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羽生王位防衛、3連覇

王位戦中継Blog
棋譜→第54期王位戦七番勝負 第5局 羽生善治王位 対 行方尚史八段

昨日行われていた王位戦第5局。結果は羽生王位が行方尚史八段を下し、4勝1敗で防衛を果たしました。

戦型は後手行方八段の一手損角換わり。序盤に駆け引きがあった。▲7六歩△8四歩▲2六歩の出だしで(ゼロ手損の)正調角換わりになると思われたが、6手目△9四歩が挑戦者の趣向。このタイミングで端歩を突くのは珍しい。羽生王位が端を受けたのを見て行方さんは一手損にスイッチした。

一頃に比べるとプロ棋界で一手損角換わりは減った印象がある。特に最近は4手目角交換が主流で、本局のような△3二金型は少なくなっている。ということで行方さんの構想に注目したが、封じ手のあたりで既にちょっと苦しそうな感じ。

対局はスローペースで進み2日目に入ってもじりじりとした中盤戦が続いたが、先手が少しずつ指しやすくなった。局後の感想によると、(54手目)8筋の突き捨てを入れるタイミングが疑問で以下はノーチャンスだったようだ。後手は玉頭から暴れようとしたものの手厚く受け止められて手が続かなかった。95手で羽生王位の完勝に終わった。

シリーズ全体を振り返ってみると行方さんのほうにミスが目立ったと思う。勿論それをきっちり咎める羽生さんが強すぎるというのもある。他の相手なら多少ミスしても終盤力で何とかなっていたのが、羽生さん相手だとワンミスが致命傷になってしまう。棋譜コメにもあったが、今期の行方さんの成績は王位戦を除くと13勝2敗。それでも羽生さんの厚い壁に跳ね返されてしまった。
今回は初のタイトル挑戦で慣れてない部分もあったと思うので、この経験を次のタイトル戦に生かせるように頑張ってほしいですね。
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[ 2013/08/29 07:00 ] 王位戦 | TB(0) | CM(1)

NHK杯2回戦 中村太地vs高橋道雄

20代の若手棋士(竜王除く)の中で誰が一番タイトルに近いかと聞かれたら中村太地の名前を挙げる人は多いだろう。昨年の棋聖挑戦に続いて今期も王座戦で挑戦者になった。順位戦はC級1組だが、トップ10に匹敵する力を持っていると思う。対戦相手の高橋道雄九段はA級通算13期在籍の実力者。最近は将棋界以外でもマルチな活躍をしている。

中村太地六段が先手で、戦型は両者の事前の予想通り横歩取りになった。先手中住まいに後手は4一玉型の中原囲い。
△5四飛(26手目)が高橋の用意してきた作戦だった。かつて中原十六世名人が得意としていた指し方だが、最近ではあまり見ない古い形だ。次に△7三桂~△6五桂と跳ねて中央を狙う。

20130825中村高橋2
▲5六角(41手目)の桂取りに高橋は△2五歩▲2八飛を入れてから桂馬を成り捨てる強襲を決行。本譜は▲5七同銀と取ったため△5五角で両取りがかかった。
このあたりは先手が桂得で良くなりそうな感じだったが、形勢は難しかったようだ。

20130825中村高橋1
後手の飛車が狭くなったところで高橋はじっと△2六歩!
この手には解説の深浦九段も「飛車が危なくて△2六歩突ける人はなかなかいない」と感心していた。後手の飛車は詰んだが、△2七歩成▲同金△3九飛で攻めが続いた。

中村は▲7七玉から▲6六玉と上がって粘るが、そこでじっと△3六歩(76手目)がこれまた落ち着いた手。▲3四歩からの攻めは大丈夫とみている。以下△3七歩成からと金の攻めが間に合って後手の勝ちとなった。

若手最強の中村太地相手にベテランらしい見事な将棋だった。高橋九段の自分からは崩れない渋い指し回しが印象に残った。

中村太地さんの感想ツイート↓


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[ 2013/08/26 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

JT将棋日本シリーズ羽生佐藤戦(222手の死闘)

棋譜→「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」 二回戦第一局 静岡大会 羽生善治三冠 対 佐藤康光九段

