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渡辺9連覇 第25期竜王戦第5局

竜王戦中継plus: *第25期竜王戦七番勝負第5局
棋譜→第25期竜王戦七番勝負 第5局 渡辺明竜王 対 丸山忠久九段

第5局も予想通り角換わりだった。2年続けての渡辺丸山戦だがこれで全局角換わりだったことになる。

序盤の細かい駆け引きが面白かった。丸山九段は第3局に続いて▲6六歩を保留して早めの▲8八玉。対して後手は△4二銀型のまま△3三銀を保留する。その結果よくありそうで、あまり無い局面に進んだ。

封じ手の局面は後手だけが桂馬を跳ねて先攻できるので若干竜王良しだと思った。△6五同桂▲6六銀に玉頭からの継ぎ歩攻めがある。△8六歩に▲7九玉と逃げるが、そこで△4二金右(56手目)が感心させられた一手。攻めを急がずじっと自陣に手を入れる。終盤の△4二歩(100手目)もそうだ。

その後も後手優勢で推移したが、▲2四歩に△同銀!(94手目)と取った手は控室だけでなく全国の将棋ファンが驚いたことだろう。

渡辺丸山255_001

銀香交換だが、この局面では香車の価値が高い。やはり△5四香(108手目)が厳しく先手玉は受けが難しくなった。

しかし、ここからの挑戦者の粘りは見事だった。特に▲6三金(117手目)に丸山九段の執念を感じた。ここに金を使うようでは勝てないのが第一感だが、指されてみると難しい。解説では丸山にもチャンスが出てきたと言われていたが・・・

渡辺丸山255_002

しかし、△1九角成(138手目)という凄い手があって、攻めが続いた。▲同飛なら△7七金▲5七玉△6八角成▲4八玉△3六銀で寄っているようだ。丸山は▲4五香と銀を取ったがこの手は詰めろではなく△1八馬と飛車を取って渡辺竜王の勝ち。このシリーズで一番の熱戦だったと思う。

形勢は渡辺竜王がずっと優勢だったが、最後丸山九段の渾身の追い上げで大熱戦になった。この粘りが第1局、2局でも見られればもう少し面白いシリーズになったと思うのだが、エンジンがかかるのが遅かったか。

これで渡辺竜王は9連覇。羽生、森内、佐藤、丸山と名人経験者4人を2度ずつ倒したことになる。これは凄い。

今期は竜王戦が始まる前に王座を失っていたが、その影響を感じさせない防衛劇だった。王座戦でああいう負け方をしたのでしばらく調子を落とすかもしれないと思ったが、むしろ絶好調。王将戦では全勝で挑戦を決めたし、棋王戦でも勝ち残ってる。この勢いでタイトルをさらに増やしてほしいと思う。


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[ 2012/11/30 07:31 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

渡辺竜王が王将初挑戦

"王将戦:渡辺竜王、全勝で初挑戦決める"(毎日新聞)
"渡辺竜王 王将戦初挑戦へ!羽生3冠破り6戦全勝突破"(スポニチ)

昨日は王将戦挑戦者決定リーグの最終戦があった。全勝の渡辺竜王が勝てば挑戦決定、敗れて1敗の深浦九段が勝つとプレーオフという状況だったが、竜王がすんなり勝って挑戦を決めた。

渡辺竜王は3勝2敗の羽生三冠との対戦だった。戦型は後手羽生三冠のゴキゲン中飛車に先手の超速。先の王座戦以来、羽生三冠は後手番での振り飛車が増えている。今期の王将リーグは後手番が3局(深浦、豊島、渡辺)あったが、いずれも振り飛車を採用した。相居飛車の後手番、特に2手目△8四歩からの矢倉、角換わりは苦しいという認識があるのかもしれない。

本局は渡辺竜王が序盤から上手く指して終始先手ペースだったと思う。劣勢の後手は銀二枚を捨てて△6五角の王手金取りをかけて攻め込んだがさすがに切れ筋だった。▲8六桂(95手目)が攻防の決め手で完全に受け切られてしまった。

