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B級1組順位戦2回戦の感想

昨日はB1の2回戦がありました。とりあえず、結果と簡単な感想だけ書いておきます。

畠山鎮七段(2勝0敗)○-●鈴木大介八段(0勝2敗)
戦型は後手鈴木八段の角交換四間飛車。対して先手は矢倉から穴熊に潜ったが、途中で穴熊から這い出て銀冠に組み替える。そこから玉頭戦になったが先手が厚みで押し潰して勝ち。
畠山さんは2連勝スタート。畠山さんは順位戦だと力が安定していますね。

高橋道雄九段(0勝2敗)●-○豊島将之七段(2勝0敗)
高橋先手で得意の横歩を取らずに▲2八飛と引く将棋になった。高橋九段は先手でも後手でも横歩を取らせるのを好む。中盤激しい展開になったが、後手が一気に攻め切った。高橋九段は最後呆気なく土俵を割ってしまった。

丸山忠久九段(1勝1敗)○-●飯塚祐紀七段(0勝2敗)
戦型は丸山先手で角換わり腰掛け銀。41手目▲1八香までは最近よくある形で名人戦第3局もこの将棋だった。そこで△9三香と上がる手が5月に増田三段が指した新手らしい。
以下、難解な攻防が続いたが丸山九段の勝ち。渡辺との竜王戦では結果が出なかったが、やはり丸山さんの角換わりは強いですね。

松尾 歩七段(2勝0敗)○-●広瀬章人七段(1勝1敗)
広瀬七段のゴキ中に松尾七段の超速。後手の△4四銀型に対して先手は急戦を選ぶ。▲5三銀(31手目)と打つところまでは前例があるようだ。▲6八銀(33手目)が松尾の新手。これで先手が良いようだ。
20130627松尾広瀬
広瀬の粘りで手数はかかったが、松尾が押し切った。

山崎隆之七段(1勝1敗)●-○木村一基八段(1勝0敗)
山崎先手で相掛かり棒銀。対して後手は△8五飛型で棒銀を受ける。後手の木村が攻め、先手の山崎が受ける展開になった。
途中は先手が受け切れそうにも見えたが、終盤山崎にミスが出て後手が勝勢になった。勝った木村八段は通算500勝目の節目の白星となった。

橋本崇載八段(1勝1敗)●-○藤井猛九段(1勝1敗)
橋本藤井戦は千日手指し直しになった。千日手局は藤井九段が先手で角交換四間飛車穴熊。
向かい飛車に振り直してから銀を6六から5五に出る構想で主導権を握る。
先手は四枚穴熊に組んだが、後手に待機戦術を取られて手詰まりに。藤井九段は桂損の攻めを敢行し打開を目指したが、馬と飛車の追いかけっこになって千日手が成立した。

指し直し局も後手藤井九段の角交換四間飛車。先手は端の位を取り、後手は美濃に囲う。
後手の2筋逆襲に対して先手は5六に筋違い角を打って対抗。対して後手も3二に自陣角を打った。
20130628橋本藤井1

終盤ハッシーが飛車を切って寄せにいったが、藤井九段が上手く受け切って快勝。藤井先生は今期順位戦初勝利。

2戦全勝は畠山鎮、松尾、豊島の3人。前評判通り、豊島七段が昇級争いの中心になるのだろうか。
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[ 2013/06/28 07:30 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第72期A級順位戦1回戦 羽生三冠vs谷川九段

昨日はA級順位戦の羽生三冠対谷川九段戦がありました。これが通算163局目となるゴールデンカード。直近は羽生さんの10連勝中で谷川九段が最後に勝ったのは2006年のA級プレーオフまで遡ります。最近は谷川九段の不振もあって対戦自体が減っている状況です。

谷川九段は前期2勝7敗で辛くもA級に残留しました。会長職との兼務で研究に時間が割けない状況だと思います。そんな中で先日の竜王戦3組で優勝したのは嬉しいニュースでした。まだまだこのクラスでは格が違うというところを見せてくれました。A級でも出来るだけ長く残留できるように頑張ってほしいです。