昨日はJT将棋日本シリーズ2回戦の羽生三冠vs佐藤康光九段戦がありました。
両者のこれまでの対戦成績は羽生99勝、佐藤52勝。羽生三冠はこの対局に勝つと対佐藤戦100勝目となります。

佐藤九段が先手で▲7六歩△3四歩▲7七角!△3五歩の出だしから相振り飛車になりました。まず3手目▲7七角に驚きました。データベースで調べてみると佐藤さんは過去に1度、木村八段戦(2010年、大和証券杯)で3手目▲7七角を採用しています。

序盤から前例がなく互いに構想力を問われる将棋になりました。先手は▲2八銀から1七銀と上がる囲い、対して後手は金無双に組み替えます。後手が端から先攻する展開に。

駒損ながらも後手の攻めが続きましたが、先手も中段玉で決め手を与えません。後手が寄せ切れるか、先手玉が上部に逃げ出せるかという戦いになりました。
▲3四玉(141手目)と上がったところは先手が逃げ切ったように見えました。羽生三冠もここは負けだと思ったそうです。
20130824羽生佐藤1
しかし、その後の▲5二銀(143手目)~▲6一竜はやり過ぎだったか。佐藤さんは▲5二銀△同金に▲同と、と取れると思っていたようですが、それには△4三銀があります。▲6三金に△3一飛(158手目)が攻防手で逆転模様に。

そこから先手玉の入玉を巡る攻防が50手以上続きました。先手は必死の防戦を続けましたが徐々に戦力を削られて追い詰められます。△6二歩(200手目)が決め手で大勢決した感じ。
最後は羽生三冠が先手玉を寄せ切って勝ち。将棋日本シリーズの最長手数記録(205手)を更新する222手の大熱戦でした。

この勝利で羽生三冠は対佐藤九段戦通算100勝を達成。それにしても羽生佐藤戦は毎回激戦になりますね。先日のA級順位戦も深夜1時までもつれる大熱戦でした。佐藤さんの棋風で序盤から激しい殴り合いになることが多く、そして終盤の逆転も多いと思います。
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[ 2013/08/25 07:00 ] JT杯将棋 | TB(0) | CM(0)

B級1組順位戦5回戦 豊島連勝ストップ

昨日はB級1組順位戦の5回戦がありました。結果と戦型を簡単にまとめておきます。

山崎 隆之八段(1勝4敗)●-○飯塚 祐紀七段(2勝3敗)
戦型は山崎八段得意の▲相掛かり棒銀でした。
20130822山崎飯塚1
129手目、山崎八段が▲1四桂と打てば後手玉は受けがなく先手勝ちだったのですが、本譜は▲1四歩だったためまさかの逆転負け。持ち時間を2時間以上残していたのに、なぜ時間を使わなかったのか・・・。敗れた山崎八段は1勝4敗となって、今期のA級昇級は厳しくなりました。

広瀬 章人七段(4勝1敗)○-●藤井 猛九段(2勝3敗)
戦型は藤井先生の後手角交換四間飛車。先手は四枚矢倉、後手は銀冠に組み替えます。先手が5六に自陣角を打って局面が動きましたが、その後の折衝で後手に失着があって先手優勢になりました。最後は大差となって藤井九段投了。

丸山 忠久九段(3勝1敗)○-●木村 一基八段(1勝3敗)
丸山九段が先手で横歩取り青野流。最近流行ってる将棋ですね。△7六飛と横歩を取らずに先に△2六歩と垂らしたのが後手の工夫で、公式戦の前例はないようです。
感想コメントを読むと、その後の指し手(24手目、30手目)が良くなかったと木村八段は悔やんでいました。

松尾 歩七段(4勝1敗)○-●畠山 鎮七段(3勝1敗)
松尾七段先手で相掛かり棒銀。先手は4筋の位を取って矢倉、後手は銀冠に組み替える。先後共に右四間の形から後手が端攻めに出ましたが、少し攻めが細かったようです。
最後は後手が入玉できるかという将棋になりましたが、先手が寄せ切りました。

