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第54期王位戦第3局 行方八段初勝利

王位戦中継Blog: *第54期王位戦七番勝負第3局
棋譜→第54期王位戦七番勝負 第3局 羽生善治王位 対 行方尚史八段

羽生王位が2連勝で迎えた第3局。第1局、第2局と良いところなく敗れた行方八段だったが、本局は行方さんらしい将棋を見せてくれた。

戦型は▲7六歩△8四歩▲6八銀の出だしから矢倉だった。先手は▲4六角とぶつける脇システム。
脇システムにも色々なパターンがあるが、本譜のように▲1六歩型で△8四銀(38手目)と上がるのは珍しいようだ。(△8四銀では△9四歩のほうが多い)

20130730羽生行方1
53手目(▲6四歩)の局面は1局だけ前例がある。ここで△8六歩▲同歩△8五歩の継ぎ歩攻めが行方の構想だった。対して先手は▲7一歩成から桂香を拾う。駒割りは先手の桂香得になったが、後手は玉頭に大きな拠点を作ることができた。

得した香車を2六に据えたところは私も先手が良さそうに見えた。だが、実際は難しかったようだ。

▲6三同角成(89手目)の局面は二手スキだが、駒を渡しているので先手も怖い形になっている。
20130730羽生行方2
ここで△7七銀!と放り込む手があった。▲同桂△同歩成▲同玉に△8七金が俗手の好手で先手玉は寄っている。7三に銀がいるので先手玉は上に逃げることができない。以下△5七角成まで先手玉は必至。
羽生王位は▲2三歩から王手をかけ続けたが後手玉は詰まず、行方八段の勝ちとなった。

途中は先手が快調に攻めて良さそうだったが、やはり玉頭の拠点は大きかったということだろうか。羽生王位曰く「もう少し受けに回る手を指さないといけなかったかもしれない」とのこと。
それよりも本局は行方八段の終盤力が素晴らしかった。△7七銀からの切れ味鋭い寄せは格好良かった。

これで羽生王位の2勝1敗。行方さんが羽生さんからあと3つ勝つのは大変だと思うが、もう1つ勝って陣屋(第6局)まではもつれてほしい。
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[ 2013/07/31 07:00 ] 王位戦 | TB(0) | CM(3)

里見さん、奨励会二段昇段

"里見奨励会初段、女性として史上初の二段に昇段!"(日本将棋連盟)
“出雲のイナズマ”二段に昇段 - NHK 関西 NEWS WEB(会見動画あり)

昨日(7月29日)行われた関西奨励会の例会で里見香奈初段が2連勝し、直近12勝4敗で二段に昇段しました。
おめでとうございます!

里見さんが初段に上がったのが2012年の1月7日。そこから約一年半かかりました。これまで2回昇段のチャンスを逃してきましたが、今回は一発で決めましたね。

関西奨励会成績表はこちら
関西は強い二段の人達が三段に上がって、上が少なくなっています。二段勢が少ないということはすなわち下位者相手の駒落ち戦が増えるということで、駒落ちで苦労しなければいけるんじゃないでしょうか。

三段リーグ入り目指してこれからも頑張ってほしいです。
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[ 2013/07/30 07:30 ] 奨励会 | TB(0) | CM(2)

A級順位戦2回戦 佐藤九段vs羽生三冠

昨日はA級順位戦が2局、羽生三冠vs佐藤九段戦と渡辺竜王vs郷田九段戦があった。
このうち佐藤羽生戦は深夜1時過ぎまでもつれる大熱戦だった。

戦型は佐藤九段が先手で角交換型の向かい飛車。

20130726佐藤羽生1
中盤、羽生三冠が△5四角(42手目)と筋違い角を打って局面が動いた。この筋違い角は対角交換振り飛車ではよく出てくる手。次に△7六角と出て8筋、9筋攻めを狙う。以下▲2七銀△9六歩▲同歩△7六角▲3八金△9八歩▲同香△8六歩と進んだ。8筋を突破して部分的には後手大成功。これは先手が苦しそうに見えたが、実際は難しかった。先手は銀冠を生かして玉頭戦に持ち込む。

▲3七桂(71手目)と跳ねたところで先手の狙いが見えてきた。8九の飛車を1筋に転換する手がある。こうなるともう8筋は関係なくなる。先手追い上げムードが出てきた。

ここから最終盤まで50手以上凄まじい玉頭戦が続いた。互いに桂香が乱舞する激しい殴り合い。果たしてどちらが勝っているのか。

20130726佐藤羽生2
最終盤、佐藤九段は▲3二飛成(147手目)から詰ましにいったが、際どく詰まなかった。その一手前の△3六銀が4五の地点を受けて詰めろ逃れになっていたようだ。後手玉は7筋、8筋方面に逃げられるので詰まない。中盤8七に作った"と金"が最後に上部脱出を助ける駒として働いた。

