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女流名人戦第5局 里見四冠を死守

ユニバーサル杯女流名人位戦中継ブログ: *第39期五番勝負第5局
棋譜→第39期女流名人位戦五番勝負第5局 里見香奈女流名人 対 上田初美女王

ここまでの4局はいずれも先手番が勝っている。ということで振り駒に注目したが先手となったのは里見女流名人だった。戦型は後手上田の四間飛車穴熊に先手里見の居飛車銀冠。上田女王は昔から四間穴熊を得意としている。最近ではゴキ中を指すことも増えていたが、本局は頼れる相棒に命運を託した。

△5四歩(34手目)では△7四歩を先に突くことのほうが多いと思う。対して先手は端歩を突いていないのがどう影響するか。先手の▲2四歩の仕掛けに5筋から反撃して中央での戦いとなった。

△4五歩に▲6四角(71手目)と切って一気に激しくなった。

△6八金(82手目)で先手玉に先に詰めろがかかったが、▲7九銀と受けられてうまく詰めろが続かない。後手の穴熊も遠いのだが、それ以上に先手の米長玉は遠く耐久力があった。

詰むや詰まざるやの終盤戦が一時間近く続いたが、里見が凌ぎきった。

感想コメントによると、104手目△9五桂が敗着で先に△2九飛成(△9五桂以下の詰めろ)なら後手に勝ちがあったようだ。
里見上田5_001

さらに上田女王のツイートによると▲6三角(111手目)に△5九竜!という手があった模様。
里見上田5_003


▲6三角は詰めろ逃れの詰めろ(▲8一角成△同玉▲4五角以下)だが、△5九竜は再度詰めろ逃れの詰めろ(先手玉の5筋脱出を防ぎつつ、▲4五角に△5四歩を用意している)になっている。これは私も鳥肌が立った。

最終戦にふさわしい大熱戦だった。今期の女流棋戦では一番の名局だと思う。

惜しくも奪取はならなかったが、上田女王は大健闘だった。開幕前の女王の下馬評は低かった。過去の対戦成績も上田の全敗だった。それを考えるとよく頑張ったと思う。二人の差が縮まったと感じたシリーズだった。

しばらくは里見上田の二強時代が続くだろう。この2人は4月から始まるマイナビ女子オープン五番勝負で再び相まみえる可能性がある。次の戦いも楽しみですね。
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[ 2013/02/28 07:00 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

「GPS将棋に勝ったら100万円!」(1日目)を見た感想

人類vs最強将棋ソフト 第2回将棋電王戦開催記念イベント
昨日(24日)、GPS将棋に勝ったら100万円企画がニコニコ本社で行われ、生中継されました。

"将棋ソフトと対戦、勝者なし 賞金100万円おあずけ"(朝日新聞デジタル)

9人の方が挑戦されましたが、結果は0勝9敗。挑戦者はほぼガチ勢で、朝日新聞の村瀬さんや中継記者のmtmtさん(青葉記者)など関係者もいましたが、GPSは強かったですね。

4人目で出たmtmtさんは自身のブログで「アンチコンピュータ戦略」というタイトルで連載を書いています。
アンチコンピュータ戦略(23) | 松本博文ブログ

その事前研究にGPSが嵌って、人間側が駒得=優勢になったのですが、惜しくも逆転負け。序盤は雑なんだけど、駒がぶつかり出すとソフトは強いですね。最終盤もmtmtブログによれば人間に勝ち筋があったようですが、それを逃してしまいました。→参考:アンチコンピュータ戦略(24) | 松本博文ブログ
結果は残念でしたが、自分で指しながら解説してくれたので面白かったですね。将棋生主の実況放送を見ているみたいでした。

総じて面白い企画だったと思うのですが、残念だったのは運営がグダグダだったこと。
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[ 2013/02/25 07:30 ] 電王戦 | TB(0) | CM(4)

第2回電王戦開幕まであと1ヵ月

3月23日に開幕する第2回電王戦まで残り1ヵ月となった。

今月の将棋連盟モバイルの棋士コラムでは出場者5人が意気込みを語っている。昨日(22日)は塚田泰明九段だったが、良い文章だった。メンバーが決まったときは正直「なぜ塚田?」と思ったのだが、これを読むと応援したくなりますね。

そのコラムの中でソフト貸し出しの話が出てた。12月に出場者全員にツツカナが提供されていて、塚田さんには米長永世棋聖が使っていた「ボンクラーズ」(旧バージョン)が配布されたようだ。

それに関連して朝日新聞2月18日の特集記事
"棋士VS.コンピューター、ガチンコ5番勝負 来月から将棋電王戦"(朝日新聞デジタル)

今月8日、将棋会館に5人集まってソフトと練習対局(持ち時間10分)を行ったようだ。
 パソコンに向かう5人の表情が徐々に険しくなる。「そっか」とつぶやく。「わからない」とうめく。持ち時間(各10分)が本番(各4時間)より短く、コンピューターに有利なこともあるが、人間がやや負け越す結果に。名人挑戦権を争うA級棋士の一人、三浦弘行八段も苦杯をなめた。


「負け越し」自体には驚きはないんですが、「やや」というのはどれぐらいなんでしょうか。というか、さらっと三浦が負けたと書いてるけど、大丈夫なんですかね?