高橋 道雄九段(0勝5敗)●-○橋本 崇載八段(4勝1敗)
共に前期A級から降級してきた同士の対戦。ハッシーが後手で4手目角交換からダイレクト向かい飛車を採用しました。先手の▲6五角に△7四角と合わせてから7筋に振り直す形になりました。
終盤の入り口までは先手優勢と言われていましたが、高橋九段にミスが出て逆転。橋本八段の勝ちとなりました。
勝ったハッシーは4勝1敗。先日放映された銀河戦でも渡辺竜王に勝ってましたし、今期は好調ですね。一方高橋九段は5連敗。本局もそうでしたが、最近の高橋先生は序中盤で良くなっても終盤競り負ける展開が多いような気がします。

阿久津 主税七段(2勝2敗)○-●豊島 将之七段(4勝1敗)
ここまで4戦全勝の豊島七段と阿久津七段の対戦。阿久津さんが先手で横歩取り模様の出だしでしたが、横歩を取らずに▲9六歩と突く趣向を見せます。対して後手は△8二飛と引いて先後共に引き飛車の相掛かりになりました。
一度戦いが起こってから第二次駒組みに入り長期戦に。そこから先手が先に攻める展開になり阿久津さんが良くなりました。
終盤、豊島七段もしぶとく粘りましたが阿久津七段が押し切って勝ち。

==========
昇級争いは4勝1敗で橋本、松尾、広瀬、豊島の4人、そして3勝1敗で丸山、畠山鎮。1敗が合わせて6人という混戦になりました。前期は行方八段の独走でしたが、今期は星の潰し合いで団子状態になりそうです。
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[ 2013/08/23 08:00 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)

第3回電王戦開催決定(出場者の1人は屋敷九段)

「第3回 将棋電王戦」2014年3月より開催、プロ棋士に屋敷九段の出場決定 | マイナビニュース
"「第3回将棋電王戦」記者発表会の模様"(日本将棋連盟)

第3回電王戦の開催が正式に決定しました。日程は来年(2014年)の3月~4月。
前回と同じく5対5の団体戦で行います。

人間側の出場棋士の1人は屋敷伸之九段!出場が決まった経緯は第2回電王戦の解説での「機会があれば出てみたい」という発言。今回はタイトル保持者は出ないので屋敷さんが大将ということになりそうですね。
残り4人については
「準備を進めておりまして、棋士個人に書面を出してこちらからお願いするケースもありましたし、立候補してくださいという形で。ある程度は内定している。ほかの四人の人選についてはできるかけ速やかに発表させていただきたい。」(谷川浩司会長)とのことです。谷川会長の話だと「屋敷さんと同年代の棋士」と「20歳前後の若手棋士」がほぼ内定している模様。

コンピュータ側の5チームの選抜については11月に「将棋電王トーナメント」を行い、その上位5ソフトが電王戦に出場することになりました。「電王トーナメント」は「電王」を決める戦いであり、優勝ソフトには「電王」の称号が与えられます。そして上位のソフトには総額500万円の賞金を用意するそうです。

トーナメントは11月2日~4日に行われ、予選は持ち時間15分+10秒将棋、決勝トーナメントは持ち時間2時間の切れ負けで行う。

将棋電王トーナメントの詳細なルールについてはこちらをご覧ください(リンク先PDF注意)

レギュレーションに関してはいくつか変更がありました。1つ目は「統一ハード」今回は主催者側が統一したハードウェアで対決します。また、本番と同様のソフト貸し出しを義務付けることになりました。
私はハード制限は不要だと思うのですが、前回と同じ条件でやるのは興行的にみてどうかという意見もありますし、今回に限ってはこれもありかなと思います。プロ棋士側が有利な条件なので負けたらもう言い訳はできませんね。


そして今日の記者会見ではもう1つ発表がありました。
それは「denousen 2.1 電王戦タッグマッチ」の開催。これは第2回電王戦に出場したプロ棋士と5つの将棋ソフトがコンビを組んで、アドバンストチェスのような形で戦うというもの。いわゆる「アドバンスト将棋」ですね。以前、アマ強豪の篠田正人さん、古作登さんがやっていたのを見たことがありますが、プロ棋士が公式にやるのは初めてだと思います。

この企画はドワンゴ側の強い要望で実現したそうです。こういう新しい企画をどんどんやってみるところがドワンゴの良いところですね。面白いイベントになりそうです。

タッグマッチイベントは8月31日(土)9時半からニコファーレで完全生中継!解説は森内俊之名人です。

電王戦タッグマッチ|ニコニコ動画

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[ 2013/08/21 20:30 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)