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米長会長の名解説 NHK杯 佐藤九段vs屋敷九段

久々の投稿です。

最近は、仕事が忙しく将棋観戦からも遠ざかっていましたが久々に観戦記事をかいてみます。

さて、昨日のNHK杯。

佐藤屋敷戦は昨年に引き続きの対戦。昨年も2回戦での当たりだった。この顔合わせ、意外にも屋敷伸之九段が11勝7敗と勝ち越している。かつては羽生さんに次ぐNo.2とも言われていた佐藤康光九段、負け越している相手は数えるほどしかいない。確かに屋敷九段も、最年少タイトル獲得記録を持つ実力者なのであるが、それ以上の実績を持つ佐藤九段だけに、この対戦成績は意外だ。最近はタイトル戦からも遠ざかり地味な印象を受ける屋敷九段だが、この成績をみて改めてその「化け物」ぶりを印象付けられた。

将棋の内容は横歩取りの出だし、しかし先手の佐藤九段が横歩を取らずに9筋の端歩を突く。後手が横歩を取ってくれば、先手から角を交換して「相横歩取り」をやる狙いを含んでいる。王手飛車がないので▲3四飛~▲8四飛と回ることができるのだ。

そういえば前期も似たような内容、序盤で互いに両方の端歩を突きあい、後手の佐藤九段が「相横歩取り」に出るという将棋だった。先後逆でも同じような将棋に誘導したのが面白い。

この端歩突きは相掛のひねり飛車の将棋でも見られるもので、後手が横歩を取らずに飛車を引いたのをみて、先手はひねり飛車模様に進める。

「先手は歩得だが、定位置に戻るには一手二手かかる。その間に後手は別のところで得をしたい」
とは米長邦雄会長の解説。力戦の未知の将棋だけに、大局観中心に分かりやすく解説してくれるのは有難い。少々雑談が多かったが、テレビなので逆にこれくらいのほうが良いのではないか。

26手目△7四歩とただで取られる歩を突いたのが思い切った手。飛車が四段目にいるので後手はどこの歩も突くと取られるという状況だが、歩損でも駒を前に進めることを優先した。

先手が飛車をぶつけ、後手がそれに応じて第1図(37手目)

佐藤屋敷1

飛車交換したが△7一銀と引かれて手が無いかと見られた局面、ここでタダ捨ての奇手▲7三桂不成!
米長会長も「非常手段だけど」と断りつつも候補として挙げていた手が飛び出した。
「現役に復帰しようかな(笑」と冗談も出るほどご満悦の米長先生だった。

このあと▲8一飛と打ち込んだ手に対して、屋敷一発△2八歩の叩き、しかしこれを佐藤九段が放置!
横歩取りらしいといえばらしいが
お互い一歩も譲らず、どちらのスピードが優っているかという勝負になった。

65手目の▲4九歩がこれまた妙手だった。「これを取れなければ負けを認めることになる」(米長)なので取るよりないが、飛車を切って▲5九金打と龍をしかりつけて先手陣は安全になって一気に優勢となった。後は手続きのような手順が20手ほど続き終局。

△2八歩のところでは他の手もあったようでかなり難解な将棋だったようだ。しかし、▲7三桂不成に▲4九歩は「お化け屋敷」のお株を奪うかのような奇手妙手。屋敷さんもこれで負けるのは悔しいだろう。
しかし、ブロ同士の強気と強気のぶつかり合いを見ることができ、見ていて面白い将棋だった。


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[ 2010/10/04 20:43 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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