羽生三冠はこの王将リーグ振り飛車で1勝2敗。羽生さんといえども振り飛車で勝ち続けるのは難しいのだなと思った。

===============

渡辺竜王は初めての王将挑戦。竜王戦以外の2日制はこれが初めてということになる。
王将戦七番勝負は竜王戦と同じ二日制8時間。渡辺さんにとっては相性の良い持ち時間と言って良いだろう。

佐藤康光と渡辺明のタイトル戦は2006年の竜王戦(渡辺防衛)、2007年の棋聖戦(佐藤防衛)、2007年の竜王戦(渡辺防衛)に続いて4度目となる。竜王戦もそうだったが、この2人の将棋は1日目から激しい将棋になることが予想される。どんな番勝負になるか非常に楽しみだ。

個人的に渡辺竜王には常に二冠以上保持してほしいと思っているが、今回の予想は4-3で佐藤防衛。渡辺竜王は佐藤さんのような何をやってくるか分からないタイプが苦手だと思う。竜王戦では2年連続で防衛したが、通算の対戦成績では12勝17敗と負け越し。2009年以降でみても竜王の1勝5敗と分が悪い。今期の佐藤王将は勝率7割以上をキープしていて好調、倒すのは容易ではないだろう。また過去3回の番勝負はいずれもタイトル保持者が防衛している。今度も防衛する側が勝ちそう。

どちらが勝っても接戦になると思う。ぜひフルセットまでもつれてほしい。

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[ 2012/11/27 08:00 ] 王将戦 | TB(0) | CM(1)

NHK杯2回戦 阿久津vs森内

棋譜→2012年11月25日第62回NHK杯2回戦第16局

2回戦最後の対局は森内名人と阿久津主税七段の対戦だった。過去の対戦は阿久津4勝、森内2勝と阿久津が勝ち越している。森内名人は羽生さんと違って結構負け越してる相手が多いのでそんなに意外な感じもしない。阿久津七段は早指しで実績があるので(朝日杯と銀河戦で優勝1回、今年の銀河戦では準優勝)、今日も阿久津勝ちでもおかしくないなと思いながら観ていた。

戦型は後手森内名人が4手目に角道を止めてからの「無理矢理矢倉」を採用した。対して先手は▲7七角~▲5九角~▲3七角の三手角。▲4五歩から一歩交換したあたりは先手が指しやすいと思った。▲4六角から▲3七桂と跳ねて次に継ぎ歩攻めが厳しい。そこで後手は△5五歩▲同角で角筋を緩和してから△9五歩と伸ばして端攻めをみせる。
阿久津森内001

阿久津は△9七歩の垂らしを手抜いて▲2四歩と取り込んだ。プロの将棋ではあまり見ない一直線の攻め合い。このあたり解説の佐藤王将は先手の攻めは簡単には決まらないという見方をしていた。

先手は2筋を破ったが後手玉は右辺が広い。と金と竜で追われているが一手早く逃げることができる。

阿久津森内002

△7一銀に▲5三と(81手目)と引いたが、△4二歩の中合いが受けの手筋。▲同竜と取らせることで△8三玉に▲6三とを消している。▲5三とでは▲6一とのほうが良かったようで、△同玉に①▲9二金と②▲4三歩成△5一歩▲4五桂が検討されたがいずれも難解。

本譜▲9二金(85手目)は次に▲8一金と飛車を取った手が詰めろでない。△4九銀以下後手の寄せが決まって森内名人の勝ち。受けの達人森内俊之らしい勝ち方だった。

感想戦の冒頭での阿久津と佐藤王将の会話が面白かった。「これを逆転されるのは私しかいないですね」と阿久津が言ったのに対し、「えっ、そうなんですか」と佐藤。佐藤王将はずっと後手が余せると解説してましたからね。結果的には佐藤王将の直観が正しかった。先手が作戦勝ちだったとは思うが、そんなに簡単に勝てる将棋ではなかったのだろう。

敗れはしたが、阿久津さんのこの指し方は無理矢理矢倉対策として有力だと思った。アマ同士だと先手が勝ちやすい将棋だと思う。

勝った森内名人は3回戦進出。3回戦は藤井先生との対戦ということでとても楽しみ。
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[ 2012/11/26 21:44 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

