を狙うのが後手の構想だったが、結果的にはこの金が3八で遊ぶ展開になってしまった。勿論名人もそれは覚悟の上でこの手を選んだのだろうが、その割りに戦果が上がらず。対して先手からは飛車を一段目に下ろしてからの玉頭攻めが厳しかった。
羽生森内70_2_2

上図は6六に飛車を成った局面だが、先手が手厚く負けにくい形となっている。▲2四歩のクサビが入ったのも大きい。後手の唯一の望みである相入玉も難しく、仮に入っても点数負けになりそうだ。この局面で森内名人は単に△2六馬としたが▲6七銀と逃げられて5九の成桂も遊ぶ展開となってしまった。△5八成桂~△2六馬が優ったようだが、その展開も森内名人は自信がなかったようだ。

以下は先手が着実に優勢を拡大。後手は必死の粘りで上部脱出を図ったが及ばなかった。磐石の指し回しで羽生二冠の完勝。

森内名人の新手△2七金から後手が入玉できるかという勝負になったが、打った金が働かず苦しい戦いになってしまった。
第1局もそうだったが入玉を目指す将棋の難しさを感じた一局だった。

これで両者先手番を取り合って1勝1敗。戦前の予想通りどちらが先に後手番を取るかという勝負になりそうだ。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/04/26 07:13 ] 名人戦・順位戦 | TB(1) | CM(0)

NHK杯に佐藤紳哉六段が登場

棋界屈指のツケ面、じゃなかったイケメンの佐藤紳哉六段が11年ぶりにNHK杯に登場。対戦相手は昨年度年間最多勝の豊島将之七段(収録時は六段)でした。
四段に上がった頃から砂糖のように甘いマスクで将棋界のキムタクを目指していた紳哉さんですが、いつの間にか狩野英孝的な色物キャラとなってしまいました。頭髪も見事に後退して・・・(以下略)

その紳哉さんが今回久々に登場ということで期待して見てましたが、若返ってるじゃないですか!特に上のほうが。
服もオサレなの着てて似合ってる。黒のジャケットにインナー、ネックレスですか。オシャレ番長の天彦さんも褒めてましたね。
そして対局前のインタビューで思わず笑ってしまいました。



-豊島六段の印象はいかがですか?
豊島ぁ?強いよね。序盤、中盤、終盤隙が無いと思うよ。だけど、俺は負けないよ。
-本局への抱負をお願いします
えー、こまだ、駒たちが躍動する俺の将棋を皆さんに見せたいね。

なんというか、プロレスの煽りみたいwそれなのに棒読みでしかも噛んじゃってるのが何ともいえないですね。

最初のインタビューで笑わされましたが、対局中は真面目にやってました。そりゃ当然ですね。鬼のような形相で盤に向かう紳哉さん。初めて見た人は顔芸なのかと思ったかもしれないけど、順位戦とか見てるといつもあんな感じなんですよ。本当に絵になる棋士だと思います。

今日みたいに黙って対局に没頭していればカッコいいのにもったいない!

さて肝心の将棋の内容ですが、豊島七段のゴキゲン中飛車でした。豊島くんは基本居飛車党なので紳哉さんは肩透かしを食らったと思います。

で、今流行りの「超速」になりましたが、美濃囲いを急いでからの△3二銀型が最近では珍しい形。5筋を交換して飛車を5二に引いたのはもっと珍しい。5一に引くほうが多いですね。
佐藤紳豊島001
実は豊島さんは逆を持って似た形を経験していました。少し前に携帯中継されてた▲豊島△今泉戦(2月21日、棋王戦)で、そのとき今泉アマは端を受けてましたが、本譜豊島さんは端を受けずに△4三銀から△4五歩を急ぎます。この構想が上手くいきましたね。対して居飛車は端の位の2手が緩手になってしまいました。△4五歩に備えるほうが良かったようです。△4五歩に▲同銀と取りましたが、この銀が立ち往生し先手が苦しくなりました。

意外な作戦選択でしたが、豊島さんは早指しということであえてこの戦型を選んだのでしょう。「長考派」の紳哉六段に対して時間を使わずに指していたのもしたたかでした。感想戦では▲5六歩(53手目)が最後の敗着とされてましたが、このとき紳哉さんの考慮時間は残り1回しかなく、対して豊島くんは残り10回、最初の15分も使いきっていないという状況。持ち時間の差も大きかったですね。

終始落ち着いた指し回しで豊島くんの快勝。相撲に例えると、気合十分でぶつかってきた相手を立合いで軽くいなし、両廻しガッチリ掴んで万全の寄り切り、という感じでしょうか。

可愛い顔してあの子わりとやるもんだね!

