スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

NHK杯 久保二冠vs西川四段

一回戦で、好調の戸辺六段に逆転勝ちを収めた西川和宏四段が久保利明棋王・王将に挑戦した10日のNHK杯将棋トーナメント。

振り飛車党同士、相振りも考えられたが先手番となった久保二冠が3手目に▲2六歩と突いて居飛車を明示、対して西川四段は角道を止める中飛車、いわゆる「矢倉流」と呼ばれる形を選んだ。久保二冠はイビ穴。通常の中飛車は急戦には強いが穴熊には弱い。矢倉流はより積極的な指し方だ。

飛車が向かい合う形となって▲1六歩と端歩をついて▲1七桂と跳ねた手が上手そうにみえた。△1五角を防ぎ、後手の仕掛けに一手早く対応できる。しかし△2四角と出て飛車の素抜きを狙ったのが好着想で、逆に端桂の頭を攻められてしまった。49手目▲8六歩は辛抱。桂馬を取られると△8五桂からの端攻めが厳しいのでそれを防いだだけの手で、ここははっきり後手良しだろう。

その後も先手が苦しい局面が続く。61手目の▲8七銀から始まり、▲8八金と自陣をリフォームする手が続いて
71手目。

kubonisikawa

金寄りのような普通の手ではダメと見て、受けの手筋の▲2九歩。本局は何度も歩の手筋が登場し、観ている方からすれば勉強になった。

そうこうしているうちに穴熊が徐々にリフォームされていく。95手目▲6九金としかりつけてから馬取りにまたしても手筋の▲2七歩。いつの間にか穴熊が遠く遠くなっていった。辛口解説の阿部隆八段もここでは久保が良くなっているとのこと。流石は二冠王、不利な局面でも容易に崩れない。

自陣が安全になれば後は攻めを切らさなければ良い、というのが穴熊の将棋で100手目を過ぎた辺りからは一転して先手の攻めが続く。玉の堅さで劣る後手西川四段も持ち前の粘っこさを発揮したものの、穴熊独特の切れない攻めで、後手玉は一気に寄り形となった。

「穴熊は王手がかからないので、何手手抜けるかを考えなければならない」とは解説の阿部八段の言葉。本譜は手抜けないところでの久保二冠の粘り方が上手かった。そして手抜ける状況になってからの鋭い攻めが見事だった。穴熊の将棋は手抜けるか手抜けないかの判断が重要になる。そこがアマチュアからすると難しいところでもあり、穴熊を指しこなす難しさを感じた一局でもあった。

関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2010/10/11 08:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL