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王将リーグ開幕(渡辺vs豊島)

第62期王将戦挑戦者決定リーグ戦(日本将棋連盟)

第62期王将戦の挑戦者決定リーグが始まった。今年は久保、豊島、渡辺、羽生の前期残留組と予選を勝ちあがった郷田、深浦、飯島の計7人で争われる。去年までは観戦記も中継もなく、やってるのか分からないような状態だったが、今年からは携帯中継が始まり、囲碁将棋チャンネルでの放映もあるようだ。(将棋世界10月号参照)一時は廃止の噂もあっただけにこうやって中継を楽しめることに感謝したい。

その開幕戦となった渡辺vs豊島戦。今年7月に行われた大和証券杯では千日手指し直しの末豊島が勝っているが、本局もまた千日手となった。千日手局は豊島先手で角換わり腰掛け銀。今期名人戦でも指された△7三桂保留型の定跡に進んだ。例の△4六金と打つ将棋で71手まで前例がある。後手の渡辺が少しずつ苦しそうだったが、得意の細い攻めをつなげて何とか千日手に持ち込んだ。豊島七段からすると勝てそうな将棋だったのでこの千日手は不本意だろう。

指し直し局は渡辺先手で相矢倉。▲4六銀・3七桂の定跡形になった。渡辺豊島戦はいつも最新研究をぶつけ合う将棋になるので面白い。この将棋も91手目まで前例があるということでハイスピードで指し手が進んだ。前例の▲屋敷△松尾、▲渡辺△三浦はいずれも先手が勝っている。豊島のほうから手を変えたが本譜も後手が受け切るのは難しそうに見えた。

渡辺豊島王将001

そこで豊島は4三の金取りを受けずに△8六桂!(96手目)と攻め合う。▲同歩に△8七香▲同玉△8六歩▲同銀△8五歩▲同銀△8六歩と叩きまくって玉を上に引きずり出す。先手玉もかなり危ない格好になった。

渡辺の中段玉が寄るか寄らないか、20手以上王手が続いたが捕まらなかった。最後は▲4三桂の中合いが決め手となって渡辺竜王の勝ち。先手玉は捕まってもおかしくなかったが、生命力があった。一局目から見ごたえのある大熱戦でした。
→"王将リーグ1回戦、豊島七段戦。"(渡辺明ブログ)

最後に挑戦者予想だが、私の本命は羽生二冠。最近の勝ちっぷりを見ても死角は見当たらない。
対抗馬はこれまたベタな予想だけど渡辺竜王・王座になるのかな。今日の将棋は凄かったけど、今期は取りこぼしが多いのでいつものように2着、3着で終わりそうだ。苦手な相手(久保、深浦)がいるのも不安材料。
その他では最近復調の兆しが見える久保前王将に注目している。復活したゴキゲン中飛車でトップ棋士相手にどこまで勝てるだろうか。

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[ 2012/09/29 22:30 ] 王将戦 | TB(0) | CM(2)

第60期王座戦第3局

王座戦中継Blog

1勝1敗で迎えた第3局。後手渡辺王座の2手目△8四歩から矢倉模様の出だしとなった。後手の作戦は△5三銀右からの急戦矢倉。第1局でも採用した作戦を再びぶつけてきた。2局続けて急戦矢倉だったのは、定跡形の相矢倉(▲4六銀・3七桂)は後手が苦しいという事情もあるだろう。見てるほうからするとガチガチの定跡形よりもこういう将棋のほうが面白いけどね。

棋譜→第60期王座戦五番勝負 第3局 渡辺明王座 対 羽生善治二冠
第1局は△8五飛と中段に飛車を引いたが、本局は△8二飛と深く引いて雁木に組み替えた。△6五歩に対しては取らずに▲5九角と引く指し方もあったが、羽生二冠はあっさり▲同歩と取る。銀桂交換になるが桂の活用を優先した。

羽生渡辺王座360_001
後手は△4五歩を突かずに端から角を活用しようとしたが、羽生二冠の▲2四歩(51手目)~▲1六桂が思った以上に痛かったようだ。最後まで角が使いにくくなってしまった。

羽生渡辺王座360_002

夕休明けの局面、控室では千日手説も出ていたようだが▲9五金が決め手となった。飛車を逃げているようでは駄目なので切って攻めていったが、先手玉は上部が広く寄らない。99手で羽生二冠の勝ち。完勝だった。

最後はこの2人にしては珍しく一方的な内容になった。後手の構想に問題があったのかもしれないが、ここまで差がつくとは思わなかった。羽生二冠の強さが際立った一局だった。中盤じっと玉を入城して手を渡した▲8八玉(57手目)、そして終盤の▲9五金(79手目)が特に印象に残った。

これで羽生二冠は王座奪還まであと1勝に迫った。これまでタイトルを失冠したことがない渡辺王座だが、今回はさすがに厳しそうだ。個人的にはフルセットまで見たいが、この流れだと次の第4局で決まるだろう。仮に羽生二冠が第4局負けたとしても連敗するとは思えない。今の羽生さんの勢いは誰にも止められそうにない。

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[ 2012/09/20 21:17 ] 王座戦 | TB(0) | CM(2)

NHK杯2回戦 豊島vs畠山鎮

「豊島、強いよね?」の豊島将之七段と「マモルは攻める」の畠山鎮七段の対戦。共に関西勢同士の対戦だ。畠山七段は長年関西奨励会の幹事を務めていた。そのとき奨励会員だったのが対戦相手の豊島と解説の稲葉。礼儀作法等にも厳しい幹事だったらしい。

後手の畠山七段の2手目△8四歩から角換わり腰掛け銀の将棋になった。後手の作戦は6筋位取り。渡辺竜王が竜王戦で連採し注目されている形だ。対して先手も▲4五歩と4筋の位を取る。互いに位を取るのは珍しい。


豊島の▲7五歩(45手目)は手渡しに近い手。相手に有効な指し手がないことを見越している。この手に対して畠山は△6四角と打ったが▲7四歩と突かれて後手が困った。△同歩に▲4一角から馬を作ることができる。△7二飛と守っても▲6五銀がある。

▲6四角(71手目)からもう一枚馬を作って先手がはっきり優勢となった。これは完封もあるかと思ったがここから畠山があやしく粘る。△8七歩(80手目)▲同玉に△7五歩。歩を使ってアヤをつける。後手に食いつかれて先手も楽観できる形勢ではなくなった。


最終盤、6五の角をどかすために▲7五金と打ったが、△7七歩成▲9七玉△9五歩▲7七銀△同成桂で先手玉は必至。130手で畠山七段の逆転勝ちとなった。感想戦の時間がなかったが、▲7五金では▲9七玉と早逃げしたほうが良かったと思う。先手が残していたと思うのだが・・・

豊島さんにしては珍しく終盤乱れたが、それよりも間違えさせた畠山七段の粘りが見事だった。対局前のインタビューで畠山は「闘争心を一手一手に込めて戦いたい」と答えていたが、まさにその通り、勝ちへの執念が伝わってくる将棋だった。
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[ 2012/09/17 08:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

A級順位戦3回戦 谷川vs羽生

名人戦棋譜速報
これが公式戦通算162局目(歴代3位)となるゴールデンカード。羽生二冠は本局に勝てば対谷川戦100勝となる。かつてはタイトル戦で何度も顔を合わせた両者だが、近年は谷川九段の不振もあって対局数が激減。谷川先生が最後に勝ったのは2006年のA級プレーオフで以来9連敗中だった。

将棋は谷川九段が先手で横歩取り。後手の中座飛車に対して先手は▲6八玉・3八銀型を選んだ。タイトル戦でも何度も指された定跡形である。最近では7月29日の大和証券杯最強戦▲郷田△羽生戦がこの形だった。(72手目まで同一)
関連記事:"ネット将棋最強戦 郷田棋王vs羽生二冠"

大和証券杯では72手目△2四馬に▲4四歩△同歩▲5六角だったが、本譜谷川九段は▲2三歩。これも前例(2005年棋聖戦、▲羽生△三浦)がある。

谷川羽生A級002
△7六桂(94手目)から桂交換して△4六桂では後手が苦しいかと思った。▲6八金とかわして先手玉が堅く、3八の銀を取っても大したことがない。次に▲6四歩(99手目)からの玉頭攻めが厳しく「先手勝勢」と言われていたが、ここから先手が勝ちを逃し形勢は混沌としてくる。

谷川羽生A級001
△8六歩(112手目)が急所で、先手玉も危なくなってきた。谷川九段は△8六歩を手抜いて▲7四銀△5三玉▲3二と、と寄せにいったが、△8七歩成▲同玉に再度の△8六歩が厳しく逆転してしまった。△8六歩には素直に▲同歩と取って先手勝ちだったらしい。△8七歩~△8八飛には▲7七玉とかわせば先手玉は寄らなかった。

逆転してからの羽生二冠の寄せは圧巻。あっという間に寄せ切ってみせた。

感想戦のコメントを読むと先手が2度勝ち筋を逃していたようである。見た目以上に難しかったと思うが、先手が渡辺竜王や森内名人だったらどうだったか。勝ちを逃さなかっただろうなとは思ってしまう。

これで羽生二冠は三浦八段と並んで3連勝。A級順位戦の連勝記録も18に伸ばした。この連勝はどこまで続くのだろうか。

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[ 2012/09/15 22:03 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

竜王戦挑決第3局

竜王戦中継Plus
一昨日行われた竜王戦の挑戦者決定戦第3局は丸山忠久九段が山崎隆之七段を破り、2年連続の挑戦者に決まりました。

棋譜→第25期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第3局 山崎隆之七段 対 丸山忠久九段
将棋は後手の丸山九段が得意の4手目角交換を採用。△3二金を保留しているのがポイントで▲3五歩△同歩▲4五角は大丈夫とみている。


山崎七段の▲5六角(39手目)にはビックリした。とんでもないところに角を打ってきた。狙いは▲2三角成からの2筋突破。山崎将棋は意表を突く手が多いから面白い。
対して丸山九段の△1四歩はさすがの一着。▲2三角成からの強襲はこの手で受かっている。

先手は▲7四角からもたれる構想だったが、49手目▲8三銀が大悪手。この銀は重すぎた。以下は後手が優勢になり丸山九段の勝ちとなった。

大一番なので熱戦を期待したが、一方的な展開になってしまったのは残念。最後は見ているほうが辛くなるような将棋だった。もちろん指している本人も辛かっただろうが。

丸山九段の連続挑戦は見事。今期は1組で飯島七段に敗れたが、その後、郷田、羽生、三浦、深浦、そして山崎を倒して挑戦を決めた。何といっても出場者決定戦で羽生二冠を倒したのが大きかった。順位戦では降級、B1でも3連敗スタートと苦しんだが、竜王戦では本来の強い丸ちゃんを見ることができた。

七番勝負は去年同様角換わりシリーズになりそうだ。丸山先手渡辺後手のときは2手目△8四歩からの正調角換わり。丸山後手のときは本局のように一手損角換わりになるだろう。あとは丸山後手のときに、横歩取りがあるかどうか。

去年4-1だったので今年も渡辺防衛を予想する声が多いようだが、意外と接戦になるのではないかと思う。最後は渡辺さんが勝負強さを発揮して防衛となりそうだが、楽な相手ではないことは確かだ。

名局賞を受賞した前期第4局のようなハイレベルな攻防を期待します。
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[ 2012/09/13 07:30 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)