終盤は二転三転していたようですが、145手目の▲2二飛では1二から飛車を打つほうが良かった模様。その数手前にも先手は勝ちを逃していたようで、佐藤九段にとって惜しい敗戦となった。

それにしても凄い終盤戦、真夏の花火のような華々しい将棋でした。この将棋は今年の名局賞候補に挙がるでしょうね。
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[ 2013/07/27 12:02 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第54期王位戦第2局 行方連敗

王位戦中継Blog: *第54期王位戦七番勝負第2局
棋譜→第54期王位戦七番勝負 第2局 羽生善治王位 対 行方尚史八段

羽生王位の先勝で迎えた第2局。戦型は行方八段が先手で矢倉になった。
今期の行方八段はここまで12勝2敗。2つの黒星はいずれも後手番で先手番では無敗という素晴らしい成績を残している。本局得意の先手番で勝って波に乗りたいところだ。

後手の作戦は△5三銀右(18手目)からの急戦矢倉。その一手前の▲7七銀が急戦を誘った手なので、行方さんも想定の範囲内だったと思われる。急戦矢倉は後手番でも主導権を握れるが、玉が薄いぶん勝ちにくさもある。

39手目(封じ手)の局面は前例が2局あって、行方、羽生共に郷田九段相手に先手を持って指したことがあるそうだ。

20130724行方羽生1
54手目(△2四銀)の局面、Twitter解説の千葉六段は「先手良し」の見解。形勢は微差だと思うが、△2四銀を打たせたので先手悪くない感じがする。ここから▲6五歩△5三金▲6四歩△6二飛▲2二歩と進んだ。△5三金はちょっと思いつかなかったが、指されてみればなるほどの一着。対して▲6四歩(57手目)がどうだったか。△6二飛と回られて先手が忙しくなった。

▲2二歩で歩切れになってしまったので先手は攻めが細い。▲4一角には△6一飛(78手目)と引かれて攻めが切れてしまった。
20130724行方羽生2
▲7四角成に△6六歩で攻守逆転。以下は後手の攻めが続き羽生三冠の勝ちとなった。

二日目の昼食休憩のあたりは難しい形勢だったと思うが、最後はあっさり決着がついてしまった。羽生さんが強かったのもあるが、それよりも行方さんが自分から崩れてしまった感じの将棋だった。

これで羽生王位が2連勝。この2局を見ると行方八段が本来の力を出せてないと思う。第3局以降、行方さんらしい粘り強い将棋を見せてほしい。
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[ 2013/07/24 23:28 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)

第61期王座戦 中村太地六段が挑戦権獲得

王座戦中継Blog: *第61期王座戦挑戦者決定戦
棋譜→第61期王座戦挑戦者決定戦 郷田真隆九段 対 中村太地六段

昨日は王座戦挑戦者決定戦、郷田真隆九段対中村太地六段戦がありました。

どちらが勝っても王座挑戦は初めて。特に郷田九段は過去3年連続で敗退したことがあり、今回は「4度目の正直」をかける。

戦型は中村六段先手で角換わり腰掛け銀だった。
41手目▲1八香までは最近よくある将棋。5月の名人戦第3局もこの形で先手の羽生三冠が圧勝している。この形は先手の勝率が良いので後手としてはどこかで工夫をしなければならない。その工夫が44手目△7五歩だった。この手は前例がないようだ。
20130722中村郷田1
▲7五同歩△6五歩に▲4五歩と突いて激しい攻め合いになった。

20130722中村郷田4
77手目の局面、駒がたくさんぶつかっていてどこから取れば良いのか分からない状態。ここで郷田九段は飛車を逃げずに△7六歩。控室にいた宮田敦プロが思わず「うわぁ」と声を上げるほどの凄まじい殴り合いになった。

▲7七同金に△7六歩(82手目)と叩いたあたりは後手に流れが来ているように見えた。だが、よく見てみると先手陣は2九の飛車が受けに利いている。後手は角を持っても6七歩成が詰めろにならない。

この瞬間に先手は猛攻をかける。97手目▲2四歩が決め手で先手の攻めは切れなかった。結局後手は最後まで反撃のターンが回ってこなかった。
20130722中村郷田3

123手の大熱戦を制し、中村六段が初の王座挑戦を決めた。あの郷田さん相手にこういう競り合いで勝てるのは凄いと思う。中村太地さんの強さを示した一局だった

太地さんは昨年の棋聖戦に続いて2度目のタイトル挑戦となる。羽生さんとの過去の対戦成績は5戦全敗だが、何とか初勝利を上げられるように頑張ってほしい。1つ勝てばその勢いで奪取もあるかもしれない。
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[ 2013/07/23 07:30 ] 王座戦 | TB(0) | CM(0)