豊島七段の戦略家としてのしたたかさを感じた一局でした。事前インタビューでは優勝目指すと言ってましたね。ぜひ頑張ってほしいです。

このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/04/23 07:30 ] NHK杯 | TB(1) | CM(0)

第5期マイナビ女子オープン第2局 上田2連勝

棋譜→上田初美女王対長谷川優貴女流二段

穴熊を得意とする上田初美女王相手に長谷川優貴女流二段がどのような作戦を用意するか注目したが、なんと▲7六歩△3四歩▲5六歩からの「大野流向かい飛車」だった。これは昔からある角交換型の振り飛車で大野源一九段や大内延介九段が得意としていた作戦である。

コメントによると、長谷川さんはこの作戦を師匠の野田六段と研究してきたとのこと。対して上田女王は初めて指す形なので戸惑ったようである。

女王にとって不慣れな形ということで、序盤は振り飛車側に主導権を握られてしまう。△6四歩~△6三銀は少し欲張った手で、囲いを優先するほうが良かったと思う。▲8五歩△同歩▲同飛から飛車交換を迫ったあたりは振り飛車ペース。飛車交換に応じる手もあったようだが、女王は自信がなかったようだ。

△8三歩と謝らせて気分は振り飛車が良いが、ここからの指し方も難しい。端攻めはあるが簡単に良くなるわけではない。


▲8五桂に△4五歩(44手目)は強気な一手。▲7三桂成が見えてるだけに指しにくい手ではある。感想戦によれば▲7三桂成ならば先手十分だった。しかし長谷川さんは△4六桂が気になって指し切れなかったようだ。このチャンスを逃してからは形勢は居飛車に傾いていった。

想像だが、実は長谷川さんもこの形はあまり慣れてなかったのではないか。師匠との勉強の成果で最初のほうは上手くいったが、その後の崩れ方を見るとそんな気がする。

対して上田女王は不慣れな戦型でも終始冷静だった。序盤も仕掛けの隙を与えたとはいえそんなに悪くはなかったし、中終盤は相手の攻めを丁寧に面倒見て貫禄勝ち。中盤以降は2人の力の差が出た将棋だった。

この2局の内容を見ると女王の防衛は間違いなさそうですね。第3局長谷川さんにはなんとか一矢報いてほしい。


このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/04/21 09:13 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

王座戦挑決トーナメント 羽生二冠vs戸辺六段

16日(月)に携帯中継された王座戦の羽生善治vs戸辺誠戦を振り返ってみる。

戸辺六段のゴキゲン中飛車に羽生二冠の「超速」。菅井流△4四歩に先手が「羽生新手」▲7八銀で対抗する形となった。「羽生新手」の初出は朝日杯の羽生菅井戦で羽生二冠の快勝。その後棋王戦第3局の郷田久保戦でも指され、こちらも「超速」の勝ち。菅井流に対しては「羽生新手」が決定版になるか・・・と思ったが、意外にも直近の将棋は菅井流が3連勝中とのこと。まだまだ難しい所が多く、簡単には結論は出ないようだ。

羽生戸辺王座001

さて、43手目の局面を見てほしい。
▲2八歩に▲5八歩と先手が利かされ続けている。△6五歩に▲7七銀と引かされて角の働きも良くない。この局面先手を持ちたいという人は少ないだろう。

しかし、この将棋勝ったのは先手の羽生二冠。これで指せるとみた羽生さんの大局観が凄かった。ここから後手は穴熊に潜ったが端攻め一発で潰されてしまった。

この将棋を見て思ったのは超速が強いというよりも、超速を指している棋士が強いから勝っているのだということ。身も蓋もない話になるけれども。佐藤流▲5七玉もそうだが、本譜の羽生二冠の構想にしても簡単には真似出来ない。「超速」がゴキ中を苦しめているのは確かだが、最後は個々の棋士の力で決まるのだろう。

このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/04/19 07:30 ] 王座戦 | TB(0) | CM(0)