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王位戦第1局、竜王戦挑戦者決定トーナメント羽生vs藤井

注目の対局が2つも中継されるという、将棋観戦日和だった昨日。

結果は意外とあっさり決まった感があるが、なかなか面白い将棋だったと思う。
以下、感想。

■王位戦第1局
先手番を引いた広瀬が十八番・四間飛車穴熊を選択。対して深浦王位は直近の大和證券杯最強戦同様、穴熊に囲って相穴熊戦となった。右金の動きを保留したまま、△7四歩を急いだのが深浦の趣向のようで、本譜は△7二飛と回って千日手模様となった。ここまでは深浦の研究範囲で、千日手を含みに戦う後手番ならではの作戦だといえる。この局面では深浦王位らしい強かな序盤戦術がうまくいったのではないかという感想を持った。

対して広瀬は千日手にはせず5筋から打開。封じ手直前の▲5四歩はいかにも「勝ちました」と言わんばかりの手。
しかし、▲5三銀の打ち込みはやや重そうに見えた。角を取っても△同金が味の良い手。控室のプロも大方同様の見方をしていた。

63手目、角を取ってから▲5三歩成と成り捨てて、馬を作りにいった。この成り捨てがもったいないようだが、指されてみるとなるほどという鋭い手だったように思う。馬ができてみると先手が良さそうにみえる。

77手目、飛車角交換した時点で広瀬は優勢を意識していたという。その直後の▲3八金寄が渋い好手。なるほどこのタイミングで自陣を補強するのかと感心させられ、勉強になった。

深浦王位の側からみると、特に悪手を指していないのにいつの間にか悪くなっていたという感じだろうか。強いて言えば72手目で△5五桂の攻め合いがあったかどうか。非常手段で歩頭の桂打ちで迫ったが及ばず、既に大差がついていたという相穴熊らしい将棋だった。

第2戦は深浦先手、おそらく居飛車対振り飛車で挑戦者が穴熊に再び組むことが予想されるが、もしかしたら深浦王位が変化球を投げてくるかもしれない。例えば先手一手損角換わりとか。次局は深浦王位の序盤作戦に注目して観たいと思う。


■竜王戦 羽生vs藤井
なんと3年ぶりという人気棋士同士の対戦。藤井九段は今年に入って絶好調なだけに好勝負を期待していた。

が・・・


何ともあっけない終局となってしまった。

先手を引いた藤井九段が角交換型の四間飛車穴熊、いわゆるレグスペを選択。対して羽生名人は矢倉模様で対抗する将棋となった。序盤の天才と呼ばれる藤井九段だが、本譜は序盤の構想に誤算があったようで8筋から仕掛けていったのだが、うまく切らされてしまった。投了図、先手の攻めは細すぎる、一方で後手の7七のと金が大きい、プロ的には大差なのだろう。

もう少し指してほしかったというファンの意見もあるだろうが、まぁこれも藤井プロの個性だと思うのでどうこう言うつもりはない。


先の大和證券杯佐藤康-渡辺戦でもそうだったが、「レグスペ」の将棋は手詰まりになりやすく、居飛車側にじっくり待たれると苦しい印象がある。居飛車の矢倉は柔軟性があり優秀だと思う、というかそもそも「レグスペ」の作戦自体が無理気味なのだろう。

藤井九段、今回は残念だったが、王座戦で挑戦者となって今度は良い内容の将棋をみせてほしいと思う。




↑王将戦で佐藤挑戦者のレグスペに羽生王将が4筋位取り→4筋の突き捨てから穴熊を見事に崩した将棋の実戦譜が載っています。

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[ 2010/07/15 23:28 ] 王位戦 | TB(0) | CM(0)
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