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第63期王将戦第7局 渡辺王将防衛

3勝3敗で迎えた渡辺羽生の王将戦第7局。改めて振り駒を行った結果、先手となったのは羽生三冠でした。

後手の渡辺王将は第4局に続いてゴキゲン中飛車を採用。渡辺王将は最近ゴキ中を連採していますが、最終局の大一番でも振るというのはちょっと予想外でした。
先手の超速に後手は△4四銀型で対抗し相穴熊になりました。▲8六角はこの戦型ではよく出てくる手。対して後手は8筋の歩を伸ばしていきましたが、ちょっと伸びすぎな感じもしました。

20140327羽生渡辺1
封じ手の局面(46手目△4五銀)は先手不満なし。しかし、そこから十数手進んだ△7三角(60手目)の局面は後手ペースになっています。
20140327羽生渡辺2
先手は5筋の歩を突いて銀を成り込んだものの戦果が上がらず。一方、後手は角を好位置に転換することに成功しました。どうして先手がまずくなったのか、感想コメントを見ると△7五歩(50手目)に▲同歩でなく▲5五歩だったのが良くなかったようです。
△7三角に羽生三冠は▲5三成銀と寄りましたが、△5二金とぶつけられて成銀と金の交換は後手が得しました。

20140327羽生渡辺3
▲8四銀に△5五角(70手目)と天王山に角が出て後手がはっきり優勢になりました。
以下羽生三冠も粘りましたが形勢挽回できず、110手で渡辺王将の勝ち。4勝3敗で防衛を果たし、二冠を堅持しました。

今期の渡辺さんは竜王失冠、勝率も5割台と苦しんだ1年でした。それでも最後に二冠をしっかりキープするのは流石ですね。

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[ 2014/03/28 07:15 ] 王将戦 | TB(0) | CM(0)

第63回NHK杯決勝 郷田真隆vs丸山忠久

タイトルホルダー、A級棋士が次々と敗れる波乱の大会となった今期のNHK杯だが、最後に残ったのは「羽生世代」の2人だった。丸山九段は優勝した第55回以来8年ぶりの決勝進出。対する郷田九段は第49回(1999年度)以来14年ぶりの決勝進出で初優勝を目指す。

この2人の過去の対戦成績は丸山30勝、郷田16勝と丸山九段が大きく勝ち越している。丸山郷田戦は丸山先手だと角換わりになることが多く、9割近くが角換わり。郷田は丸山の角換わりに何度も苦しめられながら、それでも毎回角換わりを受け続けてきた。本局も丸山九段が先手になった時点で角換わりを予想した人が多かっただろう。しかし、その予想は外れて戦型は横歩取りになった。

先手の指し方は3四の飛車を引かずに▲3六歩を突く「青野流」。対して後手は△4一玉型の中原囲いに構える。最近の対青野流は△5二玉型が多く本局の△4一玉型は古い指し方だ。

▲4五桂(27手目)まではおそらく前例があるはず。そこで郷田九段は長考の末、角を逃げずに△3七歩!と叩いた。
20140323丸山郷田1
解説の森内名人曰く「私のデータでは新手」とのこと。後手の狙いは3七同銀に角を交換して△5五角。この受け方が色々あって難しい。
20140323丸山郷田2
本譜は▲7七角(33手目)だったが、▲8七歩や▲9七角もあった。▲7七角以下△7六飛▲8四飛△3七角成▲8一飛成△7五飛と進んだ。先手は銀取りを受けずに▲8四飛と回ったが、△7五飛と1つ浮く手をウッカリしていたようだ。4五の桂取りが受からず郷田九段が優勢になった。
20140323丸山郷田3

そこから丸山九段も上手く粘ったが、最後まで差は縮まらず形を作るのがやっとだった。82手で郷田九段の完勝に終わった。

勝った郷田九段は43歳にして初のNHK杯優勝。今年度の郷田九段は3棋戦(棋聖、竜王、王座)で挑戦者決定戦に進出したが、いずれも敗退。あと一歩タイトル・優勝に手が届かないシーズンだった。最後にNHK杯を獲れて良かったですね。

郷田九段優勝おめでとうございます!
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[ 2014/03/24 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)

第3回電王戦第2局 やねうら王vs佐藤紳哉六段

やねうら王が先手で初手▲1六歩!△3四歩▲7六歩△8四歩▲1五歩と早々に端を突き越す出だしでした。角交換系の将棋になる可能性もありましたが、先手は角道を止めて普通の四間飛車に。対して後手は居飛車穴熊に組んで、ノーマル四間飛車美濃対居飛車穴熊のよくありそうな将棋に進みました。

20140322やね佐藤1
▲4七金に△8六歩(38手目)▲同角△7五歩と仕掛けて戦いが始まりました。対して先手は2五に桂を跳ねて端に成り捨て。このあたりは先手がちょっと無理気味な感じもしましたが。

桂損してから先手は6筋で動いてきました。まず▲6四歩の突き捨て。これに△同歩と取ったのはどうだったか。継ぎ歩からの垂れ歩が受けにくい。
20140322やね佐藤2
紳哉六段は△8三飛と浮いて受けましたが▲7三歩成△同飛▲6五飛△7八飛成▲6三歩成・・・。このと金が大きく、先手が良くなったと思います。ニコ生に表示されているツツカナの評価値も先手に傾きました。