「短時間で負け越しでも長時間なら・・・」という意見もあるけど、そんなに変わらないと思う。1勝4敗が2勝3敗になるぐらいで。本番でも人間が負け越す可能性は高いのではないか。

というわけで、人間にとって厳しい戦いになりそうだが、何とか頑張ってほしい。

話は変わって、明日24日から「ニコニコ本社でGPS将棋に挑戦!勝ったら賞金100万円」という企画が始まる。
詳細はコチラ→人類vs最強将棋ソフト 第2回将棋電王戦開催記念イベント | niconico

意外と一発入りそうな気もするけど、どうなるでしょうか。せっかくなのでアマのトップクラスの人に出てほしいですね

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[ 2013/02/23 07:30 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)

第62期王将戦第4局 渡辺奪取まであと1勝

王将戦中継ブログ: *第62期王将戦七番勝負第4局
棋譜→第62期王将戦七番勝負第4局 ▲渡辺明竜王-△佐藤康光王将

戦型は後手佐藤王将のダイレクト向かい飛車。佐藤王将は最近後手番でこの作戦を連採している。第2局もこのダイレクト向かい飛車だった。

▲6五角を打つかどうかが序盤のポイントだが、渡辺竜王は打たずに▲7八玉から駒組みを進める。
先手の7筋位取りに、後手は片銀冠。先手は▲6七金左から地下鉄飛車を狙う。何となく先手の陣形は渡辺明ではなく佐藤康光や山崎隆之という感じがする(偏見?)。後手の片銀冠が堅いのに対し先手は薄いので渡辺好みではなさそうだなと思った。

渡辺佐藤王将4_001
▲7八玉(51手目)に△3四角と自陣角を打つのが後手の構想だった。7八玉と8九飛を串刺しにして先手の動きをけん制する狙い。この角が好打で振り飛車が指せそうに見えた。

▲5六角(75手目)から先手の反撃が始まった。△5五銀には▲8三角成と切って後手の銀冠が弱体化する。△8三同金に▲3三角以下激しい攻め合いになった。

そしてクライマックスの局面。△5九銀と引っかけられて先手玉がかなり危なくなったが、▲5七金!のタダ捨てがピッタリだった。

渡辺佐藤王将4_003
△5七同馬は▲6二飛成があるので△5二歩と受けたが、▲4七金で馬を取られたのは痛い。以下△7二金上▲同桂成△同金に▲5八金が手堅い決め手で先手がはっきり勝ちとなった。

佐藤王将も▲5七金は読めてなかったとのこと。その数手前の△6二金(92手目)が疑問で、そこで△5九銀と打っていれば後手有望だったようだ。

第2局、3局と一方的な内容が続いたが、本局は最後まで難解で見ごたえがあった。どちらが勝ってもおかしくなかったが、最後は渡辺竜王の終盤力が上回った。この接戦を制したのは竜王にとって大きいだろう。念願の王将奪取まであと1勝だ。

一方、佐藤王将は後がなくなった。竜王相手に残り3連勝は厳しいと思うが、何とか踏ん張って最終局まで望みをつなげてほしい。
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[ 2013/02/21 07:30 ] 王将戦 | TB(0) | CM(0)

三段ロケット(NHK杯準々決勝 屋敷伸之vs鈴木大介)

2013年02月17日第62回NHK杯準々決勝第3局(←NHKの公式サイト、月曜の昼以降更新される)

戦型は後手鈴木八段のノーマル四間飛車。鈴木八段は3回戦の高橋九段戦でもノーマル四間を採用し、高橋の左美濃を倒している。

対して先手は居飛車穴熊。この穴熊が嫌なのでプロで角道を止める四間飛車が激減したわけだが、鈴木は今でも穴熊に組ませる戦い方を得意としている。
後手△5四銀型四間飛車対先手▲7九金型居飛穴の定跡形に進んだ。▲3七角まではよくある将棋。

屋敷鈴木nhk001
先手が▲6八銀と引いたところで後手は2筋から動いた。このタイミングだと先手の飛車が動けない。△3五角(62手目)の局面は角が急所に利いていて、▲2六歩と打たせているので振り飛車十分だと思う。以下▲4八角△3四歩▲2八飛に△9六歩から端攻めに出た。桂馬が後手に渡ると△3六桂があるので先手は受け方に制約がある。

屋敷鈴木nhk003

△9二香打(74手目)に▲7八金と受けさせてから、今度は△4六歩のB面攻撃。ここで屋敷九段はと金を作らせる順を選んだが、この手は良くなかったかもしれない。素直に▲4六同歩と取って△同角に▲3七歩と辛抱するのもあった。

屋敷鈴木nhk002

△9三香打(100手目)で後手の三段ロケットが完成。単純な攻めだけども受けにくい。△5八銀のキズもある。先手は香車四枚手にしたが使う場所がない。以下後手の攻めが途切れることなく、鈴木の圧勝となった。

仕掛けから収束まで一手の緩みもない完勝譜。見事な穴熊退治だった。

屋敷にとっては不本意な一局となってしまった。本譜は受け一方になってしまい穴熊の堅さが生きる展開にならなかった。

順位戦では降級圏内の鈴木八段だが、得意の早指しで指し慣れた形になるとやはり強いですね。
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[ 2013/02/18 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)