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第26期竜王戦第2局 往復ビンタ再び

竜王戦中継Plus
棋譜→第26期竜王戦七番勝負 第2局 渡辺明竜王 対 森内俊之名人

挑戦者・森内名人の先勝で迎えた第2局。
渡辺竜王の先手で戦型は矢倉になった。対して後手の森内名人が選んだ作戦は△5三銀右の急戦矢倉。第1局、後手の渡辺竜王が使った作戦だ。同じ戦型で先後両方持って勝てばいわゆる「往復ビンタ」ということになる。そういえば春の名人戦も相掛かりで「往復ビンタ」を食らわせて連勝スタートでしたね。

29手目が作戦の分岐点。第1局は▲6八角と引いたが、本局渡辺竜王は▲7五歩を選んだ。この▲7五歩もよく指されている将棋。△3一玉(34手目)は2008年の竜王戦第6局で渡辺竜王が指した新手。昨年の名人戦第3局も同じ形だったが、そのときは37手目▲7六歩に△3三銀と上がっていた。(結果は先手森内の勝ち)本譜は△3三桂。この桂跳ねは端が弱くなるデメリットがある。渡辺竜王は▲1六歩~▲1五歩と伸ばして弱体化した端に狙いをつけた。

△3四飛(50手目)に対して渡辺竜王の封じ手は▲1八飛だった。▲1四歩からの飛車交換を含みにしているが、結果的には飛車交換が成立していなかったのでこの手は疑問だったかもしれない。

20131029渡辺森内1
竜王は▲1四歩(61手目)に△同飛と取られるのをうっかりしていたようだ。
20131029渡辺森内2
飛車交換の後、先手は角を切って攻め込むが△3三銀(78手目)で受かっている。攻防の△1八飛(86手目)が入って攻めが完全に切れてしまった。

▲6五歩の銀取りには△6九銀(92手目)が厳しく、以下後手の攻めが続いて森内名人の勝ちとなった。

第1局に続いて急戦矢倉で「往復ビンタ」を食らわせたことになった。ここまで2局森内名人の強さが際立っている。その一方で渡辺竜王はらしさが出ていない。渡辺竜王は毎年秋になると調子を上げてくるが、今月は1勝4敗(収録済みのNHK杯を除く)と不振。今日の将棋も△1四同飛をうっかりしたところに不調を感じる。1つ勝てば3連敗4連勝のときのように流れが変わるとは思うが、今の森内名人の充実ぶりをみるとちょっと厳しいかもしれない。
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[ 2013/10/30 07:00 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)

NHK杯2回戦 羽生三冠vs木村八段

名誉NHK杯の羽生三冠が登場ということで楽しみにしていたファンも多かっただろう。対戦相手は「千駄ヶ谷の受け師」木村一基八段。過去の対戦成績は羽生三冠が23勝9敗と大きくリードしている。この2人は番勝負でも何度か対戦経験があり、2回戦で当たるのはもったいない好カードだ。

羽生三冠が先手で戦型はノーマル角換わり腰掛け銀になった。後手は△7四歩保留の専守防衛型。
20131027羽生木村1
△1二香(42手目)をみて、羽生三冠は4八の飛車を2八に戻した。飛車の動きで手損しているが、△1一玉と穴熊に潜ればそこで2筋の玉頭方面から攻める。後手は穴熊に潜るのは危険とみて△7四歩。対して先手は▲4五歩△同歩▲3五歩と仕掛けた。

後手の木村が先手の攻めを受けるという棋風どおりの展開に。
▲2五桂(67手目)に木村八段は金を逃げずに△7五歩と強く攻めあう。▲1三歩△同香▲同桂成△同玉▲3一角には△1二玉で耐えているということか。しかし、今度はB面攻撃で▲5六香(75手目)と打たれて先手の攻めが続いた。
20131027羽生木村2

後手も銀捨ての勝負手で粘ったがこれでは辛い。流石の受け師でも受け切れなかった。

最後は後手玉を長手数の即詰みに打ち取って羽生三冠の勝ち。詰まさなくても先手勝ちだったが、これぐらいの詰みはプロ的にはそんなに難しくないのだろう。

一局を振り返って印象に残ったのは、65手目▲4七銀と一旦受けたところと、75手目の▲5六香。一直線に攻めるのではなく、緩急自在なところが羽生さんらしいと思った。

放送の途中でデータが出てきたが羽生三冠のNHK杯通算成績は対局前の時点で91勝17敗、勝率8割4分。この将棋に勝って92勝17敗ですか。凄い成績ですね。
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[ 2013/10/28 07:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

第3期女流王座戦第1局 加藤先勝

リコー杯女流王座戦中継ブログ
女流王座戦の五番勝負が昨日から開幕しました。

女流棋戦で奨励会員同士の番勝負は今回が史上初となります。加藤桃子女流王座は関東奨励会の1級。挑戦者の里見香奈女流三冠は関西奨励会の二段。奨励会では2段と1級は香落ちの手合いになりますが、今回は平手戦です。普通に考えれば上位者の里見さんのほうが期待勝率は高いですが、力の差は紙一重なので結果はどちらに転ぶか分からないと思います。