さて、将棋は谷川九段が後手でダイレクト向かい飛車でした。先手が▲6五角打つかどうかが序盤のポイント。渡辺竜王だと打たないで駒組みを進めることが多いですが、羽生三冠は角を打ちました。4三に角を成って金と交換してその金で後手の角を捕獲するところまでは定跡化された手順。

20130625羽生谷川0
先手は一歩得、後手は金を手持ちにしていることが主張。後手は歩切れを解消するために6五に角を打ちました。この筋違い角がどれだけ働くかがポイント。

対して先手は5筋の歩を伸ばして、5六に角を打ちました。8三の地点と3筋攻めを狙って好位置の角です。ここから先手が徐々に優位を拡大していきます。

20130625羽生谷川2
△4三飛(56手目)はすごい辛抱。3三の地点を受けた手ですが、これではやはり辛い気がします。

以下は羽生三冠が着実に押し切って圧勝に終わりました。熱戦を期待していましたが、残念ながら中盤で差がついてしまっていたようです。谷川ファンからすると見てて辛くなる展開だったかもしれません。

羽生三冠は今年も挑戦者争いの本命でしょう。ただ、同じカードが3年続いているのでそろそろ違う人に出てきてほしいと個人的には思っています。
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[ 2013/06/26 07:45 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

飯野愛さんが女流3級資格を取得

"飯野愛研修会員が女流棋士3級の資格を取得"(日本将棋連盟)

研修会員の飯野愛さんが昨日行われた例会でC1に昇級し女流棋士3級の資格を取得しました。おめでとうございます!
昨日ツイッターで棋士の方々が呟いていたので知っていたのですが、公式の情報が出るのを待って記事にしました。

皆さんご存知のように、飯野愛さんは飯野健二七段の娘さんです。飯野七段はダンディな男前ですが、娘さんも美人です。連盟のお知らせに載ってる写真はとても可愛いですね!女流プロになったら人気が出そうです。
愛さんは2005年に当時の女流育成会に入会。その後2009年に制度変更で研修会に移ってかなり苦労しましたが、ついに念願の女流棋士となりました。
正式に女流2級となれるようにこれからも頑張ってほしいですね。

そして昨日はもう1つ嬉しいニュースがありました。
"カロリーナ・ステチェンスカさんの研修会受験結果 通算3勝5敗で、C2クラス合格"(日本将棋連盟)

ポーランドの女子大生カロリーナさんの研修会試験の受験結果が出ました。
1つ下のC2クラスに合格ということになったそうです。C2で所定の成績(6連勝、9勝3敗、11勝4敗、13勝5敗、15勝6敗)を収めてC1に昇級すれば「女流3級」ということになります。

日本での生活も含めてこれからが大変だと思いますが、負けずに頑張ってほしいです。
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[ 2013/06/24 19:30 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

第84期棋聖戦第2局 相横歩取りで羽生棋聖2連勝

棋聖戦中継 plus: *第84期棋聖戦五番勝負第2局
棋譜→第84期棋聖戦五番勝負 第2局 羽生善治棋聖 対 渡辺明竜王

羽生棋聖の先勝で迎えた第2局。戦型はまさかの相横歩取りになった。森内羽生の名人戦でも指されたことのある相横歩取りだが、最近では珍しい。羽生棋聖が後手番で相横歩を採用するのは1989年以来なんと24年ぶりのこと。

△7六飛に▲7七銀と上がれば△7四飛▲同飛△同歩以下飛車角総交換の激しい変化になるが、渡辺竜王は▲7七桂。過去の実戦でも渡辺さんは全て▲7七桂と指しているようだ。個人的には▲7七銀のときに羽生さんがどのような研究手を用意していたのか見たかったが、竜王はこういうところでは無難な変化を選ぶことが多いと思う。もしかしたら羽生さんはそこまで読んで作戦を選んできたのかもしれない。三浦八段が相手だったら相横歩にはしなかったような気がする。