後手は△1六桂から勝負しにいきます。以下▲3七玉に△6四歩▲同角△6三香がありました。
20140322やね佐藤3
やねうら王は当初△6三香に角が成れる(▲3一角成)と読んでいたようですが、読み進めていくうちに評価値が下がっていったため▲2五飛と角を取らせる順に予定変更しました。しかし、これなら△6四歩に単に▲2五飛と逃げたほうが良かったはずです。一連の応酬で形勢は縮まり、居飛車もやれそうに見えました。

しかし、冷静に見ると先手が残していたようです。持ち時間を十分に残していたやねうら王が優位を拡大しそのまま勝ち切りました。

これで人間側が2連敗。第1局、第2局とも人間が普通に戦って普通に力負けしているという印象です。何かもっと工夫しないと勝てないくらいコンピュータは強くなっています。

第3局は豊島七段とYSSの対戦です。豊島七段が負けると負け越しが決まってしまうのでなんとか頑張ってほしいですね。

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[ 2014/03/23 08:00 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)

第39期棋王戦第3局 渡辺棋王防衛

最近多忙で将棋の感想をちゃんと書けていません。土曜日は電王戦第1局でしたが、リアルタイムでは観戦できずモバイルでさらっと並べただけ。第2局のレギュレーションをめぐってゴタゴタが起きているようですが、それも詳しく把握していない状況です。
今日はとりあえず、昨日決着した棋王戦のことを書こうと思います。

棋譜→第39期棋王戦五番勝負 第3局 渡辺明棋王 対 三浦弘行九段
渡辺棋王の2連勝で迎えた第3局、戦型は渡辺先手で横歩取りになりました。後手の△5二玉・8四飛に先手は▲6八玉型を選択しました。▲3五歩突いて△8五飛と引くところまでは定跡。そこで▲3七銀が渡辺棋王の用意してきた新手でした。▲5八玉型なら前例がある形ですが、▲6八玉型ならどうかという将棋。
20140316渡辺三浦1

中盤は後手が攻め続ける展開になりましたが、先手に余されてしまいました。急所の▲1六角(61手目)~▲4四桂が突き刺さって先手が優勢になりました。ただ、感想コメントによると△5一銀(68手目)で△5一飛と受けていれば難しかったようです。
20140316渡辺三浦2
本譜は5七の馬の利きをずらす▲7九金(73手目)が決め手で、△同馬に▲8三歩以下後手玉は即詰み。
85手で渡辺棋王の勝ちとなりました。

これで渡辺棋王は3連勝で棋王初防衛を果たしました。昨年、自身初の三冠を達成した渡辺棋王でしたが、今年度(2013年度)は棋聖挑戦失敗、竜王失冠、勝率は5割そこそこと不本意な一年でした。まだ王将戦は残っていますが、とりあえず1つ防衛して最低限のノルマは達成したという感じでしょうか。残り1つ王将も防衛して来期につなげたいところです。
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[ 2014/03/17 07:30 ] 棋王戦 | TB(0) | CM(0)

第63回NHK杯準決勝 大石直嗣六段vs丸山忠久九段

今期NHK杯でA級棋士3人(行方八段、羽生三冠、屋敷九段)を破ってきた大石直嗣六段と優勝経験者の丸山忠久九段の対戦。解説は大石六段の兄弟子、片上大輔六段だった。

大石六段が先手で▲7六歩△3四歩▲2六歩△8八角成の出だしから一手損角換わり。序盤の駆け引きを経て、なんと相振り飛車になった。先手は端の位を取ってから▲3八銀~▲2七銀~▲8八飛と陽動振り飛車。これを見て後手も△2二飛と振った。あまり見たことのない相振り、おそらく前例はないだろう。先手は端の位を生かすために飛車を振って右に囲ったが、銀冠は向かい飛車に対して当たりが強い。ただし、後手も△6三銀型なので堅くは囲えない。

まず後手が3筋から動いた。歩を取り込んでから3四に歩を打って△3五銀を狙う。ただ、すぐ銀をぶつけても▲3七金と引かれて続かない。そこで3六の金に狙いをつけて△6九角(46手目)と打った。
20140309大石丸山1
以下▲7五歩△3六角成▲同銀△2六飛▲2七金△2二飛▲2六歩△3五金(54手目)と進んだ。
20140309大石丸山2
△3五金はちょっと見えにくい手だが意外と受けにくく先手が困った。▲同銀は△同銀で次に2六銀がある。そこで大石六段は3六の銀を3三の桂と交換するひねった受け方をみせたが、後手の攻めは途切れず丸山九段が優勢になった。

先手は受けが難しいので8筋での攻め合いに転換したが、歩切れで攻めが続かず。以下丸山九段がそのまま優位を拡大し104手で快勝。

ここまで快進撃をみせてきた大石六段だが、本局は力を出せないまま終わってしまった。△6九角一発で潰された感じの将棋だった。

丸山九段は優勝した第55回(2005年度)以来8年ぶりの決勝進出となった。相手は同世代のライバル郷田九段。決勝戦は再来週3月23日に放映される。

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[ 2014/03/10 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)