棋譜→2013年10月26日 第3期リコー杯女流王座戦五番勝負 第1局 加藤桃子女流王座 対 里見香奈女流三冠

第1局は里見女流三冠の先手で石田流。対して後手の加藤女流王座は居飛車左美濃で対抗しました。
△6三銀(28手目)に▲6五歩△同歩▲同銀と仕掛けて戦いが始まりました。この局面は前例がないですが、1筋の交換があれば▲久保△渡辺戦と同じ進行。前例は7八の金取りを6九角と受けていましたが里見さんは▲6七角と手を変えました。

仕掛けたあたりは振り飛車もまずまずという感じでしたが、加藤女流王座の△2三銀打(48手目)~△4五金が手厚く後手がリードを奪いました。
20131026里見加藤1

67手目飛車取りに桂を打たれたところでは、飛車を逃げずに▲3四桂と勝負したほうが良かったようです。本譜は6七にできた"と金"が大きく居飛車が優勢に。以下後手が着実にリードを広げて快勝となりました。

里見さんは女流棋戦での負けが続いているのがちょっと心配ですね。第2局以降の巻き返しに期待したいと思います。
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[ 2013/10/27 07:30 ] 女流 | TB(0) | CM(0)

【王位戦】甲斐女流王位が現役A級の深浦九段を破る

今週は月曜日に羽生王座防衛、火曜日に都成三段が新人王戦優勝、水曜日に香川女流二段が里見さんを破って女流王将奪取と大きなニュースが続きましたが、昨日の甲斐さんの勝利はそれらを上回るインパクトがあると思います。

なにしろ勝った相手があの深浦九段ですからね。現役のA級棋士で竜王戦は1組。王位戦3連覇、七番勝負で羽生善治を二年続けて退けた「元王位」ですよ。今期のA級順位戦でも渡辺竜王を倒している。その深浦さんが女流棋士に敗れるとは・・・

女流棋士が現役A級棋士を破った例としては、2003年のNHK杯、中井広恵女流vs青野照市九段戦があります。女流ではないですがアマチュアの瀬川さんが現役A級の久保さんに銀河戦で勝ったこともありました。その2つは早指し棋戦でしたが、今回は持ち時間4時間の長い将棋なので凄いことだと思います。

将棋は先手甲斐女流王位の石田流に深浦九段の居飛車でした。角交換してから後手は△9四角と打って先手の飛車を抑え込みにいきましたが、打った角が逆に狙われて働きがイマイチに。
20131024甲斐深浦
中盤で後手が少し苦しい展開だったと思います。端(1筋)を詰めたところは先手優勢。終盤は熱戦となりましたが、甲斐さんが最後までリードを守り切って勝ちました。深浦さんに大ポカがあったわけではなく、堂々とがっぷり四つで勝ち切った将棋でした。

ここ2~3年の女流棋界は里見さんの一強という感じでしたが、今年に入って甲斐さんが女流王位奪還、香川さんが女流王将を奪取し、再び混戦模様になっています。そして、里見さんは奨励会二段で三段リーグまであと少しという状況。里見さんを中心に女流全体のレベルが上がってきています。今回の甲斐さんの勝利はそのことを示す出来事だったのではないでしょうか。
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[ 2013/10/25 07:00 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)

第44期新人王戦 都成竜馬三段優勝

棋譜→第44期新人王戦決勝三番勝負 第3局 藤森哲也四段 対 都成竜馬三段

昨日行われた新人王戦の決勝三番勝負第3局は都成竜馬三段が藤森哲也四段を破り初優勝を果たしました。
新人王戦での奨励会員の優勝は史上初です。

第3局は藤森四段が先手でした。都成三段は基本振り飛車党ですが本局は居飛車を選択。横歩取り模様から先手のひねり飛車になりました。後手は4筋の位を取って盛り上がり、先手は3八玉型の銀冠モドキ。
20131022都成藤森
△2三歩(54手目)と自陣のキズを消してから7筋、8筋方面で戦いを起こして後手がリードを奪いました。

その後先手が盛り返しましたが、▲5三銀(87手目)が敗着で再び後手が優勢に。116手で都成三段の快勝となりました。


都成三段には次なる目標「三段リーグ突破」が残っています。三段での新人王戦優勝は快挙ですが、やはり四段に上がらないと。
有望な若手棋士を次々倒しての優勝だからフリークラスに編入させても良いのではないかという意見もあります。個人的には次点1回分の特典はあげても良いのかなと思います。ただ、今から特例で上げるのは難しいでしょう。
都成さんには何としても自力で四段に上がってほしいですね。

都成奨励会三段、初の新人王に ~奨励会員としては史上初めて~(日本将棋連盟) このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/10/23 07:30 ] 新人王戦 | TB(0) | CM(0)