▲7七桂型はじっくりした構想力を問われる将棋になりやすい。渡辺竜王は端の位を取ってから左銀を繰り出す。対して8二の銀を7三から8四に活用するのが羽生三冠の構想だった。△7三桂に対して渡辺竜王は迷わず▲7四銀。
20130622渡辺羽生1
以下△2四飛▲5六角△6四角▲8九飛△7六歩▲8三銀不成で激しい攻め合いになったが、先手は端の位が生きない展開になってしまった。

20130622渡辺羽生2
後手は歩切れで攻めが細く見えたが△8六桂があった。▲6八金と逃げると△7九とがうるさい。そこで、渡辺竜王は▲7九歩と辛抱したが金を取り返されたのは痛い。

20130622渡辺羽生3
△7八桂成▲同歩△7九飛に竜王は▲6三銀成としたが△7四飛が詰めろで厳しい。ニコ生で対局室の様子が映し出されていたが、この手が指された瞬間竜王はガックリとうなだれていた。結果論かもしれないが△7四飛があるので6三銀は不成のほうが良かったか?しかし、感想コメントによると不成だと△5一銀と受ける手があるようだ。どっちにしても先手が苦しかったのかもしれない。

以下、難解な終盤戦が続いたが羽生棋聖が押し切った。強い、強すぎる・・・

この将棋の結果、相横歩取りがプロで流行るかというと多分流行らないと思う。本譜のように力戦になれば後手もそれなりに面白いと思うが、▲7七銀の激しい変化もあるので。今日は戦法がどうこうよりも羽生三冠が強いから勝った将棋だと思った。

これで羽生棋聖が2連勝。後手番で勝ったのは大きくこのまま防衛する可能性が高いだろう。
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[ 2013/06/23 07:00 ] 棋聖戦 | TB(0) | CM(0)

渡辺三冠の後手横歩

昨日は王座戦挑決の準決勝、郷田真隆vs渡辺明戦がありました。

戦型は郷田九段先手で横歩取りでした。後手の△8五飛に郷田九段は▲6八玉型を選択。「松尾新手」の△5五飛の将棋に進みました。10年以上前から指されている定跡で、谷川丸山の名人戦でも指された形です。

先手玉は金銀が離れていて薄く、まとめるのが難しそうに見えましたが、▲5五金~▲5六角で盤上を制圧。最後は飛車の横利きを止める▲3四銀が決め手となって郷田九段の勝ちとなりました。
郷田渡辺王座001
勝った郷田九段は挑戦者決定戦進出。挑決では森内名人と中村太地六段の勝者と対戦します。

渡辺竜王は先日の順位戦に続いて後手横歩で連敗。
直近の後手横歩を採用したときの成績を抽出してみると、なんと1勝6敗と結果が出ていません。
2月 1日 ● 後 羽生善治 第71期順位戦A級
2月 9日 ○ 後 羽生善治 第6回朝日杯
2月13日 ● 後 佐藤康光 第62期王将戦第3局
4月 9日 ● 後 澤田真吾 第54期王位戦白組
6月 4日 ● 後 羽生善治 第84期棋聖戦第1局
6月14日 ● 後 深浦康市 第72期順位戦A級
6月19日 ● 後 郷田真隆 第61期王座戦


竜王が後手で横歩取りを解禁したのが2月1日のA級順位戦8回戦対羽生戦でした。この将棋は最終盤渡辺竜王に勝ちがあったのですが、痛恨の錯覚で逆転負け。その直後の朝日杯では横歩で圧勝しましたが、その後は5連敗中です。相手が強いというのもありますが、竜王らしくない負け方が続いています。

今週末の棋聖戦第2局は先手番ですが、次の後手番(第3局)では何をやるのか。このままだと後手横歩は封印しそうな感じもします。
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[ 2013/06/20 21:11 ] 王座戦 | TB(0) | CM(0)