A級順位戦5回戦終了

名人戦棋譜速報
A級順位戦は折り返しの5回戦が終わった。5回戦終了時点での成績は以下の通り

5勝0敗:羽生(1位)
4勝1敗:三浦(3位)
3勝2敗:渡辺(2位)、屋敷(5位)、佐藤康(7位)
2勝3敗:郷田(6位)、深浦(10位)
1勝4敗:谷川(4位)、高橋(8位)、橋本(9位)

一昨日の羽生三冠vs佐藤王将戦は期待通りの大熱戦でした。
戦型は後手佐藤王将のゴキゲン中飛車菅井流に先手の超速。
形勢はずっと難しかったと思う。先手がと金と馬を作って攻めるが、玉の堅さは後手。先手陣は▲5八歩を利かされていて飛車の働きが良くない。
中盤から終盤にかけて互いに渋い応酬が続く。先手の角を責める△3六成銀。その成銀に働きかけつつ△5五角を消す▲3七歩、そして△7二玉の早逃げ。

最後は形勢不明の激しい終盤戦になった。この将棋もそうだが、羽生佐藤戦は激しい殴り合いになることが多い。そして佐藤が逆転負けを食らうことも多い。佐藤さんの剛直な棋風が羽生さん相手だと裏目に出てしまうような。


▲4五金に佐藤王将は飛車を見捨てて踏み込んだが、土俵際で残されて攻守逆転。羽生三冠の勝ちとなった。△6七香成(92手目)で△6七とだったらどうだったか。△6七と以下の勝ち筋を逃してからは後手が駄目なようだ。

勝った羽生三冠は5連勝で単独トップ。A級での連勝記録を20に伸ばした。佐藤王将と渡辺竜王が2敗に後退して、1敗で追うのは三浦八段ただ1人となった。今の羽生三冠が残り4戦で2敗するとは思えず、三浦八段が羽生渡辺との対戦を残していることを考えると、今年もこのまま羽生挑戦となりそうな状況である。

個人的願望を言えば、羽生、渡辺、三浦、佐藤の4人が4-1で並ぶ展開になれば面白いなと思っていたのだが。渡辺さんがああいう内容で負けてしまったのが残念です。
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[ 2012/11/24 21:27 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第25期竜王戦第4局 丸山九段快勝

竜王戦中継Plus
棋譜→第25期竜王戦七番勝負 第4局 渡辺明竜王 対 丸山忠久九段
1日目は銀三枚が当たりになっているという珍しい局面で封じ手となった。


封じ手は大方の予想通り▲9五銀だった。以下△1五歩▲5五歩△9四歩▲同銀△6五角▲5四歩△9四香と進んで後手の銀得。対して銀損の先手は、7七角のラインを生かして▲2四歩の攻めにかける。このあたりは「渡辺補正」もあっていい勝負かと思ったが、やはり銀損は大きかった。

▲2一歩成に△2五銀(76手目)で飛車を捕獲されて先手が苦しい。次に△5八飛と打つ手が厳しくなる。

そこで渡辺竜王は▲2二銀△4一玉に▲4八金!と金を犠牲にして受けた。△同銀成なら攻め駒を遠ざけることができるし、飛車を取られても今度は5八に打てない。
しかし、△4五桂とこちらの金を取られて先手が勝てない。以下▲4五同飛△4八銀不成▲3三角成に△5六角(88手目)が強い決め手。▲4三桂から危ない変化はあるがいずれも残していることを読み切った最強の一手だった。これは丸山九段の会心譜と言って良いだろう。

渡辺竜王の▲1五銀~▲2四同飛の構想に問題があったのかもしれない。意欲的な作戦だったが、丸山九段に上手く対処されて勝ちにくい将棋になってしまった。

丸山九段が後手番で1つ返して1勝3敗。依然として苦しい状況に変わりはないが、次の先手番で勝てば面白くなるだろう。

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[ 2012/11/22 07:30 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)